クライミング道具の選び方

クライミング用カラビナを徹底解説【種類や形状でおすすめをご紹介】

■カラビナの種類が多すぎて分からない・・
■質が良くてアルパインで使いやすいカラビナが欲しい!
■メジャーアクシス?マイナーアクシス?なにそれ?

クライミングにはカラビナが必須ですが、細かな違いまで教えてくれる人はなかなか居ません。
お店でもオススメされるがまま買ったりしますよね。お店で細かい所まで教えてもらっても話が長くなって逆に分からなくなってきます。
僕ももともとは売り側だったのでよく分かります・・・(このバランスが難しい所)

元登山ガイドステージⅡ&元登山用品店に勤めていた&現JSPO公認スポーツ指導者である僕「岩と沢」は、様々な現場で沢山のカラビナを使用して、使用感を試してきました。
ちゃんと説明できないとお店では売れないからですね・・詳しいプロフィールはこちら

そこでこの記事では、これからアルパインを始める初心者向けにカラビナについての基礎知識とアルパイン向けのカラビナの選び方、これを選んでおけば間違いないというカラビナをまとめて解説します。

このページを読むと、クライミング・沢登り・雪山で使える失敗しないカラビナ選びをすることが出来ます。

この記事で分かる事
  1. これだけは知っておきたい。カラビナについての基礎知識
  2. カラビナの大きさとゲートサイズは重量と操作感にかかわる
  3. カラビナは常にミスオープン(不意にゲートが開く)の可能性を含んでいる
  4. ビレー&終了点にはHMS型(洋ナシ型)を選ぼう!
  5. スリングや小物の携行には、軽くて扱いやすい変形D型カラビナがオススメ
  6. 他にも装備についてまとめたものはこちらです

これだけは知っておきたい。カラビナについての基礎知識

カラビナの形は大きく分けて3種類

現在クライミングで最も使われているのはこの3種類のカラビナです。
これ以外の形のカラビナは特殊な用途に使われたり、古い昔のカラビナだと思ってもらって大丈夫です。

この3種類の形を基本として、様々なスクリューロック(安全環)とよばれるロック機構が付いたりつかなかったりするというワケですね。

それぞれの簡単な特徴

変形D型
最も基本。軽い。単純な荷重に使いやすい。
■HMS型(洋ナシ型)
大きいので使いやすい。重い。ビレイ(確保)に使ったり終了点のビレー側に便利。アッセンダーなどの大型器具との相性もいい。
■オーバル型
幅が広いスリングやプーリーと相性がいい。

荷重方向についてはペツル公式HPで分かりやすく解説していますね!

クライミング用カラビナの強度は大体22kN

カラビナには、クライミング用とそうではないアクセサリーカラビナの2種類があります
クライミング用には写真の赤丸の中に書いてあるように、強度がkN表示で書いてあります。(ざっくり1kN≒100kgと覚えておこう!)
カラビナの種類により強度に違いがあるのが分かります。
メジャーアクシス(後述)での強度が20kN~22kNが一般的です。

それに対してアクセサリーカラビナは、NOT FOR CLIMBINGと書いてあります。
岩場で間違えて使わないためにも、アクセサリーカラビナは持って行かないようにしましょう。

カラビナは荷重の向きによって強度が変わる。

▲例えばこのカラビナの強度

このカラビナは、メジャーアクシスは20kN、マイナーアクシスは7kN、オープンゲートしている状態では7kNという事になります。

参考:ブラックダイヤモンドHP https://www.lostarrow.co.jp/blackdiamond/support/techinfo/TI2003_BD_Carabiner-Strength.html

カラビナはメジャーアクシスでの使い方が基本。
カラビナによっては3方向荷重でも強度が高くなるように作られている物もあるので、全てのカラビナが上の通りになるわけでは無いので注意が必要です。
例えばビレー用のHMS型(洋ナシ型)カラビナ等ですね。(後述)

