クライミングロープのおすすめと選び方【メンテナンス方法や規格を解説】
クライミングロープは見た目がどれも似ていて、選び方が分からない方は多いです。なんとなく太さやメーカーで決めてしまうのがクライミングロープです。クライミングロープは見た目では判断できない性能の違いがあるので、使用用途に合った物を選びましょう。
この記事では、クライミングロープの規格やメンテナンス方法、使用用途に合わせた選び方を解説します。この記事を読むと、自分の使用用途に合わせた適切なクライミングロープが選べます。具体的には以下のとおりです。
■インドアやショートルートでのロープの選び方
・9.6mm~10mm程度のシングルロープ
・インドアは非撥水処理でもOK
・外岩では撥水処理されたロープが良い
■マルチや雪山でのロープの選び方
・8mm~8.6mm程度のダブルロープ
・外岩では撥水処理されたロープが良い
・雪山ではUIAA基準の撥水処理に合格したロープが良い
■沢登りでのロープの選び方
・簡単な沢登りはダブルロープでも良い
・難しい沢登りはシングルの規格に合格したダブルロープがおすすめ
・UIAA基準の撥水処理に合格したロープが良い
【おすすめ】用途別におすすめクライミングロープを厳選
どれを選べばよいか迷う方のために、用途別に選んで間違いのないクライミングロープをご紹介します。
ジムや外岩におすすめなシングルロープ
初心者の最初のロープはバイラスがおすすめです。安くて性能のバランスが取れたシングルロープです。よく登る人には買い替えロープとして人気です。10mmの太さはビレイデバイスとも良いので初心者も安心できます。太いので視覚的にも安心です。
アルパインやマルチピッチにおすすめなダブルロープ
ダブルロープの中で衝撃荷重が5.3kNと比較的低く、身体や支点に対して優しいロープです。8.6mmはダブルロープの中ではやや太めですが、ビレイデバイスとの相性が良いので安心して使えます。値段が安いので買い替えもしやすいです。
冬山や沢登りでも使いたい方はゴールデンドライ、岩だけならドライカバーを選びましょう。
沢登りや雪山におすすめなロープ
8mmと細いツインロープですが、UIAA耐墜落テストの結果は14回。ツインロープの中でも強度が高いです。エーデルワイスは他のメーカーよりも撥水処理の規格が厳しく、水を含みにくく凍りにくいです。簡単な沢登りにおすすめのツインロープです。
【一覧表】シングルとダブルを詳細に比較
シングルロープのおすすめは以下のとおりです。
| ブランド/商品名 | ベアール/10mmバイラス | エーデルリッド/ボア9.8mm | エーデルリッド/トミーエコドライデュオテック9.6mm | エーデルリッド/パフォーマンス9.2mm |
| 参考価格(税込) | 22,000円(50m) | 20,020円(40m) | 45,540円(60m) | 49,500円(60m) |
| ポイント | 費用を抑えたモデル。ジムや岩場での日常使いにおすすめ。 | 30mや40mの短いモデルがあります。ジムにおすすめ。 | ロープの中間で網目が変わる。懸垂下降などでの安全性が高い。 | オールラウンド。何にでも使える万能ロープ。 |
| おすすめ使用シーン | ジム 岩場 | ジム | ジム 岩場 マルチピッチ | 全て |
| 規格 | シングル | シングル | シングル | ・シングル ・ダブル ・ツイン |
| 撥水処置 | なし | なし | UIAA規格 | UIAA規格(より厳しい) |
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ダブルロープのおすすめは以下のとおりです。
| ブランド/商品名 | ベアール/8.6mmコブラⅡユニコア ドライカバー | ペツル/ルンバ8mm | エーデルワイス/ディスカバー8.0mm | ベアール/8mmランド ゴールデンドライ | エーデルリッド/スターリングプロテクトエコドライ8.2mm | エーデルリッド/カナリープロドライ8.6mm |
| 参考価格(税込) | 24,200円(50m) | 23,650円(50m) | 24,200円(40m) | 13,200円(30m) | 34,540円(50m) | 39,050円(60m) |
| ポイント | 衝撃荷重が低い、支点に優しいロープ。 | 細い径。値段が抑えられたロープ。 | 沢登りに最適。細いけど強度のあるロープ。 | 簡単な沢登りに最適。クライミング用ロープではないので注意。 | アラミド繊維が織り込まれたロープ。安全性が高い。 | シングルとしても使える |
| おすすめ使用シーン | マルチピッチ | マルチピッチ | 沢登り | 簡単な沢登りでの補助として | マルチピッチ | ・高難度トライ ・ハードなマルチ |
| 規格 | ダブル | ダブル | ツイン | なし | ・ダブル ・ツイン | ・シングル ・ダブル ・ツイン |
| 撥水処置 | メーカー独自 | メーカー独自 | UIAA規格(より厳しい) | UIAA規格 | UIAA規格 | UIAA規格 |
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クライミングロープとは
クライミングロープとは、クライミングで安全に使える規格に合格したロープのことを言います。クライミングロープにはダイナミックロープとスタティックロープがあります。この記事ではクライミングロープ=ダイナミックロープとして解説します。
4種類の安全規格について解説

