クライミングをする上での必須装備がハーネスです。
でも、種類が多すぎて見た目が同じだし、デザインで選んでもいいのでは?
ハーネス選びは実際にお店で装着してみることが大事です。
装着するだけではなく、お店で実際にハーネスを装着して、ロープにぶら下がって、装着感を試さないと意味がありません。
そんな事が出来るお店が近くにある人はとても幸運で、お店の無い人も多いですよね。
現場で培った知識と経験を出し惜しみなく解説しているので、ハーネスの正しい選び方が分かっちゃいます!詳しいプロフィールはこちら
このブログを読むと、自分の使い方にマッチした快適なハーネスを選べるようになります!
■ハーネスは大きく分けて2種類。
快適性を重視したクライミング用と、軽量性を重視したアルパイン用。
■クライミングハーネスは、バックルの数とギアループの数と質で選びたい。
・バックルが多い→サイズ合わせがしやすい。
・ギアループの数と質→硬めだと扱いやすい。多いとマルチピッチにも対応する。
■アルパインハーネスは体重を預ける時間が多いのか短いのかで先ず考えよう。
・使用する想定シーン(縦走登山なのか沢登りなのか、など)で考えると良い。
・想定シーンに合わせて、必要なギアループの質を考えよう。
ハーネス選びにこだわると、クライミングが快適になる
そもそもハーネスとは?
- 腰に身に着けるアレの事です。
- これですね。
クライミング用ハーネスとは、ロッククライミング、アイスクライミング、アルパインクライミングで使用される重要な安全装備の一つです。
このハーネスは、クライマーが登山ロープに繋ぎ、身体を保持し、落下時に安全にサポートするために使用されます。
工事用などのハーネスもありますが、必ずクライミング用ハーネスを使用しましょう。
落下時に安全を守ってくれて、ぶら下がっても快適。
ハーネスは、クライマーが高所からの落下時に力を分散し、けがを防ぐ役割を果たします。正しく装着され、適切に調整されていることが重要です。
長時間のクライミング中、ハーネスは快適でなければなりません。
クライミング用ハーネスの選択は、クライマーの経験レベル、クライミングの種類、体型などに合わせて行う必要があります。
正しいハーネスの選択と適切な使用は、クライミングの安全性を高め、楽しい体験を提供するために非常に重要です!
ハーネスをちゃんと選ぶと、クライミングが快適になる。
例えばマルチピッチでは、ビレー中はハーネスに体重を預けることが多いです。
自分の体型に合ってなかったり、用途の違うハーネスを使用すると、腰回りが痛くなることも。
ハーネスを自分の体型・用途で選ぶと、クライミンがより快適になります!
また、落ちた時の身体にかかる負担が全く違う物もあります。
■長時間のハンギングビレーが驚くほど快適に。
→マルチピッチでは重要。
■身体にストレスなく動くことが出来る。
→長時間の歩行や、高難度グレードへのトライに重要。
ハーネスの各部の名称と使い方
ハーネスの快適さを左右する、ウェストベルト
快適なハーネス選びとして、個人的経験をいうと
ウェストベルトが柔らかく、適度な厚みがあり、幅広な物は快適である可能性が高い。
(レッグループとのバランスや、ウェストベルトの作りなどの要因もあるので、必ずしもではありません。)
■ウェストベルトが腰骨の上にくるようにする。
■腰骨からズレない程度にバックルを閉める。掌が入るぐらい。
■適切に締めた状態で、ビレイループがおへその下あたりにきて、ビレイループがバランスよく左右に。
■余ったストラップは、ストラップリテイナーに収納します。
体形に合っていないサイズだと、ビレイループなどがおかしな位置に来ることになります。
(後ほど写真で解説します)
荷重の分散と体勢を支えてくれる、レッグループ
落ちた時の衝撃を分散してくれます。
しっかりとサイズが合っていると、ハーネスをより快適にしてくれます。
■掌が入るぐらいに締める。
レッグループには、ゴムかバックルでサイズを調整する物があります。
どちらにもメリット・デメリットがあります。
・太もも周りがゴワゴワしない。
・ハーネスが軽くなる。
・ゴムが伸びると寿命。
・サイズ選びが難しくなる。
・体型の変化にも対応できる。
・寿命が長い。
・太もも周りがゴワゴワする。
ゴムストラップ
レッグループが垂れ下がっていると、ハーネスにぶら下がった時に上体が後ろに行きます。
レッグループが適正だと、ちゃんと座ってぶら下がることが出来ます。
■ロープにぶら下がった時に、上体が後ろに倒れる。
→レッグループが下に行き過ぎなので、ストラップを締める。
■ロープにぶら下がった時に、ちゃんと座れる。
→適正です。
- 鉄のフックはとにかく丈夫だけど、外しにくい。
- バックルは脱着が簡単だけど、チムニーなどで割れる可能性がある。
ゴムストラップは外せるものを選んだほうが良いです。
ゴムストラップを一時的に外すことにより、用を足すことができます。
タイインループ