カラビナの各部名称と、ゲートによるメリット・デメリット表

▲基本的な名称。この3つは覚えておこう。

カラビナには大きく分けてゲート・ノーズ・スパインが有ります。

①ワイヤーゲート
②ストレートゲート
③ベントゲート
④オートロック
⑤スクリューロック

ゲートの種類は大きく分けてこの5つです。
それぞれ、メリット・デメリットがあります。

メリットデメリット
①ワイヤーゲートカラビナが軽く作れる。
ロープクリップがしやすい。
冬でも凍りにくい。
ノーズが引っ掛かりやすい物がある。
②ストレートゲート支点で使った際に、ゲートが不意に開きにくい。ヌンチャクで使うと、ゲートが不意に開くことがある。(ウィップフラップ現象)
③ベントゲートロープクリップがしやすい。
ゲートが大きく開く。
不意にゲートが開きやすい。
④オートロック自動でロックがかかる。構造が複雑なので、岩や沢には向かない。
構造的に重くなりやすい。
⑤スクリューロック構造が単純で、オールマイティに使える。ロックを閉め忘れてしまう可能性がある。

沢・雪山・アルパインをする人には、安全環付きカラビナはスクリュータイプをオススメします。理由は次の3つ。

■オートロックはスクリュータイプよりも重い物が多い。
■オートロックでもスクリュータイプでも、必ず閉まっているかの確認はしないといけない。
■オートロックは構造が複雑な物が多く、沢で砂を噛んだ時に困る場合がある。

▲オートロックは使い方によってゲートが閉まらなくなる

オートロックは古くなったり、中にサビや砂が入るとロックが自動で閉まらなくなる可能性があります。
基本的にはショートルートや人工壁向きだと思った方が良いです。

ワイヤーゲートのカラビナはオールマイティに使いやすい上に、軽いです。
欠点としては、ノーズに引っ掛かりがあるとスリング等が引っ掛かりやすいことです。
ワイヤーゲートはノーズの引っ掛かりが無い物を選びたい。

カラビナの値段の違いは信用性と重量の違い

ここは僕の経験談などが含まれるので、確かな検証は行っていません。

値段の違いは、カラビナの品質と重量に影響があります
品質とは例えば、スクリューロックの操作感であったり、オートロックの信用性です。
安いカラビナはスクリューロックを閉じるのに回す回数が無駄に多かったり、使うほどにオートロックがちゃんとオートで閉まらなかったり、ゲートの締まりが悪かったり。
僕の経験上値段の高いカラビナほど、品質が良く重量が軽い物が多いです。

カラビナの大きさとゲートサイズは重量と操作感にかかわる

カラビナは大きい方が操作がしやすい

カラビナには同じ種類であっても大きさが違う物があります

■大きいタイプのカラビナ
多少重量は重くなるが操作がしやすい。ゲートが大きく開く。
グローブ操作をする冬山なら大き目を選びたい。

■小さいタイプのカラビナ
軽い。ゲートの開きは小さい。
クライミングで少しでも重量を軽くしたい時や、小物をハーネスにぶら下げておくときに良い。

カラビナの大きさを具体的に公表しているメーカーもありますが、そうでないメーカーも多いです。
大きさの目安としてはゲートサイズ〇〇mmを参考にすると良い。数字が大きくなるほどカラビナのサイズも大きくなります。

■冬山で使うなら大き目のカラビナを選んだ方が良い。
グローブを装着していると、小さいカラビナは非常に操作がしにくいからですね。
クライミングでは重量を軽くするために小さいカラビナを選ぶことが多い。

カラビナは基本的に、大きいほど重く、小さいほど軽い。

基本的に重さは次の通りとなります。
■ストレート(ベント)ゲート > ワイヤーゲート
■大きいカラビナ > 小さいカラビナ

小さめのワイヤーゲートは非常に軽いというのが分かります。
一番差のあるもので20gも重さが違います。カラビナを10枚持つとしたら200gの違いになりますね。
例えば一番多く使うクイックドローのカラビナは、出来るだけ軽い方がいいということが分かります。

カラビナは常にミスオープン(不意にゲートが開く)の可能性を含んでいる

カラビナの段差により、ミスオープンしやすくなる。

▲大事なところなのでデカデカと

ワイヤーゲートはノーズ部分に段差ができやすい。
赤い線の所ですね。写真には無いですが、ベントゲートも段差ができやすいです。
この段差がミスオープン(意図せずゲートが開いてします)の可能性をふくんでいます。

