【用意したい物20選】マルチピッチクライングの装備を徹底解説!

岩と沢さん
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マルチピッチクライミングやアルパインクライミングを始めたいけど、敷居が高いですよね!

マルチピッチやアルパインクライミングは、周りに教えてくれる人がなかなか見つからないし、ボルダリングジムで練習もなかなか出来ないです。

この記事では
■マルチピッチに持って行くべきクライミングギアを網羅的に解説
しています。

マルチピッチは誰かと一緒に登るわけになりますが、
自主的に道具を買う人は周りからの評価も得られやすいです
(道具を買う=やる気のある人だと見られやすい=良い先輩なら「面倒見てやるか」となるでしょう!)
これからマルチピッチを目指す人の手助けになれば嬉しいです。

岩と沢さん
岩と沢さん
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■JSPO山岳コーチ1
■元登山ガイドステージⅡ
■元登山用品店のショップ店員だった僕。
山に登る事と、新しいギアを山で試すことが好きです。
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この記事で分かる事
  1. マルチピッチクライミングに必要なクライミングギア
  2. アルパイン向けザックの選び方とオススメ9選
  3. マルチピッチ向けアプローチシューズの選び方
  4. いざ、マルチピッチクライミングの世界へ!

マルチピッチクライミングに必要なクライミングギア

マルチピッチクライミングには、
■ショートルートでは使わないのけど、マルチでは必ずあった方が良いギア
■ショートルートでも使うけど、よりマルチピッチ向けのギア
があります。

【ハーネス】マルチピッチ向けの物を選ぶと快適になる。

クライミング用ハーネスであれば、マルチピッチ用では無くてもマルチピッチに行くことが出来ます。
マルチピッチをしっかり想定されたハーネスであれば、より快適・安心に楽しむことが出来ます。

マルチピッチ向けハーネスの特徴

■長時間体重をかけても腰が痛くなりにくい。
■ギアラックが多いので、ギアが多くなりがちなマルチでも安心。

ハーネスの選び方は、以下の記事で詳しく解説しています。

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【セルフビレイ用スリング】はPASがオススメ

マルチピッチでは必須装備ですね!
大きく分けて3つあります。

PAS(パーソナルアンカーシステム)

総合的にみて、PASがセルフビレイには最も扱いやすいと感じています。
その理由は以下の通り。

■長さの調整がしやすい。
■使わない時、ハーネスにぶら下げていても邪魔になりにくい。
■終了点で使えるものもある(使えない物もあるので注意)
■終了点でのギアの受け渡し時に、相手のPASにかけておくのも一つの手。

中でも一番のオススメはBDです。
少し短く感じるかもしれませんが、無駄に長いのも危険です。
セルフビレーはなるべく手の届く範囲で行いたいからですね。

コネクトアジャストは長さ調整が最も容易

コネクトアジャストは、長さ調整が最もしやすいです。
ただし、ハーネスにぶら下げた時にあまった紐の処理が少し面倒。
自作する事もできますが、ロープの動きがかなり悪い。
買うならペツルのコネクトアジャストが良いです。
1つ持っておくと何かと便利です。

デイジーチェーンでのセルフビレーは今は主流ではない。

デイジーチェーンは、セルフビレーには向きません。
使い方を誤ると、落ちてしまう可能性があるからですね。
ロストアローのオンラインショップでもエイドクライミング用と書いてありますね。

セルフビレーに向かわない理由は、↑の使い方をするとすっぽ抜けて落ちてしまう可能性があるから。
デイジーチェーンは全体として14kNの強度がありますが、上の写真の使い方だと3kNです。

【クライミングロープ】初心者はダブルを選んだほうが安心

クライミングロープにはシングルとダブルがあります。
どちらにもそれぞれのメリット・デメリットがあります。

シングルとダブルを比較

シングルロープ

 

ダブル(ハーフ)ロープ

 