クライミングロープにはいくつかの安全規格が定められています。具体的には以下のとおりです。
- EN892(UIAAに準拠)
- UIAA(国際山岳連盟)が定める規格に合格したロープにはEN892、またはUIAA 101の認証番号が与えられます。EN1891やUIAA 107の番号だとスタティックロープなので注意しましょう。
- CE0123
- 欧州の法律に適合した商品であることを示しています。
- PSCマーク
- 日本が定めた安全基準です。安全面に配慮された製品であることを示しています。
クライミングロープの種類

クライミングロープにはシングル・ダブル(ハーフ)・ツインがあります。シングルロープは1本でも使える高い耐久性が特徴です。ダブル(ハーフ)ロープは2本で使う点が特徴です。ツインは2本のロープをシングルロープのように使います。
ツインロープは重量をできる限り控えつつ、鋭角の岩に対する耐久性をあげたロープです。(参考:UIAAハンドブック)ツインロープはやや特殊なので、この記事ではシングルかダブルロープを扱います。
使う場所によって長さを選ぶ
日本の岩場は短いルートが多いので50mで大丈夫な場合が多いです。場所によっては60m以上必要なルートもあります。さまざまな岩場に行くなら60mを選びましょう。インドアなら40mで足りる場合が多いです。最初のクライミングロープなら50mがおすすめです。
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シングルロープとダブルロープの規格を解説

UIAA(国際山岳連盟)により、各規格のテスト方法は決まっています。 シングルロープとダブルロープの主な違いは、耐墜落回数のテストで使う重りの違いです。シングルロープのほうが重い衝撃に耐えられるようになっています。
以下はP社のシングルとダブルの規格値の一例です。
| 主な規格項目 | P社 シングルロープ | P社 ダブルロープ | UIAA規格合格に必要な値 |
|---|---|---|---|
| ロープ直径 | 10.1mm | 8.0mm | 規格無し |
| 重量 (1mあたり) | 65g/m | 44g/m | 規格無し |
| 耐墜落回数 (落下率1.77に耐えた回数) | 80kgの重りで7回 | 55kgの重りで7回 | どちらも5回以上 |
| 伸び率 静荷重 (重りを下げた時) | 8.5% | 11% | シングル:10%以下 ダブル:12%以下 |
| 伸び率 動荷重 (耐墜落テスト1回目の伸び率) | 34% | 33% | どちらも40%以下 |
| 衝撃荷重 (墜落時に身体が受ける衝撃) | 8.5kN | 6.3kN | シングル:12kN以下 ダブル:8kN以下 |
衝撃荷重は数値が低いほど、墜落時に身体が受ける衝撃が少ないです。ダブルロープの方が身体と支点には優しいです。
【直径】耐久性とビレイデバイスとの相性に関わる
直径とはロープの太さの事です。シングルロープの方が太く、ダブルロープの方が細い傾向が強いです。最近はクライミングロープの性能も上がり、ダブルロープ並みに細いシングルロープもあります。
操作性やビレイデバイスとの相性を考えると、シングルロープは9.6~10mm、ダブルロープは8~8.6mm程度が扱いやすいです。太さによる違いは以下のとおりです。
- 耐久性が高い
- ビレイデバイスでの制動が強い
- 岩角で切れにくい
- コンパクト、軽量
- ロープの流れが良い
- ロープが伸びる
細い
初心者はビレイデバイスとの相性に注意が必要です。8mm程度の細いロープは、ビレイデバイスで思ったほどロープが止まらない場合があります。ビレイデバイスに関しては以下の記事を参考にしてください。
>>マルチピッチ向けビレイデバイスの選び方【4商品を徹底比較!】
【重量】あまり気にしなくてよい
重量はロープ1mあたりの重さを表します。シングルロープは重量よりも他の項目が重要です。アルパインクライミングなど1gでも荷物を軽くしたい場合に重要な項目です。具体的には以下のとおりです。
- 49g/mの8.6mmロープ:60mで2,940g
- 39g/mの8.1mmロープ:60mで2,340g
- ダブルロープは細さで1本500g違う
【耐墜落回数(落下率1.77)】ロープの耐久性を数値化
ロープの耐久性を示す項目です。約5mの高さから重りをロープに結んで落とし、何回目でロープが切れたかを数えます。シングルとダブルでは重りの重量の規格が違います。UIAAの実際のテスト映像は以下のとおりです。
耐墜落回数(落下率1.77)はかなり大きな墜落です。具体的には以下のような場面です。

