マルチピッチクライミングやアルパインクライミングを始めたいけど、敷居が高いですよね!
マルチピッチやアルパインクライミングは、周りに教えてくれる人がなかなか見つからないし、ボルダリングジムで練習もなかなか出来ないです。
なので、このページがこれからマルチピッチクライミングやアルパインクライミングをやってみようという人の手助けになれば幸いだと思い、作成しました。
また、初心者向けに「マルチピッチクライミングの手順の基礎」についてはこちらの記事でも詳しく解説しています!
■元登山ガイドステージⅡ&元登山用品店に勤めていた僕が、マルチピッチクライミングやアルパインクライミングに必要な装備について詳しく解説しています!

- マルチピッチクライミングに必要なクライミングギア
- ①【クライミングロープ】(シングルorダブル?)どちらを選択すべきか
- ②マルチピッチ向け【クライミングシューズ】を3足履き比べ!
- ③ペツルの【ビレイグローブ】は日本人の手形にピッタリ
- ④【アブミ】は用途別に2種類ある!
- ⑤【カム】はBDのC4を選んでおけば先ず間違いない
- ⑥マルチピッチ向け【ビレイデバイス】を徹底比較!
- ⑦【スリング】は用途別でナイロンとダイニーマを持つべし
- ⑧【ヌンチャク】は軽さを重視するか、長さを重視するか
- ⑨【アルパインヌンチャク】を固定するのは危険!
- ⑩コンパクトになる【ジャケット】があると良い!
- ⑬【チョークバッグ】はジッパーポケット付きだと便利!
- ⑭【捨て縄・ナイフ】は念のために必ず持ちましょう!
- ⑮【セルフビレイ用スリング】はPASがオススメ
- ⑰マルチでは【ギアスリング】も必須!
- ⑲【エマージェンシーキット】は用途に合わせて中身を入れ変える
- ⑳ハイドラパックの【ハイドレーション】は中身が乾燥させやすい
- アルパイン向けザックのご紹介!
- マルチピッチ向けアプローチシューズの選び方
- カラビナについて徹底的に解説したページはこちら!
- マルチピッチ&アルパインをGIFで分かりやすく説明!
- マルチピッチクライミングの手順や、行く前に準備するべきもの
- 西日本の代表的なマルチピッチはこちら!
- いざ、マルチピッチクライミングの世界へ!
マルチピッチクライミングに必要なクライミングギア
マルチピッチクライミングには、
■ショートルートでは使わないのけど、マルチでは必ずあった方が良いギア
■ショートルートでも使うけど、よりマルチピッチ向けのギア
があります!

①【クライミングロープ】(シングルorダブル?)どちらを選択すべきか
どちらにもそれぞれのメリット・デメリットがあります。
シングルロープ | ダブル(ハーフ)ロープ |
---|---|
メリット | |
■ロープさばきが楽。 (スピーディー) ■終了点でロープがごちゃごちゃしにくい。 ■ロープがダマになったり絡んだりしにくい ■太いロープの安心感 | ■懸垂下降での撤退がしやすい ■ロープの流れがスムーズ ■ロープがよく伸びるので支点への墜落衝撃が少ない (プアプロテクション※1に有効) ■ロープが2本ある安心感 |
デメリット | |
■懸垂下降での撤退が難しい (バックアップロープなどの準備が必要) ■万が一ロープが切れた時の事故が大きくなる ■ロープの流れに注意しないといけない (ルートを選ぶ) | ■終了点でロープがごちゃごちゃしがち ■ロープ2本分の重量がかかる ■ロープが絡みやすい |
個人的には、初心者~中級者はダブルロープを選んだ方が良いと考えます。
ダブルはシングルよりも取り扱いが面倒ですが、撤退しやすいという所は大きなメリットです。
シングルとダブルの比較は別記事にて詳しく説明していますので、
興味のある方はこちらをどうぞ!↓