メリット
ロープさばきが楽
(スピーディー)
■終了点でロープがごちゃごちゃしにくい。
■ロープがダマになったり絡んだりしにくい
■太いロープの安心感
■懸垂下降での撤退がしやすい
■ロープの流れがスムーズ
ロープがよく伸びるので支点への墜落衝撃が少ない
(プアプロテクション※1に有効)
■ロープが2本ある安心感
デメリット
懸垂下降での撤退が難しい
(バックアップロープなどの準備が必要)
■万が一ロープが切れた時の事故が大きくなる
■ロープの流れに注意しないといけない
(ルートを選ぶ)
終了点でロープがごちゃごちゃしがち
■ロープ2本分の重量がかかる
■ロープが絡みやすい

個人的には、初心者~中級者はダブルロープを選んだ方が良いと考えます。
ダブルはシングルよりも取り扱いが面倒ですが、撤退しやすいという所は大きなメリットです。

シングルとダブルの比較は別記事にて詳しく説明していますので、
興味のある方はこちらをどうぞ!↓

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【クライミングシューズ】マルチピッチ向けだと快適になりやすい

ショートルート向けのクライミングシューズでもマルチを登ることは出来ます。
しかし、マルチピッチ向けクライミングシューズの方が快適な理由があります。

マルチピッチ向けクライミングシューズが快適な理由

■フラットソールなので長時間履いても足が痛くなりにくい。

■ソールが硬く、長時間のクライミングでも足をサポートしてくれる。

■クラックに足を入れても、足が痛くなりにくい。

マルチピッチ向けでは無いクライミングシューズは、
・長時間履くと足が痛くなりやすいかも
・クラックに足を入れると足が痛くなりやすいかも
しれません。

クライミングシューズの選び方に自信が無く、失敗したくない場合はマルチピッチ向けを購入したほうが良いかもしれません。
マルチピッチ向けクライミングシューズについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

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「近くにショップが無くてサイズが不安・・・」
という方の為にサイズ交換の出来るオンラインショップも4つご紹介しています。

また、こちらでは初心者向けのクライミングシューズの選び方についての記事も書いております。
長時間履いていても足が痛くなりにくく、値段が安い物を厳選しています。

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【カラビナ】最初のうちにこだわると、買いなおさなくていい

あまりにも種類が多いカラビナ。
マルチピッチでは「軽くて使いやすい物」を選んでおいたほうが良い。

こちらの記事では、用途別のカラビナの選び方とオススメを徹底的に解説しています。
使いやすくて、値段も高すぎない、手ごろな物を厳選しています。

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【ギアスリング】マルチでは有るとかなり便利

長いマルチピッチに行くと、必然とギアの数も増えます。
特に、カムなどを持っていくと、ハーネスのギアラックだけでは足りません。
ギアスリングにもいくつか種類があります。

シンプルタイプ

▲シンプルなギアスリングです。
■メリット ギアを滑らせることが出来る。身体の正面に集中する不必要なギアを、横に滑らせて退避させることができる。
■デメリット ギアが一か所に集中して重くなりやすい。

マルチタイプ

▲マルチループのギアスリング
■メリット ギアの振り分けが出来る。どこに何があるかわかりやすい。
■デメリット チムニー内に入ると、ギアが滑らずに邪魔になる。

▲メトリウスのギアスリングは、オプションでギアラックをもう一つ装着可能!

チェストタイプ

▲大容量ギアスリング
■メリット 大量のギアを効率よく持ち運べる
身体にかかる負担がバランスがとれている。

【ビレイグローブ】は日本人の手形に合った物を選んだほうが良い

外国製のグローブは、手の幅がきついのに、極端に指が長い物が多いです。
指が余っていると、ロープ操作が難しい。
ペツルのコーデックスは日本人の手形にピッタリでおすすめ。
■レザーも非常にしなやかでロープが扱いやすい
■脱着も非常にスムーズ。

【アブミ】は自信が無い時などのお守りとしても

アブミには大きく分けて2種類あります。

コンパクトになるツヅラタイプのアブミ。
■メリット コンパクトになる。
■デメリット 写真では、足を入れるステップが良い感じになってますが、垂直の壁で使うと「クシャッ」となるので、足を入れにくい

