夏の暑い日が続くと沢登りに行きたくなりますよね!
沢登りは普段の登山とまったく違うので「何をもっていけばいいのか?」って分かりにくいです。
ここでは、元ガイド資格保有&元登山用品店に勤めていた&
週に一度は必ずクライミングやアルパインに行く生粋の登山好きな僕が
沢に持っていくアイテムを網羅的に解説します!

まだ執筆途中ですが、少しづつ完成させていきます!
- 沢登りに必要な道具
- ①水に浮く【お助けロープ】ファイントラックとモンベルを比較!
- ②沢登りに良い【クライミングロープ】は何か?
- ③【沢靴】は靴タイプの方が足が疲れにくい!
- ④フェルトソールを使う人は【アプローチシューズ】も必須!
- ⑤ポイズンリムーバー必須!【ファーストエイドキット】
- ⑥【浄水器】は浄水力とスピードで選びたい
- ⑦【アルパインヌンチャク】を固定するのは危険!
- ⑧沢登りで使うなら【ダイニーマスリング】がオススメ!
- ⑨クライミングロープの細さにあった【ビレイデバイス】を!
- ⑩めちゃ便利!ハーケンヤハンマーのお共に【ギアツール】
- ⑪ヌメリ落としに【たわし】が有効。
- ⑫装着感の良い【アルパインハーネス】が快適!
- ⑬【キャメロット】は0.3~2番あたりのサイズを中心に。
- ⑭人工的チョックストーン!【ナッツ類】
- ⑮沢登りの定番【ハンマー】
- ⑯【ハーケン】は長さと形状で選ぶべし
- ⑰大事な荷物を濡らさない【防水サック】
- ⑳地図が濡れないように!【防水マップケース】
- ⑲ザックの選び方についてはこちら!
- ㉓ ウェア類はこちらをどうぞ!
- ギアとセットで必要なカラビナを徹底的に解説しています
沢登りに必要な道具
①水に浮く【お助けロープ】ファイントラックとモンベルを比較!
必須ではないけど、あると何かと便利なのがお助けロープ。
カヤック製品として様々な物がありますが、代表的な2つを比べてみました!
浮力 | 〇 | 〇 |
---|---|---|
ロープの太さ | 6.5mm | 8.5mm |
強度 | 約1,100kg | 記載なし |
身体確保 懸垂下降など | × | × |
素材 | 中芯:ダイニーマ 表皮:ポリプロピレン | ポリプロピレン |
値段 | ¥10,450 | ¥6,050 |
普通のロープとの違いは、ロープが水に浮くか浮かないかです。
水に浮いた方がいざという時に素早く掴めるし、水中で足に絡んだりもしにくいです。
- ファイントラックのゴーシュロープの方が、細くてコンパクト。
- モンベルのスローロープは、強度が明記されていないのが少し気になります。
- ゴージュバッグはクライミングロープと同じように表皮と中芯で構成されている。
- スローロープは、中芯が無いので外皮にダメージを負うと一気に破断してしまう恐れがある。
どちらのロープも、お助けロープとしての強度のみで、ビレイや懸垂下降などは出来ない。
ファイントラックのゴージュバッグの方が強度が高く、コンパクト!
(2023/06/04 13:02:12時点 楽天市場調べ-詳細)
オススメはゴージュバッグ15です!
ロープが長すぎると、使用した後のロープバッグへの収納が面倒になってくるので、ガンガン使いたいなら15mがオススメです。
②沢登りに良い【クライミングロープ】は何か?
沢登りでは、シングルロープを使うのが一番いいけれど、水に濡れると重いしかさばりますよね・・・
そこでオススメしたいのが、こちらの2種類!
■シングルとダブルの両方の規格に合格したロープ!
→強度がありながらも細くて軽いのが特徴。
■強度が高い(耐墜落テストが多い)ダブルロープ
→大きな滝を登らないのであれば、特に問題はない。
シングルとダブルの両方の規格に合格したロープはいくつかあるのですが、その中でも細くて軽い物が次の2つです。
・エーデルリッド/カナリープロドライ
・エーデルワイス/スピリット
強度の高いダブルロープはこちらがオススメ。
・エーデルワイス/ディスカバー
僕はエーデルワイスのディスカバーを持っていくことが多いです。
ロープが細い割に耐墜落回数が多いからですね。
8mmという細さで、ダブルロープ規格で耐墜落回数が14回というのはかなり多いです!
(P社8mmのダブルロープは7回)
カナリープロドライとスピリットは、シングル規格を通っているので安心感がありますね!
重量が軽いのもポイントです!
こちらの記事でも書いてますが、衝撃荷重は少ない方が支点に対してもダメージが少ないので、どちらかというとスピリットの方がオススメです。
■そこまで大きな滝を登らない&墜落をしない前提
→エーデルワイスのディスカバーが軽くてオススメ!
■大きな滝を積極的に登りたいエキスパートな沢屋
→衝撃荷重の少なさでエーデルワイスのスピリットがオススメ!
(2023/06/04 13:02:12時点 楽天市場調べ-詳細)
(2023/06/04 13:02:12時点 楽天市場調べ-詳細)
(2023/06/04 21:55:28時点 楽天市場調べ-詳細)
③【沢靴】は靴タイプの方が足が疲れにくい!
沢靴も意外と種類が多くて、どれがいいのか迷っちゃいますよね。
オススメは断然靴タイプです。
■長時間歩いた場合、靴タイプの方が疲れにくい。
■足の周りが靴タイプの方が保護されているので、岩とかに当たっても痛くなりにくい。
タビタイプの方が岩が登りやすいという人もいますが、靴タイプもサイズが適切であれば問題なく登れます!
靴タイプもタビタイプも、ソールがラバーとフェルトのどちらかに分かれます。
それぞれメリット、デメリットがあるので表に表してみました!
フェルトソール | ラバーソール | |
ヌメリのある岩 | ◎ | △ |
水に濡れた岩 | 〇 | ◎ |
泥や草の斜面 | △ | 〇 |
苔 | 〇 | 〇 |
ソールの耐久性 | 夏に毎週行くと1シーズンで張替えが必要 | 基本的に張替えは必要ない |
オールマイティで対応するのがフェルトソールです!
ラバーはヌメリに弱く、初心者が使うと突然滑って転けることがあります。
なので、初心者はフェルトソールを選びましょう。
中級者以上には、お財布的にも優しいラバーソールがオススメ!
岩のヌメリを経験で分かる中級者向けですね。
岩に対するグリップ力がフェルトと比べて段違いです!
その他、詳しい沢靴選びについてはこちらの記事をご覧ください!

