■カラビナの種類が多すぎて分からない・・
■質が良くてアルパインで使いやすいカラビナが欲しい!
■メジャーアクシス?マイナーアクシス?なにそれ?
クライミングにはカラビナが必須ですが、細かな違いまで教えてくれる人はなかなか居ません。
お店でもオススメされるがまま買ったりしますよね。お店で細かい所まで教えてもらっても話が長くなって逆に分からなくなってきます。
僕ももともとは売り側だったのでよく分かります・・・(このバランスが難しい所)
元登山ガイドステージⅡ&元登山用品店に勤めていた&現JSPO公認スポーツ指導者である僕「岩と沢」は、様々な現場で沢山のカラビナを使用して、使用感を試してきました。
ちゃんと説明できないとお店では売れないからですね・・詳しいプロフィールはこちら
そこでこの記事では、これからアルパインを始める初心者向けにカラビナについての基礎知識とアルパイン向けのカラビナの選び方、これを選んでおけば間違いないというカラビナをまとめて解説します。
このページを読むと、クライミング・沢登り・雪山で使える失敗しないカラビナ選びをすることが出来ます。
これだけは知っておきたい。カラビナについての基礎知識
カラビナの形は大きく分けて3種類
- ▲最もポピュラーな「変形D型」
- ▲大き目な「HMS型」
- ▲対称的な形をした「オーバル型」
現在クライミングで最も使われているのはこの3種類のカラビナです。
これ以外の形のカラビナは特殊な用途に使われたり、古い昔のカラビナだと思ってもらって大丈夫です。
この3種類の形を基本として、様々なスクリューロック(安全環)とよばれるロック機構が付いたりつかなかったりするというワケですね。
■変形D型
最も基本。軽い。単純な荷重に使いやすい。
■HMS型(洋ナシ型)
大きいので使いやすい。重い。ビレイ(確保)に使ったり終了点のビレー側に便利。アッセンダーなどの大型器具との相性もいい。
■オーバル型
幅が広いスリングやプーリーと相性がいい。
荷重方向についてはペツル公式HPで分かりやすく解説していますね!
クライミング用カラビナの強度は大体22kN
- ▲クリックして拡大して見てみよう
- ▲例えばこのカラビナなら20kN
- ▲アクセサリーカラビナ
カラビナには、クライミング用とそうではないアクセサリーカラビナの2種類があります。
クライミング用には写真の赤丸の中に書いてあるように、強度がkN表示で書いてあります。(ざっくり1kN≒100kgと覚えておこう!)
カラビナの種類により強度に違いがあるのが分かります。
メジャーアクシス(後述)での強度が20kN~22kNが一般的です。
それに対してアクセサリーカラビナは、NOT FOR CLIMBINGと書いてあります。
岩場で間違えて使わないためにも、アクセサリーカラビナは持って行かないようにしましょう。
カラビナは荷重の向きによって強度が変わる。
このカラビナは、メジャーアクシスは20kN、マイナーアクシスは7kN、オープンゲートしている状態では7kNという事になります。
- ▲メジャーアクシス
- ▲マイナーアクシス
- ▲オープンゲート荷重
- ▲3方向荷重
参考:ブラックダイヤモンドHP https://www.lostarrow.co.jp/blackdiamond/support/techinfo/TI2003_BD_Carabiner-Strength.html
カラビナはメジャーアクシスでの使い方が基本。
カラビナによっては3方向荷重でも強度が高くなるように作られている物もあるので、全てのカラビナが上の通りになるわけでは無いので注意が必要です。
例えばビレー用のHMS型(洋ナシ型)カラビナ等ですね。(後述)
カラビナの各部名称と、ゲートによるメリット・デメリット表
カラビナには大きく分けてゲート・ノーズ・スパインが有ります。
- ▲普通のカラビナ
- ▲安全環付きカラビナ
①ワイヤーゲート
②ストレートゲート
③ベントゲート
④オートロック
⑤スクリューロック
ゲートの種類は大きく分けてこの5つです。
それぞれ、メリット・デメリットがあります。
メリット | デメリット | |
①ワイヤーゲート | カラビナが軽く作れる。 ロープクリップがしやすい。 冬でも凍りにくい。 | ノーズが引っ掛かりやすい物がある。 |
