クライミング・沢登り用品の選び方

ベルオアシスを1年間湿度計と共に使ってみた効果を検証【乾燥剤や靴の消臭材】

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テントやスキーのシール、防水サックなど・・
登山関係の道具って、吸湿を嫌がる物って意外と多いです。

道具の寿命と言えばそうですが、少しでも道具は長く使いたいもの。
乾燥材で何か良い物は無いかと探していて、帝人のベルオアシスが非常に良かったのでご紹介!

このブログでは、ベルオアシスを1年間使ってみて、乾燥剤としての効果を湿度計で計測した結果を公開しています!
これほど執念をもって効果を確認した人はほかに居ないのではないかと自負しています。
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ベルオアシスを使えば、ほぼノーメンテナンスで効果の高い乾燥効果を得られます!

このブログで分かる結論

■1年間湿度計で計測した結果、ベルオアシスの除湿性能は良い!
■「水とり象さん」に代表される乾燥剤とほぼ変わらない除湿性能。
■半年間放置でも吸除湿性能は下がらない。
■靴の防臭剤としても非常に有効。

乾燥剤には大きく分けて3つ。それぞれ利点があります!

一言に乾燥剤といっても、原料は大きく分けて3つに分類されます。
それぞれメリット・デメリットがあるので見ていきましょう。

塩化カルシウム、シリカゲル、そして新素材のベルオアシス!それぞれ特徴があります。

画像引用:オカモトライフ https://okamoto-life.net/okamoto-zousan/
画像引用:株式会社鳥繁産業 https://www.torishige.co.jp/goods/silicage

シリカゲルと水とりぞうさん(塩化カルシウム)はとっても有名ですね!
それぞれの除湿性能と特性を見てみましょう。

除湿能力(シリカゲルと比較)再利用管理消臭能力
塩化カルシウム
(水とりぞうさん など)
シリカゲルの2.8倍再利用不可水をこぼさないように配慮が必要×(炭タイプは〇)
B型シリカゲル乾燥剤の定番天日干し、もしくはオーブン再利用するなら、袋などから取り出す必要がある
ベルオアシスシリカゲルの2倍天日干しのみどこに置いたか忘れないようにする

それぞれ特徴があることが分かります。
それぞれをまとめると

■シリカゲル
お菓子の袋などに入っているシリカゲルが除湿剤としては有名ですが、以外にも除湿能力は低め。再利用ほぼ不可

■塩化カルシウム
除湿能力は高いが、再利用不可。常に買い換えないといけない。

■ベルオアシス
シリカゲルの再利用ができるというメリットと、塩化カルシウム並みの乾燥能力を備えた、シリカゲルと塩化カルシウムの良いとこどりな新素材。

ベルオアシスが両方の良いとこどりな事が分かったので、実際にどういった特徴があるのか具体的に見ていきましょう!

ベルオアシスは糸状なので除湿性能が良い!

(画像引用:ベルオアシスHPhttps://www2.teijin-frontier.com/product/post/78/#link-download)

 

ベルオアシスを電子顕微鏡で見た様子です。
細い糸と太い糸が見えます。太い糸は吸湿して膨張(自重の45倍)したということですね。
※上の写真は古いです。昔のベルオアシスは吸水力が45倍ですが、最新のベルオアシスは80倍吸水するとHPには書いてありますね!

引用:東工薬株式会社https://www.toukouyaku.co.jp/

上の青い画像はシリカゲルですね。
シリカゲルは球体の表面で吸湿するのですが、表面でしか吸湿しないので吸湿面が小さくなります。(なので数を増やしているわけですね)

シリカゲルは吸湿性能を上げるためには数を用意しないといけないのが最大のデメリットです。

ベルオアシスの中身

ベルオアシスは細かい糸にすることで、吸湿面を増やして吸湿性能と速やかな吸湿を実現しているわけですね。

ベルオアシスの再利用は天日干しするだけ!