メインロープを接合するときに使います。
ロープとの摩擦が良く生まれ最も摩耗するポイントです。
ハーネスの交換頻度を見るポイントで、一番重要な場所です。
ビレイループ

名前の通りビレイ器具を取り付けます。
意外と摩耗しない場所ですが、やはりこちらも
ハーネスの交換頻度を見るポイントで、とても重要な場所です。
ギアループ

ハーネスの使いやすさ(ギアを取り出しやすいか)を左右する重要パーツです。
写真左二つのように、ギアループが硬くしてあるもの(ハード、モールドギアループ、3D形成などと言います)はとても使いやすいです。
写真一番右は、言わばただの紐タイプのギアループです。
ギアループが硬くしてあるものよりは使いにくいですが、大きさなどにもよります。
ギアループには耐荷重性はないので、体重を預けるような使い方は出来ません。
ヌンチャクなどのギアを掛けるだけの用途です。
ホールループ
- 0kNと書いてあります。
- ギアループでもあり、ホールループでもある。
後ろのループのことです。
一部のハーネスによっては、ギアループよりも頑丈なものがあります。説明書を見て下さい。
(たとえば写真のブラックダイヤモンドは0キロニュートンと書いてありますが、マムートなどには2キロニュートンの物もあります。)
とはいっても、多くの人にとっては追加のギアループとしての使い道です。
アイスクリッパースロット
アイスクリッパーと呼ばれる、追加のギアラックを固定する物です。
アイスクリッパーは各社が出しています。
- アイススクリューなどのラッキングに最適。
- 物によっては、オーバルカラビナを使えるものも。
アイススクリューやピッケル等をラッキングするのにとても便利です。
沢登りなどであればハーケンなどもラッキングできます。
女性用ハーネスと男性用ハーネスの違い
女性用は男性用に比べて、レッグループが少し大きく、ウェストベルトの位置が男性用よりも高く、細い傾向にあります。
あとはカラーリングですね。
サイズが合えば、女性が男性用、男性が女性用のハーネスを装着しても問題ありません。
レッグループがサイズ調整できて、ウェストがダブルバックルだと、男性・女性でもサイズが合わせやすいです。
番外編:チェストハーネス
最近はあまり見ないかもしれませんね。
アブミを使った人工登攀や、重い荷物を背負って登るときなどは、落ちた時に上体が下側に行きやすいです。
それを防いでくれるのがチェストハーネスです。
そういったクラシカルなクライミングをする人は使ったほうが良いです。
子供は頭が重たいので、落ちた時に上体が下側に行きやすいので、子供には使ったほうが良いですね。
クライミングハーネスとアルパインハーネスの違い。
どちらも、身体の安全を守ってくれるという基本は同じです。
快適性能と装着の仕方が異なってきます。
※ここでは、名称をクライミングハーネスとアルパインハーネスで分けていますが、どちらもクライミングを想定したハーネスであるという事は前提として置いておきます。
見た目の違いと、それぞれのメリット・デメリット

