クライミング・沢登り用品の選び方 PR

初心者からベテランまで【沢登りの服装】のオススメを徹底解説!

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楽しい沢登りの季節がやってきましたね!
でも、服装を間違えると、真夏と言えども沢の水は冷たく、女性や小柄な人もちろん成人男性でも低体温になるリスクを含んでいます。

せっかく楽しい沢登りなのに、ブルブル身体が冷えたら楽しめませんよね・・・

このブログでは、元登山ガイドステージⅡ&元登山用品店に勤めていた僕が、沢登りの服装ついて徹底的に解説をします!
数々の初心者を沢登りに連れて行った経験を出し惜しみなく解説しています!詳しいプロフィールはこちら

このブログを読むと、自分に合った沢登りの服装が分かります!
何が足りなくて何が必要か・・それが事前に分かるだけでも沢登りが楽しくなること間違いなし!

このブログで分かる結論

■いきなり高価な装備を揃えられないという沢登り初心者の方にオススメなのは 化学繊維の重ね着+ジャージ+カッパ+ライフジャケットです!

沢のレベルも上がって、これから本格的に沢の装備を揃える方には ファイントラックのフラッドラッシュ+ネオプレーンベストがオススメです!

この記事で分かる事
  1. 沢登りには大きく分けて二種類ある!
  2. 【必須】沢靴は専用の物が絶対に良い理由
  3. 【必須】保温効果の高さを感じられるレインウェアを着よう!
  4. 【必須】ライフジャケットを着ておくと暖かいし、もしもの時に役に立つ
  5. 基本となる沢登りの服装と装備の考え方
  6. その他の【こだわると快適になるアイテム】
  7. 【まとめ】&その他の沢装備(ギア編)について。

沢登りには大きく分けて二種類ある!

泳ぎが主体の沢登り
■「泳げども泳げども、なお身体は温かくならざり」と石川啄木さんが言っているように、泳ぎが連続して身体が冷える沢。
■身体の体温が下がるばっかりで、温まりにくい。
滝登りや沢歩きが主体の沢登り
■滝を登ったり、沢を歩く事がメインの沢。泳ぎを回避する事もできる。
■ 泳いだとしても、歩く事により体温が温かくなりやすい。

沢登りと言っても、積極的に泳ぐか泳がないかで服装が異なってきます。
どちらのタイプの沢に行くのかで、服装を選びましょう!

暑くなりがちな滝登りが主体の沢登り


沢登りというよりも、沢歩きに近い。初心者向け。
身体が暑くなりがちで、時々出てくる淵や滝が嬉しい。
こういった沢は、服装にはあまりこだわらなくてもなんとかなる。

寒くなりがちな泳ぎが主体の沢登り


とにかく泳いで泳ぎまくる沢登り。とにかく身体が冷えがち。
ライフジャケットは必須装備。
泳力が求められるシーンも多く、初心者のうちはベテランにロープで釣りあげられる場面も多い。

【必須】沢靴は専用の物が絶対に良い理由

沢靴たち

沢登に行くなら沢靴(沢登専用の靴)は必須です!
値段も高いので運動靴で試しに行く方が本当に多いですが、正直に言ってオススメできません。 その理由は

■沢靴じゃないと、とにかく滑る。コケる。岩に足をぶつけて痛い目に合う。

もう絶対にこれです。 沢の岩は基本的にヌメっているので、普通の靴でいくとびっくりするぐらい滑ります。
これは歩行技術などではなくて、そういうものなんだと割り切ってください。 沢靴だと圧倒的に滑りにくいので、沢登りが純粋に楽しくなります!

沢靴と運動靴の違いはソールの違い。

見た目は普通の靴とそれほど違いはありませんが、大きな違いはソールです。

どちらも沢靴のソール。

左はラバーソール、右はフェルトソールと呼ばれています。 このソールがヌメった岩でも滑りにくい秘密ですね。
それぞれメリット、デメリットがあるので表に表してみました!

フェルトソールラバーソール
ヌメリのある岩
水に濡れた岩
泥や草の斜面
ソールの耐久性夏に毎週行くと1シーズンで張替えが必要基本的に張替えは必要ない

オールマイティで対応するのがフェルトソールです!
ラバーはヌメリに弱く、初心者が使うと突然滑って転けることがあります。
なので、初心者はフェルトソールを選びましょう。

中級者以上には、お財布的にも優しいラバーソールがオススメ!
岩のヌメリを経験で分かる中級者向けですね。
岩に対するグリップ力がフェルトと比べて段違いです!