②マルチピッチ向け【クライミングシューズ】を3足履き比べ!
マルチピッチ向けクライミングシューズは3メーカーから1足づつ販売されています。
ショートルート向けのクライミングシューズでもマルチを登ることは出来ますが、マルチピッチ向けクライミングシューズの方が快適な理由があります。
- ▲マルチピッチ向けクライミングシューズ
- ▲それぞれ特性がありました!
■マエストロミッド
→エッジングが強い。エッジングが苦手な人や、力の弱い女性に良い。
■TCプロ
→フラットソールと若干のターンインにより、快適さを犠牲にせずエッジングがしやすい。
■アスペクト
→エッジングが強くてしやすい。足にはあまり優しくないが、難しいピッチもこなしやすい。
※エッジング強い→エッジングを靴がサポーチしてくれる
※エッジングがしやすい→細かいスタンスに足をのせやすい
他のクライミングシューズと比べて何が違うのか、サイズ感などを詳しく下の記事で解説しています。
「近くにショップが無くてサイズが不安・・・」
という方の為にサイズ交換の出来るオンラインショップも4つご紹介していますので興味のある方は読んでくださいね。

③ペツルの【ビレイグローブ】は日本人の手形にピッタリ
- ▲色々なグローブを装着したけど、これが一番しっくりきた!
- 手の幅と指の長さで選びたい
- ピッタリ!脱着も非常にしやすい。
外国製のグローブは、手の幅がきついのに、極端に指が長い物が多いです。
その中でも、ペツルのコーデックスは僕の手形にピッタリ!
オマケにレザーも非常にしなやかで、脱着も非常にスムーズ。
キャンプでも大活躍(笑)もう他のグローブには戻れません!
④【アブミ】は用途別に2種類ある!
アブミには大きく分けて2種類あります。
- ▲コンパクトになるツヅラタイプ
- ▲足入れがしやすいはしごタイプ
コンパクトになるツヅラタイプのアブミ。
■メリット コンパクトになる。
■デメリット 写真では、足を入れるステップが良い感じになってますが、垂直の壁で使うと「クシャッ」となるので、足を入れにくい。
沢登りや、万が一に備えて持っていくのに適したアブミです!
足入れがしやすいハシゴタイプのアブミ
■メリット どこのステップも形が整えられて足を入れやすい。
■デメリット 収納サイズはツヅラタイプよりも大き目。
アブミを積極的に使う(アブミがほぼ必須)なルートを登るのに適しています!
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特に、マウンテンダックスが販売しているアブミは、上段にアルミプレートが入っており非常に使いやすいです。
2つ買うとそれなりの値段なので、ロープスリングとアブミプレートを買って自作すると安価に仕上がります。
⑤【カム】はBDのC4を選んでおけば先ず間違いない
各社から様々でていますが、先ず1セット揃えるならBDのC4がオススメ。
■BDのC4は安いうえに高性能です。
ワイルドカントリーのフレンズという製品がカムの元祖ですが、C4が発売されてからフレンズもC4と同じ構造になった事からも、その性能に間違いが無い事が分かります。
カムローブ(岩と面する金属パーツ)が硬めで寿命が長いとされています。
■ドラゴンカムはカムローブが柔らかめで岩に決まりやすいと定評があります。
スリングも長さが調整できるようになっているので、無駄にヌンチャクを持ちたくない人には良いです。値段が高いのも特徴。
■C3は現在販売されてません。Z4がその後継です。
⑥マルチピッチ向け【ビレイデバイス】を徹底比較!
- ▲僕が持っている4つのマルチピッチ向けビレイデバイス
- ▲左:マルチ向け 右:ショート向け
- ▲セカンドのビレーに大活躍
ショートルート向けとマルチピッチ向けのビレイデバイスでは大きく異なる点があります!
マルチピッチ向けは、上と下に穴がありますね!
この穴がマルチピッチ向けである秘密です。上の丸い輪っかを終了点に直接かけて使います。(3枚目の写真)
こうすることでセカンドが落ちた際にビレイデバイスが半自動でロープの流れを止めてくれます(墜落を止める)このメリットは大きくて、
■マルチピッチはセカンドの姿が見えなくなることが多い
→ビレイデバイスが半自動でセカンドを止めてくれるのは安全の為にも欲しい機能。
■セカンドが落ちてもビレーヤーの動きが制限されにくい。
→終了点にビレイデバイスの荷重を預けることが出来る。救助や他の動作をおこないやすい。
マルチピッチではマルチピッチ向けのビレイデバイスを使用するのが無難で安全です。
マルチピッチ向けビレイデバイについて更に詳しくまとめた記事はこちらからどうぞ。

