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クライミング用カラビナを徹底解説【おすすめ34選!】登山でも使える基礎知識を解説

岩と沢さん
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  1. カラビナの種類が多すぎて分からない
  2. 登山やクライミングで使いやすいカラビナが欲しい
  3. カラビナの使い方を知りたい

クライミングや登山にはカラビナが必要ですが、細かな違いまで教えてくれる人はなかなか居ません。この記事では、絶対に押さえておいた方が良いカラビナの知識について徹底解説しています。カラビナ選びで重要な点は、扱いやすいサイズ・使用用途に合っているかどうかです。

カラビナは大きく分けて、変形D型やHMS形、オーバル型の3種類があります。それぞれ、大きさやロック機能の違いでさらに分類分けされます。自分の用途に合わせてカラビナを選びましょう。この記事を読むと、自分の用途に合ったカラビナを選べるようになります

岩と沢さん
岩と沢さん
この記事を書いた人
Profile
■元登山ガイドステージⅡ
■元登山用品店のショップ店員
■JSPO登山ステージ2
■JSPOクライミングコーチ1
8年間務めた仕事を退職し、海外登山を果すほどの登山愛好家。
現在は二児の父をしながら、家庭と登山の両立を目指しています。
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これだけは知っておきたい基礎知識【強度と形状と認証マーク】

カラビナの基礎知識などについて解説します。基礎知識が身につくと、自分の用途に合ったカラビナ選びができます。

カラビナの形は大きく分けて【変形D型】【HMS型】【オーバル型】

現在クライミングで最も使われているのは上記の3種類のカラビナです。以上の3種類の形を基本として、ロック機構が付いたり付かなかったりします。それぞれの形による違いは以下のとおりです。

変形D型
最も基本のカラビナです。軽いくて様々な用途に使えます。値段が安いのも特徴です。
HMS型(洋ナシ型)
大きいので使いやすいが、変形D型と比べると重いです。ビレイ(確保)や終了点でよく使われます。アッセンダーなどの大型器具との相性も良いです。
オーバル型
幅が広いスリングやプーリーと相性が良いです。

クライミング用カラビナの強度は約22kNの強度がある

クライミング用カラビナには、写真の赤丸のあたりに、強度がkN表示で書いてあります。メジャーアクシス(後述)での強度が20kN~22kNが一般的です。約2トンまで耐えられます。強度の書いてないカラビナはおもちゃなので、登山やクライミングでは使わないようにしましょう。

【CE】【UIAA】マークのあるカラビナがクライミング用

▲黄色の〇の中に、それぞれマークが書いてあります。

クライミング用カラビナには、「UIAA」または「CE」マークが付いています両方のマークがついていないカラビナは強度が保証されていないカラビナなので注意が必要です。アマゾンやメルカリにはマークの無いカラビナが安価で売ってありますが、使わないようにしてください。

■UIAA
国際山岳連盟が定める安全基準規格に合格していることを示すマーク
■CEマーク
ヨーロッパの安全基準条件に合格していることを示すマーク

カラビナは使う向きによって強度が変わる

▲20,7,7,とそれぞれ数字が違うことが分かります。

写真のカラビナには【メジャーアクシスは20kN・マイナーアクシスは7kN・オープンゲートは7kN】と書いてあります。

カラビナはメジャーアクシスでの使い方が基本です。しかし、ビレー用のHMS型(洋ナシ型)カラビナなどのように、多方向に対応している物もあります。使う用途に合わせてカラビナを選ぶ必要がある理由の一つです。参考:ブラックダイヤモンドHP

カラビナの名称は大きく分けて【ノーズ】【ゲート】【スパイン】

▲基本的な名称はこの3つ。

カラビナの基本的な名称を大きく分けるとゲート・ノーズ・スパインの3つです。スパインが曲がっているとゲートが大きく開きます。ノーズとゲートの形状はカラビナの使いやすさに影響します。ノーズとゲートには複数の種類があります。

ゲートは大きく分けて5種類。それぞれの特徴を説明

ゲートの種類は大きく分けて上記の5つです。 ④と⑤をまとめて「安全環付カラビナ」という人もいます。ゲートにはそれぞれメリット・デメリットがあります。具体的には以下のとおりです。