左が新品。右が毎日使用。

左の二つが新品で保管しているベルオアシス。右の二つが毎日靴に入れて使っているベルオアシス。

使用を続けていると、中の綿が若干固くなってきます。
そうなれば、6時間ほど天日干しをするだけで再利用できます!
(天日干しをした後、中の綿がさらに固くなりますが、使用を続けていると再び柔らかくなります)

■塩化カルシウム(水とりぞうさん)は再利用できない。
■シリカゲルはフライパンや電子レンジで温めないと再利用できません。

(僕は仕事でやってますが、本当に面倒です!)

ベルオアシスのメンテナンスは本当に楽です。

ベルオアシスの吸水性能を実験して確かめてみよう。

中身を濡らしてどのくらい吸湿するのか確かめてみた。

水に直接濡らしてみると、吸水してぶよぶよのゼリーのように膨らみました!

正直、こんなに給水すると思っていなかったのでビックリ。
水も滴り落ちないので、糸がしっかりと吸水しているのが分かりました。
吸湿性能は間違いありません。

※ベルオアシスは直接濡らすと性能が著しく低下するので、こんな使い方はしないように!

ベルオアシスを1年間、湿度計を使用して検証してみた!

では、ベルオアシスは実際に使える製品なのか?
1年かけて検証してみました!

去年の梅雨前に購入したベルオアシス42個

ネットの評判では「42個あっても、どこに置いたか分からなくなる」と書いてありました。
1年後の今、「どこに置いたかはある程度分かるけど、42個も必要無かった」ですね(笑)
半分ぐらいは今も使われず収納袋の中に入っています。

(僕は2LDK+4人家族なので、もうちょっと大きい家で大家族で住まわれてる方には42個あってもいいかもしれません。)

1年前に撮った写真

 

一応、一年前に撮ったという証拠ですね。
(いくらでも捏造できるので証拠にすらならないとは思いますが・・・)

実験の方法「よくある化粧ケースで」

山の道具で、特に吸湿してほしくない物を衣装ケースに集めて収納しています。
その中にベルオアシスを投入して1日ほど放置した湿度をみます。
その後、湿度計だけを出して、しばらく放置した値を見て湿度の変化を確かめようという魂胆です!

ベルオアシスを設置する数の目安

よくある衣装ケースにベルオアシスを投入

写真のベルオアシスがレギュラーサイズになります。

レギュラーサイズは、27L(30×20×45cm)の衣装ケースに1個入れれば十分!
(数をむやみに増やしても湿度は下がりませんでした)

ベルオアシスを入れた状態と、外の状態の比較結果。

2022年5月晴れの日の実験結果です。
湿度はー3%!

-3%ってどのくらいなのか?と思われる方が多いと思います。
僕は仕事で防湿庫など使っているのですが、防湿庫の中に大量のシリカゲルをいれても最大で-5%ぐらいにしかなりません。
(防湿庫の周りの湿度は25%なので、そもそも湿度が低いという状態ではありますが・・)

ベルオアシスを入れた衣装ケースの中に手を入れてみるとひんやりしているので、効果は間違いなくあると思います!

ー7%!湿度が高いと効果も高い?

気温が高いと、このくらいが限界?

一年間使用してみました。
中に入れていたベルオアシスは、2022年8月に一回天日干ししただけです!

天日干しをしないと著しく性能が下がるというわけでも無かったですね。
長く安定して、ほぼ放置で使えるのがベルオアシスの良い所!

 

登山道具でいえば、防水生地の加水分解(テントやカッパがベトベトして剥がれる現象など)というのは、防水のコーティング剤が吸湿して起こるのではなく、
生地とコーティング剤の間の空間が湿度の変化で膨張と収縮を繰り返してコーティング剤がはがれる現象らしいので、湿度を低く抑えるというよりも湿度を安定させるほうに意味があるのではと個人的に思います。(確証ソース見つからずすみません)

なので、こういった乾燥剤を使って、湿度を上げすぎず下げすぎないのが大事なのかな?と思います。

塩化カルシウムを使用した場合の比較結果

では、塩化カルシウムと比べるとどうなのでしょうか?