⑦【スリング】は用途別でナイロンとダイニーマを持つべし
マルチピッチではスリングは必須です!
これからマルチピッチを始める方が持つべきスリングを簡単にご紹介します。
結論から言うと、ダイニーマをメインで持って、ナイロンタイプは目的に応じて1~2本程度持っておけば大丈夫です。
僕は安さにつられてナイロンをメインで持ってましたが、結局すべてダイニーマに買い替えました。

▲スリングには、大きく分けて4つの種類があります。
左から、ナイロン、ダイニーマ、細引き、テックウェブスリングですね。
それぞれの特性はこちら↓
材質 | 値段 | 強度(濡れた時) | 重さ(濡れた時) | かさばり | 耐久性 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
ナイロン製(ポリアミド) | 安い | 濡れると強度が 最大で25%程度低下 | 保水しやすいので、 濡れるとかなり重い。 凍る。 | 18~16mm。 厚みがあるので、 にかさばる | 太いので耐久性がある。 岩に巻いたり、 木に巻いたりする使い方に適している。 摩耗に強い。 | 結びによる強度の低下が低い。 支点構築に向いている。 |
ダイニーマ(ナイロンを織り交ぜた物) | 高い | 濡れても 強度が低下しにくい | 保水しにくいので、 それほど重くならない。 凍りにくい。 | 10mm~8mm。 とてもコンパクト | 摩耗に対する強さはナイロンに劣る。 素材自体が少し硬いので、 一か所に強い屈折を与えると明らかにダメージがある。 | 結びによる強度の低下が高い。 支点構築以外で使うなら、 メインで持つとメリットが多い。 |
ダイニーマの周りにナイロンで覆ったもの (テックウェブスリング) | とても高い | 濡れても 強度が低下しにくい | 濡れる少し重い。 凍りにくい。 | 12mm。少しかさばる。 ゴワゴワする。 | 側が摩耗に強いナイロンなので、 摩耗に強い。 | ダイニーマとナイロンの 良いとこどりした製品。 |
細引き(6mmのナイロン) | 安い | 濡れると 強度が最大で25%程度低下 | 濡れると重い。 凍る。 | 細いのでコンパクト | 他のスリングが強度22kNなのに対して、 6mmのナイロンは7.5~10kN程度 | 強度が低いので、 支点を取るためには使用しない。 プルージックや捨て縄メインで |
もちろん他にも種類はあるのですが、とりあえずこの辺りを押さえておけば大丈夫です。
具体的に何をどのくらい持てば良いかというと、一例として以下の通り。
■60cmのダイニーマ×4 →アルパインヌンチャク用
■120cmのダイニーマ×4 →中間支点やその他
■240cmのダイニーマ×1 →終了点用
■80cmのナイロン×1 →終了点用
スリングは必要ない時ほど無用の長物となりやすく、必要な時ほど数が足りなくて困ることになりがちです。ルートを登る前にパートナーとどのくらい持って行くかしっかりすり合わせしておくと良いです。
スリングについてより具体的に、どこよりも詳しく解説した記事はこちらをご覧ください。

⑧【ヌンチャク】は軽さを重視するか、長さを重視するか
ヌンチャクは長い方がロープの流れが良い
軽さを追求すると一番下の細いスリングになりますが、ロープの流れが悪くなったり、いざという時にヌンチャクを掴んで登るときに不向きです。
終了点でボルトにカラビナをかけれない!なんて時もこんな使い方で解決できます。
軽量&掴みやすさで言えばペツルのフィネスもバランスがとれていて良いですね!
僕は今のところ、多少重くても長さ重視です。
⑨【アルパインヌンチャク】を固定するのは危険!
マルチピッチクライミングでよく使うのが、アルパインヌンチャクです。

▲アルパインヌンチャクで使用するスリングは60cmがオススメです。
■60cmより短いスリングは、ヌンチャクで補える
■長すぎると、落下係数が大きくなる恐れがある
長いヌンチャクも販売されてますが、それよりも安価に作れるのがアルパインヌンチャクです!

