【おすすめ14選】クライミング用ハーネスの使い方と選び方を徹底解説!2025年版

ハーネスはクライミングの必須装備です。種類が多く、どれも見た目が似ているので、デザインで選んでもいいのではと悩む方も多いです。ハーネス選びに失敗すると、懸垂下降や歩行だけで股回りが痛くなる可能性があります。
この記事では、ハーネスの各部の名称と詳しい使い方、使用シーンごとのハーネスの選び方を解説します。この記事を読むと、自分の使い方に合った快適なハーネスを選べます。ハーネスはバックルの数とギアループの数が重要です。使用シーンごとにクライミング用かアルパイン用ハーネスを選びましょう。
ハーネス選びにこだわると、クライミングが快適になる
そもそもハーネスとは?


ハーネスとは、墜落時の衝撃から身体を守ってくれる装備です。工事用などのハーネスもありますが、必ずクライミング用ハーネスを使用しましょう。
ハーネスは落下時の衝撃から身体を守ってくれる
ハーネスはクライマーが落下した力を分散し、けがを防いでくれます。正しく装着され、適切に調整されているかが重要です。ハーネスはクライマーの経験レベルやクライミングの種類、体型などに合わせて選ぶ必要があります。
ハーネスを適切に選ぶと、クライミングが快適になる。
マルチピッチは、ビレー中はハーネスに体重を預ける時間が長いです。自分の体型に合ってなかったり、用途の違うハーネスを使用すると、腰回りが痛くなります。自分の体型や用途に合わせてハーネスを選ぶと、クライミンが快適になります。身体にかかる負担が全く違います。
ハーネスの各部の名称と使い方
ハーネスの名称と使い方を詳しく解説します。
ウェストベルト:ハーネスの快適さを左右する
ウェストベルトはハーネスの快適さを左右します。ウェストベルトは、柔らかくて、適度な厚みがあり、幅広な物のほうが快適です。体形に合っていないサイズだと、ビレイループとギアループの位置のバランスが悪くなります。
1,ウェストベルトが腰骨の上にくるようにする。
2,腰骨からズレない程度にバックルを閉める。手のひらが入るぐらいがベスト。
3,ビレイループをおへその下あたりにする。ギアラックがバランスよく左右にある状態にする。
4,余ったストラップは、リテイナーに収納する。
レッグループ:荷重の分散と体勢を支えてくれる
落ちた時の衝撃を分散してくれます。手のひらが入るぐらいに締まる物を選びましょう。

レッグループには、ゴムかバックルでサイズを調整する物があります。それぞれのメリット・デメリットは以下のとおりです。
・太もも周りがゴワゴワしない。
・ハーネスが軽くなる。
・ゴムが伸びると寿命。
・サイズ選びが難しい。
・体型の変化に対応できる。
・寿命が長い。
・太もも周りがゴワゴワする。
ゴムストラップ:レッグループとウェストベルトへの荷重を調整する
レッグループの位置を決める、重要なパーツです。ロープにぶら下がったときに、上体の安定に関わります。ロープにぶら下がったときに、座れる姿勢なら問題ありません。上体が後ろに倒れる場合は、レッグループの位置を上げましょう。


ゴムストラップを一時的に外すこと用を足せます。ゴムストラップは外せるものを選んだほうが良いです。特に女性はゴムストラップを外しやすい物を選びましょう。
タイインループ:ハーネスの交換頻度で見る重要ポイント1

メインロープを接合するときに使います。ロープとの摩擦で最も摩耗するポイントです。ハーネスの交換頻度を見るポイントで、一番重要な場所です。
ビレイループ:ハーネスの交換頻度で見る重要ポイント2

ビレイ器具を取り付けるループのことです。ビレイループも摩耗しやすいです。摩耗がひどければハーネスを買い替えましょう。
ギアループ:ハーネスの使いやすさを左右する重要パーツ

ハーネスの使いやすさ(ギアを取り出しやすいか)を左右するパーツです。写真のように、ギアループが硬い物は使いやすいです。ギアループが硬い物は「ハード、モールドギアループ、3D形成」などと言います。紐タイプのギアループは、硬いギアループより使いにくいです。ギアループに、体重や説明書以上の荷重がかかる使い方をしてはいけません。
ホールループ:ほとんどの人にとっては、追加のギアループ


後ろのループのことです。一部のハーネスは、ギアループよりも頑丈なホールループもあります。強度に関しては説明書にて確認してください。写真のハーネスは0キロニュートンと書いてありますが、マムートなどは2キロニュートンの物もあります。多くの人にとっては追加のギアループとしての使い道です。
アイスクリッパースロット:追加のギアラックを装着できる