リードクライマーの動きにつられカラビナが回転する事により、ハンガーから外れてしまう可能性があります。
こうならないために、カラビナの向きをクライマーと反対側にする必要があります(次のウィップフラッシュ現象の欄で解説)

その点、ストレートゲートは引っ掛かりが少ないのでミスオープンしにくいです。
ミスオープンをしないという訳では無いので注意が必要です。

墜落の衝撃でゲートが開くウィップフラッシュ現象。

墜落をした際にカラビナが不意に開くウィップフラッシュ現象というものがあります。
ウィップフラップ現象については下の動画をご覧ください。

カラビナのスパインをたたきつけると、ゲートが一瞬開くのが分かります。
動画では分かりやすく安全環付きカラビナを使用していますが、普通のストレートゲートでも同じような現象が起きます。

ウィップフラッシュした際に一気に荷重がかかるとカラビナが破断してしまう可能性があります。
カラビナはゲートが開いていると7kN程度の荷重にしか耐えられないからですね。

ウィップフラッシュ現象の代表例がこちら↑
こうならないために、クイックドローのゲートの向きはリードクライマーと反対向きにすると良い。
ボルト側のカラビナもミスオープンしにくいというメリットもあります。
ワイヤーゲートはウィップフラッシュ現象が起きにくいので、ロープ側はワイヤーゲートがオススメです。

初心者は、不意にゲートが開きにくいクイックドローがオススメ

「BD/ホットフォージハイブリッドクイックドロー16cm」

支点側はストレートゲート、ロープ側はワイヤーゲートがオススメです。
ボルト側もロープ側もミスオープンしにくいからです。
ブラックダイヤモンドの「ホットフォージハイブリッドクイックドロー16cm」はそのようになっていますね。
長さが12cmと16cmがありますが長い方が良いです。ロープの流れを良くする為ですね。
値段も安く、品質も良いのでオススメです。

支点側ゲートサイズ22mm
クリップ側ゲートサイズ27mm
長さ16cm
総重量103g

「ペツル/アンジュフィネスS+L 17cm」

軽量優先ならペツルの「アンジュフィネスS+L 17cm」がオススメです。
アルパインクライミングやロングルートのマルチピッチを登る方に良いですね。

アンジュは支点側とクリップ側のカラビナサイズを選べます。
支点側はSサイズでもほとんど問題無く、クリップ側をLサイズにすることで冬でも扱いやくてオススメです。

支点側ゲートサイズ24mm
クリップ側ゲートサイズ26mm
長さ17cm
総重量72g

 

ビレー&終了点にはHMS型(洋ナシ型)を選ぼう!

HMS型(洋ナシ型)と変形D型の違いはHの記載

初心者はパッと見てもHMS型と変形D型の違いは分かりにくいかもしれません。
HMS型にはHの記載があるのが特徴です。
HMS型はその形から洋ナシ型とも呼ばれています。

HMS型は様々な荷重方向に対応できるのが大きな違い

HMS型は荷重方向が広く作られています。
変形D型の荷重方向は頂点と底辺のみが基本です。

荷重方向が広いと、どのようなメリットがあるのでしょうか?

分かりやすい例でいうと、ビレー時です。
ビレー時は確保器が緩んだり張ったりします。
その都度荷重方向もバラバラになっちゃいがちなので、ビレーにはHMS型が良い。
ビレーに変形D型が悪いわけではありませんが、荷重方向が狭いとロープの摩耗も偏るので広い方(HMS)が良いです。

終了点のビレー側にはHMS型が理想

終了点のビレーポイント側もHMS型が望ましいです。
写真にあるように登ってくるセカンドのビレー方向が変わっても対応しやすいからですね。
器具をいくつか装着したりするのにも適しています。
支点(ボルト)側は荷重方向がそんなに変わらないので、変形D型でもOKです。

ボルト側のカラビナを反転させる理由

ボルト側のカラビナを反転させるとスリングなどをクリップしやすいです。

安全環(スクリューロック)を使うのであれば、カラビナを反転させることで安全環が振動などで落ちて解除されにくいというメリットもあります。
人によっては、「ボルト側も安全環付きで。しかもオーバル型が良い」という人もいます。

確保器を使うカラビナは反転防止付きHMS型が良い!