墜落係数(落下率)は落下距離÷繰り出したロープの長さで求められます。落下率1の場合で、クライマーに与える衝撃荷重は4kNとされています。人体に損傷を与えない衝撃荷重は6kN以下なので、落下率1以上は危険が伴うと言えます。
>>参考資料「シンタック:PPEシステムとは?」「ペツル:実際の墜落における衝撃荷重」
【伸び率(静荷重)】トップロープやユマーリングに影響
| P社シングルロープ | P社ダブルロープ | |
| 伸び率(静荷重) | 8.5% | 11% |
80kgの重りをぶら下げた時にどれだけロープが伸びているかの数値です。伸びにくいとトップロープやユマーリングがしやすいです。シングルの方がトップロープやユマーリングに適します。
【伸び率(動荷重)】伸びるロープは衝撃を吸収する
| P社シングルロープ | P社ダブルロープ | |
| 伸び率(動荷重) | 80kgの重りで34% | 55kgの重りで33% |
UIAAフォールテストでの一回目の伸び率を指します。重りの重量が違うので、ダブルロープの方がよく伸びるといえます。伸び率が高いと衝撃を吸収してくれるので身体と支点へのダメージが少ないです。ただし、伸び率が高いとロープの寿命も短いとされています。
【衝撃荷重】落ちた時の身体や支点への衝撃を数値化
| P社シングルロープ | P社ダブルロープ | |
| 衝撃荷重 | 8.5kN | 6.3kN |
墜落時に身体が受ける衝撃を数値化したものです。 値が低いほど衝撃吸収性に優れます。シングルロープよりもダブルロープの方が墜落時に身体や支点に対して優しいと言えます。強固な支点が少ないアルパインやトラッドには、衝撃荷重の低いロープがおすすめです。
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ロープの撥水処理の違い

表面だけに撥水処理がされたロープと、内部まで撥水処理されたロープがあります。違いについて詳しく解説します。
撥水処理をするメリットは多い
シングルでもダブルでも、 外岩で使用するなら撥水処理されたロープを選んだ方が良いです。撥水処理されたロープのメリットは以下のとおりです。
- 防塵性と耐摩耗性が上がる
- チリや砂がロープに付着しにくくなる
- ロープの耐久性が上がる
- ビレイデバイスでの使用がしなやかになる
- 雨にぬれても重くなりにくい
- 冬はロープが凍りにくい
撥水処理の規格と各メーカーの表記
撥水処理には2つの基準があります。UIAA規格に合格したものと、各メーカー独自の撥水処理のものです。撥水処理がされてないロープは重量に対して50%吸水します。UIAA規格の撥水処理は吸水率5%以下、メーカー独自の撥水処理は20~40%吸水します。
>>引用元:UIAA:撥水処理の新基準
メーカーごとの撥水処理の表記方法は以下のとおりです。
| メーカー独自の撥水処理 | UIAA規格 (吸水率5%以下) | |
| ペツル | ![]() | ![]() |
| ベアール | ![]() | ![]() |
| エーデルワイス | ![]() | ![]() |
| エーデルリッド | ー | ![]() |
| マムート | ー | ![]() |
メーカー独自の撥水処理はロープの耐久性を上げるため、UIAA規格はロープに吸水させないための基準です。メーカーによってはさらに厳しい独自の規格を設けているメーカーもあります。
<例>エーデルワイス社のスーパーエバードライは吸水率0.8~1.4%です。
外岩に行くなら最低でもメーカー独自の撥水処理をされたロープがおすすめです。ロープの耐久性が上がり、ビレイデバイスとの相性も良くなります。雪山で使うなら凍りにくいUIAA規格のロープを選びましょう。
撥水処理をされてないロープを買うメリット
インドアなどロープを短期間で酷使する使い方をする場合は撥水処理されてないロープがおすすめです。インドアは撥水処置に頼るよりも買い替える方が安全です。
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クライミングロープのメンテナンスや注意点
クライミングロープに関する細かな情報を解説します。
クライミングロープの弱点と克服方法