アイスクリッパーと呼ばれる、追加のギアラックを固定する物です。アイスクリッパーは各社が出しています。アイスクリッパースロットのサイズはさまざまです。アイスクリッパーは、アイススクリューやピッケル等のラッキングに便利です。沢登りではハーケンなどもラッキングできます。
女性用ハーネスと男性用ハーネスの違いは、あまりない。
女性用は男性用に比べてレッグループが少し大きく、ウェストベルトの位置が高くて細い傾向にあります。サイズが合えば、女性が男性用、男性が女性用のハーネスを装着しても問題ありません。
番外編:チェストハーネス
アブミを使った人工登攀や、重い荷物を背負って登るときは、落ちた時に上体が下側に落ちやすいです。チェストハーネスは、上体が下側に落ちるのを防いでくれます。子供は頭が重たく、上体が下側に落ちやすいのでチェストハーネスとの併用がおすすめです。
クライミングハーネスとアルパインハーネスの違い
クライミングハーネスもアルパインハーネスも、墜落時に身体の安全を守ってくれる点は同じです。ハーネス装着時の快適さと装着の仕方が異なります。
見た目の違いとメリット・デメリット


クライミング用ハーネスは、どんな場面でも使いやすいです。長時間体重を預けても快適で、ギアラックなどの装備が充実しています。アルパイン用ハーネスと比べると、重くてかさばる点がデメリットです。
アルパイン用ハーネスは、使用シーンに合わせて適切なモデルを選ぶ必要があります。適切なモデルを選べれば、メリットが大きいです。アルパイン用ハーネスのメリットとデメリットは以下のとおりです。
メリット
■ハーネス自体が軽量・コンパクト。
■スキー靴やアイゼンを履いたままでも装着できる。
■ハーネスを装着したままでの長時間の歩行がしやすい。
デメリット
■長時間ぶらさがったり、落ちた時に身体への負担が大きい物もある。
■ギアラックなど装備が簡素なものがある。
■使用想定シーンとマッチした物を選ばないと不便に感じることもある。
想定シーン
クライミング用とアルパイン用、それぞれ得意とするシーンは異なります。ハーネスの性能にもよりますが、それぞれの想定シーンは大まかに以下のとおりです。
- クライミング用ハーネス
- スポートクライミングやマルチピッチ、人工壁で使いやすいです。アイスクライミングやバリエーションルートにも使えます。
- アルパイン用ハーネス
- 沢登りや雪山登山、スキーやバリエーションルートにおすすめです。岩稜の通過時など、万が一に備える場合にも有効です。
装着方式が大きく異なる


クライミング用ハーネスは、レッグループに足を入れるようにハーネスを履きます。バックルなどを外す作業はほとんどないので、初心者でも安全に装着できます。






アルパインハーネスは、レッグループに足を入れる作業が無いです。装着の手順は多くなりますが、アルパインな状況にこそメリットが多いです。具体的なメリットは以下のとおりです。
- アイゼンやスキー、登山靴を履いたまま装着できる。
- ハーネス装着時にバランスを崩しにくい。
- 不安定な場所でも装着しやすい。
- 慣れたら素早く装着できる。
ウェストベルトの厚みと大きさが異なる

長時間ハーネスに体重を預けた際の快適さの違いは、ウェストベルトの違いでもあります。ウェストベルトとレッグループに荷重が分散されるかが重要です。ウェストベルトがただ厚ければ良いという物ではありません。しかし、クライミング用ハーネスのウェストは、アルパイン用よりも厚く幅広なので快適です。
ギアループの使い勝手が異なる


クライミングハーネスのギアループはハード(物理的に硬い)な物が多いです。アルパインハーネスは軽量化とコンパクト化の為、ギアループが柔らかい物が多いです。ギアループは硬い方が使いやすいですが、柔らかくても難しいクライミングをしないなら問題はありません。
アルパインハーネスのギアラックは、カラビナのノーズに段差が無い物の方が相性がいいです。引っかかるからですね。
【クライミング用ハーネス】の選び方
いくつかのポイントがあるのでご紹介します。
バックルの数で選ぶ