メリットデメリット
①ワイヤーゲートカラビナを軽く作れる。ロープクリップがしやすい。ノーズが引っ掛かりやすい物がある。
②ストレートゲート支点で使った際に、不意にゲートが開きにくい。瞬間的に荷重をかけると、ゲートが不意に開くことがある。(ウィップフラップ現象)
③ベントゲートロープクリップがしやすい。ゲートが大きく開く。不意にゲートが開きやすい。
④オートロック自動でゲートのロックが掛かる。構造が複雑なので、雪山や沢登りには向かない。重たい。
⑤スクリューロック構造が単純なので、オールマイティに使える。ロックを締め忘れてしまう可能性がある。

登山でカラビナを使う方は、どのゲートを選んでも大丈夫です。クライミングで使う方はメリット・デメリットを踏まえたうえで選びましょう。安全環付きカラビナでの僕のおすすめはスクリューロックです。理由は以下のとおりです。

  1. オートロックもスクリューロックも、閉まっているかの確認は必要
  2. オートロックは構造が複雑なので、砂を噛んでしまう
  3. オートロックはスクリュータイプよりも重い物が多い
  4. オートロックは凍った時の対処が面倒

オートロックは、中にサビや砂が入るとロックが自動で閉まらなくなります。ショートルートや人工壁向きだと思った方が良いです。

ノーズは引っ掛かりの無い物が使いやすい

一番左は一般的なワイヤーゲートのカラビナです。ノーズの先端がかぎ爪のように引っ掛かりがあるのが分かります。真ん中はキーロックと呼ばれるタイプで、ノーズの先端は引っ掛かりがありません。一番右のカラビナはワイヤーゲートですが引っ掛かりがありません。

ワイヤーゲートはオールマイティに使いやすいですが、ノーズが引っ掛かりやすい点がデメリットです。ワイヤーゲートはノーズの引っ掛かりが無い物がおすすめです。

アルパインではカラビナのノーズは細いほうが良い

ノーズとは、カラビナの先っぽのことを言います。左の青いカラビナはノーズが細いですが、右のカラビナはノーズが太いです。

ハーケンを打ち込んだ際、岩との角度などの問題でカラビナホールが少し隠れてしまうことがあります。ノーズが太いとカラビナホールに入らないですが、細いと入ります

カラビナの大きさの違い【使いやすさ・軽量のどちらかで選ぶ】

カラビナには大きい物と小さい物があります。大きいカラビナは扱いやすい反面重たいです。小さいカラビナは軽いですが、グローブ装着時は扱いにくいです。具体的に解説します。

大きいカラビナと小さいカラビナの違い

カラビナは同じ種類でも大きさが違う物があります。登山で使うならどのサイズを選んでも困る事はありません。クライミングで使うなら、用途によってサイズを変えたほうが良いです。具体的な違いは以下のとおりです。

大きいカラビナ
・重量は重くなるが操作しやすい
・ゲートが大きく開く
・グローブを着用する冬山では、大きいタイプの方が使いやすい
・カラビナ操作に慣れていない方も、大きいタイプのほうが使いやすい
小さいタイプのカラビナ
・軽い
・ゲートの開きは小さい
・少しでもパッキングの重量を軽くしたい時におすすめ
・小物をハーネスなどにぶら下げる用途にもおすすめ

カラビナの大きさは【ゲートサイズ】で分かる

カラビナの大きさの目安は、ゲートサイズ〇〇mmを参考にすると良いです必ずしもではありませんが、数字が大きくなるほどカラビナのサイズも大きくなる傾向があります。

カラビナの重さの違い

大きいカラビナほど重くなり、小さいカラビナほど軽くなります。上の比較写真では、一番差のあるもので21gも重さが違います。登山ではそれほど気にしなくても大丈夫ですが、カラビナの数が増えるクライミングでは注意が必要です。

