【山の本|おすすめ15選】登山・クライミング・アルパインで役に立つ!

岩と沢さん
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本当に面白い登山やクライミングの本を探しているけど、よく分からない。
■小説ではなくて、ノンフィクションが読みたい!
クライミングの技術を本でも学びたいけど、どれが良いのか分からない。

小説ではなくて、山で役に立つ本が読みたくはありませんか?
クライミング技術や、山での人の経験談など、本から学べるものも多いですよね。

このブログでは、実際に僕が読んだ本を2つのジャンルに絞ってご紹介!

ノンフィクションで、内容を人に話すと面白がられる。
クライミングやアルパインをする上で、技術を学ぶために読んでおきたい本。

これから紹介する本を読めば、周りの登山仲間にちょっと披露したくなる知識が身についちゃいます!
「文章が面白い」も大事な要素として選んでいるので、きっと満足いただけるはずです!

岩と沢さん
岩と沢さん
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■JSPO山岳コーチ1
■元登山ガイドステージⅡ
■元登山用品店のショップ店員だった僕。
山に登る事と、新しいギアを山で試すことが好きです。
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クライミング技術が学べるオススメ書籍6選!

【アウトドア・クライミング】外岩クライミングを網羅的に解説 オススメ度

これから外岩クライミングを始めたいという人は、最初の一冊として持っておくべし。

外岩クライミングについて、順序だてて、網羅的に簡潔に解説してあるので初心者にオススメです。
また、著者はJFA(日本フリークライミング協会)でボルトの打ち替えをされている方なので、ボルトの見分け方なども分かりやすく紹介されています。
そこを読むだけでも安心できる内容。

本書で紹介されている道具は少し古いですが、基本的な事は変わらないのでご安心を。

【アルパインクライミング】マルチやアルパインをする人にオススメ。 オススメ度

これからマルチピッチやアルパイン、アイスクライミングを始めたいという人は買ったほうが良い!

古くて誰も使っていないような情報が書かれてなく、必要な情報だけが網羅的に解説してあります。
表紙は少し堅そうな感じですが、ページの7割ぐらいが写真や図で、読みやすくて分かりやすい。
エイドクライミングのやり方まで書いてあるので、初心者も「ここ登れない!」となった時に困らないかも。

【イラストクライミング】とにかく図解が多く分かりやすい オススメ度

とにかく図解が多くて分かりやすい!

カム、ナッツ、ハーケンなどプロテクションの設置のしかたなど、イラストで紹介してあり分かりやすい。
外岩での情報がとにかく多く、基本的な手順のほかにソロでの荷上げの仕方などマニアックなところまであります。
図鑑のように技術をすぐにひきたい人は本で買ったほうが良いですね。

【クライミング道場】ステップアップに! オススメ度

著:中根穂高 (ジャック中根), イラスト:江崎 善晴
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かの有名なクライミング専門ショップ「カラファテ」のジャック中根さんが書いている本です。

内容は、すでにクライミングを日常的に楽しんでいる中級者向けな気はしますが、初心者でもしっかり読む事でクライミングの理解が深まる内容です。

ややクセのあるユーモラスな文章で文字が多いですが、ショップの人ということもありマニアックで確かな知識が多い。具体的で確かな知識が欲しい人は買ったほうが良いです。
フリークライミングが上手になりたい人は、本の中で紹介されている、家で出来るクライミング上達のトレーニング方法は絶対にやった方が良いです。

【アルパインクライミング教本】アルパイン入門の書。 オススメ度

冬山から夏のバリエーションルートまで。
内容が網羅されイラストが多く大変わかりやすいですが、少しお堅い本です。
歩行技術・鎖場・積雪期のウェア・アイゼン歩行、支点構築の方法、アバランチレスキュー、クライミング時のトラブル対応方法などなど。
セオリーチックな内容が多い。アルパインは、本の勉強はとりあえず知識に留めておいて、経験豊かな力量のあるリーダーに現地で教わるのが一番かなと思います。

「アルパインにセオリーはない」は横山勝丘さんのアルパインクライミング考という本にも書いてありますね。興味のある方はこちらもチェック!↓

アルパインクライマーにこそ読んでほしい!おすすめ書籍8選

SNSではすごい山登りをしている人も多いですが、どこまで本当か分からないですよね。
でもこれから紹介する人たちは、どれも本物です。
かつ文章が面白いので、自信をもってオススメします!

