【おすすめ7選】ビレイデバイスの選び方|マルチピッチでの使い方や注意点を解説

岩と沢さん
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ビレイデバイスはどれも同じ形をしているので選び方が分からない方は多いです。違いが分からずに適当に買って、後で買い直した人を何人も見てきました。マルチピッチで使うなら、専用のビレイデバイスがおすすめです。

この記事ではマルチピッチにおすすめなビレイデバイスとその違いについて解説します。この記事を読むと、マルチピッチでも安心してビレイできます。

岩と沢さん
岩と沢さん
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■登山ガイドステージⅡ
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■JSPOクライミングコーチ1
8年間務めた仕事を退職し、海外登山を果すほどの登山愛好家。
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僕のおすすめビレイデバイスは以下の3点です。

オールマイティに使えるビレイデバイスです。ペツルのルベルソよりも多少重たいですが、ロープスロットが大きいのでロープ操作がしやすいメリットがあります。チューブ型ならこれを買っておけば間違いありません。

ペツル(PETZL)
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ブレーキアシスト機能付きビレイデバイスが欲しいならグリグリがおすすめです。定番商品ですが、定番には定番なりの理由があります。正しい使い方を知らない方が多い印象なので説明書をしっかり読みましょう

マルチピッチに行くならルベルソがおすすめです。軽量で、対応ロープ径が幅広い点が特徴です。フォロワークライマーのビレイもしやすいです。

【一覧】おすすめビレイデバイス7選

BD/ATCガイドペツル/ルベルソBD/ATCアルパインガイドDMM/ピボットエーデルリッド/メガジュルペツル/グリグリペツル/ネオックスエーデルリッド/ピンチ
重量80g57g73g72g159g175g235g234g
対応ロープ径8.1~11mm 8.5 ~ 11 mm
(使い方による)
6.9~9mm7.3~11mm
(使い方による)
7.8~10mm8.5~11mm8.5~11mm8.5~10.5mm
(使い方による)
ロープ操作簡単簡単細径に最適簡単クセがある簡単超簡単簡単
ポイントスロットが大きいので太いロープでも使いやすい究極のオールマイティ細径ロープ専用ガイドモード時、セカンドクライマーの荷重を簡単に抜けるブレーキアシスト機能付き。ダブルロープでも使用可ブレーキアシスト機能付きのド定番ブレーキアシスト機能付きの中で、ロープの繰り出しが圧倒的に簡単。ロープを繰り出せる量が多い
値段(税込)
2026,5月
6,160円5,995円6,160円9,900円9,460円16,060円21,890円19,250円
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細いロープは制動力が弱く、ビレイも懸垂下降もロープが流れやすいです。本チャンに行く前にビレイデバイスとロープの相性を確認しましょう

ビレイデバイスは大きく分けて4種類

主に以下の4つの種類に分類されます。

①ブレーキアシスト機能付きビレイデバイス②チューブ型ビレイデバイス(ガイドモード付)③エイト環④チューブ型ビレイデバイス
主な用途・ショートルート
・高難度マルチピッチ
・マルチピッチ
・ショートルート
・今はあまり主流ではない・ショートルート
メリットクライマーが落ちた時、半自動でロープの流れを止めてくれる。マルチピッチ時、フォロークライマーが落ちても半自動で止まる・懸垂下降時がしやすい
・安い
・繰り出しが簡単
・軽い
デメリット・値段が高い
・重い
・操作には慣れが必要
・ロープ2本での懸垂下降ができない
ロープがキンクしやすいマルチピッチには不向き

マルチピッチにおすすめなビレイデバイスは、①ブレーキアシスト機能付きビレイデバイスと③オートロック機能付きです。

ビレイデバイスの各部名称

①アタッチメントポイント
②ロープスロット
③ブレーキグルーブ
④ボディ
⑤ケーブル
⑥リリースホール

マルチピッチ向けビレイデバイスの使い方

←がマルチピッチ向け、→がショートルート向けビデイレバイス!