沢登りや、万が一に備えて持っていくのに適したアブミです

足入れがしやすいハシゴタイプのアブミ
■メリット どこのステップも形が整えられて足を入れやすい。
■デメリット 収納サイズはツヅラタイプよりも大き目。

アブミを積極的に使う(アブミがほぼ必須)なルートを登るのに適しています

特に、マウンテンダックスが販売しているアブミは、上段にアルミプレートが入っており非常に使いやすい。

【カム】はBDのC4を選んでおけば先ず間違いない

各社から様々でていますが、先ず1セット揃えるならBDのC4がオススメ。

▲上から BD/C4 DMM/ドラゴンカム BD/Z4 BD/C3

■BDのC4、Z4はカムの中では安いうえに高性能です。
カムローブ(岩と面する金属パーツ)が硬めで寿命が長いとされています。

■ドラゴンカムはカムローブが柔らかめで岩に決まりやすいと定評があります。
スリングも長さが調整できるようになっているので、無駄にヌンチャクを持ちたくない人には良いです。値段が高いのも特徴。

【ビレイデバイス】マルチピッチ向けを選んだほうが安心。

 

ショートルート向けとマルチピッチ向けのビレイデバイスでは大きく異なる点があります。
マルチピッチ向けは、セカンドが落ちた際にビレイデバイスが半自動でロープの流れを止めてくれます(墜落を止める)

マルチ向けビレイデバイスのメリット

■セカンドを半自動で止めてくれる
→マルチではセカンドの姿が見えなくなることが多いので安全のためにも欲しい機能。

セカンドが落ちてもビレーヤーの動きが制限されにくい。
→終了点にビレイデバイスの荷重を預けることが出来る。救助や他の動作をおこないやすい。

マルチピッチではマルチピッチ向けのビレイデバイスを使用するのが無難で安全です。
マルチピッチ向けビレイデバイについて更に詳しくまとめた記事はこちらからどうぞ。

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【スリング】は用途別でナイロンとダイニーマを持つべし

マルチピッチではスリングは必須です!
これからマルチピッチを始める方が持つべきスリングを簡単にご紹介します。

結論から言うと、ダイニーマをメインで持って、ナイロンタイプは目的に応じて1~2本程度持っておけば大丈夫です。
僕は安さにつられてナイロンをメインで持ってましたが、結局すべてダイニーマに買い替えました。

▲スリングには、大きく分けて4つの種類があります。
左から、ナイロン、ダイニーマ、細引き、テックウェブスリングですね。
それぞれの特性はこちら↓

材質値段強度(濡れた時)重さ(濡れた時)かさばり耐久性備考
ナイロン製(ポリアミド)安い濡れると強度が
最大で25%程度低下
保水しやすので、
濡れるとかなり重い。
凍る。
18~16mm。
厚みがある
ので、
にかさばる
太いので耐久性がある。
岩に巻いたり、
木に巻いたりする使い方に適している。
摩耗に強い。
結びによる強度の低下が低い。
支点構築に向いている。
ダイニーマ(ナイロンを織り交ぜた物)高い濡れても
強度が低下しにくい
保水しにくいので、
それほど重くならない。
凍りにくい。
10mm~8mm。
とてもコンパクト
摩耗に対する強さはナイロンに劣る。
素材自体が少し硬いので、
一か所に強い屈折を与えると明らかにダメージがある。
結びによる強度の低下が高い。
支点構築以外で使うなら、
メインで持つとメリットが多い。
ダイニーマの周りにナイロンで覆ったもの
(テックウェブスリング)
とても高い濡れても
強度が低下しにくい
濡れる少し重い。
凍りにくい。
12mm。少しかさばる。
ゴワゴワする。
側が摩耗に強いナイロンなので、
摩耗に強い。
ダイニーマとナイロンの
良いとこどりした製品。
細引き(6mmのナイロン)安い濡れると
強度が最大で25%程度低下
濡れると重い。
凍る。
細いのでコンパクト他のスリングが強度22kNなのに対して、
6mmのナイロンは7.5~10kN程度
強度が低いので、
支点を取るためには使用しない。
プルージックや捨て縄メインで