②ストレートゲート | 支点で使った際に、ゲートが不意に開きにくい。 | ヌンチャクで使うと、ゲートが不意に開くことがある。(ウィップフラップ現象) |
③ベントゲート | ロープクリップがしやすい。 ゲートが大きく開く。 | 不意にゲートが開きやすい。 |
④オートロック | 自動でロックがかかる。 | 構造が複雑なので、岩や沢には向かない。 構造的に重くなりやすい。 |
⑤スクリューロック | 構造が単純で、オールマイティに使える。 | ロックを閉め忘れてしまう可能性がある。 |
沢・雪山・アルパインをする人には、安全環付きカラビナはスクリュータイプをオススメします。理由は次の3つ。
■オートロックはスクリュータイプよりも重い物が多い。
■オートロックでもスクリュータイプでも、必ず閉まっているかの確認はしないといけない。
■オートロックは構造が複雑な物が多く、沢で砂を噛んだ時に困る場合がある。

オートロックは古くなったり、中にサビや砂が入るとロックが自動で閉まらなくなる可能性があります。
基本的にはショートルートや人工壁向きだと思った方が良いです。
- ▲ノーズにスリングなどが引っ掛かる。
- ▲ノーズに引っ掛かりが無いように作ってある。
ワイヤーゲートのカラビナはオールマイティに使いやすい上に、軽いです。
欠点としては、ノーズに引っ掛かりがあるとスリング等が引っ掛かりやすいことです。
ワイヤーゲートはノーズの引っ掛かりが無い物を選びたい。
カラビナの値段の違いは信用性と重量の違い
ここは僕の経験談などが含まれるので、確かな検証は行っていません。
値段の違いは、カラビナの品質と重量に影響があります。
品質とは例えば、スクリューロックの操作感であったり、オートロックの信用性です。
安いカラビナはスクリューロックを閉じるのに回す回数が無駄に多かったり、使うほどにオートロックがちゃんとオートで閉まらなかったり、ゲートの締まりが悪かったり。
僕の経験上値段の高いカラビナほど、品質が良く重量が軽い物が多いです。
カラビナの大きさとゲートサイズは重量と操作感にかかわる
カラビナは大きい方が操作がしやすい
- ▲カラビナの大きさを比較
- ▲重ねてみると分かりやすい
カラビナには同じ種類であっても大きさが違う物があります。
■大きいタイプのカラビナ
多少重量は重くなるが操作がしやすい。ゲートが大きく開く。
グローブ操作をする冬山なら大き目を選びたい。
■小さいタイプのカラビナ
軽い。ゲートの開きは小さい。
クライミングで少しでも重量を軽くしたい時や、小物をハーネスにぶら下げておくときに良い。
- ▲大きいタイプ ゲートサイズ3.5cm
- ▲小さいタイプ ゲートサイズ2.6cm
- ▲グローブ着用時に大きく操作感が変わる
カラビナの大きさを具体的に公表しているメーカーもありますが、そうでないメーカーも多いです。
大きさの目安としてはゲートサイズ〇〇mmを参考にすると良い。数字が大きくなるほどカラビナのサイズも大きくなります。
■冬山で使うなら大き目のカラビナを選んだ方が良い。
グローブを装着していると、小さいカラビナは非常に操作がしにくいからですね。
クライミングでは重量を軽くするために小さいカラビナを選ぶことが多い。
カラビナは基本的に、大きいほど重く、小さいほど軽い。
- ▲BDの昔のストレートカラビナ
- ▲トランゴの昔のカラビナ
- ▲ワイルドカントリー/ヘリウム
- ▲BD/オズ
- ▲BD/フードワイヤー
- ▲エーデルリッド/ミッション
- ▲ペツル/アンジュS
- ▲DMM/キメラ
基本的に重さは次の通りとなります。
■ストレート(ベント)ゲート > ワイヤーゲート
■大きいカラビナ > 小さいカラビナ
小さめのワイヤーゲートは非常に軽いというのが分かります。
一番差のあるもので20gも重さが違います。カラビナを10枚持つとしたら200gの違いになりますね。
例えば一番多く使うクイックドローのカラビナは、出来るだけ軽い方がいいということが分かります。
カラビナは常にミスオープン(不意にゲートが開く)の可能性を含んでいる
カラビナの段差により、ミスオープンしやすくなる。
ワイヤーゲートはノーズ部分に段差ができやすい。
赤い線の所ですね。写真には無いですが、ベントゲートも段差ができやすいです。
この段差がミスオープン(意図せずゲートが開いてします)の可能性をふくんでいます。
- ▲①ハンガーにクリップ!