ゲートの種類によっても重さが変わります。一般的にはワイヤーゲートは軽く、安全環付は重たいです。

【HMS型カラビナ】鎖場や自己確保、ビレーや終了点におすすめ

HMS型カラビナは変形D型よりも大きく、何かと汎用性が高いです。登山でいえば、鎖場で自己確保したり、軽いロープワークで使う事もあります。クライミングであれば、終了点や確保などで使います。

HMS型(洋ナシ型)と変形D型の違い

HMS型と変形D型の違いは分かりにくいです。HMS型にはHの記載があるカラビナもあります。大きさは変形D型よりも大きいです。HMS型はその形から洋ナシ型とも呼ばれています。

HMS型は荷重方向が広く作られています。変形D型の荷重方向は頂点と底辺のみが基本です。
荷重方向が広いとビレーや終了点、懸垂下降での使用に適しています。ロープの当たる面積が広いので、ロープを二本使う懸垂などは二本のロープに均等に荷重がかかります。ムンターヒッチなどでの懸垂もしやすいです。

ビレイデバイスについてはこちらの記事で詳しく解説しています。クリックで別タブで開きます。
>>マルチピッチ向けビレイデバイスの選び方【4商品を徹底比較!】

終了点の確保側にはHMS型を使うのが理想

終了点のビレーポイント側はHMS型が望ましいです。 登ってくるセカンドのビレー方向が変わっても対応しやすいからです。他の器具を複数付けるのにも適しています。支点(ボルト)側は荷重方向がそんなに変わらないので、変形D型でも大丈夫です。オーバルのスクリューロックを勧める人もいます。

写真ではわかりやすく流動分散で説明していますが、終了点の構築は固定分散が主流です。

ボルト側のカラビナを反転させる理由は2つ

ボルト側のカラビナを反転させるとスリングなどをクリップしやすいです。安全環(スクリューロック)を使うのであれば、カラビナを反転させることで安全環が振動などで落ちて解除されにくいというメリットもあります。

【変形D型カラビナ】おすすめ20選

変形D型カラビナは小物やスリングなどと一緒に使うことが一般的です。 ゲートサイズ(カラビナの大きさ)か、重量で選ぶかがポイントです。軽量で扱いやすい、安全環の付いていないカラビナのおすすめは以下のとおりです。


ペツル/スピリット
カンプ/フォトンエーデルリッド/ミッションペツル/アンジュSカンプ/ダイオンDMM/キメラBD/ホットフォージストレートグリベル/プルームEVOワイヤーエーデルリッド/ナインティーンG2ロックエンパイア/ノーズフリーライトBD/ミニワイヤーペツル/ジン
ゲートサイズ21mm21mm21mm23mm26mm21mm22mm21mm19mm23mm21mm24mm
重量37g36g29g28g33g30g44g29g19g38g24g44g
ポイント・扱いやすいサイズ
・オープンしやすいゲート
・軽い
・大きいサイズにも関わらず軽い・ノーズが細いキーロックタイプ
・軽くて扱いやすいサイズ
・軽量
・ゲートサイズが広い
・キーロックタイプ
・大きいのに軽い
・全体の仕上がりが良い
・強度が高い
・値段が安い
・扱いやすいサイズ
・特許取得EVOワイヤー
・軽量
・とにかく軽い・コストパフォーマンスに優れる
・扱いやすいキーロック
・安い
・カラーが豊富
・アクセサリーカラビナにも
・耐久性に優れる
・幅広い用途で使える
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安全環付き変形D型カラビナは、どれも重量はそれほど変わりません。最近は、安全環付き変形D型と同じ重量のHMS形カラビナもあります。HMS形のおすすめは別でご紹介しているので、そちらと合わせて検討してください。ロック機構の付いた変形D型カラビナのおすすめは以下のとおりです。

BD/ホットフォージスクリューロックテリクス/ツオラミスクリューペツル/エスエムディマムート/センダースクリューゲートロックテリクス/ノーズフリースクリューカンプ/フォトンロックBD/ライトフォージスクリューロックテリクス/スーパーミニスクリュー
ゲートサイズ18mm16mm20mm21mm17mm15mm15mm
重量49g45g46g48g44g43g44g28g
ポイント・コストパフォーマンスに優れる・カラーが豊富
・コストパフォーマンスに優れる
・ギアの脱落防止ができる・扱いやすい
・オレンジマークで安全
・軽量
・安い
・扱いやすいサイズ
・軽量
・コストパフォーマンスに優れる
・軽くてコンパクト
・強度は低い
・軽くて小さい
・小物のラッキングに便利
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HMS形カラビナのおすすめを知りたい方はこちらをクリックしてください。ページ下部まで飛びます。

