クライミング道具の選び方

【初心者の一足目の選び方】クライミングシューズの選び方とオススメ

とりあえずボルダリングやクライミングをしてみたい…ジムに行けばレンタルシューズがあるけれど、いざ自分で買おうと思ったら何を基準に選べば良いかわからない!

お店に行ってもオススメされた物を選ぶだけ…サイズも分からず足が痛くなる!

元登山ガイドステージⅡ&元登山用品店に勤めていた僕はメーカーの展示会などでありとあらゆるボルダリングシューズを履いているので、その中で初心者にオススメなクライミングシューズをご紹介!

実際に店頭で初心者の方に沢山の靴を販売してきました。
足が痛い靴を最初に選ぶのは間違いだと思っているので、快適に登れる靴をご紹介!

とにかく最初は足が痛くならない靴を選ぼう!

「クライミングシューズは足が痛くて当たり前ですよ」

店頭でそう言われた経験のある方も多いと思います。
でも、足が痛くて当たり前なんて事はありません。
長時間履いていて痛くなるのはしょうがないですが、お店で5分も履いていないのに痛くなるのはそもそもサイズを間違えているか、靴が合っていないかです。

大体、痛む箇所は上の3ヶ所です。

黄色のつま先が痛む場合
 靴のサイズが小さいです。もしくはダウントゥしている靴を選んでいます。大き目を履くと解決する事も。
■赤色の小指側が痛む場合
 靴のターンインが原因で痛んでいます。ターンインしていない靴や、柔らかい靴を履くことで解決する事も。

サイズだけは、実際に履いてみないと分かりません。初心者によくある間違いが、ネットの意見を参考に(普段○○cmの靴で丁度です!みたい…)買ってみたけれど足が痛い、というのをよく見ますし聞いてました。

それで、足が痛いのは当然!

なぜなら、クライミングシューズはメーカー、モデルでサイズ感がバラバラ、おまけに人の足の形もバラバラだからです。同じメーカーでも靴のモデルによって小さい大きいがあるのです…

しかし、安いモデルは、サイズ感が大き目に作られていて、初心者向けな作りなのが多いです。体的には、ソールはフラット(ぺったんこ)で、靴全体が柔らかく、足先が大きめに作られています。

それに対して、18000円〜ぐらいの靴は癖の強い靴が多くなります。ソールが曲がってたり、爪先が狭くなってたり、ターンインしてたり…最初から高い靴を選べば上手くなると言う物ではないので、先ずは安い靴を選びましょう!

本当に大事!

先ずは安いモデルを!思ったよりも大きめで、ソールはフラット(ぺったんこ)で、靴全体が柔らかく、足先が大きめな靴を選ぼう!靴の多少の大きさは、最初の段階では上達にほぼ関係しません。それよりも、楽しく長時間登れる方が大事!

具体的に何がオススメ?

 

僕個人的には、ソールがフラットで、爪先が広く、かかとも浅く、靴が全体的に柔らかい靴がオススメです。

ソールが薄く、足裏感覚に優れたシューズが上達も早いと思いますが、それが逆に不安な人もいるのでここは何とも言えないところです。

実際に僕が履いた物で、初心者にオススメなのは以下の通りです

アンパラレル/エンゲージ ¥13,750税込

初心者向けにしては少し値段が高いけれど、上位モデルと同じソールを使用しており、マルチに使えるので結果的にこれに落ち着く人も多い。全面にレザーを使用しているので履き心地も良い!アンパラレルというメーカーはかかとが浅いので、日本人向けな物が多い。

スカルパ/オリジン¥11,000税込

安い、履きやすい。ソールは安い物が使われているので、ある程度登れる様になると少し不満を感じるかも。個人的に、ちょっと硬めのソールで、長く使える印象

アンパラレル/UPモック¥15,950税込

値段が高いが、最高の履き心地を誇る!スリッパタイプは靴全体が伸びるので、少々サイズ感が小さめでも履き続けれる履き心地。これもマルチに使えるので、上級者でも愛用している人がいる。ただし、スリッパタイプは甲のゴムが伸びると寿命なのが欠点。(バーチリソールではベルクロを付けてくれる改造をしてくれる)

スカルパ/ベローチェ¥14,300税込

爪先が広めに作られているので足が痛くなりにくく、靴裏全体が柔らかい作りなのでとても履きやすい!どちらかと言うと人工壁向けで、初心者ボルダーに人気な印象!

モンベル取扱/DU VCR¥10,450税込

これは実際に履いたことは無いけれど、1番安いクライミングシューズでは無いかなと思うので。ソールも5mm(普通は3.5〜4mmぐらい)と分厚いので、ロングライフなのではないかと思う。ただし、ソールが厚いと足裏感覚が悪くなる為、体重の軽い人や女性には個人的にはオススメ出来ない。

クライミングシューズは沼にハマって何足も買う事になる

クライミングシューズ選びは本当に難しいです。何となく「これは自分に合うシューズだな」と分かるシューズに出会えるのは、最低3足は買わないといけないと言われるほど、クライミングシューズ選びは難しいです。

さらに難しいのは、ボルダー、人工壁、ショートルート、マルチピッチ、体重、岩質…それぞれの特性にあったシューズがある事がシューズ選びをより難しくさせています。(本当に上手い人は筆を選ばない的に、靴を選ばないんでしょうけどね…)

 

これは今僕が持っているクライミングシューズです。
もちろん、使い込んでしまい廃棄した物もあるのでこれ以上に履いていますし、冒頭で述べたようにメーカーの展示会などで履いて試登した物もあります。

人の足の形はバラバラなので、実際に履いて選ばないといけないと思います。僕の意見は頭の片隅程度に置いといてもらえると助かります!

 

自分は道具にこだわるタチなので、困ったもんです!

ABOUT ME
岩と沢さん
元登山ガイドステージⅡ・元登山用品店のショップ店員だった僕。 主にクライミングギアとアルパイン向けの服の販売をしてました。8年間務めた公務員を退職し、長年の夢だった海外登山を果すほどの登山愛好家。 お問合せなどお待ちしております!