④フェルトソールを使う人は【アプローチシューズ】も必須!
ラバーソールの沢靴であればアプローチシューズは不要!
フェルトソールだと、フェルトの寿命も縮めてしまいますのでアプローチシューズはあった方が良いです。
基本的になんでも大丈夫ですが、沢登りの最中はずっとザックに入れておくので、
出来るだけ軽く、コンパクトなほうが良いです。
- ▲出来るだけ軽い方が良いですよね!
- ▲コンパクトさも重要!
- ▲登山向けアプローチシューズは、ソールの形状も登山向け
登山向けのアプローチシューズだと以下のメリットがあります。
■軽い!
■コンパクト!
■ソールが登山道向けで歩きやすい!
マルチピッチでも使えるアプローチシューズの選び方を書いているので、もしよかったらこちらの記事を見てみて下さい。

⑤ポイズンリムーバー必須!【ファーストエイドキット】
沢登りでは
■熱さ対策(熱中症)
■寒さ対策(低体温症)
■虫刺され対策(アナフィラキシーショック)
を取っていかなければならないです。

水濡れにも気を付けたいので、エイドキットを防水のスタッフサックに入れると良い。
シートゥサミットのファーストエイドドライサックがオススメです!
容量は3Lがオススメです。
僕はエイドキットを2つ入れる事があるので5Lを選んでいます。
■下山時などの熱中症対策
→ヒヤロンがオススメ。小さい物は冷却効果が低い。近くの薬局で150円ぐらいで売っています。
■沢登り最中の低体温症
→ツェルト・カイロ・魔法瓶に温かいお湯を入れて持っていく。
カッパやプリマロフトなどの化繊インシュレーションウェアも効果的。
■虫刺され
→ポイズンリムーバーを持っていく。
ポイズンリムーバーは最初一番安い物を持っていましたが、お値段高めの物に買い替えました。
- ▲物凄いバキューム
- ▲アタッチメントを変える事で小指の先までバキューム
- ▲これもすごいバキューム力!
- ▲透明の毒が出てきてから、血が出てくる。
ポイズンリムーバーはアスピブナンが非常にオススメ!
- 先端のアタッチメントが透明なので、毒が吸い出されるのを肉眼で確認できる!
- 一度吸引が始まれば、ほぼノータッチでも吸引し続ける
- アタッチメントを変えることで、細いところも吸引できる
(2023/06/04 21:26:22時点 楽天市場調べ-詳細)
アスピブナンは持ち運びのしやすいケースがついているのでオススメです。
⑥【浄水器】は浄水力とスピードで選びたい
浄水器があることで、沢登り中は水を多く持っていく必要が無くなります。
荷物が軽くなる&万が一の時も安心ですね!

