沢登りギア徹底解説
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【沢登り初心者必見】ライフジャケット徹底比較|タイプ別特徴

岩と沢さん
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「沢登りにライフジャケットが必要と聞いたけど、種類が多すぎて分からない」
「吹き込み式、フォームタイプの違いは?」
「安くても安全に使える物が欲しい」

沢登りにライフジャケットは必須ですが、種類が多すぎて何が良いのか分かりませんよね。いざというときに命を守ってくれる物だからこそ、ちゃんと選びたいです。

この記事では、「フォームタイプ」と「吹き込み式」のライフジャケットの解説をします。フォームタイプは沢登り全般を通してオススメです。吹き込み式は極簡単な沢登にオススメです。

この記事を読むことで、安くて安全なライフジャケットを選べます。

岩と沢さん
岩と沢さん
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■JSPO山岳コーチ1
■元登山ガイドステージⅡ
■元登山用品店のショップ店員だった僕。
山に登る事と、新しいギアを山で試すことが好きです。
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ライフジャケットの重要性

初心者が沢登りに行くならライフジャケットは必須です。

沢登りは水深が変化しやすく、流れが急な場所が多いです。そういった場所でライフジャケットは必須ですが、初心者ほど水深の深さや水流の強さを見極めることは難しいです。

ライフジャケットを着ておくだけでも温かいので、体温低下の予防にもなります。ちょっとした泳ぎではライフジャケットの浮力で体力温存につながります。体力に自信のない方や女性にもライフジャケットはおすすめです。

僕は、沢登りに初心者を連れて行ったときに、初心者を溺れかけさせた経験があります。初心者は、「服を着たまま水に入ると、想像以上に泳ぎにくい」という事を知らなかったからですね。

水量の多い沢登りであればライフジャケットは必須です。泳ぎに自信がない人や、初めて沢登りに行く人は、どんな沢登りでもライフジャケットは必須だと考えています。

ライフジャケットの種類と基礎知識

ライフジャケットには、フォームタイプと吹き込み式タイプがあります。それぞれ特徴をご紹介します。

かさばるけど信頼性の高い「フォームタイプ」

沢登りでオススメするライフジャケットはこちらのタイプです。

ライフジャケットと言えばコレ。浮力の高い、発砲ポリエチレンなどのフォームが内臓されてます。必ずベストタイプ(チョッキタイプ)の物を使用してください。浮力は数値として何kgか表記されている物も有ります。フォームタイプの特徴は以下のとおりです。

■岩などにぶつかっても浮力が失われず、安全

■耐久性がある

■かさばる

コンパクトだけど信頼性に劣る「吹き込み式タイプ」

初心者向けの、溺れるリスクが少ない簡単な沢登り向け。

コンパクトなライフジャケットがどうしても欲しい方におすすめです。使う時だけ息を吹き込んで使うライフジャケットです。着る浮き輪といったイメージです。フォームタイプと違い浮力の調整が出来ます。吹き込む量が少ないと思ったほど浮きません。フォームタイプと比べて体とのフィット感が悪いです。

■生地に穴が空いて壊れる可能性がある

■収納はとにかくコンパクト

■本格的な沢登には向いていない

沢登りに適したライフジャケット選びのポイント

沢登りのライフジャケットの選び方は、カヤックなど他のウォータースポーツとは少し異なります。選び方についてご紹介します。

浮力を確認する

大人用と子供用のライフジャケットの表記

ちゃんとしたライフジャケットには、浮力が〇kg、もしくは〇N(10N=1kg)で表記してあります。浮力が高い物はよく浮くので安心できますが、ライフジャケットがゴツくなり、動きづらくなります。泳ぎの上手い人なら高い浮力はそれほど必要ない場合もあります。

国土交通省によると、体重が40kg以上の人は浮力が7.5kg以上の物を、体重が15~40kgの人は浮力が5kg以上の物を推奨しています。

初心者が行く沢登りでの使用に関していえば、浮力はあくまで目安として考えてよいと僕は思います。僕自身、がっつり泳ぎの沢でも浮力が5kgの物を長らく使用していました。飛び込んだ時は浮き上がるのに時間が掛かる気がしますが、沈むことはありません。

