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【クライミング】各メーカーのカムの違いと選び方【キャメロットが良いの?】

岩と沢さん
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アルパインクライミングや沢登りでは必須装備ともいえるカム。
各社から販売されていますが、細かな違いまでなかなか分かりませんよね。

これからカムなどを揃えたい初心者向けに、それぞれの違いや名称などを分かりやすく解説。

安全をお金で買うと思って、先ずはサイズを1セット揃えましょう。

岩と沢さん
岩と沢さん
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■JSPO山岳コーチ1
■元登山ガイドステージⅡ
■元登山用品店のショップ店員だった僕。
山に登る事と、新しいギアを山で試すことが好きです。
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カムの名称と使い方

メーカーや人によって呼び方は様々ですが、おおむね上の図通りです。

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レンジ
説明書などに「50.7~87.9mm」などと表記されているサイズの事ですね。
カムは、50~90%閉じた状態でクラックに使用しないと墜落は止められません。
なので、有効レンジとは上の写真の完全に開いた状態から50~90%閉じた状態の事を言います。(物によって違うので、各説明書を参照のこと。詳しくはこちら
100%閉じた状態でクラックに使うと回収できなくなるので注意。

カムローブ
岩と直接触れて墜落を止めるところ。もしくはその金属全体の事を言います。(上の写真だと青い所全て)
物によって素材と形状が少し異なります。柔らかい金属だとよく止めてくれるが消耗も早いと言われています。

ヘッド幅
ヘッド幅が小さいと、より小さいクラックやポケット(岩の穴)などに使えるようになります。

軸(アクスル)
上の写真のカムは2軸です。2軸だと有効レンジが広くなります。
大きめのカムだと2軸、小さめのカムだと1軸が主流です。

ステム
・ステムが硬いとセットがしやすいが、ウォーキングもしやすい。(セット後にカムが岩の中で動くこと。あまりよくない)
・ステムが柔らかいとセットがしにくいが、ウォーキングしにくい。

ワイヤー
時々壊れたり、外れたりする。その都度修理が必要になる。
ロストアローでは修理パーツとして売っているし、ロストアローでも修理してくれる。詳しくはこちら

トリガー
通常はトリガーを人差し指と中指で引くことにより、カムが閉じる。
クラックが深いとトリガーに指が届かなくなる(回収できなくなる)ので注意。

ループ(ループが無い物はサムピースなどと呼ぶ)
通常はここに親指を当てて使用する。ループ状になってない物もあるが、ループになっている方が少し使いやすい。セット時はこう使います

サイズ標記
通常はカム本体に番号が書いてあります。それがそのカムのサイズとなります。
メーカーと物によっては、同じサイズ番号であってもレンジが異なる点は注意が必要です。呼び方は〇番。

スリング
ナイロンだったりダイニーマだったりします。
使い方は各説明書を参照のこと。

カムによって使い方は少し異なります。
各説明書を読んでいただければと思います。

カムは時々動作が重くなることがあります。
そんなときは軸のあたりを重点的に水ですすいで、よく乾かしてから潤滑剤を指してあげましょう。

各メーカーごとのカムの違い

カムは日進月歩。
新しい物が出たり、古い物は日本では販売されなくなったりしてます。
現在販売されているカムを以下にまとめました。

各社から様々なカムが出てますが、先ずは何かしら同じ物を1セット揃える事をオススメします。(最低でもC4の0.75~3番ぐらいは欲しいところ)

サイズを揃えると、セットできる箇所も増えますので安全性が上がります。

【ブラックダイヤモンド/キャメロットC4】カムのサイズと色はこれが標準

世界で初めての2軸カム。
その後、サイズと色においてカムの標準となったキャメロット。
2軸にすることにより、レンジ(カムの有効サイズ)が広くなりました。

(世界で初めてのカムはフレンズですが、フレンズは1軸だった為レンジが狭かった。今のフレンズは2軸です。)

小さいサイズから非常に大きなサイズまであり、価格も手ごろ。

カムを購入するなら、まずはC4を買いそろえる事をオススメしています。
0.75~3番(4個)があるだけでも安心感がかなり違います。

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【DMM/ドラゴンカム】良く効いて強度が高いがセットに慣れが必要

カム表面に削り込みが入っており(トリプルグリップカム)、サンドブラストもしてあるので岩に対して保持力が高い。

強度を下げる事なくスリングの長さを調整できます。
これにより、ロープの摩擦を減らすためにクイックドローで延長するところをしなくてもよくなるので、軽量化にもなります。