グランドジョラス北壁/小西政継  オススメ度

物語の概要

アルプス三大北壁の中で最も困難といわれているグランドジョラス北壁。
そこに日本人として初めて挑んだ、山学同志会小西政継らの厳冬期の記録。
もはや引き返すことも出来ない壁の途中で大寒波が襲来し、食料も尽き、生への脱出をはかる為に困難な岩を登る6人の男たちの物語。

読んだ感想

山学同志会を鉄の会にした、鉄の男、小西政継の自伝。
■鉄の男とは?
■アルパインクライマーのために必要な素質とは?
■会をまとめる為に必要な規律とは?

「リーダーは一番苦しい時こそ一番前に出なくてはいけない」
などの、名言が次々と出てくる。
次世代担う若手クライマー&リーダークラスのクライマー必読の書!

アローン・オン・ザ・ウォール/アレックス・オノルド オススメ度

著:アレックス・オノルド, 著:ディヴィッド・ロバーツ, 翻訳:堀内 瑛司
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物語の概要

映画「フリーソロ」の主人公であるアレックス・オノルドの自叙伝。
「落ちたら確実に死ぬ、ロープなしでビッグウォールの登攀」という状況で、いかに恐怖をコントロールするのか、そもそもなぜそんなに危険なことに挑むのか。
アレックス・オノルドの初めての本ですが、対話形式で進むので読みやすい。

読んだ感想

僕は「フリーソロ」を映画館に見に行きました。
手に汗握りながら見たのを今でも思い出します。
映画では、フリーソロになぜ挑戦するかなどの心境にそこまで踏み入ってませんでしたが、この本では最初から最後まで、詳しい事がすべて書いてあります。
ただただ、「こんなにすごい人間がこの世の中に居るのか」と思うばかり。

なぜフリーソロを始めたかの話も面白い。
「内気な性格だからビレイをお願いするのが恥ずかしくてフリーソロを始めた」

レンタルだと安く見れます

映画もオススメです!

外道クライマー/宮城公博 オススメ度

物語の概要

那智の滝登攀による逮捕をきっかけに、外道クライマー「宮城公博」の冒険が始まった。
タイのジャングルで46日間の沢登り、大蛇と生きるか死ぬかの格闘、称名滝の初登攀の記録など。ユーモラスに綴る。

読んだ感想

この本を読んだのは数年前にも前になりますが、時々読み返したくなる本。
冒頭に「沢登り・人名用語集」があり、一例として「沢ヤ:沢登りに異常なこだわりをもった偏屈な社会不適合者」などと書いてある。ユーモラスな雰囲気が伝わるだろうか。

「クラスに二~三人いた、「おいおい、まじかよ」という突拍子もないイタズラをするタイプが沢登りにハマるのではないか」
自分もそんなタイプでした。笑

本書は「何かを成し遂げるのはこんな人」と妙な説得感を感じさせてくれます。

ザ・プッシュ/トミー・コールドウェル オススメ度

物語の概要

常にフリークライミング界をリードしてきた「ミスターヨセミテ」ことトミー・コールドウェルの自叙伝。
「フリー化は無理」「世界で最も難しいビッグウォール」として君臨しつづけたエルキャピタンのドーン・ウォールを、7年間かけてフリー化した物語。
幼少期からこれまでどのように育ってきたかを綴る。