- ▲②リードクライマーが登ると、カラビナの角度が変わる
- ▲③こうなったら危険信号
- ▲④赤丸の中でボルトに引っ掛かってますね。
- ▲⑤テコの力で簡単に開きます
- ▲⑥もう少し力が入ると勢いよく外れる
リードクライマーの動きにつられカラビナが回転する事により、ハンガーから外れてしまう可能性があります。
こうならないために、カラビナの向きをクライマーと反対側にする必要があります(次のウィップフラッシュ現象の欄で解説)
- ▲ストレートゲートは引っ掛かりにくい
- ▲引っ掛かりにくいけど、ミスオープンしないという事ではない。
その点、ストレートゲートは引っ掛かりが少ないのでミスオープンしにくいです。
ミスオープンをしないという訳では無いので注意が必要です。
墜落の衝撃でゲートが開くウィップフラッシュ現象。
墜落をした際にカラビナが不意に開くウィップフラッシュ現象というものがあります。
ウィップフラップ現象については下の動画をご覧ください。
カラビナのスパインをたたきつけると、ゲートが一瞬開くのが分かります。
動画では分かりやすく安全環付きカラビナを使用していますが、普通のストレートゲートでも同じような現象が起きます。
ウィップフラッシュした際に一気に荷重がかかるとカラビナが破断してしまう可能性があります。
カラビナはゲートが開いていると7kN程度の荷重にしか耐えられないからですね。
- ▲リードクライマーが登る方向とゲートの向きが同じだと・・・
- ▲フォールしたときにスパイン側が当たると、ゲートが開く可能性がある
ウィップフラッシュ現象の代表例がこちら↑
こうならないために、クイックドローのゲートの向きはリードクライマーと反対向きにすると良い。
ボルト側のカラビナもミスオープンしにくいというメリットもあります。
ワイヤーゲートはウィップフラッシュ現象が起きにくいので、ロープ側はワイヤーゲートがオススメです。
初心者は、不意にゲートが開きにくいクイックドローがオススメ
「BD/ホットフォージハイブリッドクイックドロー16cm」
(2023/06/04 20:19:47時点 楽天市場調べ-詳細)
支点側はストレートゲート、ロープ側はワイヤーゲートがオススメです。
ボルト側もロープ側もミスオープンしにくいからです。
ブラックダイヤモンドの「ホットフォージハイブリッドクイックドロー16cm」はそのようになっていますね。
長さが12cmと16cmがありますが長い方が良いです。ロープの流れを良くする為ですね。
値段も安く、品質も良いのでオススメです。
支点側ゲートサイズ | 22mm |
---|---|
クリップ側ゲートサイズ | 27mm |
長さ | 16cm |
総重量 | 103g |
「ペツル/アンジュフィネスS+L 17cm」
(2023/06/04 20:19:47時点 楽天市場調べ-詳細)
軽量優先ならペツルの「アンジュフィネスS+L 17cm」がオススメです。
アルパインクライミングやロングルートのマルチピッチを登る方に良いですね。
アンジュは支点側とクリップ側のカラビナサイズを選べます。
支点側はSサイズでもほとんど問題無く、クリップ側をLサイズにすることで冬でも扱いやくてオススメです。
支点側ゲートサイズ | 24mm |
---|---|
クリップ側ゲートサイズ | 26mm |
長さ | 17cm |
総重量 | 72g |
ビレー&終了点にはHMS型(洋ナシ型)を選ぼう!
