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クライミングロープのおすすめと選び方【ダブルとシングルの違いとは?】

岩と沢さん
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ダブルロープとかツインロープとかシングルロープとか・・・違いなんてよく分からないですよね。

なんとなく太さやメーカーで決めてしまうのがクライミングロープ。
値段が高いし、そんなに短いスパンで買い替えるものでもないし、失敗はしたくない。
そんな悩みをお持ちではないですか?

この記事では、登山用品店に勤めていた僕が、クライミングロープの選び方とみるべき項目を徹底的に解説しています!

この記事を読むと、クライミングロープの選び方の基準、見るべき項目が分かるようになります。
ショートルート・インドア・マルチ・沢・雪山それぞれのシーンでどんなロープを選ぶべきかの基準が分かるようになります。

この記事で分かる結論!

■インドアやショートルートでのロープの選び方
→9.7mm~10mm程度のシングルロープ。
・インドアは非撥水処理でもOK。
・外岩では撥水処理されたロープがいい。

■マルチや雪山でのロープの選び方
→8mm~8.6mm程度のダブルロープ。
→もしくは、シングルの規格にも合格したダブルロープ。
・撥水処理されたもの。
・雪山ではUIAA基準の撥水処理に合格したもの。

沢登りでのロープの選び方
→簡単な沢登りでは、耐墜落テストの多い細いロープ。
→難しい沢登では、シングルの規格にも合格したダブルロープ。
・UIAA基準の撥水処理に合格したもの。

岩と沢さん
岩と沢さん
この記事を書いた人
Profile
■JSPO山岳コーチ1
■元登山ガイドステージⅡ
■元登山用品店のショップ店員だった僕。
山に登る事と、新しいギアを山で試すことが好きです。
プロフィールを読む
この記事で分かる事
  1. ダブルロープとシングルロープの大きな違いは、墜落に対する耐久性
  2. シングルの規格に合格したダブルロープもある。
  3. ロープに対する撥水処理の違い
  4. 使用シーンごとに具体的にオススメのロープはこれだ!
  5. 最後に

ダブルロープとシングルロープの大きな違いは、墜落に対する耐久性

ショートはシングルロープ、マルチピッチではシングルかダブルを使う。

■ショートルートでは必ずシングルロープを使用して登ります。
■マルチピッチでは、ダブルロープもしくはシングルロープで登る方法があります。
■雪山や沢登りでは、ルートによってロープを使い分けます。

以上のように、ルートや状況によってロープは使い分ける必要があります。
ロープを上手く使い分けるためには、ロープの特性(規格値に対してどうなのか)を知る必要がありますので、見ていきましょう!

※ツインロープはほぼアイスクライミング用と考えてよいので、ここでは除外します。

ダブルとシングルの規格の違いと特徴を表にまとめた

具体的にダブルロープとシングルロープは何が違うのか?
大きな規格の違いを表にまとめてみました。

主な規格項目P社
シングルロープ
P社
ダブルロープ
直径
(ロープの直径)
10.1mm8.0mm
重量
(1mあたり何gか)
65g/m44g/m
耐墜落回数(落下率1.77)
墜落に耐えた回数
80kgの重りで7回55kgの重りで7回
伸び率 静荷重
(重りをさげた時の伸び率)
8.5%11%
伸び率 動荷重
(耐墜落テスト1回目の伸び率)
34%33%
衝撃荷重
(墜落時に身体が受ける衝撃)
8.5kN6.3kN
主要な規格

UIAA(国際山岳連盟)により、各規格項目のテスト方法は決まっています。
そのテスト方法にのっとった結果が上の通りです。 
メーカーによっては、これ以外の規格を公表していたりしていなかったりします。それらについては比較ができないので省いています。

シングルロープとダブルロープの主な違いは、耐墜落回数のテスト方法(重りの重さ)の違いと、墜落に耐えた回数の違いです。

ダブルロープは、そもそも一本での使用が想定されていません。

シングルの特徴
  • 太くて重い
    →耐久性があり丈夫
  • 静荷重の伸び率が少ない
    →トップロープやユマーリングに最適
  • 衝撃荷重が大きい
    →墜落時に身体や支点に負荷が大きい。
ダブルの特徴
  • 細く、軽くてコンパクト!
    →細い分耐久性には劣る
  • 静荷重の伸び率が大きい
    →ユマーリングには不向き
  • 衝撃荷重が少ない
    →支点に優しい。アルパイン向け