代表的な?2つの浄水器を比較してみました!
カタダインBeFree | ソーヤーミニ | |
浄水能力 | 0.1ミクロン | 0.1ミクロン |
浄水量 | 1000L | 38万L |
重量 | 60g | 79g |
メンテナンスの簡単さ | とっても簡単 | 簡単 |
浄水スピード | とても速い | とても遅い |
値段(税込み) | 6,600円 | 3,960円 |
大きな違いは、浄水量と浄水スピード、メンテナンスの簡単さですね!
■浄水量
1000Lでも必要十分!年10回の沢登りで1日1L使っても100年使えます。
■浄水スピード
水をどれくらいガバガバ飲めるかってことですね。カタダインが圧倒的にオススメ!
カタダイン → 力を入れるとジョロジョロ出てくる
ソーヤーミニ → 力を目いっぱい入れてチョロチョロ・・・出てくる
■メンテナンスの簡単さ
カタダイン → シェイクするだけ
ソーヤーミニ → 専用の機材が必要
ソーヤーミニは新製品も出ていますが、僕はカタダインの方がオススメです!
具体的にまとめた記事はこちらをご覧ください!↓

⑦【アルパインヌンチャク】を固定するのは危険!
沢登りでは、僕は普通のヌンチャクはあまり持っていきません。
持っていったとしても1~2本程度。
アルパインヌンチャクを多めに持っていきます。

アルパインヌンチャクで使用するスリングは60cmがオススメです。
■60cmより短いスリングは、ヌンチャクで補える
■長すぎると、落下係数が大きくなる恐れがある
長いヌンチャクも販売されてますが、それよりも安価に作れるのがアルパインヌンチャクです!

引用元:ペツルの取扱説明書
アルパインヌンチャクのカラビナを固定するのは危険です。
図のようにすっぽ抜けて落下してしまう可能性があります。
(2023/06/04 21:55:28時点 楽天市場調べ-詳細)
アルパインヌンチャクで圧倒的に安いのは、BDのミニワイヤーアルパインドローです↑
「とりあえず安く数をそろえたい」という人にはとてもオススメ!
こちらの記事でも書いているように、カラビナのゲートが引っ掛かってしまうのが難点です。
(こだわりが出てきたらカラビナだけ後で取り換えちゃいましょう!)
⑧沢登りで使うなら【ダイニーマスリング】がオススメ!
スリングには、ナイロンとダイニーマと種類がありますが、沢登りで使うならダイニーマがオススメ!
ナイロンは水を含みやすく、重たいです。また、水に濡れると強度の低下も大きいからですね。
ナイロン製スリング ![]() | ダイニーマ製スリング ![]() |
---|---|
向いている用途 | |
■講習会、鎖場通過時の簡易ボディーハーネス ■クライミングでの支点構築 ■プルージック | ■冬山で使う ■沢登りで使う ■スリングを沢山持つとき |
向いてない用途 | |
■沢登り ■冬山 (凍りやすく、水に濡れた時の強度低下が大きい) | ■簡易ボディーハーネス ■結び目を作る (結び目を作った時の強度低下が大きい) |
沢や冬山で使うならダイニーマがオススメ!
ダイニーマが基本的にはオススメなのですが、ダイニーマにもデメリットがあります。
結び目を作った時に強度低下が大きい→支点構築にはやや不向き

結び目を作る支点構築には、ナイロンスリングがオススメ!

引用元:HowNOT2 Youtube
Youtubeでのテスト結果は概ね上の図通りでした。
スリングを木に巻き付けるときは、ガースヒッチを避けたい!
その他、詳しいスリングの使い方やオススメのスリングについては、
↓の記事をご覧ください!