読んだ感想と

幼い時から現在に至るまでの自叙伝。
クライミングで何を成したかだけでなく、つねに感情が事細かく書かれているのが印象的。
「こんなすごい人でもこんな風に思うんだ~。ちょっと意外」と、読んでいるこっちが少し恥ずかしくなってくるほど。

トミーの人間性と、その友人や家族たちが素敵。
最後のドーンウォールの核心を抜ける部分は、ハラハラしながら2回読み直した。

自分を「プッシュ」したい人に。

(オススメですが、ページ数があるので★3にしました)

凍てる岩肌に魅せられて/小西政継 オススメ度

物語の概要

「私の山登りは激しい闘志を込め、そして生命を駆けた闘いであった」
グランドジョラス北壁で凍傷により足の指を失った小西政継がこれまでの自分の登山を振り返った自叙伝。
戦時下の疎開生活、印刷会社員時代、そして山登りに情熱を燃やし続けた半生を回想し、新たな山行をめざして努力を始めるまでを描く。

読んだ感想

小西政継の本にハマったきっかけの本。
当時、山学同志会を鉄の集団に育て上げた男の「アルピニズム」を随所に感じられる良書。
仲間の遺体を収容しに行く話や、その当時誰しもが国内の壁ばかりを見て「井の中の蛙」になっていた中で、それではダメだと挑んだ厳冬期マッターホルン北壁の話など。

どれもが楽しく読めて分かりやすい。
山岳会というコミュニティが無くなってきた現代だからこそ、なぜ山岳会があったのかを深く考えさせられる本。

星と嵐/ガストン・レビュファ オススメ度

物語の概要

1945~52年にかけて、アルプスで最も有名な「6つの北壁」を登攀したレビュファが、山岳ガイドという職業に対する誇りやザイル・パートナーとの友情、アルプスの自然への賛美を高らかに歌い上げた山岳紀行。
1954年に山岳文学大賞を受賞し、日本でも多くのファンの心をつかんだ。

読んだ感想

「山の一番の喜びは、ともに登ってくれる仲間がいる事」

詩人らしい文章ですが、翻訳が上手く読みやすい。
アルプスの6つの北壁のトポ図や写真、登攀中の写真も多く、「いつかは登ってみたいな~」と夢をみさせてくれる本。

僕も海外登山の夢がいくつかあるので、まだまだ頑張ります!

黒部の山賊/伊藤正一 オススメ度

物語の概要

北アルプスの最奥部のフロンティアとして、長く山小屋(三俣蓮華小屋など)の経営に携わってきた「山賊」と伊藤正一の物語。

埋蔵金伝説、山のバケモノ、山岳遭難、山小屋暮らしのあれこれなど、
幅の広い「山の話題」が盛り込まれていて、読む者をして、まるで黒部の奥地にいるような気持ちにさせてくれる

読んだ感想

ちょっとジャンルが違いますが、読んだことの無い人にはぜひ読んでもらいたい本。

山には不思議なことがある。
今でこそ沢山のハイカーでにぎわう水俣蓮華小屋付近も、当時は人がほとんど立ち入らない場所。
この本を読むと、そういった「自然の深い場所」では、科学では証明できない何かがあると信じずにはいられません。

【何でも科学で証明できると思い込んでいる現代人】にこそ読んでほしい本。

これと併せて、山怪もおすすめです。
文章がそんなに面白くはなかったですが、黒部の山賊を読んだ後だからこそ、妙な真実味を感じられる。

僕も先輩や知り合いたちから色々と山の不思議な話を聞いているので、そういうのがあると信じてます。

最後に

以上になります!

今年は本を100冊読むのが目標なので、ぜひオススメの本がありましたら教えて頂けると嬉しいです!

ではまた!

この記事を書いた人
岩と沢さん
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■JSPO山岳コーチ1
■元登山ガイドステージⅡ
■元登山用品店のショップ店員だった僕。
山に登る事と、新しいギアを山で試すことが好きです。
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