塩化カルシウムは、今回の執筆に向けてまだ一度しか計測していませんが、、
乾燥剤として名高い塩化カルシウムでも、劇的な変化は無い事が分かります。

ベルオアシスと塩化カルシウムを併用してみました!
この温度でー8%なので、効果は高そうです!

まとめ

■ベルオアシスと塩化カルシウムでは、そこまで大きな違いは見られなかった。
■ベルオアシスはほぼ放置でも安定して湿度を低くしてくれる。
■ベルオアシスと塩化カルシウムを併用すると効果が高い。
ベルオアシスはコスパが良く(買い替え不要)、塩化カルシウム並みに湿度を低くしてくれる。

新型ベルオアシスは消臭能力も高い。

古いベルオアシスには消臭能力はありません。
最新のベルオアシスは除湿能力もアップしていますが、消臭能力も足されたのが大きな違いです!

靴の臭いを取り除いてくれるぐらい消臭能力は効果がある

ベルオアシスのもう一つの大きな特徴が、消臭能力の高さです。

ジャパネットたかたのテレビから引用させてもらっています。
(ベルオアシスについては、ジャパネットさんが一番詳しく調べてるんですよね・・・)

塩化カルシウムやシリカゲルには消臭効果は無いです。

このサイズ感が良い。これは登山後の写真です。

 

僕は毎日、仕事の靴の中に入れています。
革靴なので臭くなるんですよね!

でもベルオアシスを入れておくと、ビックリするくらい消臭してくれています。

今までは消臭スプレーなどを使用していたのですが、それらよりも消臭してくれています!
もう手放せないですね。
上の写真のように、登山後の登山靴の中や、スキーブーツの中に入れるのもいいですね!

【最後に】オススメの設置場所12個ご紹介!

ここまでで、ベルオアシスのすごさは十分伝わったのかなと思います!
あとは「どこに設置するか」ですよね。

家の中だけでなく、職場のロッカーにもオススメ。

TEIJINさんオススメの設置場所

お家の中でも使えるところは沢山あります!
僕は職場のロッカーの中でも使ってますね。結構オススメです。

最近はアウトドアブームでテントなどを持っている方も多いと思いますが、テントの袋の中に一緒に入れておくのもいいですね!
乾かしたつもりでもちゃんと乾いてなくて、久しぶりに出したら袋もテントもカビている!という事の防止効果が期待できます。

あとは寝袋の中もオススメです。
羽毛も綿も、吸湿すると性能が落ちていきます。お値段の高いものなので長く使いたいですよね。

靴に入れたり、衣装ケースに入れるぐらいなら12個で良いですね!

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僕みたいに4人家族なら24個あってちょうどいいぐらいです!

仕事の靴とかだけで使うならこれで十分でしょう!

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5~6人ぐらいの大家族の方は36個あれば安心かと思います!

家の中で効果的に使える!と奥様を説得しつつも、内心は自分の趣味の道具の為に購入するのも一つの手ですね!(僕のことです 笑)

お布団のカビ防止などにはお布団タイプもオススメ。

布団がカビた経験のあるには是非!

敷布団で寝られる方は、ついつい収納が億劫になってしまい、布団をカビさせた経験のある方もいるのでは?

僕はまだ幸いにもカビさせた事は無いのですが、湿度の高い日は布団の下に結露ができていました。
写真にあるように、窓際は特に結露しやすいんですよね・・
ベルオアシスのお布団タイプを使用してからは、まったく結露していないので大変助かっています!

登山道具を大事にする人も、靴の匂いが気になる方も、湿気を嫌うものを扱っている方にも!
かなりオススメです!

 

ABOUT ME
岩と沢さん
元登山ガイドステージⅡ・元登山用品店のショップ店員だった僕。 主にクライミングギアとアルパイン向けの服の販売をしてました。8年間務めた公務員を退職し、長年の夢だった海外登山を果すほどの登山愛好家。 お問合せなどお待ちしております!