お値段が手ごろで入門者向けな「タビ」タイプ

 
昔ながらのタビタイプ。 靴タイプと比べて、全体が柔らかい作りなのが特徴です。

メリット
値段が安い。
■靴が柔らかいので、クライミングシューズに近い感覚で滝を登れる。
デメリット
■耐久性に劣りやすい。
長時間歩行すると足に疲れが溜まりやすい

画像
ブランド/
商品名
ポイント
ソールのタイプ
良い点
イマイチな点
リンク

阪神素地/

フィッシングタビ

最もコスパが良く、靴下感覚で履きやすい。お試しで沢登り(沢歩き)をする人にオススメ。

フェルト

値段が安いのにしっかりとフェルトソール。

靴全体が柔らかいので、本格的な沢登りには向かない。

耐久性に劣る。

キャラバン/

ケイリュウタビ

本格的な沢登りまで対応し、サイドジッパーなので非常に履きやすい。

フェルト

靴全体が3mm厚のネオプレーン素材なので保温性も良い。耐久性の必要な所にはラバー補強されている。

サイズが1cm単位なので、繊細なクライミングには向かない。



▲左はモンベル、右は阪神素地



より本格的に長く沢登を楽しむ方には「靴」タイプ


お値段はタビタイプよりも高いですが、タビタイプよりも歩きやすいので初心者にもオススメです!
メリット
■長時間歩いても足が疲れにくい
■足回りの保護がしっかりしているので、岩にぶつけても痛くなりにくい。
デメリット
■タビタイプに比べると、繊細なクライミングはやや苦手
■値段がタビタイプよりも高め。


画像
ブランド/
商品名
ポイント
ソールのタイプ
良い点
イマイチな点
リンク

渓流/

KR_3XF

履きやすく、靴全体がしっかりした作り。

足幅が広い人向けのWIDEタイプ(カラーは茶色)も有るので嬉しい。

フェルト

ソールは張替えをすることも出来る。

ネオプレーンの靴下との併用がオススメ。

渓流/

KR_3XR

クライミングゾーンのあるラバータイプ!安心のVibramソールで効きもばっちり。

ラバー

オールマイティに使える沢靴。耐久性は抜群。

ラバーソールは滑りのある岩で滑るので、中級者以上向け。

スポルティバ/

TXキャニオン

ややキャニオニング向けの靴。足首周りがやや硬めで繊細な登りに一歩劣る

ラバー

唯一の海外製で優れたデザイン性!

お値段が高め。



沢靴も意外と種類が多くて、どれがいいのか迷っちゃいますよね。
オススメは靴タイプです。

■長時間歩いた場合、靴タイプの方が疲れにくい。
■足の周りが靴タイプの方が保護されているので、岩とかに当たっても痛くなりにくい。
■タビタイプは全体的に柔らかい作りなので、岩などにあたると少し痛いときも。

タビタイプの方が岩が登りやすいという人もいますが、靴タイプもサイズが適切であれば問題なく登れます!

その他、詳しい沢靴選びについてはこちらの記事をご覧ください!

【必須】保温効果の高さを感じられるレインウェアを着よう!

レインウェアは、沢では必須装備とも言えます。

ちょっと沢で体が冷えた時や、冷えそうな時に着ておくと体感温度が全然違います。
沢で体が冷えると、沢登りが楽しくなくなってきます。

絶対に着た方が良いのですが、種類が多くて迷うと思います。
オススメはファイントラックのエバーブレスレグンとワークマンのレインウェアです!

ストレッチの効いたレインウェアがオススメ!

▲エバーブレスレグン着用。フードをしても動きやすく、滝での登攀性を高める。

レインウェアにはストレッチ(生地が伸びる)性の有る物と無いものがあります。
ストレッチの有る物の方が圧倒的に快適でストレスが少ないです。

これまで着てみたレインウェア比較3選!