【直径】主には、耐久性とビレイデバイスとの相性に関わる。

直径とは、ロープの太さの事です。
シングルロープの方が太く、ダブルロープの方が細

 P社シングルロープP社ダブルロープ
直径10.1mm8.0mm
太さによる違い
太い
  • 耐久性が高い
  • ビレイデバイスでの制動が強い
  • 岩角で切れにくい
  • コンパクト
  • ロープの流れが良い
  • ロープが伸びる

細い

初心者はビレイデバイスとの相性に注意が必要です。
特に細いロープは、ビレイデバイスで思ったほどロープが止まらない場合があります。
詳しくはこちらの記事もご覧ください。

太さによる違いでのポイント

■太いロープは耐久性があり、丈夫。
■初心者は細いロープ(8mmぐらい)を扱う時は、ビレイデバイスとの相性に注意が必要。
■細いロープは伸びやすい(支点や身体への負荷が少ない)

シングルは9.6mm~10mm、ダブルは8~8.6mmぐらいが扱いやすい。

【重量】重量を気にするアルパインクライミングでは重要。

重量は、ロープ1mあたり何gかが書いてあります。
シングルは重量よりも他の項目が重要なのであまり見ないかもしれません。

 P社シングルロープP社ダブルロープ
重量65g/m44g/m
重量のポイント

■49g/mの8.6mmロープだと、60mで2,940g
■39g/mの8.1mmロープだと、60mで2,340g
■ダブルロープの細さ次第で、1本で500g違う。
行程が長いアルパインだと、荷物が軽いほうが良い場合も。

【耐墜落回数(落下率1.77)】ロープの耐久性を数値化したもの。

ロープの耐久性を示す、最も重要ともいえる項目です。
テスト方式は決まっており、UIAA(国際山岳連盟)によるロープの墜落テストの動画を見てみましょう。

 P社シングルロープP社ダブルロープ
耐墜落回数(落下率1.77)80kgの重りで7回55kgの重りで7回
UIAAでは5回以上耐えないと不合格になります。

約5mの高さから、重りをロープに結んで落として、何回目でロープが切れたかの回数をテストしています。
シングルとダブルでは重りの重量の規格がそもそも違う。ダブルロープは必ず2本で使う必要がある。 墜落係数(落下率)は、落下距離÷繰り出したロープの長さで求めることが出来ます。

上の図は落下率2の場合です。
人体に損傷を与えない衝撃荷重は6kN以下とされており、落下率1の場合ではクライマーに与える衝撃荷重は4kNとされているので、落下率1以上は危険が伴うと言えます。

墜落係数1.77は極めて大きく、UIAAの基準はとても厳しく、いかにロープが安全かを物語っているともいえます。

参考:
■墜落について(CT):https://shintac-co.com/ppe_technical/1664/
■実際の墜落における衝撃荷重(ペツル):https://www.alteria.co.jp/sport/forces-real-fall/

耐墜落回数のポイント

■シングルとダブルは規格が違う。特にダブルを1本で使うのは危険が伴う。
■耐墜落回数の多いロープは耐久性がある。

【伸び率(静荷重)】トップロープやユマーリングに影響。

80kgの重りをぶら下げた時、どれだけロープが伸びているかの数値です。
伸びにくいと、トップロープやユマーリングやしやすい。

 P社シングルロープP社ダブルロープ
伸び率(静荷重)8.5%11%

一般的には、シングルの方が伸びにくい。
ユマーリング(ロープ登高)は、伸びるダブルロープには不適です。

【伸び率(動荷重)】伸びるロープは衝撃を吸収してくれる。

UIAAフォールテストでの一回目の伸び率のことを言います。
伸びると、衝撃を吸収してくれるので身体&支点へのダメージが少ない
ただし、よく伸びる方がロープの寿命も短いとされています。

 P社シングルロープP社ダブルロープ
伸び率(動荷重)80kgの重りで34%55kgの重りで33%

重りの規格がシングルとダブルで違い、ダブルロープの方がよく伸びると言えます。
次の「衝撃荷重」の項目と一緒に見ると分かりやすいです。

【衝撃荷重】落ちた時の身体や支点への衝撃を数値化

墜落時に身体が受ける衝撃を数値化したもの。
シングルロープとダブルロープでは大きく値が変わる所です。
値が低いほど衝撃吸収性に優れます。支点に対しても優しいと言えます。

