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【除湿剤】ベルオアシスを2年間湿度計で効果を検証【靴の消臭にも〇】

岩と沢さん
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テントやスキーのシール、防水サックなど、登山用品は湿気を嫌がる物は多いです。湿度の高い日本では、道具は湿気で劣化しやすいです。この記事では、帝人のベルオアシスを2年間使用し、除湿剤としての効果を湿度計で計測した結果を公開しています。

この記事を読むと、ベルオアシスの除湿効果と使い方がわかります。ベルオアシスは、水とり像さんなどとほぼ変わらない除湿性能があり、ほぼ放置でも効果の高い除湿効果を得られます。靴の臭い消しにも効果的です。

岩と沢さん
岩と沢さん
この記事を書いた人
Profile
■JSPO山岳コーチ2(共通未修得)
■JSPOクライミングコーチ1
■元登山ガイドステージⅡ
■元登山用品店のショップ店員
■半年間、副業WEBライターしてました

山に登る事と、新しいギアを山で試すことが好きです。
趣味が登山だけという生活を16年ぐらいしてます。
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除湿剤とは?ベルオアシスの特徴

除湿剤は大きく分けて3つに分類されます。それぞれメリット・デメリットがあるので解説します。

塩化カルシウム、シリカゲル、ベルオアシス

除湿剤には、塩化カルシウムやシリカゲル、ベルオアシスの3つがあります。それぞれの除湿性能と特性は以下のとおりです。

ベルオアシスB型シリカゲル水とりぞうさん(塩化カルシウム)
画像引用:オカモトライフ
除湿能力
(シリカゲルと比較)
シリカゲルの約2倍シリカゲルの約2.8倍
消臭能力有り無し無し
再利用の方法半年に1回天日干しする色が変わったら、天日干しか、オーブンで熱する再利用できない
ポイントシリカゲルのメリットと、塩化カルシウムの良いとこどり。お菓子の袋などに入っている除湿剤の定番。除湿能力は低め。再利用はほぼ不可能。除湿能力は高いですが、再利用できません。買い換える手間がある。

ベルオアシスは糸状なので除湿、調湿性能が高い

ベルオアシスの中身

ベルオアシスは細かい糸状にすることで、吸湿面を増やして吸湿性能と速やかな吸湿を実現しています。水に直接濡らしてみると、吸水してぶよぶよのゼリーのように膨らみました。水はしたたり落ちないので、糸がしっかりと吸水しているのが分かります。
※ベルオアシスは直接濡らすと性能が著しく低下します。濡らさないでください。

ベルオアシスの再利用は天日干しするだけ

左の二つが新品で保管しているベルオアシス。右の二つが毎日靴に入れて使っているベルオアシス。

ベルオアシスを使い続けていると、中の素材が固くなります。6時間ほど天日干しをすると再利用できます。天日干し後、中の素材がさらに固くなりますが、使用を続けると再び柔らかくなります。

天日干しだけで再利用できる点はベルオアシス特有のメリットです。シリカゲルも再利用できますが、容器に入れてオーブンで熱するか、天日干しをする必要があります。シリカゲルは小さいビーズ状なので、現実的ではないと思います。

ベルオアシスを2年間、湿度計を使って検証してみた

ベルオアシスは実際に使える製品なのか、2年かけて検証したので解説します。

梅雨前に購入したベルオアシス42個

梅雨時期が近づくとジャパネットで宣伝されるベルオアシスです。気になっていたので、道具が湿気でカビる前に大量に購入しました。

実験の方法は「よくある化粧ケースに湿度計と一緒に入れる」

よくある衣装ケースの中にベルオアシスを投入して放置した湿度をみます。その後、湿度計だけを出して、しばらく放置した値を見て湿度の変化を確かめました。

ベルオアシスのレギュラーサイズは、27L(30×20×45cm)の衣装ケースに1個入れると良いと説明書に書いてあります。ベルオアシスを増やしても除湿効果は高められないことも確認済みです。

実験結果は、平均して-4%の除湿効果を確認

▲2022年5月晴れの日の実験結果です。衣装ケースの中は、外と比べて湿度-3%でした。

▲雨の日の実験結果です。ー7%の除湿効果を確認できました。湿度が高いと効果も高いです。

▲夏の雨の日の記録です。-3%。気温が高いと除湿効果は低いのかもしれません。

▲1年間使用を続けたときの結果です。1年使用を続けても除湿性能は落ちていません。ベルオアシスは、2022年8月に天日干ししただけです。半年に1回天日干しをすれば、性能は維持できます。