 

■モンベル/ストームクルーザー
レインウェアの王道! 耐水圧は高いが、沢登りではどうせ濡れるのでそこまで耐水圧は必要無い。
生地にストレッチが無く、ハーネスなどをつけると動き難い。 
沢ではイマイチ。

■ファイントラック/エバーブレスレグン
ファイントラックがお勧めする、沢でも使えるレインウェア。
生地が軽く、水切れも良い。
生地にストレッチがあるので非常に動きやすい。
フードがヘルメット対応なので、様々なシーンで活躍する。
生地が2.5レイヤーなので丈夫。値段以外は超オススメ。

■ワークマン/レインウェア(ストレッチのあるもの)
上着だけで4千円ぐらい。
耐水圧は低く、撥水性能もすぐに無くなるが、どうせ濡れる沢では問題ない。
生地にストレッチがあるのでエバーブレスレグン並みに動きやすい
色も豊富。オススメ!

 

画像
ブランド/
商品名
ポイント
ストレッチの有無
重量
リンク

モンベル/

ストームクルーザー

ゴアテックスを用いたレインウェアでの中で最もコスパが良い。

×

254g

ファイントラック/

エバーブレスレグン

濡れても乾きやすく、コンパクトで、リンクベントがあるのでマルチで使えるレインウェア!

250g

ワークマン/

ストレッチのあるレインウェア

普通の登山では使えないが、沢登りでは使える。

まとめ

■普通の登山にはモンベルのストームクルーザーがオススメ。
■普通の登山&軽量化が求められる登山、快適さが欲しい登山&沢登りにはファイントラックのエバーブレスレグンがオススメ。
■沢登りだけで使うならワークマンなどのストレッチのあるレインウェアがオススメ
です。

【必須】ライフジャケットを着ておくと暖かいし、もしもの時に役に立つ



上級者になると、沢での勝手が分かってくるようになるので泳ぎが主体ではない沢にはライフジャケットを着ていかない人も多いですが、初心者のうちは着ておいたほうが絶対に良いです。

レインウェアとライフジャケットの組み合わせだけでもだいぶ温かい。


僕は、小学生や沢が初めての人と行くときには、ライフジャケットは必ず着てもらいます。
その方がこちらも安心できますし、何より初めての沢でガクガクブルブル震えてほしくないですからね。
楽しいはずが楽しくなってきちゃいます。

ライフジャケットのメリット
■いざという時のお守りに
■泳げない方や、泳ぎ系の沢には必須装備。
着ているだけで温かい。
ライフジャケットのデメリット
■ザックの重みを感じやすくなる
■テクニカルな動きがし難い

初心者のうちは着ていくことのメリットの方が大きいです!


沢登では、なるべくシンプルでポケットの少ないライフジャケットをオススメします!
リーフツアラーのライフジャケットは値段もお手頃で、浮力も十分あります。
耐久性も問題ないですね!



リーフツアラーのライフジャケット


いきなりSUP用やカヌー用などの高価な物を買う必要はありません
股下に通す紐は無いので、飛び込んだ際にライフジャケットがすっぽ抜けないように注意しましょう。
サイズを適正にして変な姿勢で飛び込まない限りは大丈夫です。

基本となる沢登りの服装と装備の考え方


「沢登りはこういった服装じゃないとダメだ!」といった決まりごとは無く、自由に楽しめるのが登山の良いところだと僕は思っています。

ただ、「こうした服装の方が快適」というのはあるので、一例をご紹介出来たらなと思います!

種類別ミドルレイヤーのメリット・デメリット表

レインウェアとライフジャケットを着たら、あとはミドルレイヤー!
(その下に何を着るか、ですね)

ミドルレイヤーが沢での保温性を左右します。
僕もいろいろ試してきましたので、個人的な体感を表で表してみました!

製品名化学繊維 (ジャージなど)フリースウェア化繊インサレーションウエアファイントラック フラッドラッシュウェットスーツ
水中での保温性×◎+
乾きやすさ×
濡れた後の保温性◎+
ゴーロや登山道での快適さ×
綿(コットンなど)は絶対にNGです。 必ず化学繊維を着ましょう。
オススメは、フラッドラッシュ+ネオプレーンの組み合わせです!

化学繊維は乾きやすく、重ね着である程度カバー可能!