親指のループが無いので、キャメロットよりは多少セットに慣れが必要

【トーテム/トーテムカム】片効きでも大丈夫な革新的なカム

今の所、カムの進化系とも言えるカム。

カムローブ(岩に接地する先端部分)がそれぞれ別の軸と機構で2つに分かれた特徴的なカムです。
これにより、カムローブに均等に荷重が掛かるようにセットできなくても良く止まります。

フレアした岩(出口側に開いているクラック)は通常のカムでは太刀打ちできませんが、トーテムカムは効まりやすい。

説明書にもあるように、片効き(例えば2つのカムローブのみ)だけが効いていたとしても、静荷重なら耐えられます。
詳しくはこちら(別リンクに飛びます)

値段は高いが、安全性がとにかく高いカム。

【ブラックダイヤモンド/キャメロットウルトラライト】

キャメロットC4をとにかく軽くした物

実際に1セット分キャメロットとキャメロットウルトラライトを持ってみると、数字以上に驚くほど軽量だと感じられます。

キャメロットと比べると強度はやや劣ります。
とにかく軽量化をしたい方や、同じサイズをいくつか持ちたい方に。

【メトリウス/ULマスターカム】安くて小さいカム

小さいサイズで安いカムをお探しならこれ。

1軸構造なので軽量。
大きいサイズ(#4ぐらい)になると、例えばC4と比べて有効レンジが狭くなりますので、そうなるとC4を購入したほうが良いです。

ステム(軸となる部分)が硬めなので、方向によってはウォーキングしやすい。(クラック内でロープなどによりセットがズレる事)
親指ループがないので、やはりやや扱いにくい。


【ブラックダイヤモンド/キャメロットZ4】小さくて高性能なカム

小さいサイズで、高性能なカムが欲しいならコレです。

セット時はステムが曲がりにくくセットがしやすい。
セットしてからはステムが曲がりやすく、ウォーキングしにくい。(クラック内でロープなどによりセットがズレる事を言います)

カムローブ(岩に設置する部分)は4枚ありながらヘッド幅が狭いのでポケットなどにも決めやすい。

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ナッツの違い

万が一に備えて持っておきたいナッツ類。
アルパインには必ず持って行きますが、あまり使う事はありません。
ナッツが入る所にはカムも決まる事が多いからですね。
カムよりナッツを決めたほうが安全そうな岩の形状の時には使いますが、稀です。
もしくはカムを温存したい時などにも有効。
沢登りではチョックストーンなどに対して使う事も多い。

プロテクションの幅が増えると、安全性も上がります。

【DMM/ウォールナッツ】サイズ選びが容易で、ケーブルが硬くセットしやすい

ケーブルが硬く、ナッツの中央があわずかにへこんでいるので岩に対してセットがしやすい

その代わり値段がとても高い。

フレアしたクラックには効まりにくい。

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【ブラックダイヤモンド/ストッパー】安価で標準的なナッツ

標準的な形のナッツです。

フレアしたクラックには効まりにくい。
値段も安いので、とりあえずサイズを揃えたい方にオススメです。

ナットツール

ナッツの回収で使うナットツール。
深いクラックに入り込んでしまったカムの回収にも役立ちます。
(トリガーに指が届かないときに、ナットツールを使ってトリガーを引きます。)

ナットが締められる物もあるので、アルパインには持って行きたいツールの1つですね。

【ブラックダイヤモンド/ワイヤーゲートナットツール】使いやすい

耐久性と使いやすさのバランスのとれたナットツール。

カラビナが一体化しているのでハーネスにラッキングしやすい。
ナッツを叩いて取りやすいように、カラビナ部のヘッド部分も少し平らになっています。

重量:46g

【DMM/ナッツバスター】緩んだボルトを締めれる

ゴム製のカバーが付いていて、扱いやすい。

緩んでいるボルトを締める事ができるので万が一の時も安心です。
その時もゴム製カバーのおかげで手が痛くなりにくい。
マルチやクラシックなルートで活躍します。

カラビナが付いていない事だけが惜しまれる。

重量:57g

【メトリウス/フェザーナットツール】とにかく軽い

とにかく軽さを追求したナットツールです。

薄いのでもしかしたら使い方によっては曲がるかもしれません。

とりあえずナットツールを持っておきたいという方に。

重量:21g

まとめ

アルパインや沢登りにいくならカムは持っておいた方が安全なのは間違いありません。
サイズを揃えると、行けるルートの幅も広がりそうですよね。

値段は安くは無いので、最初はパートナーと一緒に買いそろえていくと良いと思います。
(僕も最初はそうしたし、今でもいい思い出です。「買ったからどこかに行こう!」ってなるんですよね 笑)

ではまた!

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