クライミングロープの弱点は以下のとおりです。
- クライミングロープは凍ると性能が半分になる
- ロープは簡単に燃えたり溶けたりする
- 摩擦で熱が加わると性能が落ちる
- 花崗岩などの細かい粒はロープにダメージを与える(寿命が縮む)
ロープの寿命を伸ばすには、なるべく土の上で操作せず、ロープタープを使いましょう。ロープを使わないときはロープバッグに収納し、化学薬品などには触れないようにします。ロープの末端は交互に使い、同じところにダメージが蓄積しないようにしてください。
>>参考:UIAA「総合登山技術ハンドブック」
ロープの点検方法と頻度



ロープは端から目視と触診にて点検します。写真のように輪を作り、コア(ロープの芯)に破損が無いかを確認します。正常なロープは弾力があり綺麗な輪ができます。コアに危険なダメージがあると輪がつぶれます。
僕の経験上、コアまでダメージがある個所は、外皮にも明らかな損傷があるケースがほとんどです。心配な部分は使わないと決めて切り落としましょう。
よく使うロープなら1か月に1回程度点検しましょう。使わない場合でも、最低でも1年に1回は点検してください。参考:KEMカタログ(ロープのケア)
ロープのお手入れ方法
ロープに付着した砂やチリはロープの寿命を縮めます。ロープを洗浄することで寿命を伸ばせます。ロープに付着した砂やチリを手で払いのけた後、中性洗剤と一緒に洗濯機に入れて洗いましょう。直射日光が当たらず、風通しの良い場所で乾燥させて完成です。僕は洗濯機に入れる前にバスタブで洗っています。
ロープの寿命と破棄の目安

上図のように、目視でわかるあきらかなダメージがある場合は廃棄しなければなりません。落下係数2に近い墜落をした場合や、ロープの安全性に少しでも不安を感じた場合も捨てましょう。目視や触診にて異常がない場合も、以下の期間を目安に破棄してください。
| 毎日使用 | 3~6か月 |
| 毎週使用 | 2~3年 |
| 使用頻度が低い | 4~5年 |
| 極端に使用頻度が低い | 10年が目安 |
ロープの寿命についてはKEMのカタログには以下のように記載されています。お店のストック品を購入する際は、参考にされてください。
“未使用かつ保管環境が良好な場合のみ、ロープの寿命は製造月より最長15年間となります。ただし、使用開始日より最長10年が優先されます。例1)保管期間2年+使用期間10年=最長寿命12年”
【詳細】クライミングロープの詳細を解説
用途別のおすすめは以下のとおりです。
ベアール/バイラス10mm


初心者の最初のロープはバイラスがおすすめです。安くて性能のバランスが取れたシングルロープです。値段が安いので、よく登る人には買い替えロープとして人気です。10mmの太さはビレイデバイスとの相性も良く、耐久性も高いです。
エーデルリッド/ボア9.8mm


エーデルリッドのロングセラーモデルです。ロープがとてもしなやかでクリップもしやすい。ベアールのバイラスと似たような性能ですが、よりしなやかです。値段はバイラスよりも少しだけ高めです。
撥水処理はしてありませんが、外岩でもインドアでも使いやすいです。9.8mmなのでビレイデバイスとの相性もいいです。
エーデルリッド/トミーエコドライデュオテック9.6mm


岩場での酷使を想定し、外皮率を高めて耐久性を上げています。にも関わらずロープが硬すぎることなく、操作性が良いです。グリグリなどとのビレイデバイスとの相性も良いです。ロープの中間部から模様が変わるので、懸垂下降などでの安全性が高いです。岩場やジムなど使うシーンを選びません。
エーデルワイス/パフォーマンス9.2mm


触って分かる、見てもわかる超一流ロープです。しなやかで扱いやすく、耐久性も高く、細さもちょうど良い。多くのシーンに対応できるオールラウンドロープです。シングル・ダブル・ツインすべての規格に合格しており、撥水処置も完璧なので、これ1本でさまざまな場面で使えます。
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ベアール/コブラⅡユニコア 8.6mm


ダブルロープの中でも衝撃荷重が5.3kNと小さく、バランスのとれたロープです。8.6mmはダブルロープの中ではやや太めですが、ビレイデバイスとの相性は良いです。値段も安いのがうれしいです。冬山でも使いたい方はゴールデンドライ、岩だけならドライカバーを選ぶと良いでしょう。
ペツル/ルンバ8.0mm