 P社シングルロープP社ダブルロープ
衝撃荷重8.5kN6.3kN
衝撃荷重のポイント

衝撃荷重の値が低いロープは、強固な支点が少ないアルパインなどに向いている。
■ダブルロープの方が衝撃荷重が低い物が多い。

シングルの規格に合格したダブルロープもある。

UIAAの基準では、ダブルとシングルは耐墜落回数の合格値が違います。

ダブルロープでも、シングルの耐墜落回数の基準に達したロープがあります。

エーデルリッド社の「スイフトプロテクトプロドライ」
8.9mmという細さで、シングルとダブルの規格を合格している。

両規格を満たしたロープのメリット、デメリット

製品名E社/両規格を合格ロープP社シングルロープP社ダブルロープ
直径9.2mm10.1mm8.0mm
重量52g/m65g/m44g/m
耐墜落回数■80kgの重りで5回 
55kgの重りで20回
80kgの重りで7回55kgの重りで7回
伸び率(静荷重)8%8,5%11%
衝撃荷重■80kgの重りで8.2kN
■55kgの重りで6kN
8,5kN6.3kN
税込値段(50m)31、900円23,100円20,350円

シングル&ダブル両規格を合格ロープは、耐墜落回数が多い事がわかります。
耐墜落回数の80kgの重りで5回は、合格値ぎりぎりです。

なので、両規格合格ロープにはメリット・デメリットがあります。
(僕個人の感想も含まれます)

メリット
  • マルチを3人で登るロープに適している
  • 複雑な登攀システムが可能
  • シングル・ダブル両方の使い方が出来る
デメリット
  • ロープは硬め。しなやかさに欠ける
  • 値段が高い
  • シングルとしては細く、ダブルとしては太いので中途半端
  • シングルメインとして使うなら耐久性が心配

ダブルとして使うなら9.2mmはやや太めだし、シングルとして使うにも少し細め。
使う場面は限られそうです。

3人で登るときや、沢登りなどに使うのが良い

一番のメリットは「3人でマルチを登る」時かと思います。 3人で登る場合は、このような感じになります。

セカンドとサードで登る人は、ロープに衝撃はかからないとしても大きな壁を細いダブルロープで登るのは結構怖いです。

両規格を合格したロープなら、シングルに比べて軽い&ダブルに比べて耐久性も有り安心ですね。
沢登りでいえば、シングルよりも細くて軽い&水を含んで重くなりにくくていいですね。

ロープに対する撥水処理の違い

撥水処理をするメリットは濡れにくいだけではない。

シングルロープでも、ダブルロープでも、 外岩で使用するならロープに対する撥水処理がされている物を選んだ方が良いです。

撥水処理されたロープを選んだ方が良い理由

防塵性と耐摩耗性が上がる
・表面に撥水処理がしてあると、チリや砂がロープに付着しにくくなる。
ビレイデバイスでの使用がしなやかになる
・古くてけば立ったロープは、思わぬ抵抗力がでたりします。
雨に濡れても重くなりにくい
冬はロープが凍りにくい

一概には言えませんが、上記のメリットがあります。
引用元:ベアール ワークブック https://www.beal-planet.com/catalogues/BEAL_WORKBOOK_2021_EN_ST.pdf

各メーカーによって撥水処理の表記が違うので表にした。

撥水処理の内容については、各メーカーで異なりますが、 大まかに以下の通りです。

■表面だけの撥水処理
(各メーカーによる規格。
ロープの耐久性をあげる。)
■UIAA基準
(繊維一本一本の撥水処理。
冬でも凍りにくい。)
ペツル
ベアール
エーデルワイス
エーデルリッド
マムート

UIAA基準の撥水処理の合格基準

1,ロープの表面に軽い摩擦が加えられる。
2,水に15分間浸す
3,吸水率がロープ重量の5%未満で合格

撥水処理がなにもされてないロープは50%の水を吸水し、 表面だけの撥水処理は20~40%吸水す
UIAA基準がいかに厳しいかが分かります。

撥水処理の違いまとめ

表面だけの撥水処理は、どちらかというとロープの耐久性を上げる為。

■UIAA基準の撥水処理は、冬でも凍らないようにするための撥水処理

※UIAA合格品だとしても、各メーカーによって吸水率は変わります。
<例>エーデルワイス社のスーパーエバードライは吸水率0.8~1.4%でトップレベルです。
引用元:UIAA 撥水処理の新基準 https://theuiaa.org/home/new-uiaa-standard-developed-for-water-repellant-ropes/