メリット
■長時間体重を預けても快適。
■ギアラックなどの装備が充実している。
デメリット
■ハーネス自体が重くなりやすい
■ハーネスがかさばる
サイズが合っているものを選ぶと、オールマイティに活躍してくれるのがクライミング用ハーネスです。
メリット
■ハーネス自体が軽量・コンパクト。
■スキー靴やアイゼンを履いたままでも装着できる。
■ハーネスを装着したままでの長時間の歩行が楽な物もある。
デメリット
■長時間ぶらさがったり、落ちた時に身体への負担が大きい物もある。
■ギアラックなど装備が貧弱なものがある
■使用想定シーンとマッチした物を選ばないと不便。
使用シーンにちゃんと合っているものを選ばないと、なかなかメリットを享受しにくいのがアルパイン用ハーネスです。
クライミングハーネスとアルパインハーネスの想定シーン
■マルチピッチ
■アイスクライミング
■人工壁
■バリエーションルート
■雪山登山
■岩稜滞の通過
■スキー
アルパインハーネスは、クライミングハーネスの代わりにはならない物があります。
逆に、クライミング用ハーネスはアルパイン用ハーネスの代わりにもなります。
大きな違い①【装着方式の違い】
クライミング用ハーネスは、レッグループに足を入れるようにハーネスを履きます。
- ウェストベルトと一緒にレッグループに足を入れる。
- この作業を2回繰り返す。
・バックルを外すという作業は無いので、安全。
クライミングハーネスは装着がちょっと面倒ですよね。
対してアルパインハーネスは装着がかなり楽です。
アルパインハーネスは、レッグループを足に入れるという作業が無いことが最大の特徴です。
- ①帯のようにウェストベルヲトを腰に当てる。
- ②股の間からビレイループを持ってくる。
- ③ウェストベルトをビレイループに通す。
- ④ウェストベルトをバックルで締める。
- ⑤レッグループのバックルを締める。
- ⑥完成
手順は多くなりますが、アルパインハーネスの装着の仕方のメリットはいくつかあります。
・アイゼンや冬用靴、スキーなど、足に大きな物をつけていても関係なく履ける。
(クライミング用ハーネスだと、アイゼンやワカンは外さないといけない。)
・ハーネス装着時にバランスを崩しにくい。
(思いがけないところでハーネスを装着しないといけない時、周りが安全だとは限らない)
・ハーネスを履くために、何かを外したりする必要が無い。
(風が強い時や急斜面で物を落とす心配がない)
・慣れたら時間がかからない
このように、アルパインな状況にこそメリットが多いのがアルパインハーネスの装着方法です。
大きな違い②【ウェストベルトの厚みと大きさ】