「ペツル/スピリット」扱いやすいサイズ、ゲート、軽い

強度23-7-8(kN)
ゲートサイズ21mm
重量37g

大きくて扱いやすいサイズです。重量も軽く(37g)とてもよくできたカラビナです。この軽さは持ってみるとすぐに分かります。ゲートの作りはさすがペツルと言いたくなるほどで、開けやすい&ロープクリップしやすいです。

「カンプ/フォトン ストレートゲート」大きいのに軽い

フルサイズ(大きいサイズ)にも関わらず36gとトップクラスの軽さです。他のフルサイズのカラビナは、大体39~45g程度なのでとても軽いのが分かります。

強度22-9-7(kN)
ゲートサイズ21mm
重量36g

「ペツル/アンジュS」モノフィル構造が使いやすい

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アンジュにはSとLの2サイズがあります。扱いやすさならLサイズを、軽さを重視するならSサイズを選びましょう。ゲートの形状に独特のモノフィル構造を採用しており、ゲートが細いのでロープやスリングを通しやすいです

強度20-9-7(kN)
ゲートサイズ19mm
重量28g

「エーデルリッド/ミッション」ストレートゲートなのに軽い

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ストレートゲートにも関わらずワイヤーゲート並みに軽量です。ワイヤーゲートには無いストレートゲート特有のゲートの軽さも特徴です。ノーズが小さいのでビレイデバイスのリリースホールとも相性が良いです。

強度20-7-7(kN)
ゲートサイズ21mm
重量29g

「DMM/キメラ」細かい造りの良さが特徴

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小型にも関わらず高強度(メジャーアクシス23kN)です。ワイヤーゲートは引っ掛かりが無く、全体の仕上がりが良いです。

ゲートがベント(曲がっている)しているので、ゲートを締めた時の段差が少ないです。なので、不意にゲートが開きにくいです。また、メジャーアクシスになりやすいように赤丸の箇所がくぼんでいます。細かい作りの良さはさすがDMMです。

強度23-7-9(kN)
ゲートサイズ21mm
重量30g

「カンプ/ダイオン」ワイヤーゲートなのにノーズが細い

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ワイヤーゲートにも関わらずキーロックタイプ(ノーズ細いので使いやすい)です。ビレイデバイスのリリースホールと相性が良いです。ゲートサイズは26mmと広く、重量は33gと軽量です。オープンゲート荷重が11kNと高強度なので安全性も高いです。 カラー展開も豊富でさまざまな用途に使いやすいです。

強度21-11-7(kN)
ゲートサイズ26mm
重量33g

「BD/ホットフォージストレート」値段で選ぶなら

値段と品質のバランスが良いのはブラックダイヤモンドのホットフォージです。ストレートゲートとベントゲートがあるので、お好きな方を選びましょう。

強度24-8-8(kN)
ゲートサイズ22mm
重量44g

ホットフォージのワイヤーゲートタイプのホットワイヤーも人気です。

「グリベル/プルームEVOワイヤー」特許取得

キーロック機能とワイヤーゲートの性能を融合させました。特許取得済みのEVOワイヤーテクノロジーは、クリップ解除時の引っ掛かりを最小限に抑えます。ロープ、スリング、アンカーなどが誤って引っかかるのを防ぎ、カラビナのクリップとアンクリップを容易にします。