撥水処理をされてないロープを買うメリット。

UIAA基準の撥水処理をされたロープは、耐久性も上がりますが値段も高いです。

■インドアクライミングなどのようにロープの使用頻度が高い
・寿命が短い使い方をする場合には、撥水処理をされていない安価なロープを買う方が良いかもしれません。

■週1ぐらいでしか使わないマルチや外岩のロープ
・寿命が長いとされている撥水処理がされているロープの方が、結果的に安上がりかもしれません。

使用シーンごとに具体的にオススメのロープはこれだ!

【厳選3選】ショートルートやインドアにオススメなシングルロープ

ベアール/バイラス 10mm

とりあえずこれを買っておけば間違いない!
安くて性能のバランスが取れたシングルロープ。

値段が安いので、外岩やインドアでバンバン登る人には買い替えロープとして人気。

10mmはビレイデバイスとの相性も良く、安全性が高い。ロープの繰り出しも問題なし。

・最初のクライミングロープとして
・上級者に買い替えとしてもオススメ人気ロープ!

太さ/重量10mm/1mあたり63g
UIAA耐墜落テスト80kgの重りで9回
衝撃荷重7.4~7.6kN(値が低いほど人や支点に優しい)
伸び率(静荷重)8%(値が低いほどユマーリングやトップロープに適している)
ベアール/ブースターⅢユニコア ドライカバー セーフコントロール 9.7mm

ロープが半分で網目模様が変わっているので、ロープの真ん中を見つけやすい!
長いルートでロープが足りなくなる事故のリスクを抑え、懸垂下降でのリスクも減らします。

外皮に撥水処理をしてあるので寿命も長く、9.7mmはシングルの中では扱いやすい細さ。
耐墜落回数も多い。

60mしか販売してませんが、外岩で使うなら長い方が安全です。

また、他メーカーと比べて同クラスのロープの中でもベアールは安いのでオススメです!(輸入差額が無いからですね)

太さ/重量9.7mm/1mあたり61g
UIAA耐墜落テスト80kgの重りで8~9回
衝撃荷重7~7.2kN(値が低いほど人や支点に優しい)
伸び率(静荷重)8%(値が低いほどユマーリングやトップロープに適している)
エーデルリッド/ボア 9.8mm
 

エーデルリッドのロングセラーモデル!
ロープがとてもしなやかでクリップもしやすい。

ベアールのバイラスと似たような性能ですが、よりしなやかです。値段はバイラスよりも少しだけ高め。

撥水処理はしてありませんが、外岩でもインドアでも使いやすい。
9.8mmなのでビレイデバイスとの相性もいいです。

アルパインローズ
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太さ/重量9.8mm/1mあたり62g
UIAA耐墜落テスト80kgの重りで7回
衝撃荷重8.8kN(値が低いほど人や支点に優しい)
伸び率(静荷重)9.3%(値が低いほどユマーリングやトップロープに適している)

【厳選3選】アルパインやマルチピッチにオススメなロープ

ベアール/コブラⅡユニコア 8.6mm

ダブルロープの中でも衝撃荷重が5.3kNと小さく、バランスのとれたロープ!

8.6mmはダブルロープの中ではやや太めだが、その分ビレイデバイスやユマールなどとの相性は良い。

値段も安いのがうれしい。
冬山でも使いたい方はゴールデンドライ、岩だけならドライカバーを選ぶと良い。

太さ/重量8.6mm/1mあたり49g
UIAA耐墜落テスト55kgの重りで16回
衝撃荷重5.3kN(値が低いほど人や支点に優しい)
伸び率(静荷重)9%(値が低いほどユマーリングやトップロープに適している)

エーデルリッド/スターリングプロテクトドライ 8.2mm

アラミド繊維をロープに織り交ぜてあるので、8.2mmという細さではあるが9.5mmロープと同程度の強度を持ったダブルロープ!

とにかく鋭い岩角や落石に強いロープ。
なので、何が起こるか分からないアルパインクライミングに適していると言えます。

エーデルリッドの最高峰の撥水処理が施されているので、アイスクライミングなどにも使えます。
また、ロープの寿命も延びます。

8.2mmはビレイデバイスでロープの流れが速く感じるかもしれませんが、慣れたら問題なく使えます!