もちろん他にも種類はあるのですが、とりあえずこの辺りを押さえておけば大丈夫です。
具体的に何をどのくらい持てば良いかというと、一例として以下の通り。

スリングを携行する数の例

■60cmのダイニーマ×4 →アルパインヌンチャク用
■120cmのダイニーマ×4 →中間支点やその他
■240cmのダイニーマ×1 →終了点用
■80cmのナイロン×1  →終了点用

スリングは必要ない時ほど無用の長物となりやすく、必要な時ほど数が足りなくて困ることになりがちです。
ルートを登る前にパートナーとどのくらい持って行くかしっかりすり合わせしておくと良いです。
スリングについてより具体的に、どこよりも詳しく解説した記事はこちらをご覧ください。

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【ヌンチャク】は軽さを重視するか、長さを重視するか

▲長さは上から 25cm 18cm 12cm

ヌンチャクは長い方がロープの流れが良い
軽さを追求すると一番下の細いスリングになります。
ヌンチャクが短いと、ロープの流れが悪くなったり、いざという時にヌンチャクを掴んで登るときに不向きです。

【アルパインヌンチャク】は使い勝手が良いので何本か持っておきたい。

マルチピッチクライミングでよく使うのが、アルパインヌンチャクです。
携行時にはコンパクトですが、支点を長くとりたい時にはすぐに長くすることが出来るのがメリットです。

▲アルパインヌンチャクで使用するスリングは60cmがオススメです。
■60cmより短いスリングは、ヌンチャクで補える
■長すぎると、落下係数が大きくなる恐れがある

引用元:ペツルの取扱説明書
アルパインヌンチャクのカラビナを固定するのは危険です。
図のようにすっぽ抜けて落下してしまう可能性があります。

アルパインヌンチャクで圧倒的に安いのは、BDのミニワイヤーアルパインドローです↑
「とりあえず安く数をそろえたい」という人にはとてもオススメ!

こちらの記事でも書いているように、カラビナのゲートが引っ掛かってしまうのが難点です。
(こだわりが出てきたらカラビナだけ後で取り換えちゃいましょう!)

【ジャケット】ポケッタブルでコンパクトになる物が欲しい

登る前は暑くても、いざ壁に取り付いてみると意外と寒かった・・・・
そんなときの為に持っておきたいのが、コンパクトになるジャケットです

例えばこれは、胸ポケットに収納して腰にぶら下げる事ができます。
ビレー中に風が強くて寒いときなどは、素早く羽織ることが可能です。

もう少し肌寒い季節になると、暑くなりすぎないソフトシェルが活躍してきます。
フロウラップは脱ぐ間の無い絶妙なシェルでオススメです。
レビュー記事はこちら↓

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【チョークバッグ】はジッパーポケット付きだと便利

▲オルトボックスのチョークバッグ

チョークバッグは、開口部の広さで選びたい
チョークアップがしやすいからですね。

マルチピッチで使うなら、ジッパーポケット付きが便利です
僕はよくテーピングを入れて使ってます。

【捨て縄・ナイフ】は念のために必ず持っていきたい

マルチピッチに行くなら、捨て縄とナイフは必ず持ちましょう

■捨て縄とは
マルチピッチの途中で撤退をする時に使います。
懸垂下降用の支点が無い(ハンガーのみ等)時に、捨て縄で懸垂下降用の支点を作ります。
捨て縄は残置(支点に残す)するので、回収は出来ません。

捨て縄は6mm以上の登山用ナイロンロープで大丈夫です。
クライミングでの使用が出来る強度があるナイロンロープかどうかは、お店の人にちゃんと聞いてから買いましょう

ナイフは、ロープが切れる物を選びましょう。
波刃になっている物がオススメです。
波刃が無いと、太いロープは非常に切れにくいです。
また、刃渡りがあまりに小さな物だと、ロープが切れない可能性があるので注意が必要です。

更に、テーピングとライターがあれば完璧です!

捨て縄を切る手順としては、
1、切る箇所にテーピング
2、テーピングの真ん中を切る
3、テーピングごとライターで燃やして末端処置
という感じです!