強度20-7-7(kN)
ゲートサイズ21mm
重量29g

「エーデルリッド/ナインティーンG2」とにかく軽い

超小型軽量カラビナ。特殊な硬化処理で強化されたジュラルミンを採用しています。

強度20-7-7(kN)
ゲートサイズ19mm
重量19g

「ロックエンパイア/ノーズフリーライト」コストパフォーマンスに優れる

アンクリップしやすいキーロックタイプのノーズなので扱いやすい。コストパフォーマンスにも優れるので再世のカラビナにもおすすめ。

強度20-8-8(kN)
ゲートサイズ23mm
重量38g

「BD/ミニワイヤー」カラーは全11色

重量わずか24g。トラッドのロングルートやアルパインクライミングなど、軽量化優先のクライミングに最適なブラックダイヤモンド最軽量カラビナ。軽量コンパクトながらスポーツルートにも対応する操作性を兼ね備えています。
強度20-7-7(kN)
ゲートサイズ21mm
重量24g

「ペツル/ジン」幅広い用途で使用可能

耐久性が高く、特にスポーツクライミングに適しています。ロープやボルトハンガーと接触する部分の幅が広くなっているため、ロープがスムーズにスライドします。サイズが大きいため使いやすく、ベントゲートではロープのクリップが容易です。クリップ、アンクリップ時に引っかかりにくいキーロックシステムを採用しています。ベントゲート、ストレートゲートの2つのバージョンがあります。

強度23-8-8(kN)
ゲートサイズ24mm
重量44g

「BD/ホットフォージスクリューゲート」値段で迷ったら

値段で迷ったらこれです。重量が多少重いですが、ペツルのスピリットと同じサイズで扱いやすいサイズです。閉め忘れ防止の赤い印は無いですが、赤のマジックで書く人もいます。

強度24-8-8(kN)
ゲートサイズ18mm
重量49g

ホットフォージスクリューゲートを一回り小さくして軽くした「ライトフォージ」も人気です。

「ロックテリクス/ツオラミスクリュー」色が独特

値段が安く、品質も良いです。カラーが独特なので、例えばセルフビレー用のカラビナに使うと、ハーネスにラッキングしている際でも見つけやすいです。

HMSはオレンジ、ヌンチャクは黒、スリングは赤、セルフビレーは赤・・のように色分けすると、ゴチャゴチャしててもわかりやすいです。

「ペツル/エスエムディ」落としたくない物と繋げられる

カラビナに穴が空いているので、落としたくない物のラッキングに便利です。タイブロックやマイクロトラクションと相性が良いです。もちろん、通常のカラビナとしての使用もできます。

引用:ペツル公式HP

強度23-7-8(kN)
ゲートサイズ20mm
重量46g

「マムート/センダースクリューゲート」扱いやすいサイズ・安全性が高い

軽量化を追求した、パフォーマンス志向のクライマーにふさわしいカラビナ。小さくて扱いやすいD型で、キーロックノーズが引っ掛かりを防ぎます。カラビナがねじ込まれていないことを警告してくれるオレンジ色のマーキングで安全性をプラス。凍った場所や汚れた環境では、ツイストロックよりもスクリューロックがお勧めです。

強度26-9-10(kN)
ゲートサイズ
重量48g

「ロックテリクス/ノーズフリースクリュー」軽量、安い

ノーズの形状を外向きにデザインしているのでクリップや回収の際の手首への負担が軽減されます。ロック確認用にゲート部にテリクスマーク付きのスクリュータイプです。

強度20-8-8(kN)
ゲートサイズ21mm
重量44g

「カンプ/フォトンロック」カンプの名作フォトンのスクリュータイプ

世界最軽量クラス、フルサイズキーロックカラビナフォトンのスクリューロックモデル。わずが43gのロッキングカラビナです。

強度23-9-8(kN)
ゲートサイズ17mm
重量43g

「BD/ライトフォージスクリュー」軽くてコンパクト、安い

ライトワイヤーのボディを使ったブラックダイヤモンド最軽量のロッキングカラビナ。ロッキングカラビナを大量に使用するビッグウォールや軽量化最優先のクライミングに最適。またリンクパーソナルアンカーとの相性が良いサイズ感です。
強度24-8-8(kN)
ゲートサイズ15mm
重量44g

「ロックテリクス/スーパーミニスクリュー」

何かと便利な小型の安全環カラビナ。強度が14kNしかないので、体重を支える程度で、落下の衝撃には耐えられないので注意が必要です。アックスやハンマーの落下防止、カメラの落下防止などにおすすめです。