▲反転防止付きHMS型

反転防止とは、カラビナの下の方についているクリップのことですね。(写真の赤〇)
ビレー用のHMS型カラビナにはこの反転防止が付いている物が多い。

反転防止が付いていることによって、ビレイ時にカラビナが反転しません。
「こんな事ならないでしょ!」と思う方もいるかもしれませんが、頻繁に起こりうる事です。
ビレーや懸垂下降用に必ず一個は反転防止カラビナを持っておきましょう。

反転防止付きHMS型カラビナのオススメをまとめてみた!

「エーデルリッド/HMSストライクFGⅡカラビナ」

edelrid(エーデルリッド)HMSストライクFG2アウトドアグッズ (er73772-sl)

なんといっても軽量(62g)!
ゲートサイズが他のHMS型よりも狭くなりますが、それでも21mmあるのでクライミングでは問題ありません。

強度22-8-7(kN)
ゲートサイズ21mm
重量62g

「エーデルリッド/HMSブレットプルーフスクリューFGⅡ」

摩耗が激しくなる箇所にステンレスを加えて補強してあります。
多少重くなりますが、ゲートサイズも広くて扱いやすく、カラビナの寿命も延びます

強度25-9-9(kN)
ゲートサイズ24mm
重量84g

「BD/グリッドロックスクリューゲート」

反転防止が不意に開くことが無いのが一番の特徴。
ゲートを開くと反転防止も一緒に開くので、ひと手間を減らすことが出来ます
バネタイプの反転防止よりも耐久性があります。
やや重いことがデメリットです。

強度22-8-7(kN)
ゲートサイズ21mm
重量76g

ビレーポイント等にオススメなHMS型カラビナはこれ!

「ペツル/アタッシュ」

ペツル (Petzl) アタッシュ M38A SL

ゲートサイズと重量のバランスが最もとれていてオススメ。
HMS型はもともとムンターヒッチで懸垂下降が出来るように作られた物で、わざと大きく作られたものが多い。
アタッシュのサイズは、やや小ぶりながらムンターヒッチでの懸垂下降も出来るサイズ。
ビレーポイントでの使用にも適しています。
岩・沢・雪山、どのシーンでも間違いなく活躍してくれるカラビナです。

強度22-6-8(kN)
ゲートサイズ24mm
重量56g

「BD/ベイパーロックスクリューゲート」

アタッシュの対抗馬となり得ると個人的に思っているカラビナ
重量は52gとアタッシュよりも軽くより小ぶりです。
ゲートサイズは20㎜とかなり狭めです。
9.4mmまでのロープでムンターヒッチが可能ではありますが、操作に慣れた人向け。
(太いロープは、ムンターヒッチの結び目がカラビナ内で反転するかどうかを確認する必要があります)
ビレーポイント等に良いです。値段も安いのが特徴。

強度21-7-8(kN)
ゲートサイズ20mm
重量52g

「BD/ロックロックスクリューゲート」

1つは大型のHMS型カラビナを持っておきたいという方にオススメなのが「ロックロックスクリューゲート」です。
大型であればスパインが握りやすいので、小型のアッセンダーとも相性が良いです。
重量は86gと重く感じるかもしれませんが、このサイズならば平均値な重さです。

強度24-8-8(kN)
ゲートサイズ24mm
重量86g

 

スリングや小物の携行には、軽くて扱いやすい変形D型カラビナがオススメ

アルパインの世界では重量を軽くするというのも大事な技です。
スリングなどは出来るだけ軽いカラビナと一緒に使いたいですよね。
そこで、軽量で扱いやすいカラビナをまとめてみました。

ストレートゲートとワイヤーゲートのオススメをまとめてみた


▲引用:ロストアロー https://www.lostarrow.co.jp/store/c/c1050/

キャメロットやスリングと一緒に使うのにオススメなのはこちら。
値段も安く軽量で、フードワイヤーなので引っ掛かりがありません。
アフィリエイトでご紹介したいのですが、案件が無いのが残念・・・
お求めはロストアローオンラインショップへ。