引用元:ペツルの取扱説明書
アルパインヌンチャクのカラビナを固定するのは危険です。
図のようにすっぽ抜けて落下してしまう可能性があります。
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アルパインヌンチャクで圧倒的に安いのは、BDのミニワイヤーアルパインドローです↑
「とりあえず安く数をそろえたい」という人にはとてもオススメ!
こちらの記事でも書いているように、カラビナのゲートが引っ掛かってしまうのが難点です。
(こだわりが出てきたらカラビナだけ後で取り換えちゃいましょう!)
⑩コンパクトになる【ジャケット】があると良い!
登る前は暑くても、いざ壁に取り付いてみると意外と寒かった・・・・
そんなときの為に持っておきたいのが、コンパクトになるジャケットですね!
夏の沢登りの野営、春夏の登山・クライミング、肌寒い季節のランニング、残雪季のハイキングなど・・・1年を通して酷使しているジャケット。
そんなジャケットが1着でもあると良いかもしれませんね。
BlackDiamondのアルパインスタートジャケットは撥水性、透湿性、ストレッチ、生地の丈夫さ・・どれも一級品です!
- 胸ポケットに本体を収納可能!
- ギアループがあるのでぶら下げて登攀可能
▲胸ポケットに収納して、腰にぶら下げる事が可能!
ビレー中に風が強くて寒いときはサササッー!と羽織ることが可能♪
袖と丈が少し長めですが、ハーネスを装着したり腕を上げる動作が多いクライミングには最適。
この素材がとにかく良い!
安い素材だと、汗をかくと肌にべったりくっついたり、ウェアの中が蒸れたりしますが、ショーラーはそこまでなりません。
- 選りすぐりの荷物で行ったブライトホルン
- 丈の長さがちょうど良い
気になる方はこちらから!↓
ちなみに僕は、173cm、70kgの普通体系でMを着用です。
↓もう少し肌寒い、秋~冬のソフトシェルは「ファイントラック/フロウラップ」がオススメです!↓

⑬【チョークバッグ】はジッパーポケット付きだと便利!
チョークバッグは、開口部の広さで選びたい。(チョークアップがしやすい)
デザインも、明るい目の方が僕は好き・・・
- 背中側にジッパーポケット付き!
- テーピングや笛、ナイフを入れてもいい。
マルチピッチで使うなら、ジッパーポケット付きが便利!
僕はよくテーピングを入れて使ってます。
(捨て縄用は全てザックの中というパターンですね)
⑭【捨て縄・ナイフ】は念のために必ず持ちましょう!
マルチピッチに行くなら、捨て縄とナイフは必ず持ちましょう!

■捨て縄とは
マルチピッチの途中で撤退をする時に使います。
懸垂下降用の支点が無い(ハンガーのみ等)時に、捨て縄で懸垂下降用の支点を作ります。
捨て縄は残置(支点に残す)するので、回収は出来ません。
捨て縄は6mm以上の登山用ナイロンロープで大丈夫です。
(クライミングでの使用が出来る強度があるナイロンロープかどうかは、お店の人にちゃんと聞いてから買いましょう。)

ナイフは、ロープが切れる物を選びましょう。
波刃になっている物がオススメです。
波刃が無いと、太いロープは非常に切れにくいです。
また、刃渡りがあまりに小さな物だと、ロープが切れない可能性があるので注意が必要です。

更に、テーピングとライターがあれば完璧です!
捨て縄を切る手順としては、
1、切る箇所にテーピング
2、テーピングの真ん中を切る
3、テーピングごとライターで燃やして末端処置
という感じです!
捨て縄を持っていないと、手持ちのスリングで代用しないといけません。(泣)
一回の懸垂で2千円ぐらいを捨てることになります。
なのでちゃんと用意していきたいですね!
必要な捨て縄の長さや使い方については、別記事でご紹介する予定です!
⑮【セルフビレイ用スリング】はPASがオススメ
マルチピッチではこれも必須装備ですね!
大きく分けて3つあります。