太さ/重量8.2mm/1mあたり44g
UIAA耐墜落テスト55kgの重りで7回
衝撃荷重7kN(値が低いほど人や支点に優しい)
伸び率(静荷重)8.8%(値が低いほどユマーリングやトップロープに適している)
エーデルリッド/イーグルライトプロドライ 9.5mm
 

9.5mmの太さではトップクラスのUIAA墜落回数(10回)を誇る。耐久性があるのでマルチでも安心してトライし続けることが出来る!

マルチピッチクライミングにシングルを選択するならこれがオススメ。

9.5mmはシングルとしてはやや細め。
長いルートを登るときは細い方がロープも軽く感じるので良い。

伸び率も低いので、ユマーリングなどにも適している。

太さ/重量9.5mm/1mあたり62g
UIAA耐墜落テスト80kgの重りで10回
衝撃荷重9.3kN(値が低いほど人や支点に優しい)
伸び率(静荷重)7.5%(値が低いほどユマーリングやトップロープに適している)

【厳選3選】沢登り&雪山のオススメロープ

エーデルワイス/ディスカバー 8.0mm
 

8mmと細いながらも、UIAA耐墜落テストでは14回という強度の高さのあるダブルロープ。

エーデルワイスは他のメーカーよりも撥水処理の規格が厳しい(0.8~1.4%)ので、水を含みにくく凍りにくい。ロープの耐久性もあります。

軽くて、柔らかくて、扱いやすい。間違いのないロープです。

太さ/重量8mm/1mあたり42g
UIAA耐墜落テスト55kgの重りをつけて落として14回
衝撃荷重9kN(値が低いほど人や支点に優しい)
伸び率(静荷重)7%(値が低いほどユマーリングやトップロープに適している)
エーデルリッド/カナリープロドライ 8.6mm

シングルとダブルの両規格を満たしておきながら、8.6mmという細さ!シングルとしては最細最軽量! シングルの規格で登りたいという方にはこれ。
ややロープが硬く感じるながらも、使ってみると意外とスムーズで扱いやすい。

エーデルワイスにはやや劣るが、エーデルリッドの中では最高の撥水処理が施されているので十分な性能。(1~2%)

長さが70mまで販売してあるので、雪稜で高度を一気に稼ぎたい人にもオススメ

太さ/重量8.6mm/1mあたり51g
UIAA耐墜落テスト80kgの重り5回/55kgの重り24回
衝撃荷重シングル8.4kN/ダブル6.4kN(値が低いほど人や支点に優しい)
伸び率(静荷重)7.4%(値が低いほどユマーリングやトップロープに適している)
ベアール/ランド 8mm

簡単な雪山やスキーなどで後続者の補助に使用する軽量コンパクトロープ!1mあたり36g!
※クライミングや登山には使用できません。

扱いやすい8mmロープとしては恐らく業界最軽量。
ただし、シングルとダブルの規格には合格していません。(ツインでは合格)
リードなどでは使用しないように。

特性を踏まえて使うなら、細くてコンパクトで軽くて安い!もちろん撥水処理済み!

太さ/重量8mm/1mあたり36g
UIAA耐墜落テスト80kgの重り、墜落率0.8で5回(UIAA基準は墜落率1.77)
衝撃荷重墜落率0.8で4.2kN(UIAA基準は墜落率1.77)
伸び率(静荷重)8%(値が低いほどユマーリングやトップロープに適している)

最後に

ロープ選びって難しいですよね。
種類も多いし、何を基準に選べばよいのか分かりません。

今回は、僕が実際に使ったり、メーカーの展示会で触っていたメーカーを主に紹介させて頂きました。

今回紹介した物以上に良いロープを見つけたら、それに合わせてブログ記事もアップデートしていこうと思います!

ロープと一緒に選びたいのがビレイデバイスですね!
マルチピッチ向けビレイデバイスを比較した記事もありますので、一緒に読んでもらえればと思います。

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マルチピッチ向けビレイデバイスの選び方【4商品を徹底比較!】
マルチピッチ向けビレイデバイスの選び方【4商品を徹底比較!】

ではまた!

この記事を書いた人
岩と沢さん
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■JSPO山岳コーチ1
■元登山ガイドステージⅡ
■元登山用品店のショップ店員だった僕。
山に登る事と、新しいギアを山で試すことが好きです。
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