強度メジャーアクシス14kN
ゲートサイズ15mm
重量28g

【HMS型カラビナ】おすすめ14選

HMS形は多用途で使えるカラビナです。HMS形にも大きい物と小さい物があります。HMSをどこで使うかを考え、用途に合わせて1個~3個程度持っておくことをオススメします。HMS形のおすすめは以下のとおりです。

ペツル/アタッシュペツル/ロシャBD/ベイパーロックスクリューゲートBD/ロックロックスクリューゲートメトリウス/リグスクリューロックBD/ペアロックロックテリクス/デコスクリュー
ゲートサイズ23mm20mm20mm24mm26mm22mm22mm
重量58g45g52g86g76g76g75g
ポイント・迷ったらこれです。
・バランスのとれたHMSカラビナ。
・HMSカラビナの中で最軽量
・ゲートサイズと重量のバランスが良い。
・HMSとしては必要最低限のサイズ
・値段安め。
・安価
・カラビナが大きく扱いやすい
・アッセンダーなどとの相性が良い。
・大型なのに軽い
・ビレイデバイスと相性が良い
・ロープ面が太くなめらか
・より扱いやすいHMS
・最安値HMS形カラビナ
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反転防止付きのHMS形カラビナのおすすめは以下のとおりです。

ペツル/アタッシュバーエーデルリッド/HMSストライクFGⅡカラビナエーデルリッド/HMSブレットプルーフスクリューFGⅡBlackDiamond/グリッドロックスクリューゲートロックテリクス/HMSミディスクリューATマムート/スマート HMS 2.0 スクリューゲート カラビナカンプ/コアビレイロック
ゲートサイズ23mm21mm24mm21mm22mm25mm
重量63g62g84g76g75g93g84g
ポイント・軽量
・安全性が高い
・バーを外すとHMS形カラビナとして使える。
・軽量
・簡単に反転防止をビレイループに通せる
・耐久性が高い
・摩耗の激しい箇所はステンレスで補強されている
・反転防止が頑丈
・反転防止は不意に開くことが無い
・軽量
・安い
・安全性が高い・ゲートサイズが広い
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反転防止とは、カラビナの下の方についているクリップのことです。ビレー用のHMS型カラビナには、反転防止が付いている物が多いです。反転防止によって、ビレイ時にカラビナが反転しないので安全性が高いです。ビレーや懸垂下降用に必ず一個は反転防止カラビナを持っておきましょう

「ペツル/アタッシュ」サイズと重量のバランスが良い

ゲートサイズと重量のバランスが最もとれていてオススメですHMS型はもともとムンターヒッチで懸垂下降が出来るように作られた物で、わざと大きく作られたものが多いです。アタッシュのサイズは、やや小ぶりながらムンターヒッチでの懸垂下降も出来るサイズです。

ビレーポイントでの使用にも適しています。岩・沢・雪山・登山、どのシーンでも間違いなく活躍してくれるカラビナです。

強度21-7-6(kN)
ゲートサイズ23mm
重量58g

「ペツル/ロシャ」とにかく軽さを追求

HMS型の中では最軽量45g。1gでも軽くしたいアルパイン向けです。それでいてゲートサイズは20mmなので、使いやすさを犠牲にしていません。2024年に発売されたばかりの注目のカラビナです。

強度20-7-6(kN)
ゲートサイズ20mm
重量45g

「BD/ベイパーロックスクリューゲート」やや小ぶりで中級者向け

アタッシュの対抗馬となり得ると個人的に思っているカラビナです。重量は52gとアタッシュよりも軽く、小ぶりです。ゲートサイズは20㎜と狭めです。

9.4mmまでのロープでムンターヒッチが可能ではありますが、操作に慣れた人向けです。太いロープを使う場合は、ムンターヒッチの結び目がカラビナ内で反転するかどうかを確認しましょう。ビレーポイント等に良いです。値段も安いのが特徴。