長時間、体重を預けた際の快適さの違いは。ほぼウェストの違いですね。
ただし、ウェストベルトがただ厚ければいいという問題でもありません。
ウェストベルトとレッグループにどのように荷重が分散されるか、が問題です。
後ほど紹介するアルパインハーネスは、荷重のバランスが良い物だけを選んでいるのでご安心ください!
大きな違い③【ギアループが簡略化されている】
クライミングハーネスのギアループはハード(物理的に硬い)な物が多いです。
アルパインハーネスは軽量化とコンパクト化の為、ギアループが柔らかい物が多いです。
柔らかいギアループでも、よっぽど難しい時に使う(高難度のクライミング)事が無い限り、ほとんど問題はありません。
ただし、柔らかいギアループ=ほぼ紐みたいな感じなので、カラビナとの相性があります。
アルパインハーネスのギアラックは、スリングと一緒でカラビナのノーズに段差が無い物の方が相性がいいです。
引っかかるからですね。
違いまとめ
ウェストやレッグループが厚く、長時間体重を預けても快適。
■重くてかさばる。
■ギループが使いやすい。
■アイゼンやワカンは外さなくても装着できる。
■ウェストやレッグループは薄い。
軽量でコンパクト
■ギアループと相性の良いカラビナを使いたい。
クライミング用ハーネスの選び方
いくつかのポイントがあるのでご紹介します。
寒い時期も使うかどうか?→バックルの数で選ぶ
ハーネスのウェストベルトは基本的に、片バックルか両バックルか、になります。
どちらにもメリット・デメリットはあります。
- 適正な装着
- 不適切な装着
片バックルは装着感も良く、動きやすいですが、サイズ選びが難しいです。
片バックルは体格や服装の変化に対応が難しいので、冬季以外でのサイズ選びが基本となります。
両バックルはサイズ選びが簡単です。
体格や服装の変化にも合わせやすいです。
初心者や、冬季も使いたい人は両バックルを選んでおいた方がサイズ選びの面では失敗が少ないです。
冬季は自分がどういった服装をするのか分かり、サイズ選びに自信がある人は片バックルでも問題はありません。
長いルートを登るか?→ギアループの数と質で選ぶ
予めヌンチャクがセットしてある人工壁なら、ギアループは最低限の数でも良いです。
(ハーネスによっては2つしか無い物もあります。)
マルチピッチなどの長いルートを登るなら、ギアループは多いほうが良いです。
積極的にギアを使うなら、ギアループがすべて補強されて硬いほうが使いやすいです。
スポートクライミングであるならば、前側のギアループだけ使いやすければ良い、という考え方も出来ます。
アイスクリッパーの有無で選ぶ。
- 画像引用:ロストアローHP(https://www.lostarrow.co.jp/)
- BDのアイスクリッパー
- ペツルのキャリツール
アイスクリッパーを装着するなら、アイスクリッパースロットがあったほうが良いです。
アイスクリッパースロットはアイスクリッパーの固定力を高めてくれるだけでなく、
アイスクリッパーの落下防止にもなります。
BDのアイスクリッパースロットの位置はギアループと干渉しにくいので使いやすいです。
ペツルのキャリツールエボはアイスクリッパーが無くても装着が出来るようになっています。
その代わり、ギアループの中に装着しないといけません。
(2023/12/03 09:32:10時点 楽天市場調べ-詳細)
アイスクッパーは、アイスクライミング・雪山・マルチピッチクライミング・沢登りと多岐に渡って非常に便利なアイテムです。
アルパインハーネスの選び方
僕の経験上、ハーネスの素材が柔らかい物ほど、装着感が良い。
ハーネスの素材がゴワゴワして硬い物ほど装着感が悪い。
そして、装着感が良い物ほど値段が高くて、悪い物ほど値段が安いです。
アルパインハーネスに求められるのは、装着したまま長時間歩行しても違和感ない装着感の良さ。
そして想定シーンに合わせた必要な機能だと思います。
体重を預ける時間が長いのか短いのか?
アルパイン用ハーネスはクライミング用と違ってウェストベルトが細くて薄い傾向にあります。
- マルチピッチクライミング
- スポーツクライミング
- アルパインクライミング
- 沢登り
- 簡単なバリエーションルート
- スキー
- 冬山登山
短い
体重を預ける時間が長いと、腰回りが痛くなる可能性があります。
アルパイン用ハーネスは使用用途が多いので、どのくらい長い時間体重を預けることになりそうかを想定して選ぶ必要があります。
体重を預ける時間がほとんど想定されない
体重を預ける時間が殆ど想定されない。もしくは使わないかもしれないけど、一応持って行きたい。
そんな時にはアルパインハーネスの中でも最低限の機能に絞ったものを選んでもいいですね。
- 画像引用:ケンコー社HP(https://kenkosya.com/)
- 最低限のギアループ
- とにかく軽量コンパクト!
ブルーアイスのコーカスライトなどがそういう機能のハーネスになります。
最低限のサイズ調整機構やギアループしかないので、ハードな使い方にはあまり向いていませんね。
体重を預ける時間が長い(懸垂下降や落下が想定される)
アルパイン用ハーネスの中でも、少し丈夫に作ってあるものが良いです。
このぐらいになるとクライミングも想定されるので、ギアループもある程度しっかりしたものがいいでしょう。
- 画像引用:ケンコー社HP(https://kenkosya.com/)
- コーカス
ウェストやレッグループのサイズが調整できるものが良いですね。
サイズが合っていないと体重がしっかり分散されず、痛い思いをするかもしれません。
最後に、軽さやコンパクトさで選ぼう
特にアルパインハーネスは、最初に軽さやコンパクトさ、値段の安さで選ぶと失敗しやすいです。
自分が使うシーンを考えて、それから必要な機能を考えて、最後に軽くてコンパクトなものを選ぶと失敗しにくいですね。
用途別おすすめハーネスまとめ
クライミング用ハーネスのおすすめ