マルチ向けとショート向けの違いは、上と下の穴の有無です。マルチピッチ向けのほうが穴が多いです。リードをビレーする方法はどちらも同じですが、セカンドをビレーする方法が異なります。

マルチピッチ向けビレイデバイスを使うメリット

マルチピッチを登っている図です。リードクライマーは終了点について、フォロークライマーをビレーする際にマルチピッチ向けビレーデバイスが活躍します。

セカンドをビレーする具体的方法

終了点の支点とアタッチメントポイントを使ってフォロークライマーを確保します。このように使うことで、フォロークライマーが落ちた場合でも半自動でロックが掛かります。リードクライマーに荷重が掛からないので救出などのアクションも起こしやすい点がメリットです。

フォロワークライマーの解除には慣れが必要

フォロワークライマーが登れなくなった場合、ロープの荷重を抜いて安全に降ろすには技術が必要です。上の動画ではその方法を解説していますが、垂直に近い岩場だと初心者には難しいです。失敗すると、セカンドクライマーを落としてしまいます

初心者は無理に解除をするよりも、フォロワークライマーに頑張って登ってもらう方が安全です。

リリースホールに適応するカラビナを持って行く

セカンドが壁の途中で登れず、降ろしてあげる時に使うのがリリースホールです。リリースホールの穴の形状はどれも変わりませんが、穴の大小は少し異なります。リリースホールにマッチしたカラビナを持って行きましょう。

ATCガイドとルベルソ、形が似てるけど何が違う?

ブラックダイヤモンドのATCガイドと、ペツルのルベルソについて解説します。

ロープスロットの大きさが異なる

ロープスロットの大きさが変わることで、対応するロープの太さとロープの繰り出しやすさ
が変わります
。対応するロープ径と重量については以下のとおりです。

製品名重量対応ロープ径
ブラックダイヤモンド/ATCガイド89g8.1~11mm
ペツル/ルベルソ57g7.1~10.5mm

ルベルソの方が軽く、対応ロープ径も幅広いです。しかし、太いロープならロープスロットの大きいATCガイドの方が使いやすいというクライマーもいます。

アタッチメントポイントの向きが異なる

アタッチメントポイントの向きの違いもポイント

アタッチメントポイントの向きは、ルベルソは横向きATCガイドは縦向きです。終了点でセカンドクライマーをビレーするときに、ビレイデバイスの向きが変わります。実際にはフォロワークライマーは横方向から登ってくることが多いので、ルベルソの方が使いやすい場面が多いです。

ビレイデバイスを使ってロープ登高する方法もあります。その際は縦向きのATCガイドの方が使いやすいのではないかと予想しています。今度試してみます。

【詳細】おすすめビレイデバイスを見る

BD/ATCガイドペツル/ルベルソBD/ATCアルパインガイドDMM/ピボットエーデルリッド/メガジュルペツル/グリグリペツル/ネオックスエーデルリッド/ピンチ
重量80g57g73g72g159g175g235g234g
対応ロープ径8.1~11mm 8.5 ~ 11 mm
(使い方による)
6.9~9mm7.3~11mm
(使い方による)
7.8~10mm8.5~11mm8.5~11mm8.5~10.5mm
(使い方による)
ロープ操作簡単簡単細径に最適簡単クセがある簡単超簡単簡単
ポイントスロットが大きいので太いロープでも使いやすい究極のオールマイティ細径ロープ専用ガイドモード時、セカンドクライマーの荷重を簡単に抜けるブレーキアシスト機能付き。ダブルロープでも使用可ブレーキアシスト機能付きのド定番ブレーキアシスト機能付きの中で、ロープの繰り出しが圧倒的に簡単。ロープを繰り出せる量が多い
値段(税込)
2026,5月
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【BD/ATCガイド】やや重たいがロープ操作がしやすい

8.1mm以上のロープに対応しますが、8mmより細いロープは流れが良すぎて初心者には扱いにくい場面もあるので、必要十分なスペックです。スロットが広いので太いロープでも操作がしやすい

【ペツル/ルベルソ】初心者から中級者までおすすめ

オールマイティに使えるビレイデバイスが欲しい人はルベルソを買いましょう。軽く、対応ロープ径が広いので様々な用途で使えます。使うロープによって対応径が異なります。具体的には以下のとおりです。

