【初心者の一足目の選び方】クライミングシューズの選び方とオススメ

岩と沢さん
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とりあえずボルダリングやクライミングをしてみたい…ジムに行けばレンタルシューズがあるけれど、いざ自分で買おうと思ったら何を基準に選べば良いかわからない!

お店に行ってもオススメされた物を選ぶだけ…サイズも分からず足が痛くなる!

元登山ガイドステージⅡ&元登山用品店に勤めていた僕はメーカーの展示会などでありとあらゆるボルダリングシューズを履いているので、その中で初心者にオススメなクライミングシューズをご紹介!

実際に店頭で初心者の方に沢山の靴を販売してきました。
足が痛い靴を最初に選ぶのは間違いだと思っているので、快適に登れる靴をご紹介!

結論

とにかく最初は足が痛くならない靴を選ぼう!
「高い靴=登れる靴」ではないので、「安くて痛くなりにくい靴」を選ぼう。

岩と沢さん
岩と沢さん
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■JSPO山岳コーチ1
■元登山ガイドステージⅡ
■元登山用品店のショップ店員だった僕。
山に登る事と、新しいギアを山で試すことが好きです。
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とにかく最初は足が痛くならない靴を選ぼう!

「クライミングシューズは足が痛くて当たり前ですよ」

店頭でそう言われた経験のある方も多いと思います。
でも、足が痛くて当たり前なんて事はありません。
お店で5分も履いていないのに痛くなるのはそもそもサイズを間違えているか、靴が合っていないかです。

足のどこが痛むかで、改善点がある程度分かる。

クライミングシューズを履いて、どこが痛むかで何が悪いのかが大体分かります。

黄色のつま先が痛む場合
・靴のサイズが小さいです。
・もしくはダウントゥしている靴を選んでいます。
・大き目を履くと解決する。

■赤色の小指側が痛む場合
・靴のワイズ(横幅)が小さいです。
・上級者向けのターンインしている靴の可能性もあります。
・ワイズが広くてターンインしていない靴を選びましょう。

■カカトの上が痛む場合
・カカトの形が足に合っていないです。
・別の靴にしましょう。

初心者向けクライミングシューズの特徴

ダウントゥしていない靴を選ぼう

左の靴がダウントゥ、右の靴がフラットソールです。

つま先側がアーチ状やカギ爪になっているとダウントゥです。
垂直以上の強傾斜にはダウントゥが良いのですが、快適さを犠牲にしたものです。

ソールが平らになっているフラットソールが快適なので初心者にオススメです。

ワイズが広い方が日本人向け

▲左の靴はワイズが狭い。右の靴はワイズが広い

ワイズとは足幅の事です。
足の長さが同じであっても、人はそれぞれ足幅が違います。
日本人は足幅が広い人が多いので、ワイズの広い靴を選んだほうが失敗が少ない。

足幅はメーカーから公表されている靴もあれば、されていない靴もある。

ターンインしていない方が足が痛くなりにくい

ターンインとは、ソールがわざつま先側に曲げて作られた靴の事です。
そうすることで、つま先に力が入りやすくなるからですね。
足に無理な力が加わるため、やはり快適さを犠牲にしたものです。

初心者はターンインが弱い物を選んだほうが快適です。

カカトの形状が自分に合っているかどうか

▲上の靴は直角に近い。下の靴は三角形に近い。

カカトの形状も人によって違います。
日本人はどちらかというと直角に近いカカトの人が多い。
カカトが合っていないと、靴のサイズはよくてもカカトが余るという事になります。

自分のカカトを見て、どっちのタイプかを判断しましょう。

初心者にオススメなクライミングシューズ4選!

初心者の靴選びのポイント

■フラットソール。
■ワイズが広い。
■ターンインが弱い。
■かかとが自分の形に合っている。
■靴が全体的に柔らかい。

上記の5点のポイントに注意すれば、初心者でも快適で登りやすい靴を選ぶことが出来ます。

今回は4つに厳選してオススメシューズを選びました。

初心者の一足目から中級者のマルチにも使える靴【エンゲージVCS】

アンパラレルの万能靴。
上位モデルと同じソールを使用しており、全体にレザーを使用しているので足にもなじみやすい。
かかとが浅く、ワイズも日本人向け。
初めての一足目としても十分満足できるスペックで、マルチピッチなどでも使いやすいのでオススメ!