HMS型(洋ナシ型)と変形D型の違いはHの記載
- ▲HMS型と変形D型
- ▲HMS型はH のマークがある
初心者はパッと見てもHMS型と変形D型の違いは分かりにくいかもしれません。
HMS型にはHの記載があるのが特徴です。
HMS型はその形から洋ナシ型とも呼ばれています。
HMS型は様々な荷重方向に対応できるのが大きな違い
- ▲左 変形D型 右 HMS型
HMS型は荷重方向が広く作られています。
変形D型の荷重方向は頂点と底辺のみが基本です。
荷重方向が広いと、どのようなメリットがあるのでしょうか?
- ▲HMS型
- ▲HMS型
- ▲変形D型
分かりやすい例でいうと、ビレー時です。
ビレー時は確保器が緩んだり張ったりします。
その都度荷重方向もバラバラになっちゃいがちなので、ビレーにはHMS型が良い。
ビレーに変形D型が悪いわけではありませんが、荷重方向が狭いとロープの摩耗も偏るので広い方(HMS)が良いです。
終了点のビレー側にはHMS型が理想
- ▲終了点のカラビナもHMS型が望ましい
- ▲このように荷重方向が変わる可能性がある
終了点のビレーポイント側もHMS型が望ましいです。
写真にあるように登ってくるセカンドのビレー方向が変わっても対応しやすいからですね。
器具をいくつか装着したりするのにも適しています。
支点(ボルト)側は荷重方向がそんなに変わらないので、変形D型でもOKです。
ボルト側のカラビナを反転させる理由
- ▲反転させないとクリップが難しい
- ▲反転させるほうが楽
ボルト側のカラビナを反転させるとスリングなどをクリップしやすいです。
- ▲安全環付きだと・・
- ▲これで安心!
安全環(スクリューロック)を使うのであれば、カラビナを反転させることで安全環が振動などで落ちて解除されにくいというメリットもあります。
人によっては、「ボルト側も安全環付きで。しかもオーバル型が良い」という人もいます。
確保器を使うカラビナは反転防止付きHMS型が良い!
反転防止とは、カラビナの下の方についているクリップのことですね。(写真の赤〇)
ビレー用のHMS型カラビナにはこの反転防止が付いている物が多い。
- ▲反転防止がついてないとこうなってしまいがち
- ▲いつの間にかカラビナが回っている事なんてザラです
- ▲そうならないための反転防止
反転防止が付いていることによって、ビレイ時にカラビナが反転しません。
「こんな事ならないでしょ!」と思う方もいるかもしれませんが、頻繁に起こりうる事です。
ビレーや懸垂下降用に必ず一個は反転防止カラビナを持っておきましょう。
反転防止付きHMS型カラビナのオススメをまとめてみた!
「エーデルリッド/HMSストライクFGⅡカラビナ」
なんといっても軽量(62g)!
ゲートサイズが他のHMS型よりも狭くなりますが、それでも21mmあるのでクライミングでは問題ありません。
強度 | 22-8-7(kN) |
---|---|
ゲートサイズ | 21mm |
重量 | 62g |
「エーデルリッド/HMSブレットプルーフスクリューFGⅡ」
(2023/06/04 20:19:50時点 楽天市場調べ-詳細)
摩耗が激しくなる箇所にステンレスを加えて補強してあります。
多少重くなりますが、ゲートサイズも広くて扱いやすく、カラビナの寿命も延びます。
強度 | 25-9-9(kN) |
---|---|
ゲートサイズ | 24mm |
重量 | 84g |
「BD/グリッドロックスクリューゲート」
(2023/06/04 20:19:50時点 楽天市場調べ-詳細)
反転防止が不意に開くことが無いのが一番の特徴。
ゲートを開くと反転防止も一緒に開くので、ひと手間を減らすことが出来ます。
バネタイプの反転防止よりも耐久性があります。
やや重いことがデメリットです。
- ▲ゲートと反転防止が一緒に開く作り
- ▲ゲートが開かない限りビレイループが誤って外れない
- ▲バネタイプは誤って外れる可能性がある
強度 | 22-8-7(kN) |
---|---|
ゲートサイズ | 21mm |
重量 | 76g |
ビレーポイント等にオススメなHMS型カラビナはこれ!