ペツルのコラックスは、ウェストが両バックルでレッグループもバックルタイプなので、サイズ合わせが簡単!
体型が服装の変化にも合わせやすいです。
値段もお手頃で、ギアループも使いやすい。
最初のハーネス選びに最適!
重量 | 470g(サイズ1、Sサイズ相当) |
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ギアループの数 | 4個+小型のループ |
アイスクリッパースロットの数 | 無し |
オススメシーン | ショートルートや短いマルチ。 |

最安であっても機能に不備はありません。
ウェストは両バックルでレッグループにもバックルがついているので、サイズが合わせやすい!
ギアループが3D形成されているのでとても使いやすい。
ウェストなどの生地も柔らかめで、初心者の最初のハーネス選びにオススメ!
重量 | 340g(Mサイズ) |
---|---|
ギアループの数 | 4個 |
アイスクリッパースロットの数 | 無し |
オススメシーン | ショートルートや短いマルチ |

軽くて動きやすい。クッションでは無く、3本のベルトがウェストとレッグループに内臓されており、荷重が分散されるので快適。
縫い目のないビレイループは初心者にもオススメ。
ギアループも多く、アイスクリッパーもあるのでオールラウンドに使用可能!
重量 | 307g(Mサイズ) |
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ギアループの数 | 5個+小型のループ |
アイスクリッパースロットの数 | 2個 |
オススメシーン | マルチ、ショート、アルパイン、アイスクライミング |

快適さと使いやすさを徹底追及した、ペツルのハイエンドハーネス!
ハングドッグしても快適で、通気性と吸汗性に優れたウェストベルト。
嵩張るカムなどのギアもラッキングしやすい、角度のついたギアループ。
レッグループにバックルを使用しているにも関わらず軽量!
アイスクリッパーは無いですが、キャリツールエボを使用可能!
重量 | 405g(Mサイズ) |
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ギアループの数 | ギアループ×5+小さめのリアアクセサリーループ×1 |
アイスクリッパースロットの数 | 0個(キャリツールエボを使用可能) |
オススメシーン | クラック、ショート、マルチ、アルパイン、アイス |

快適さを犠牲にせずに軽量化を実現したブルーアイスのハイエンドハーネス!
ダイニーマをループ状に織り込むことにより、ウェストとレッグループを薄くしつつも、荷重分散(快適さ)を犠牲にはせず超軽量な仕上がりに!
縫い目の無いビレイループ。前2つのギアループは3D形成されているので非常に使いやすい。
コンパクトで軽量なので、縦走時にザックに忍ばせておくのにも良い。
2023年に新発売されたばかりです!
重量 | 245g(Sサイズ) |
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ギアループの数 | 4個 |
アイスクリッパースロットの数 | 2個 |
オススメシーン | マルチ、ショート、アルパイン、アイス、バリエーション |