強度21-7-8(kN)
ゲートサイズ20mm
重量52g

「BD/ロックロックスクリューゲート」大型で扱いやすい

1つは大型のHMS型カラビナを持っておきたいという方にオススメなのが「ロックロックスクリューゲート」です。大型なのでスパインが握りやすく、小型のアッセンダーとも相性が良いです。重量は86gと重く感じるかもしれませんが、このサイズならば平均値な重さです。

強度24-8-8(kN)
ゲートサイズ24mm
重量86g

「メトリウス/リグスクリューロック」大型なのに軽い

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大型のHMS型カラビナなのに軽いです。大型なのでさまざまなビレイデバイスやアッセンダーと相性が良い。ゲートサイズも26mmなので、初心者にもおすすめです。

強度28-8-9(kN)
ゲートサイズ26mm
重量76g

「BD/ペアロック」ロープ面が滑らかでロープに優しい

ロープとの接触面が太く滑らかなので、各種ビレイデバイスとの相性が良いです。また、ロープ面が太くて滑かだとロープを傷めにくいので、ムンターヒッチにも適しています。重量も大型カラビナの中では抑えられています。
強度23-8-8(kN)
ゲートサイズ22mm
重量76g

「ロックテリクス/デコスクリュー」安価、ゲートが軽い

大きくて扱いやすく、安いHMS形カラビナです。ゲートは女性でも開けやすいように弱いバネが使用されています。ゲートが軽く、扱いやすいカラビナです。
強度24-10-7(kN)
ゲートサイズ22mm
重量82g

「ペツル/アタッシュバー」普通のHMSとしても使える

2024年新型のアタッシュは、反転防止の後付けが可能です。バーの部分だけで売っているので、アタッシュをすでに持っている方は、バーだけ購入すれば大丈夫です。アタッシュは最軽量級のカラビナながら、汎用性の高いカラビナとなりました。バーをつけることにより、不意にロックが空かないので安全性も高いです。

強度21-7-6(kN)
ゲートサイズ23mm
重量63g

「エーデルリッド/HMSストライクFGⅡカラビナ」

なんといっても軽量(62g)です。ゲートサイズが他のHMS型よりも狭くなりますが、それでも21mmあるのでクライミングでは問題ありません。

強度22-8-7(kN)
ゲートサイズ21mm
重量62g

「エーデルリッド/HMSブレットプルーフスクリューFGⅡ」

摩耗が激しくなる箇所にステンレスを加えて補強してあります。カラビナの寿命が延びます。多少重いですが、ゲートサイズも広くて扱いやすいです。

強度25-9-9(kN)
ゲートサイズ24mm
重量84g

「BD/グリッドロックスクリューゲート」

反転防止が不意に開くことが無いのが一番の特徴ですゲートを開くと反転防止も一緒に開くので、ひと手間を減らせます。バネタイプの反転防止よりも耐久性があります。 やや重い点がデメリットです。

強度22-8-7(kN)
ゲートサイズ21mm
重量76g

「ロックテリクス/HMSミディスクリューAT」

お値段は安いですが、品質はしっかりしているので安心して使えます。スクリューロックが閉まっていなければ恐竜のマークでお知らせしてくれます。軽くてゲートサイズも広いのでおすすめです。

強度22-8-7(kN)
ゲートサイズ22mm
重量75g

「マムート/スマート HMS 2.0 スクリューゲート カラビナ」

横方向への危険な荷重を防止します。スクリューロックは、安全ゲートが開いているときのみ操作でき、カラビナが誤って開いたり、クライミングハーネスのビレイループ内で反転するのを防ぎます。

強度28-11-6(kN)
ゲートサイズ
重量93g

「カンプ/コアビレイロック

非常に広いゲート開口部を備え、ロープやウェビングのクリップを容易にします。またロック機構には安全性向上のため、セーフティマークを施しています。

強度22-6-11(kN)
ゲートサイズ25mm
重量84g

まとめ

世の中には安くて品質の悪いカラビナもありますが、ここでは紹介していません。カラビナは安全認証を受けたものを使用しましょう。カラビナの強度は約2トンまで耐えられますが、ゲートが開いた状態などで使うと、強度が著しく落ちます。用途に合わせて適切なカラビナを使用しましょう

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