快適さと耐久性、そして値段の安さを兼ね揃えた【モーメンタム】

通気性の良い素材を使用しているので、足が蒸れにくく初心者にもやさしい。
カカトも浅めでフラットソールなので履きやすい。
耐久性重視の4.3mmのソールを使用しているので長く使えます。
(通常は4mm程度です)
値段も安いのが特徴。

サイズ選びが簡単!靴下感覚で履ける【アップモック】

靴全体が柔らかく、履けば履くほど靴に馴染むスリップオンシューズ。
靴が柔らかいので多少サイズが小さくても履けちゃうし、履くほど足に合わせて革が伸びるので快適になっていきます。
履きすぎると入口のゴムが伸びてくると寿命。
短命なのが弱点です。

マルチピッチまで視野に入れているなら【TCプロ】

とにもかくにもマルチピッチもやってみたい!とやる気のある方にオススメなのがTCプロ。
ワイズが広くカカトも浅め。長時間履いても快適な靴でありながらその性能はお墨付きです。
シューレースタイプなので脱着は面倒ですが、サイズ調整はしやすい。
お高い靴なので、練習でも使うならソールの減りが正直もったいない。
しかし、先輩からは「やる気のある後輩」とみてもらえるかも!?

サイズ選びは慎重に。

近場にショップの無い人は、サイズ交換の出来るネットショップもオススメ!

近くにショップがあると良いのですが、無い人はオンラインショップに頼らざるを得ませんよね・・。
以下のお店は、条件次第でサイズ交換ができるオンラインショップなのでオススメ!

安くて、珍しい商品もある!
アルパインローズ
サイズ交換の条件
・サイズ交換が可能な商品のみ。
・返品・再送送料とも購入者の負担
・未使用品であること
送料
・本州・四国・九州 660円
・北海道・沖縄 1,650円
・離島 2200円
豊富な品数!
さかいやスポーツ
サイズ交換の条件
・商品到着後8日間以内
・返品・再送送料とも購入者の負担
・未使用品であること
送料
・基本送料 500円(税込)
・合計金額 3,980円(税込)以上の場合基本送料無料
アウトドア用品店の大手
山渓ショップ
サイズ交換の条件
・商品到着後7日間以内
・返品・再送送料とも購入者の負担
・未使用品であること
送料
・全国一律550円
・合計金額 3,980円(税込)以上の場合基本送料無料
2足同時に試せる
クライムスワールド
サイズ交換の条件
・商品画像に「サイズ交換」の記載があるもの
・2足同時に試せば、返送料のみ購入者負担
送料
・全品送料無料
(沖縄のみ1,000円)

参考にして頂ければと思います!

最後に

サイズだけは、実際に履いてみないと分かりません。
初心者によくある間違いが、「ネットの意見を参考に買ってみたけれど足が痛い」ですよね。

それで、足が痛いのは当然!

なぜなら、クライミングシューズはメーカー、モデルでサイズ感がバラバラ、おまけに人の足の形もバラバラだからです。
同じメーカーでも靴のモデルによって小さい大きいがあるのです…

しかし、安いモデルは、サイズ感が大き目に作られていて、初心者向けな作りなのが多いです。

それに対して、お高い靴は癖の強い靴が多くなります。
ソールが曲がってたり、爪先が狭くなってたり、ターンインしてたり…
何かに特化しているのでこういった作りになるんですよね。
最初から高い靴を選べば上手くなると言う物ではないので、先ずは比較的安めの靴を買って、快適にクライミングを長時間楽しむことの方が大事だと思います。

マルチピッチを始めたい方向けに、こちらでシューズの選び方を解説しています!
こちらも是非参考にして頂ければと思います。

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ではまた!

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■元登山ガイドステージⅡ
■元登山用品店のショップ店員だった僕。
山に登る事と、新しいギアを山で試すことが好きです。
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