⑨クライミングロープの細さにあった【ビレイデバイス】を!
沢登りでは、グローブをしての操作になるのでビレイデバイスはシンプルで扱いやすい物が良いです。
泥が詰まったりもします。

①8mm程度の細いロープを使う人はATCアルパインガイドがオススメ!
→ロープスロット内でのロープのキンクを防止できる
②中級者にはエーデルリッドのメガジュルもオススメ!
→リードクライマーの半オートブレーキ機能がうれしい
③値段の安さで選ぶならBDのATCガイド!
→やや重いが耐久性がよく値段が安い。
④総合的にオススメなのはペツルのルベルソ!
→本体の軽さ&ロープ幅の対応が広いのでまちがいない
沢で使うロープの径が細いなら、ロースプロットが一番小さいBDのATCアルパインガイドがオススメです。
セカンドクライマーをビレーするときに、ロープスロット内でのキンクが起きにくいからですね。
ロープが濡れると、ビレイデバイスの制動力は強くなります。
細いロープだとロースプロット内でのキンクが起きやすくなります。
キンクを解除するにはかなりの力が必要です。
セカンドクライマーやリードクライマーが滝を登っている最中に落ちた時に、
滝に打たれ続ける状態を早く解放してあげたいなら、オートブレーキ機能を使わない方が良いときもあります。
オートブレーキ=安全 というわけでは無いので、状況に合わせて使い分けましょう!
その他、ビレイデバイスについて詳しく書いた記事はこちらをどうぞ!↓

⑩めちゃ便利!ハーケンヤハンマーのお共に【ギアツール】
ギアツールの本来の用途は、アイスクライミングでのアイススクリューのラッキング。
沢でも、ハーケンやハンマーホルダーとして使ってもめちゃくちゃ便利です!
ペツルのキャリツールエボ。
ギアツールも色々種類が出てますが、キャリツールエボは大体のハーネスで使える。
大きいサイズの方が物を取りやすい!
- 奥の物も簡単に取り出せる
- ハンマーホルダーになるのもうれしい
- 冬はアックスホルダーにも!
ハンマーホルダーにもなるので、僕は左右に1個づつハーネスに装着しています。
冬山でも、アックスホルダーとして使うと超便利です
(2023/06/04 21:55:30時点 楽天市場調べ-詳細)
こちらはマニアックなクライミングギア。
超強力なマグネットでめちゃくちゃ便利です!
- 一時的なハンマーホルダー
- ハーケンのサイズを選び間違えた時などに
マグネットなので、鉄であればなんでもくっつけることが出来ます。
ハンマーホルダー、ハーケンホルダー、冬はアックスホルダーになります!
ザックのショルダーにつけておいて、ハーケンを打つときにハンマーを一時的にくっつけたりするときに便利です。
ハーケンのサイズ選びを間違えた時にも良いですね!
(2023/06/04 21:55:30時点 楽天市場調べ-詳細)
マグネットホルダーを使用しだしてから、ハーケンを落とす確率がグッと減ったとかへらなかったとか・・・
⑪ヌメリ落としに【たわし】が有効。
ヌメリの多い滝で使用します。
「ここに足を乗せたいけど、ヌメリが強い・・・」
なんていうときに、タワシでごしごしすると、驚くほどにヌメリが無くなる時があります!
ヌメリが多そうな沢に持っていくとお守りになりますね!
⑫装着感の良い【アルパインハーネス】が快適!
沢登りではハーネスを着用したまま歩き続けないといけないですよね!
装着感の良さと、保水のしにくさで選びたい!
ペツルのフライは圧倒的な軽さ。
装着を忘れちゃうほどの装着感の良さもあるので、オススメです!

⑬【キャメロット】は0.3~2番あたりのサイズを中心に。
各社から様々でていますが、先ず1セット揃えるならBDのC4は間違いない!
C4は安いうえに高性能!
ドラゴンカムはスリングの長さが調整できるようになっているので、無駄にヌンチャクを持ちたくない人には良いですね!値段が非常に高いのも特徴。
C3はもう販売されてなくて、Z4がその後継になります。
体感的に、沢では小さめのカムを使う事の方が多い。(0.3~1ぐらい)
クライミング用で使う事も考えて、小さめのカムはZ4、大き目のカムはC4で揃えておけばとりあえずは間違いないかなと思います!
(2023/06/04 22:00:57時点 楽天市場調べ-詳細)