■PAS 一番使いやすい
■コネクトアジャスト系 長さ調整が最もやりやすい。
■デイジーチェーン 重大なデメリット有り。セルフビレー向けでない。
それぞれ具体的に見ていきましょう!
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▲PASは最も扱いやすいですね!
アブミが必須のルートで、アブミを万が一落としてしまった時に代用できる物もあります。
支点構築にも使えるので、最もオススメです。
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▲コネクトアジャスト系は、長さ調整が最もしやすいです。
ただし、ハーネスにぶら下げた時にあまった紐の処理などをしないといけないので、意外と手間がかかります。
KONGが出している写真の物は、自分で作ると安価ですが、紐が硬いので長さ調整が容易ではないです。
ペツルが出している物は長さ調整が容易ですが、高価です。
- 伸ばした状態
- 縮めた状態
▲この写真のように、長さを微調整でスピーディに変えられます。
僕個人の考え方として、長さ調整はメインロープのインクノットでやるので、セルフビレーでの使用を考えるとPASの方がメリットが多い。
人工登攀やハンギングビレー用に購入しましたが、あまり使わず・・・
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▲デイジーチェーンは、セルフビレーには向きません。
ロストアローのオンラインショップでもエイドクライミング用と書いてありますね。
(昔はセルフビレーでの使用は注意して下さい的な書き方でしたが、いつのまにか変わってますね)

セルフビレーに向かわない理由は、↑の使い方をするとすっぽ抜けて落ちてしまう可能性があるから。
デイジーチェーンは全体として14kNの強度がありますが、上の写真の使い方だと3kNです。
というわけで、デイジーチェーンでのセルフビレーはしないように注意が必要です!
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ここでは簡単に説明しましたが、今後PASの使い勝手について比較した記事を書く予定です。
⑰マルチでは【ギアスリング】も必須!
長いマルチピッチに行くと、必然とギアの数も増えます。
特に、カムなどを持っていくと、ハーネスのギアラックだけでは足りません。
ギアスリングにもいくつか種類があります。
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▲シンプルなギアスリングです。
■メリット ギアを滑らせることが出来る。チムニーなどで有効。
■デメリット ギアが一か所に集中して重くなりやすい。
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▲マルチループのギアスリング
■メリット ギアの振り分けが出来る。どこに何があるかわかりやすい。
■デメリット チムニー内に入ると、ギアが滑らずに邪魔になる。

▲メトリウスのギアスリングは、オプションでギアラックをもう一つ装着可能!
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▲大容量ギアスリング
■メリット 大量のギアを効率よく持ち運べる
■デメリット 肩掛けギアスリングのように、パートナーに預けたりとか容易にできない。
⑲【エマージェンシーキット】は用途に合わせて中身を入れ変える
エマージェンシーキットは季節と山行スタイルによって中身を入れ替えてます。
写真には写ってませんが、ペットボトルのフタに穴をあけた物は必ず持っていきます。
(山岳専門の医師によると、消毒薬よりもきれいな水と口の付けてないフタの方が良いんだとか!?)
ハチやヘビによるリスクが一番高いと思うので、ポイズンリムーバーは必須装備。
最初は下の安い物を使っていたけど、上の高い物に買い替えて、そのバキューム性能の違いに驚きました!
アスピブナがオススメです!
⑳ハイドラパックの【ハイドレーション】は中身が乾燥させやすい
長いマルチになると、ハイドレーションを使う事も多い。
ハイドラパックのシェイプシフトは、内側を完全に裏返すことが可能!
- 中の仕切りを外す
- あとは、外側と内側をひっくり返すだけ
- 内側が外に出た状態。
完全に裏返すことによって、乾燥させるのがとっても楽。
ホースは冷凍庫に入れておくと、カビも生えない♪
アルパイン向けザックのご紹介!

多機能で軽量なアルパインザックです。
クライミングだけでなく、雪山やハイキングでも使いやすい。

そもそもアルパインザックとは?という方はこちらのまとめ記事をどうぞ!