登山用ウェアなどの化学繊維は、速乾性を謳っている物が多いです。
速乾性のある物を一枚で着ると寒いですが、
「滝登りや沢歩きが主体の沢登り」なら、化学繊維の重ね着+レインウェア+ライフジャケットで結構快適に行けちゃいます。

▲はしゃぐ小学生

沢登り初心者や、小学生と沢登りに行くときは、化学繊維の重ね着+ジャージ+カッパ+ライフジャケットを着てきてもらいます。
いきなり高価な服装を揃えられない中での、最高の組み合わせだと思います。

ただし、泳ぎが多かったり気温が低いと肌寒く感じる時があるので注意が必要です。

フリースウェアは保温性があるが、濡れた後が重くてべったり。

フリースウェアはあまりオススメではありません。

水中では動きにくいし、濡れるとべったりと肌に張り付いてきて重たいです。
ジャージよりは少し保温性があるかな・・・という感じでなので、それならジャージと化学繊維を重ね着した方が良い!というのが僕の結論です。

化学繊維のインサレーションウェアを持っていないなら、もしもの時の為の保温着として持っていっても良いかなと思います!(もちろん濡らさないで!)

「化繊インサレーションウェア」があると心強い。

化繊インサレーションウェアとは、簡単に言うと「化学繊維で出来たダウンウェア」のような物のことです。

ダウンは濡れると保温性が皆無になりますが、化繊インサレーションウェアは濡れても保温性が殆ど変わらないというスグレモノです。
本来は冬山で着る物ですが、水に強いという点から沢での保温着としても優れています!

ミドルウェアで着ていいし、もしもの時の為の保温着としても超オススメ!

▲パタゴニア/ナノパフジャケット

例えばパタゴニアのナノパフジャケットにはプリマロフトという綿上の化学繊維が入っています。

濡れても保温力を98%維持とメーカーが謳っている通り、濡れた後でも温かいです。
水中では温かみを感じませんが、水から出ると温かく、時間を置くほどに温かさが増していきます。
生地の特徴として、保水しないからですね。なので乾きも早いです。

▲マウンテンハードウェアの化繊インサレーション。中身はプリマロフトなのでナノパフと一緒。


こちらはマウンテンハードウェアの化繊インサレーション。
着て泳いで、10分ほどたった後でこのふっくら感! 見るからに温かそうですよね。
ダウンだとこうはいきません。

万が一に備えて、温かい飲み物と一緒にザックに忍ばせておくだけでも価値が有るのでオススメです!もちろん冬山でも大活躍!

プリマロフトは化繊インサレーションの元祖ですが、各メーカーによって同じ目的で作らた化繊インサレーションは以下の通りです!

各メーカーの代表的化繊インサレーション


■モンベル/エクセロフト
■アークテリクス/コアロフト
■ファイントラック/ファインポリゴン




化繊インサレーションは値段の高さがネックですが、将来的にダウンに取って代わられる素材では無いかなと思います!

「フラッドラッシュ」は日本の沢登りの為に作られたウェア!

僕が一番オススメするミドルレイヤーは、ファイントラックのフラッドラッシュです。
ちなみに、ファイントラックは日本の会社で、日本の気候に合ったウェアやギアを妥協無く開発しているメーカーです!

▲ファイントラック/上下ともフラッドラッシュ

この服を手に入れてから、沢での服装に困ることは無くなった。
値段が高く、「沢登りの為だけにこの値段か・・・」と長期間悩んだ時期もありましたが(笑)値段以上の価値があります!

水中でも温かい!というよりも、水中での体温の低下速度を緩めるといったイメージ。

▲思わぬ長い林道歩きに出会ったとしても快適。

水中での保温性だけを突き詰めれば、ネオプレーンの方が絶対に良いです。
ただ、沢登りはサーフィンなどと違って、水の中だけでなく山の中を歩くシーンも多々あるので、そのどちらにも対応する必要がありますよね。

フラッドラッシュは、水中での体温低下を防いでくれるだけじゃなく、陸に出たとしても体温が暑くなり過ぎないのがポイント。
まさに日本の気候、シーンに合った服装。

▲薪拾いしている間に乾いちゃう

乾きの早さで言えば、例えば沢泊する時に薪拾いしている間に完全に乾いちゃいます。

沢での夜がとっても快適間違いなし。
沢泊で無くても、沢から出て車に戻っている間には殆ど乾いちゃいます。

 僕は沢ではいつも上下フラッドラッシュです。
暑い時でも体温調整がしやすく、単体でも着やすい!