初心者がいくような沢登りであれば、浮力は5kg前後あれば十分だと僕は考えています。

動きやすいライフジャケットか

モンベルの「アクアファン」と「リバーランナープロ」

無駄にポケットが多くなく、できるだけ丈の短い物が沢登りでは使いやすいです。

沢登りは上半身をよく動かす遊びです。時によっては重い荷物を背負わなければいけないので、ザックとのフィット感も重要です。沢登りに適した動きやすいライフジャケットの特徴は以下のとおりです。

■無駄にポケットが多くない、シンプルな物

■丈が短く、ハーネスと干渉しにくい。

■肩回りがすっきりして動かしやすい物

■サイズ調整ができ、体にフィットする物

■浮力が高すぎず、ザックを背負いやすい物

ライフジャケットをすると、腰に付けたギア類が取りにくいです。そういった時はスリングをたすき掛けにして簡易ギアラックにしたりするのですが、ポケットが多いと邪魔になります。丈が短いと使いやすいです。

▲モンベルのアクアバット
▲バムスのフローティングベスト

丈の短い物は、ハーネスとの相性が良いです。ギアが取りやすい。しかし、胸側のフォームがでっぱるので、シビアな登りでは邪魔になります。背中側もゴツくなるので、ザックとの相性も悪い。何を優先するかで、ライフジャケットを選ぶと良いです。

オススメのライフジャケット

フォームタイプ

信頼性に優れたライフジャケットはフォームタイプです。着るだけで少し温かく、安心できます。なるべくゴツくなく、動きやすい物がオススメです。

初心者におすすめ
リーフツアラー/シュノーケリングベスト
料金
3,790円
浮力
5.5kg
オススメシーン
初級から中級の沢登り
ポイント
値段は安いが作りが良い。フィット感が良く動きやすい。無駄な機能が無いのも沢登りに適している。バランスの良いライフジャケット。
安い、浮力7.5kg
バムス/フローティングベスト
料金
9,800円
浮力
7.5kg
オススメシーン
初級から上級の沢登り
ポイント
浮力が高くて値段が安い。丈が短く、ハーネスとの相性も良い。手を暖めるウォーマーポケットもあります。
浮力7.5kgの安心感
モンベル/アクアバット
料金
14,300円
浮力
7.5kg
オススメシーン
初級~上級の沢登り
ポイント
動きやすく、安心の浮力。無駄にゴツくなくシンプルなのが良い。フィット感の調整もしやすい。丈も短めで、ギアを良く使う人にも良い。
値段が安い、動きやすい
HISEA/フローティングベスト
料金
2,600円
浮力
5kg
オススメシーン
初級から中級の沢登り
ポイント
全体的に体にフィットするので、動きやすくて温かい。丈が長いのでサイズ選びが難しい。

吹き込み式タイプ

フォームタイプに比べると耐久性と信頼性に劣ります。本格的な沢登りというよりも、初心者が念のため持って行くのにちょうど良いです。海や川遊びで浮き輪替わりに使うのにも良いです。非常にコンパクトなので収納には困りません。

吹き込み式の中では安心感がある
リーフツアラー/フローティングベスト
料金
4,990円
浮力
最大8.9kg
オススメシーン
初級の沢登り
ポイント
生地が丈夫。吹き込み口がロックできるので安心。体へのフィット感は多少悪い。全体的に作りがしっかりしている。
安いが、注意が必要
SUMUN/フローティングベスト
料金
2,690円
浮力
記載なし
オススメシーン
初級の沢歩き
ポイント
吹き込み口がロックできないので少し怖い。(間違って押すと空気が抜ける)体へのフィット感は意外にも良い。値段相応。

滝に取り付くために、淵をちょっと泳ぐ必要があるときなどに吹き込みタイプはおすすめです。

まとめ

初心者は沢登りに行くならライフジャケットは必須だと考えています。できればフォームタイプの物で、浮力が自分の身体に適したものを選びましょう。簡単な沢登りにお守り程度に持って行くなら吹き込み式もおすすめです。

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山に登る事と、新しいギアを山で試すことが好きです。
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