無駄をとにかくそぎ落とした超シンプルなザック。
マルチピッチ向けアプローチシューズの選び方
アプローチシューズは沢山の種類が販売されていますが、大きな違いは以下の3つ!
■軽さ
→ソールの硬さなどと関係する。硬いほど、重い荷物て長時間のアプローチに適している。
■コンパクトになるかどうか
→軽い物ほどコンパクトな造りです。カカトをつぶせるタイプだと、よりコンパクトに。
■ソールの形状は?
→登山道のようなアプローチを歩くのか、岩肌が多いアプローチなのかでソールの形状の得手不得手があります。
以上の3点を基準に、ご自身がどんなアプローチを歩くかで選ぶと良いと思います。
例えば・・・
■長い登山道や、登りの多いアプローチ
→アプローチシューズが多少重くても、しっかりした作りで足をサポートしてくれる物を選びたい。
■短いアプローチ
→軽さ重視で選んでも良い。
↓の記事では、僕が実際に履いている4足を用途別にレビューしています!

カラビナについて徹底的に解説したページはこちら!

カラビナについての基礎知識をはじめとして、
ロングルートのマルチピッチクライミングや、アルパインクライミング向けのカラビナについて徹底的に解説しています。
アルパインは重量は大事なので、軽いカラビナをメインにご紹介しています。
マルチピッチ&アルパインをGIFで分かりやすく説明!
複数のピッチを登る=マルチピッチクライミング
マルチピッチクライミングを超簡単に言うと、
ロープの長さ(例えば50m)よりも長いルートを登る事を言います。

↑こちらのGIFは、いわゆるショートルート(シングルピッチ)ですね!
10~25mぐらいのルートを登ったり下りたりする感じです。
東京オリンピックのリードクライミン競技をイメージすると良いかもしれません。

↑こちらのGIFが4ピッチのマルチピッチですね!
例えば、200mの長さのルートを50mのロープで登るとします。
ルートの長さ200m÷ロープの長さ50m=4
ロープ1回分(50m)が1ピッチなので、4回というマルチなピッチ=マルチピッチという感じです!
(1ピッチの長さはルートによって長い・短いがあります)
登山要素の強いマルチ=アルパインクライミング
このサイトでは登山要素の強い、ロープを使ったクライミング全般と位置づけています。
例えば
■駐車場から徒歩5分で取り付けるマルチピッチクライミング
■駐車場から1日歩いてテントを設営し、翌日登り始めるマルチピッチクライミング
では、装備も心意気も体力も全て変わってきますよね。
後者の方が登山要素が強いといえます。岩だけでなく、雪も沢も同じです!
■必要な装備と、あった方が良いかも的な装備の取捨選択。
■個々の装備の軽量化
についても言及していきます!
「これがあった方が便利・あった方が安全!」だけでは、現実的にすべてを持っていくことは出来ないという事ですね。
マルチピッチクライミングの手順や、行く前に準備するべきもの
マルチピッチクライミングの基本的な手順や、そもそも山に行く前に準備すべきものなどを具体的に解説しています!

西日本の代表的なマルチピッチはこちら!
僕がこれまで行ったマルチピッチクライミングの記事です!
トポ図もありますので、今後、登りに行く方には参考になるのではないのかなと思います。
今はまだ数が少ないですが、今後増やしていく予定です!

いざ、マルチピッチクライミングの世界へ!
マルチピッチクライミングの最大のだいご味は、クライミングで山頂に突き抜ける事だと思います。
(必ずしも山頂に抜けれるわけでは無いですが・・・)
ジムなどでは決して味わえない体験ができます!
このページではクライミングについて記述していますが、
クライミングは危険を伴うスポーツなので、思わぬ勘違いや間違った情報で重大な事故を起こす危険性が伴っています。
マルチピッチの技術習得一番の方法は、経験豊かな人と一緒にマルチピッチクライミングに行くことです。
そのための最初のステップになれればいいなと思います。
今回の内容が
「面白かった・ここがいまいち分からなかった・〇〇についても詳しく解説してほしい」
などありましたら、遠慮なくお問い合わせから言っていただけると助かります!