フラッドラッシュは、水中での保温性ではネオプレーンに劣るけれど、乾きがとにかく早く、水の外に出た時でも快適!

足りない保温性は、ネオプレーンでカバーすれば良いというのが僕の結論。

フラッドラッシュの難しいサイズ感ですが、基本的に普段来ている日本人規格の服と同じサイズでOKです。(モンベルと同じサイズ感です)

finetrack(ファイントラック) MENSフラッドラッシュロングスリーブ/BK/M FWM0121アウトドアウェア 男性ラッシュガード マリンスポーツ メンズラッシュガード ブラック 男性用 おうちキャンプ ベランピング


僕は、モンベルもファイントラックもLサイズ。(172cm、体重70kg)
フラッドラッシュはトップスはM。ズボンはLをチョイス。
僕は首が太いのでジッパーを上まで上げると少し苦しい感じがあるので、Lでもよかったかなと思います。
それ以外はベストマッチです! 参考にして頂ければと思います。

ウェットスーツは水中での保温性が高いが、陸ではしんどい。

保温性に優れたツナギタイプ

ネオプレーンは、水中での保温性はピカ一です。

保温性で言えば、セパレートタイプよりもツナギタイプの方が良いですが、トイレが非常に厄介です。

そして、蒸れるので帰りの林道歩きが長ければ結構キツイです。
ウェットスーツは、ピチピチゆえに陸での動きにくさ&圧倒的な蒸れ感があります。
しかも、家に帰ってからの片付けもめちゃくちゃしんどい。

そこでオススメしたいのが、ベストタイプのネオプレーン!

▲廃番ではありますが…

ベストタイプなので、身体の中心を効率よく温めてくれます。

帰りの長い林道歩きでも、ザックの中に簡単に入れられて、あまり重くならないのもポイント!


僕が使っているモンベルのフルジップベストは廃番ですが、 渓流からはフルジップベストが出てます!
ベストタイプが気になった方は要チェック!

下着にもこだわると、本当に快適さがまっている。

沢登りでも普通の登山でも、値段の割に効果を高く感じられ、コスパに優れているのが下着です。

沢登りでも普通の登山にもオススメなのが、ファイントラックのドライレイヤーです。

▲ファイントラック/ドライレイヤー

普通の下着と違うところは、 生地に撥水性があるので、汗や外部からの水が肌に張り付きにくくなります。
結果として、水や汗に濡れたとしても肌は温かく感じます。

▲出典:ファイントラック ドライレイヤリング https://www.finetrack.com/layering/

上の写真は、ファイントラック社の商品説明ですね。
生地に撥水性があるので、生地(ドライレイヤー)が水を弾いてくれるので肌に張り付きません。
生地はとても薄く、穴が開いているので蒸れたりとかは全然ないです。
普通の登山でも効果は絶大ですが、沢登りでもかなり効果を感じます!

↑ファイントラックのドライレイヤー

夏の高山はCOOL、春秋はBASIC、冬はWARM という風に、3種類発売されてます。
 僕のオススメは、沢登り(冬山も)で使うならWARMです。
BASICよりも明らかに温かいです!

ドライレイヤーの唯一の弱点は、撥水性は洗濯によって落ちていくという事。
ただ、メーカーもこの弱点をもちろん知っているので 「100洗80点=100回洗濯しても、80%の撥水性能を維持する」 という超耐久撥水性を実現していますね!

ハーフパンツが水中では圧倒的に動きやすい!

ズボンだと、裾に水が溜まっちゃったり、水で肌に張り付いてツッパリ感が出てとっても動きにくいです。

ハーフパンツ+タイツの組み合わせは、水がズボンに溜まらないし、とにかく動きやすい! 

▲ファイントラック/ストームゴージュアルパインハーフパンツ

ストームゴージュアルパインパンツの特徴は、圧倒的なタフさと、使い勝手の良い大腿部のポケット!

生地に厚みがあるので、沢での酷使にも安心して使える。
速乾性とストレッチも非常に良い!
大腿部のポケットは大きいので、地図(トポ図)を収納するのにとっても便利。

▲出典:ファイントラックHP

大腿部のポケットにはキーストラップもあるので、デジカメなんかを入れても使い勝手が良いです。
沢登りは、意外と地図の収納場所に困るので大変助かっています!