カムに使うオススメのカラビナをご紹介してます!↑
⑭人工的チョックストーン!【ナッツ類】
沢では、使える場面が意外と多いのがナッツ。チョックストーンのように岩と岩に挟んで使ったりします。
ただし、沢では大きな岩であっても簡単に動いてしまったりするのがクライミングの岩場との違い。
キャメロットもそうですが、沢でのナチュプロのセッティングは、クライミングの岩場と比べてかなり難しいです。
⑮沢登りの定番【ハンマー】
沢登りの定番ともいえるハンマー!
沢のハンマーといえば、他にもミゾーのチコやロカなどが有名ですね!
ハンマー選びの基準
①重量
重量が重いほどハーケンがすぐに決まる。軽くても打ち続ければ決まる。
②長さ
長いと力が入れやすくハーケンが決まりやすい。→取り回しがし辛い。
③ピックの形状
長く、尖っている物ほど泥の壁に決まりやすい。
重量 | シャフト長 | ピック長 | 値段 | オススメ度 | |
---|---|---|---|---|---|
ミゾー/チコ | 310g | 27.5cm | 8cm | ¥12,650 | ◎ |
ペツル/タムタム | 535g | 26.5cm | 3cm | ¥9,900 | 〇 |
ロックテリクス/ゴルジュハンマー | 530g | 34cm | 10cm | ¥14,850 | △ |
ミゾー/ロカ(穴有り) | 465g | 27.5cm | ー | ¥12,650 | 〇 |
重量は重たいほどハーケンが打ちやすい。
シャフト長は長いほど力を入れやすい。
ピック長さは長いほど泥付きで有効。
ゴルジュハンマーはミニアックスとして冬山でも使ってみましたが、アックスとして使うにはシャフトもピックも短すぎて、柔らかい雪には向いてませんでした。
沢登りで使うと、ピックと石突きが鋭いので服を破っちゃいます。
ミゾーのチコは全体的にとてもバランスが良く、僕の周りでも使っている人が多いです。
僕はペツルのタムタムを持っていくことが多い。その理由としては
- 顔の目の前でハンマーを振るような場面ではピックが短い方が良い(シビアな場面)
- リストリーシュがあると力を入れやすい。
- ハンマーが短いと取り回しが良い。腰にぶら下げても違和感が少ない。
- ピックが長いと、腰にぶら下げた時にいろいろ引っ掛かる。
- タムタムはピック部分が短いが、ハーケンを抜くには必要十分。
唯一の弱点としては、高巻きの場面で泥にピックをさせない事ですね!
(2023/06/04 22:00:57時点 楽天市場調べ-詳細)
⑯【ハーケン】は長さと形状で選ぶべし
ハーケンは様々な形状があります!
どれを持っていけばいまいち分かりにくいと思います。
①BD/ナイフブレード#2
②BD/バガブー#5
③BD/バガブー#4
④石井スポーツのハーケン 細身
⑤メーカー不明 軟鉄ハーケン
⑥BD/アングル
⑦BD/ラープ
ハーケン選びの基準は長さと太さ!
ナイフブレードが一番薄い。
薄いほど、僅かな隙間にもガンガン入っていくが、ハーケンが曲がりやすい。
曲がってしまったハーケンは、ハンマーで叩くと一応矯正できる。
バンブーなどの厚手のハーケンは丈夫。
リス(わずかな隙間のクラック。沢ではリスが多い)の太さとマッチすれば非常に強い固定力が生まれる。
長いハーケンは、長く打ち込めたからと言って抜けにくいとは限らない。
アングルは非常に太いハーケンといった感じですね!
アングルを使うシーンとしては、もしくは小さめのカムが決まるクラック。
アングルはハーケンよりも固定力が強く、一度決まると非常に抜けにくい!
カラビナを通す穴は2つある方が使いやすい!
ハーケンを打ち込んだ際に、穴が壁に隣接してしまうとクリップできなくなります。
カラビナを通す穴が2つあると、そのリスクも少なるなります。
穴が1つのタイプは、値段が安いのが特徴です!
(2023/06/04 22:39:17時点 楽天市場調べ-詳細)
ラープはいざというときのお守り的存在アイテム!
こんな薄くて浅いので本当に墜落を止めてくれるのかは試したことがありませんが・・・
軽いので無いよりはあった方が良いです!
(本来は墜落を止める物では無くて、人工登攀用アイテム)
最近は売られていない?軟鉄ハーケン。
クロモリ製ハーケンは硬くて何度も使用できますが、軟鉄ハーケンは1回のみ。
回収も出来ない(らしい・・)ので、最近は使用する人もいないと思います。
僕も持ってはいますが使用したことはありません。
ハーケンはバッチリ決まっているからと言って強度が保証されているものはありません。
⑰大事な荷物を濡らさない【防水サック】
結論からいうと、濡れなければゴミ袋でもいいです!(笑)
実際、ゴミ袋2重使いが防水力では一番最強だと思います。
いちいち結ぶのが面倒な人は、ぜひとも登山用の防水サックを購入しましょう!
オススメは、バハバッグです!
- 容量は20~30L前後で!
- あまりに薄い物は敗れる可能性があるのでタフな物を!
- 縫い目や接着部分の防水性はちゃんとあるか?
先ずは素材から見ていきましょう!
- 最上級のタフさを誇る「1000D 32オンスポリエステルビニールコーティング」
- バハバッグに劣らない「ポリエステル・ターポリン」
- どちらかというと軽量さを求めた「30Dコーデュラ®ナイロン」
使用感でいえば、バハバッグとドライバッグはどちらも同等の耐久性があります。
ウルトラシルドライサックは、軽量さを求めた製品で厚みは無いので、木の枝に引っ掛けると穴が開きそうな感じです。
- 完全溶着されているので劣化しない。
- 公式HPには”水中での使用には適しません”と書いてある原因?
- シルナイロンコーティングは劣化しないが、シールは劣化する
縫い目や圧着部分で防水性能は変わる!
どうしても円形状の形になるので、縫い目だったり圧着部分があります。
ここの作り次第で、いくら口を丸めても水が漏れてきたりします。
■バハバッグは溶着(熱により完全に同化)されているので、水が入ることもないし、この部分が劣化することも無いです。
■ドライバッグは縫い目があって、おそらく防水シームが施されているのだと思いますが、完全防水では無さそうです。(一度浸水した事があります)
■ウルトラシルドライサックは、シール部分が少しづつ劣化します(テントと一緒ですね)
防水サックは単体で使用するわけでは無く、ザックの中に入れて使いますよね。
なので、ザックを何を使うかで選ぶと良いですね!
■防水のザックを使う人
→モンベルのドライバッグが安いし、中身の視認性も良いのでオススメ!
■防水ではないザックを使う人
→バハバッグがオススメ!圧倒的耐久性と防水性!
■メッシュの沢用ザックを使う人
→やはりバハバッグがオススメ!
■防水のザックを使って、普通の登山でも防水サックを使う人
→シートゥーサミットのウルトラシルドライサックがオススメ!
(2023/06/04 22:39:17時点 楽天市場調べ-詳細)
(2023/06/04 22:39:19時点 楽天市場調べ-詳細)
スマホも防水したい人にはこちらがオススメ!↓
耐久性、防水性が完璧なモバイルケース!
ジッパーをしめるだけでIP67の防水力!(水深1mの位置で30分間水没させても浸水しない)
こちらの記事で詳しく書いておりますので、是時参考にしてください!↓