強度20-7-7(kN)
ゲートサイズ22mm
重量28g

オズはとても良いカラビナなのですが、細かな造りで言えば他のカラビナも負けていません。


「エーデルリッド/ミッション」

ストレートゲートにも関わらずワイヤーゲート並みに軽量
ワイヤーゲートには無いストレートゲート特有のゲートの軽さも特徴です。
オズよりもノーズが小さいキーロックタイプなのでビレイデバイスのリリースホールとも相性バッチリ

強度20-7-7(kN)
ゲートサイズ21mm
重量29g
エーデルリッド ミッション 6パック II ER73758

ミッションのセットはキャメロットと同じ色ですので、こちらもオススメ。


「DMM/キメラ」

小型にも関わらず強度があります。(メジャーアクシス23kN)
ワイヤーゲートは引っ掛かりが無く、全体の仕上がりが良いです。

ゲートのベントによりキメラは段差があまりないです。
メジャーアクシスになりやすいように、赤丸の箇所がくぼんでいるのが分かります。
細かい作りはさすがDMMといったところですね。

こちらも、キャメロット等と同じカラーのセットです。

強度23-7-9(kN)
ゲートサイズ21mm
重量30g

「カンプ/ダイオン」

ワイヤーゲートにも関わらずキーロックタイプ。
ビレイデバイスのリリースホールと相性が良いですね。
ゲートサイズは26mmと広く、重量は33gと軽量です。
オープンゲート荷重が11kNと高強度なので、ミスオープンでも多少安心。
カラー展開も豊富で様々な用途に使いやすい。

強度21-11-7(kN)
ゲートサイズ26mm
重量33g

「カンプ/フォトン ストレートゲート」

フルサイズ(大きいサイズ)にも関わらず36gと非常に軽量!
他のフルサイズのカラビナは、大体39~45g程度なのでとても軽いのが分かりますね。

強度22-9-7(kN)
ゲートサイズ21mm
重量36g

変形D型の安全環付きカラビナのオススメをまとめてみた

「ペツル/エスエムディ」

ペツル (Petzl) エスエムディ(ツイストロック) M39A RL

カラビナに穴が空いているので落としたくない物のラッキングに便利です。
タイブロックやマイクロトラクションと相性が良い。

引用:ペツル公式HP

強度23-7-8(kN)
ゲートサイズ20mm
重量46g

「ロックテリクス/フリーEVOスクリュー」

マジックマウンテン プリーカラビナクイック RTA24402T アウトドアキグ

プーリー用のオーバルカラビナ。
片方の丸みが抑えられてプーリーとの相性が良く作られています。

強度25-8-7(kN)
ゲートサイズ20mm
重量75g

「ロックテリクス/スーパーミニスクリュー」

何かと便利な小型の安全環カラビナ。
強度が14kNしかないので、体重を支える程度で落下の衝撃には耐えられない
アックスやハンマーに使ったり、カメラの落下防止などに使っています。
非常に便利なので是非使ってみてください。

強度メジャーアクシス14kN
ゲートサイズ15mm
重量28g

 


「ペツル/スピリットスクリューロック」

扱いやすいサイズかつ重量の軽い(45g)安全環。
シルバーのボディカラーに、安全環の閉め忘れ防止の赤いサインが非常に見えやすいです。
このサイズの安全環で迷ったらこれを買っておけば間違いないです。

強度23-9-8(kN)
ゲートサイズ18mm
重量45g

「BD/ホットフォージスクリューゲート」

値段で迷ったらこれが間違いない。
ペツルのスピリットと同じサイズで扱いやすいサイズです。
閉め忘れ防止の赤い印は無いですが、赤のマジックで書く人もいますね!

強度24-8-8(kN)
ゲートサイズ18mm
重量49g

 

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沢登りでは、細かい砂がカラビナの安全環の中に入り込んだりします。
なので、オートロックタイプよりもスクリュータイプの方がオススメです。

ABOUT ME
岩と沢さん
元登山ガイドステージⅡ・元登山用品店のショップ店員だった僕。 主にクライミングギアとアルパイン向けの服の販売をしてました。8年間務めた公務員を退職し、長年の夢だった海外登山を果すほどの登山愛好家。 お問合せなどお待ちしております!