▲こちらは、乾燥剤として名高い塩化カルシウムを使った同じ実験です。除湿能力が一番高い塩化カルシウムでも、劇的な変化はありませんでした

チェックポイント

ベルオアシスと塩化カルシウム(水とりぞうさんなど)では、除湿性能に大きな違いは見られませんでした。ベルオアシスは1年間使用を続けても、安定した除湿性能があります。ベルオアシスは半永久的に使えるので、長い期間使うほどコスパに優れています。

防湿庫を使うと効果が大きい

衣装ケースではなく、防湿庫を購入して検証してみました。検証時期は梅雨です。防湿庫の効果は絶大で、最大でー11%除湿してます。写真を撮って無かったのですが、冬は湿度が下がりすぎず、安定した湿度を保ってくれます。ベルオアシスは調湿性にも優れています。
※調湿性:湿度を安定させる働きのことです。乾燥し過ぎを防ぎます。

他の方のレビューや口コミも見てみると色々な使い方がある。

湿度の高い日本ならでは、湿度に悩まされる方は多いようです。コンクリート製のアパートに住んでいて、梅雨はカビとの戦いを繰り広げている知り合いもいます。コンクリート製の住宅は木造住宅に比べて湿度を溜めやすいので、早めに湿度対策をしましょう。

新型ベルオアシスは消臭能力も高い

古いベルオアシスに消臭能力はありません。最新のベルオアシスは消臭能力が足されて除湿能力もアップしています。塩化カルシウムやシリカゲルには消臭効果はありません。

このサイズ感が良い。これは登山後の写真です。

僕は毎日、仕事の革靴の中に入れています。ベルオアシスを入れると、ちゃんと消臭してくれるので手放せません。ベルオアシスは消臭スプレーよりも効果が高いです。登山後の登山靴の中や、スキーブーツの中に入れるのもおすすめです。ただし、出し入れが多いと外装が破れて中の綿が出てくるので寿命は短くなります。

おすすめの設置場所12個と使い方をご紹介

TEIJINさんがオススメする設置場所12選

TEIJINさんオススメの設置場所

僕は、湿気と臭気の溜まりやすい職場のロッカーにも使ってます。

靴の中に入れておくと乾きが早い

ベルオアシスを入れておけば、靴の乾きが早くなります。ベルオアシスは直接濡らしてはいけないので、靴を自然乾燥させてから投入すると良いです。臭いも取れるのでおすすめです。

羽毛製品やテント、寝袋の長期保管と一緒に入れておくと安心する

テントや寝袋と一緒に入れて保管するのもおすすめです。テントはちゃんと乾かさずに収納しておくとすぐにカビます。寝袋に使われる羽毛や綿は、吸湿すると性能が落ちます。ベルオアシスで除湿することで、長持ち効果が期待できます。

何個入れを買えば良いのかの目安【24個がバランス良い】

僕は42個買ったのですが、正直そんなに必要なかったです。
2024年追記:2年間使ってますが、使用頻度の高いものは外装が破けました。使わず保管していたベルオアシスが役にたっています。多く買っといても損はないようです。

必要な数のおすすめ目安

■1~2人家族なら12個か24個。
■4人家族なら24個か36個。
■5~6人家族の方は42個。

お布団のカビ防止には、お布団タイプがオススメ。

敷布団で寝られる方は、布団をカビさせた経験のある方も多いです。湿度の高い日は、布団の下にも結露ができることもあります。窓際は特に結露しやすいです。ベルオアシスのお布団タイプを使用してからは、結露していないので助かっています。

まとめ&収納ケースも購入しました

2024年追記:
ベルオアシスを購入して2年経ちました。いまだに湿度計で管理していますが、買い足すことも無く、安定して吸湿してます。湿度が低い時は調湿してくれるので、乾きすぎを防止してます。頻繁に出し入れする物は外装が破れてたのでいくつか捨てました。

ベルオアシスが好きな僕は、ベルオアシスが使われた収納ケースを購入しました。ベルオアシスの消臭と除湿に加え、防ダニ効果もプラスされています。冬季に使うウール製のグローブや靴下、下着などを入れてます。ウールやコットン製品は気を付けないとダニに食われちゃうんですよね・・・

1年ほど使ってますが、虫食いは今のところないです。大きいケースには寝袋を収納しています。もう一つ購入して、テント類を収納したいなと考えています。小さいケースは仕切りが付いていて、ある程度自立する作りです。小物をいれるなら小さいケースがおすすめです。

この記事を書いた人
岩と沢さん
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■JSPO山岳コーチ2(共通未修得)
■JSPOクライミングコーチ1
■元登山ガイドステージⅡ
■元登山用品店のショップ店員
■半年間、副業WEBライターしてました

山に登る事と、新しいギアを山で試すことが好きです。
趣味が登山だけという生活を16年ぐらいしてます。
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