  • シングルロープ 8.5 ~ 11 mm
  • ハーフロープ 7.1 ~ 9.2 mm
  • ツインロープ 6.9 ~ 9.2 mm

【ATCアルパインガイド】細いロープを使うなら

8mm程度の細いロープにはATCアルパインガイドがおすすめです。ルベルソなどで8mmロープを使用すると、フォロワークライマー側のロープがビレー側の方に食い込むという事があります。ATCアルパインガイドはロープスロットが小さいので、細いロープでもロープが食い込みにくいです。

8.6mmの太さなら、ルベルソで食い込んだことはありません。

【メガジュル】ビレイはしにくいけど用途によってはおすすめ

見た目が特徴的なメガジュルですが、操作方法も特徴的です。初心者にはおすすめできませんが、使い方によっては安全性が高まるビレイデバイスです。

メガジュルは、リードクライマーをビレーする際に、特徴的な緑のパーツに親指を引っ掛けないといけません。右手のポジションが固定されてしまうので、他のビレイデバイスよりもロープの繰り出しが難しいです。

メリットは、リードクライマーの墜落を半自動で止めてくれる点です。懸垂下降も好きな時に止められますが、スムーズに降りるには慣れが必要です。ビレー操作に成熟して、メガジュルの特性を理解できる人におすすめします。

【DMM/ピボット】扱いやすさではNo1

アタッチメントポイントが動くように軸(ピボット)があるビレイデバイスです。ガイドモード使用時にセカンドクライマーに荷重が掛かっても、軸のお陰で開放がスムーズに行えます。また、他のビレイデバイスよりも扱いやすい理由があります

どのビレイデバイスも、ガイドモード使用時に荷重のかかったロープを少しだけ出したい場合は、ロープに掛けているカラビナをぐりぐりと上下に揺らせば少しずつロープを出すことができます。ピボットはカラビナをぐりぐりと揺らした際、他のビレイデバイスよりもロープを多めに出すことができます。なので、わざわざガイドモード解除のシステムを構築する手間が他のビレイデバイスと比べて少なくなる可能性があります

【ペツル/グリグリ】ブレーキアシスト機能付きを買うならコレ

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クライマーが墜落してもビレイデバイスがロープを半自動で止めてくれます。止めてくれますが、末端側のロープからは手を離さないでください。他にも、懸垂下降の途中に止まりやすいなど様々な使い方ができます。正しい使い方をすればロープの繰り出しもしやすいです。

【ペツル/ネオックス】圧倒的にロープの繰り出しがしやすい

見た目はグリグリに似ていますが、中の機構が全く異なります。使い方と使い勝手も全然違うので注意が必要です。ネオックスもブレーキアシスト機能付きなのでロープを半自動で止めてくれますが、グリグリよりも止まりにくいです。末端側のロープを手で握って止めないと止まりません。

ロープの繰り出しは非常しやすいです。ATCガイドやネオックスよりも簡単かもしれません。チューブ型よりも繰り出ししやすいですが、チューブ型よりも万能ではない、そんなビレイデバイスです。

【エーデルリッド/ピンチ】やや重たいがロープ操作がしやすい

グリグリはビレイループからビレイデバイスの距離が遠いので、チューブ型よりもロープを繰り出せる長さが短くなります。なのでビレイ時は体も使うなど上手に操作する必要があります。それに対してエーデルリッドのピンチは、ビレイループに直接取り付けることで、ロープを繰り出せる長さがチューブ型と同等です。チューブ型のように自然にロープを繰り出せます。

ピンチはロープ操作がしやすく、繰り出しもスムーズなのでおすすめです。また利き手を選ばないというメリットもあります。パニック防止機能(レバーを引きすぎてクライマーを落としそうになっても自動で止まる)などの機能も豊富です。

大事なのはビレイデバイスよりもビレーヤーの技量

ビレイデバイスが優秀でも、結局は扱う人次第だという動画です。安心してビレイを任せられる人を目指しましょう!

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