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薄いハーフパンツは多々ありますが、これだけ頑丈で信頼のできるハーフパンツは他にないのでは?と思ってます!

その他の【こだわると快適になるアイテム】


その他のアイテムにこだわることで、より沢登りが快適に楽しくなります!

必須装備ともいえるグローブ!物により特徴があります。


沢でのグローブは、初心者なら軍手でもOKです。
ただ、軍手のデメリットとして、カラビナなどを触った時に滑りやすいというデメリットがあります。
僕のオススメは、渓流(キャラバン)のグローブです!

今まで使ってきたのはこの4種類。

■ホームセンターのゴムグローブ →コスパが良い。指先を切れば万能。洗濯の度にベトベトしてくるのが難点。

■渓流のグローブ →縫い目が少し弱いけれど、一番オススメ。

■ファイントラック/パドルグローブ(指先切っちゃいました) →泳ぎの苦手な人には良い。カラビナを使おうとすると、指先のヒレの部分がカラビナなどにとにかく引っ掛かる。泳ぎ専門グローブ。

■モンベル/ストリームグローブ →耐久性が抜群。脱着もしやすい。木を掴むとちょっと滑る。

渓流のキャラバンのグローブは、手の甲には保温性の良い発砲ラバーを使っており、温かい。

あまり掴みたくない場所ではフルグローブで。 ここぞという時の登りでは指を出せるのが特徴です。
手のひらが革なので、木を掴んだ時のフリクションがとても良い!

高巻きの時などに安心感があるので、結局これに落ち着きました。

【キャラバン・渓流】渓流 グローブ●送料無料●

ネオプレーンと革部分の縫い目が少し弱く感じますが、使用には問題ないレベルです!

ズボン派の人は併用したいスパッツ

ズボンで沢登りに行くと、裾に水が溜まっちゃって水から出た直後なんかは足が重くなったりします。
水の中でも、裾のあたりが水流を受けて歩きにくさを感じます。
そんなときに役に立つのがスパッツ!

▲モンベル/ストリームレッグガード

スパッツはこれしか使ったことないです。
値段が高いですが、パンチング(細かい穴が開いている)してあるので水抜けが良い。
かれこれ10年近く使っていると思いますが、補修しながらもまだ使えているのでお気に入りです!

渓流釣りのものが安くて、使っている人の評判もいいですね!

靴下はネオプレーンがオススメ!

普通の靴下でも問題はないのですが、ネオプレーンの靴下はとても快適です。

ネオプレーン製の靴下は、保温性があるというだけでなく、水に濡れてもクッションがあるというのがポイント。

普通の靴下だと、水に濡れるとクッションが全く無くなります。
ネオプレーンの靴下はクッション性が落ちないので、最初から最後まで足の疲労を軽減してくれます!

■渓流/CRソックス →立体裁断してあるので、足の形に良く沿ってくれます

■モンベル/サワークライムソックス →指が先割れしているので、タビタイプの沢靴を使う人にベストマッチ!

渓流とモンベルから出ていますが、靴タイプかタビタイプの沢靴を使うかで選ぶと良いですね!

洗濯後はスピーディーに中と外を乾かさないと、中が非常に臭くなるので注意。

 

【まとめ】&その他の沢装備(ギア編)について。

以上で終わりになります!

数々の初心者を連れて行った経験から、予算に合わせて服装を選びやすいように記事を書いたつもりです!
沢登りはとても楽しいのですが、体が冷えちゃうと楽しくなくなります。

そういった悲しい出来事にならないように、
せめてレインウェアとライフジャケットはそろえて貰えればいいのかなと思います。
山専ボトルを持っている人は、温かい飲み物も一緒に持っていきましょう!
そして、沢靴は必須装備です。

今回は、沢の服装について解説をしました。
こちらで、沢で使うギア類を網羅的に解説しています!

ではまた!

ABOUT ME
岩と沢さん
元登山ガイドステージⅡ・元登山用品店のショップ店員だった僕。 主にクライミングギアとアルパイン向けの服の販売をしてました。8年間務めた公務員を退職し、長年の夢だった海外登山を果すほどの登山愛好家。 お問合せなどお待ちしております!