捨て縄を持っていないと、手持ちのスリングで代用しないといけません。

【エマージェンシーキット】は用途に合わせて中身を入れ変える

エマージェンシーキットは季節と山行スタイルによって中身を入れ替えてます。

冬以外はポイズンリムーバーは必須装備
最初は下の安い物を使っていたけど、上の高い物に買い替えて、そのバキューム性能の違いに驚きました。

バキューム力に信頼性があるアスピブナが安心でおすすめです。

【ハイドレーション】があると水分補給が圧倒的に楽に。

長いマルチになると、ハイドレーションを使う事も多い。
ザックを落としたり、水筒を落とすリスクがかなり低減されます。
ハイドラパックのシェイプシフトは、内側を完全に裏返すことが可能なのでとても便利です。

アルパイン向けザックの選び方とオススメ9選

ハイキング向けのザックでもクライミングに行くことはできます。
しかし、アルパイン向けザックを選んでおいた方が機能的で便利だし、動きやすい。

こちらの記事で詳しく解説しています。
岩登りだけではなく、雪山でも使いやすいザックを厳選しています。
1日で終わるマルチピッチの岩登りだけなら、容量は20L前後で軽い物が使いやすい。

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マルチピッチ向けアプローチシューズの選び方

アプローチシューズは沢山の種類が販売されていますが、大きな違いは以下の3つ

アプローチシューズのみるべきポイント

■軽さ
→ソールの硬さなどと関係する。硬いほど、重い荷物て長時間のアプローチに適している。
■コンパクトになるかどうか
→軽い物ほどコンパクトな造りです。カカトをつぶせるタイプだと、よりコンパクトに。
■ソールの形状は?
→登山道のようなアプローチを歩くのか、岩肌が多いアプローチなのかでソールの形状の得手不得手があります。

以上の3点を基準に、ご自身がどんなアプローチを歩くかで選ぶと良いと思います。
例えば・・・

長い登山道や、登りの多いアプローチ
→アプローチシューズが多少重くても、しっかりした作りで足をサポートしてくれる物を選びたい。
短いアプローチ
→軽さ重視で選んでも良い。
■トレラン用シューズ
ソールがデコボコしすぎていて、岩の上では歩きにくい場合も。

↓の記事では、僕が実際に履いている4足を用途別にレビューしています

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いざ、マルチピッチクライミングの世界へ!

登山要素が強いかどうか

登山要素が強いかどうかを、僕はこだわっています。
例えば↓

駐車場から徒歩5分で取り付けるマルチピッチクライミング
駐車場から1日歩いてテントを設営し、翌日登り始めるマルチピッチクライミング

上の2つでは、装備も心意気も体力も全て変わってきますよね。
後者の方が登山要素が強いといえます。岩だけでなく、雪も沢も同じです!

登山要素が強いと必要なこと

■必要な装備と、あった方が良いかも的な装備の取捨選択
■個々の装備の軽量化

「これがあった方が便利・あった方が安全!」では、現実的にすべてのギアを持っていくことは出来ないという事ですね。

マルチピッチのだいごみとは?

マルチピッチクライミングの最大のだいご味は、クライミングで山頂に突き抜ける事だと思います。
(必ずしも山頂に抜けれるわけでは無いですが・・・)

ジムなどでは決して味わえない体験ができます!
初心者や、初めて外岩にいく人にこそ、そういう体験をしてもらいたいなぁと思います。

このページではクライミングについて記述していますが、
クライミングは危険を伴うスポーツなので、思わぬ勘違いや間違った情報で重大な事故を起こす危険性が伴っています。

マルチピッチの技術習得一番の方法は、経験豊かな人と一緒にマルチピッチクライミングに行くことです。
そのための最初のステップになれればいいなと思います。

ではまた!

この記事を書いた人
岩と沢さん
岩と沢さん
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■JSPO山岳コーチ1
■元登山ガイドステージⅡ
■元登山用品店のショップ店員だった僕。
山に登る事と、新しいギアを山で試すことが好きです。
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