「ペツル/アタッシュ」
ゲートサイズと重量のバランスが最もとれていてオススメ。
HMS型はもともとムンターヒッチで懸垂下降が出来るように作られた物で、わざと大きく作られたものが多い。
アタッシュのサイズは、やや小ぶりながらムンターヒッチでの懸垂下降も出来るサイズ。
ビレーポイントでの使用にも適しています。
岩・沢・雪山、どのシーンでも間違いなく活躍してくれるカラビナです。
- ▲サイズ感
- ▲ゲートサイズはこんな感じ
- ▲異物が入り込んでも排出される
強度 | 22-6-8(kN) |
---|---|
ゲートサイズ | 24mm |
重量 | 56g |
「BD/ベイパーロックスクリューゲート」
(2023/06/04 20:21:05時点 楽天市場調べ-詳細)
アタッシュの対抗馬となり得ると個人的に思っているカラビナ
重量は52gとアタッシュよりも軽くより小ぶりです。
ゲートサイズは20㎜とかなり狭めです。
9.4mmまでのロープでムンターヒッチが可能ではありますが、操作に慣れた人向け。
(太いロープは、ムンターヒッチの結び目がカラビナ内で反転するかどうかを確認する必要があります)
ビレーポイント等に良いです。値段も安いのが特徴。
- ▲サイズ感はこんな感じ
- ▲ゲートサイズはやや狭め
- ▲ムンターヒッチでの懸垂も可能
- ▲アタッシュとのサイズ比較
強度 | 21-7-8(kN) |
---|---|
ゲートサイズ | 20mm |
重量 | 52g |
「BD/ロックロックスクリューゲート」
(2023/06/04 20:45:28時点 楽天市場調べ-詳細)
1つは大型のHMS型カラビナを持っておきたいという方にオススメなのが「ロックロックスクリューゲート」です。
大型であればスパインが握りやすいので、小型のアッセンダーとも相性が良いです。
重量は86gと重く感じるかもしれませんが、このサイズならば平均値な重さです。
- ▲サイズ感はこんな感じ
- ▲ゲートサイズは24㎜なので、十分な広さ
- ▲太いロープでも安心してムンターヒッチができる
強度 | 24-8-8(kN) |
---|---|
ゲートサイズ | 24mm |
重量 | 86g |
スリングや小物の携行には、軽くて扱いやすい変形D型カラビナがオススメ
アルパインの世界では重量を軽くするというのも大事な技です。
スリングなどは出来るだけ軽いカラビナと一緒に使いたいですよね。
そこで、軽量で扱いやすいカラビナをまとめてみました。
ストレートゲートとワイヤーゲートのオススメをまとめてみた
▲引用:ロストアロー https://www.lostarrow.co.jp/store/c/c1050/
キャメロットやスリングと一緒に使うのにオススメなのはこちら。
値段も安く軽量で、フードワイヤーなので引っ掛かりがありません。
アフィリエイトでご紹介したいのですが、案件が無いのが残念・・・
お求めはロストアローオンラインショップへ。
強度 | 20-7-7(kN) |
---|---|
ゲートサイズ | 22mm |
重量 | 28g |
オズはとても良いカラビナなのですが、細かな造りで言えば他のカラビナも負けていません。
「エーデルリッド/ミッション」
ストレートゲートにも関わらずワイヤーゲート並みに軽量。
ワイヤーゲートには無いストレートゲート特有のゲートの軽さも特徴です。
オズよりもノーズが小さいキーロックタイプなのでビレイデバイスのリリースホールとも相性バッチリ
- ▲ノーズはミッションの方がはるかに小さい
- ▲リリースホールとの相性が非常に良い
強度 | 20-7-7(kN) |
---|---|
ゲートサイズ | 21mm |
重量 | 29g |
ミッションのセットはキャメロットと同じ色ですので、こちらもオススメ。
「DMM/キメラ」
小型にも関わらず強度があります。(メジャーアクシス23kN)
ワイヤーゲートは引っ掛かりが無く、全体の仕上がりが良いです。
- ▲ゲートの段差がスムーズ
- ▲よく見るとゲートがベントしている
- ▲メジャーアクシスになりやすいように、段差がある
ゲートのベントによりキメラは段差があまりないです。
メジャーアクシスになりやすいように、赤丸の箇所がくぼんでいるのが分かります。
細かい作りはさすがDMMといったところですね。
こちらも、キャメロット等と同じカラーのセットです。
強度 | 23-7-9(kN) |
---|---|
ゲートサイズ | 21mm |
重量 | 30g |
「カンプ/ダイオン」
ワイヤーゲートにも関わらずキーロックタイプ。
ビレイデバイスのリリースホールと相性が良いですね。
ゲートサイズは26mmと広く、重量は33gと軽量です。
オープンゲート荷重が11kNと高強度なので、ミスオープンでも多少安心。
カラー展開も豊富で様々な用途に使いやすい。
強度 | 21-11-7(kN) |
---|---|
ゲートサイズ | 26mm |
重量 | 33g |
「カンプ/フォトン ストレートゲート」
フルサイズ(大きいサイズ)にも関わらず36gと非常に軽量!