⑳地図が濡れないように!【防水マップケース】
防水マップケースは色々と試してきましたが、ロックサックで落ち着きました。
- ケース本体に邪魔な文字が少ないので見やすい
- 折り曲げていても、水が入ってこない
ロックサックは非常に丈夫!水も全然入ってきません。
3シーズン目(夏はほぼ毎週使用)にして、ようやく浸水しました。
常に折り曲げて携行していましたが、全く問題なし。
サイズも様々で値段も安いのでオススメです!
(2023/06/04 22:39:19時点 楽天市場調べ-詳細)
⑲ザックの選び方についてはこちら!
沢登りのザックのメリット、デメリットは?
アルパインザックとハイキング向けのザックの違いは?という方はこちらの記事をどうぞ!

㉓ ウェア類はこちらをどうぞ!
こちらではギア類について網羅的に解説しました!
沢登りではウェアも大事ですよね。
こちらの記事でウェアについても網羅的に解説していますので、もしよかったら見てみてくださいね!

ギアとセットで必要なカラビナを徹底的に解説しています

こちらのページではカラビナについ徹底的に解説しています!
これから沢登りを始めようという方は読んでおいて損は無いと思います。
例えば、沢では細かい砂が安全環に入り込んだりするので、オートロックタイプは選ばない方が良いです。
その他、重量などについても詳しく解説しています。