マルチピッチからアイスクライミングまで使用できる、汎用性の高いダブルロープです。8.0mmと細身なので軽量です。アプローチでも疲れません。撥水処置はペツル独自の物を使用しています。値段が抑えられたロープです。
エーデルワイス/ディスカバー


8mmの細さながら、UIAA耐墜落テストでは14回墜落に耐えました。ツインロープではありますが強度の高いロープです。軽くて柔らかく、扱いやすいロープです。簡単な沢登りにおすすめです。エーデルワイスは他のメーカーよりも撥水処理の規格が厳しい(吸水率は平均1.1%)です。
ベアール/8mmランドゴールデンドライ

ツインロープとしてCEN/UIAAの規格には適合していますが、日本では登山用ロープとして区分されていません。墜落回数の試験方法は落下係数0.8、重り80kgで13回目のテストで切れました。
使用例としては、滝のトラバースなどでフィックスロープを張る際に使う補助ロープなどでの使用がおすすめです。
エーデルリッド/スターリングプロテクトドライ 8.2mm

アラミド繊維を織り交ぜているので、鋭い岩角や落石に強いロープです。何が起こるか分からないアルパインクライミングに適しています。8.2mmの細さで9.5mmロープと同程度の強度を持ったダブルロープです。
UIAA規格の撥水処置がされてるので、アイスクライミングにも使えます。8.2mmはビレイデバイスでロープの流れが速く感じるかもしれませんが、慣れたら問題なく使えます。
エーデルリッド/カナリープロドライ8.6mm

シングルとダブルの両規格を満たしておきながら、太さは8.6mmと細いです。シングルの中ではトップクラスの細さです。難しい沢登りなどで、シングルの規格で登りたい方にはカナリープロドライがおすすめです。ややロープが硬く感じますが、スムーズで扱いやすいです。
長さが70mまで販売してあるので、雪稜で高度を一気に稼ぎたい人にもおすすめです。
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シングルとダブルの両規格を合格したロープ

8.9mmという細さで、シングルとダブルの規格を合格している。
シングルとダブルの両規格に合格したロープがあるので解説します。
両規格を満たしたロープの特徴
シングルとダブルの両規格を合格したロープのスペック表は以下のとおりです。
| E社 両規格を合格ロープ(一例) | P社 シングルロープ(一例) | P社 ダブルロープ(一例) | UIAA規格合格に必要な値 | |
|---|---|---|---|---|
| ロープ直径 | 8.9mm | 10.1mm | 8.0mm | 規格無し |
| 重量 (1mあたり) | 53g/m | 65g/m | 44g/m | 規格無し |
| 耐墜落回数 (落下率1.77に耐えた回数) | 80kgの重りで6回 55kgの重りで20回 | 80kgの重りで7回 | 55kgの重りで7回 | どちらも5回以上 |
| 伸び率 静荷重 (重りを下げた時) | 6.2% | 8.5% | 11% | シングル:10&以下 ダブル:12%以下 |
| 伸び率 動荷重 (耐墜落テスト1回目の伸び率) | 80kgの重りで34% 55kgの重りで28% | 34% | 33% | どちらも40%以下 |
| 衝撃荷重 (墜落時に身体が受ける衝撃) | シングル利用:8.7kN ダブル利用:6.5kN | 8.5kN | 6.3kN | シングル:12kN以下 ダブル:8kN以下 |
シングルとダブルの両規格を合格ロープは、クライミングロープとしては少し伸びにくい傾向にあります。衝撃荷重の値は低いので、アルパインでも使いやすいロープです。性能の高いロープですが値段は高めです。
3人で登る場合や、沢登りなどでの使用がおすすめ

3人で登る場合は上の図のようになります。ダブルロープ1本を一人に繋いで登る場合、フォロワーが墜落しても衝撃は小さいですが、鋭利な角などでロープが切れてしまう可能性があります。UIAAでは3人で登る場合、シングルロープ2本利用を推奨しています。
両規格を合格したロープなら3人登る場合も安心です。シングルよりも細くて軽く、水を含んで重くなりにいので沢登りでの使用もおすすめです。
最後に
ロープ選びって難しいですよね。種類も多いし、何を基準に選べばよいのか分かりません。今回は僕が実際に使ったり、メーカーの展示会で触っていたメーカーを主に紹介させて頂きました。
ロープと一緒に選びたいのがビレイデバイスですね。マルチピッチ向けビレイデバイスを比較した記事もありますので、一緒に読んでもらえればと思います。

ではまた!