他のフルサイズのカラビナは、大体39~45g程度なのでとても軽いのが分かりますね。
強度 | 22-9-7(kN) |
---|---|
ゲートサイズ | 21mm |
重量 | 36g |
変形D型の安全環付きカラビナのオススメをまとめてみた
「ペツル/エスエムディ」
カラビナに穴が空いているので落としたくない物のラッキングに便利です。
タイブロックやマイクロトラクションと相性が良い。
- ▲サイズ感
- ▲落としたくない物と併用するといい
引用:ペツル公式HP
強度 | 23-7-8(kN) |
---|---|
ゲートサイズ | 20mm |
重量 | 46g |
「ロックテリクス/フリーEVOスクリュー」
プーリー用のオーバルカラビナ。
片方の丸みが抑えられてプーリーとの相性が良く作られています。
- ▲下側が丸みが抑えられているのが分かる
- ▲プーリーとの相性が抜群
強度 | 25-8-7(kN) |
---|---|
ゲートサイズ | 20mm |
重量 | 75g |
「ロックテリクス/スーパーミニスクリュー」
何かと便利な小型の安全環カラビナ。
強度が14kNしかないので、体重を支える程度で落下の衝撃には耐えられない。
アックスやハンマーに使ったり、カメラの落下防止などに使っています。
非常に便利なので是非使ってみてください。
- ▲カラー展開も2色なのがうれしい
- ▲こんなサイズ感です
- ▲アックスやハンマーに取り付けることが多い
- ▲安全環が付いていないと外れる事がある
強度 | メジャーアクシス14kN |
---|---|
ゲートサイズ | 15mm |
重量 | 28g |
「ペツル/スピリットスクリューロック」
扱いやすいサイズかつ重量の軽い(45g)安全環。
シルバーのボディカラーに、安全環の閉め忘れ防止の赤いサインが非常に見えやすいです。
このサイズの安全環で迷ったらこれを買っておけば間違いないです。
- ▲サイズ感
- ▲ゲートサイズはこんな感じ
- ▲異物を取り除くための穴があいている
強度 | 23-9-8(kN) |
---|---|
ゲートサイズ | 18mm |
重量 | 45g |
「BD/ホットフォージスクリューゲート」
値段で迷ったらこれが間違いない。
ペツルのスピリットと同じサイズで扱いやすいサイズです。
閉め忘れ防止の赤い印は無いですが、赤のマジックで書く人もいますね!
- ▲サイズ感
- ▲ゲートサイズはこんな感じ
- ▲スピリットとの比較
強度 | 24-8-8(kN) |
---|---|
ゲートサイズ | 18mm |
重量 | 49g |
他にも装備についてまとめたものはこちらです

マルチピッチ向けビレイディバイスについて4つのアイテムを比較・検証しています。
今回ご紹介した、反転防止付きHMS型カラビナと一緒に使いたいですね。

スリングについて徹底的に検証しています。
今回ご紹介したストレートゲートやワイヤーゲート、スピリットスクリューロックなどのカラビナと相性が良いです。
https://iwatosawa.com/multipitchsoubi/アルパインよりのマルチピッチクライミングに必要な道具を網羅的に解説しています。

沢登りでは、細かい砂がカラビナの安全環の中に入り込んだりします。
なので、オートロックタイプよりもスクリュータイプの方がオススメです。