幅広ウェストベルトとレッグループで、長時間のハングドッグでも快適。
縫い目の無いビレイループが2つあるので、セルフとビレイで分けれるので操作性も良くなり、安全性も向上。
ブラックダイヤモンドにしては珍しく、ギアループがウェストの横から出ており、ゴムストラップもバックル仕様で、使いやすさが向上しています!
重量 | 620g(Mサイズ) |
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ギアループの数 | 硬めのギアループ×5+大型で強化されたホールループ |
アイスクリッパースロットの数 | 2個 |
オススメシーン | マルチピッチ全般、ビッグウォール |
アルパイン用ハーネスのおすすめ

クラシカルなデザインで誰でも扱いやすい!
軽いハーネスにありがちなメッシュ部分が無いので、少々の事では破れる心配がありません。
値段も手ごろ、装着感も良く、ビレイループも縫い目が無く使い勝手が良い。ギアループも見た目の割には使いやすい。
初心者から上級者にもオススメできる万能ハーネスです。
重量 | 142g(Sサイズ) |
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ギアループの数 | 4個+2個のアイススクリュースロット |
アイスクリッパースロットの数 | 2個 |
オススメシーン | 沢登り、スキー、冬山登山、簡単なバリエーションルート |

レッグループを青色に(しかも内と外で色を分けています)することにより、ハーネスを装着するときに非常に分かりやすい!
ビレイループは縫い目が無く、軽量。
アイスクリッパーを4つ備えるなど、使いやすさにもこだわっています。
重量 | 135g(S/Mサイズ) |
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ギアループの数 | 2個+2個のアイススクリュースロット |
アイスクリッパースロットの数 | 2個 |
オススメシーン | 沢登り、スキー、冬山登山、簡単なバリエーションルート |

快適性能を犠牲にせずに、これほど軽量でコンパクトなハーネスは他に無いと思います。
使い方はやや上級者向けですが、それ以外はパーフェクトなハーネス。
ウェストとレッグループのパッドを脱着できるので、使用シーンも選べるスグレモノです!
東京五輪では、スピードクライミングで使用している選手も何人か居ましたね!
重量 | 90g(Sサイズ、パッド無)、120g(Sサイズ、パッド有) |
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ギアループの数 | 2個+4個の予備ギアループ+2個のアイススクリュースロット |
アイスクリッパースロットの数 | 無し |
オススメシーン | 沢登り、スキー、冬山登山、簡単なバリエーションルート、スピードクライミング |

最大の特徴は、クライミングハーネスのようにレッグループが分離しているという事です。
それでいて、アルパインハーネスのように履ける。
レッグループが分離しているので、歩くときも体重を掛けた時も快適。
ギアループもややハードで使いやすく、ホールループまでありますので、使い勝手も良い!
重量 | 128g(Sサイズ) |
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ギアループの数 | 4個+2個のアイススクリュースロット+1個の小さいホールループ |
アイスクリッパースロットの数 | 無し |
オススメシーン | 沢登り、スキー、冬山登山、簡単なバリエーションルート、アルパインクライミング |
最後に
僕は最初のアルパインハーネス選びを失敗しました。
とにかく、何をするにも痛かったんですね。
懸垂下降はもちろん、普通に歩いているだけでも股が痛くなってくる。
最初にそういった経験をすると、不思議な物で「アルパインハーネスはそういう物」と謎の先入観が産まれるんですよね。
そこで、最新のアルパインハーネスを装着した時に「なんて快適なんだ!」とびっくりしたのを覚えています。
クライミングハーネスも一緒ですね。
初心者向けのハーネスでマルチピッチに行くと腰回りが痛くなったりして。
「そういう物なんだ」と先入観持っていました。
ハーネスもクライミングシューズも、痛かったら登りに集中できません。
そもそも楽しくありません。
今回の記事が多くの人に喜ばれることを願って書いてます。
では次回の記事もお楽しみに!