ハーネスのウェストベルトは、シングルバックルかダブルバックルかのどちらかです。最近のハーネスはシングルバックルの物が多いです。それぞれ特徴があるので解説します。


シングルバックルは装着感も良く、動きやすいです。ハーネスが軽くなり、脱着が簡単というメリットもあります。体格や服装の変化への対応が難しいので、冬季以外でのサイズ選びが基本です。サイズ選びに自信がある人は、冬季に片バックルを選んでも問題ありません。
ダブルバックルはサイズ選びが簡単です。体格や服装の変化に合わせやすいので、初心者や冬季も使いたい人にはダブルバックルがおすすめです。デメリットは、ハーネスが少し重くなり、装着感が少し悪いことです。
ギアループの数と質で選ぶ

ショートルートや人工壁などの短いルートなら、ギアループは最低限の数でも良いです。マルチピッチなどの長いルートを登るなら、ギアループは多いほうが使い勝手が良いです。
アイスクリッパーの有無で選ぶ



アイスクリッパーを装着するなら、アイスクリッパースロットがあるモデルを選びましょう。アイスクリッパースロットはアイスクリッパーの固定力を高め、アイスクリッパーの落下防止になります。


ペツルのキャリツールエボは、アイスクリッパーが無くても装着ができます。迷ったらこれを買っておけば間違いありません。

【アルパイン用ハーネス】の選び方
僕の経験上、ハーネスの素材が柔らかい物ほど装着感が良いです。ハーネスの素材がゴワゴワして硬い物ほど装着感が悪いです。装着感が良い物ほど値段が高く、悪い物ほど値段が安いです。アルパインハーネスには、長時間歩行しても違和感ない装着感の良さが求められます。
体重を預ける時間で選ぶ
アルパイン用ハーネスはクライミング用と違い、ウェストベルトが細くて薄い傾向にあります。体重を預ける時間が長いと、腰回りが痛くなる可能性があります。アルパイン用ハーネスは種類がさまざまなので、どのくらいの時間、体重を預けることになるかを想定して選びましょう。下の表を参考にしてください。
- マルチピッチクライミング
- スポーツクライミング
- アルパインクライミング
- 沢登り
- 簡単なバリエーションルート
- 冬山登山
- スキー
短い
体重を預ける時間が短い場合の選び方



体重を預ける時間がほとんど想定されない。または、使わないかもしれないけど一応持って行きたい場合には、最低限の機能に絞ったものを選んでも良いです。
ブルーアイスのコーカスライトなどは、最低限の機能に絞ったハーネスです。最低限のサイズ調整機構やギアループしかないので、ハードな使い方には向いていません。コンパクトさと軽さに的を絞ったハーネスです。
体重を預ける時間が長い場合の選び方


アルパイン用ハーネスの中でも、作りの良い物を選びましょう。ウェストやレッグループのサイズ調整ができるものがおすすめです。サイズが合っていないと体重がしっかり分散されず、痛い思いをするかもしれません。
最後に、軽さやコンパクトさで選ぼう
アルパインハーネスは、軽さやコンパクトさ、値段の安さを優先して選ぶと失敗しやすいです。自分が使うシーンを考え、必要な機能を考え、最後に軽くてコンパクトなものを選ぶと失敗しにくいです。
【クライミング用ハーネス】のおすすめ8選!
【ペツル/コラックス】




ペツルのコラックスは、ウェストが両バックルでレッグループもバックルタイプなので、サイズ合わせが簡単。体型が服装の変化にも合わせやすいです。値段もお手頃で、ギアループも使いやすい。
最初のハーネス選びに最適です。
重量 | 470g(サイズ1、Sサイズ相当) |
---|---|
ギアループの数 | 4個+小型のループ |
アイスクリッパースロットの数 | 無し |
オススメシーン | ショートルートや短いマルチ。 |

【エーデルリッド/ジャイⅢ】




片バックルですが、ウェストベルトが動くのでサイズ調整が簡単です。レッグループも調整ができます。バックルからベルトを外すことで、アルパイン用ハーネスのように装着できます。後側のギアループはバックパックに干渉しにくい作りです。お値段も手ごろで、さまざまな用途に使えるハーネスです。
重量 | 368g(サイズS) |
---|---|
ギアループの数 | 4個+小型のループ(チョークバッグ用) |
アイスクリッパースロットの数 | 2個 |
オススメシーン | マルチ、ショート、アルパイン、アイスクライミング |

【ブラックダイヤモンド/モーメンタム4S】



最安であっても機能に不備はありません。ウェストは両バックルでレッグループにもバックルがついているので、サイズが合わせやすいです。ギアループが3D形成されているのでとても使いやすい。
ウェストなどの生地も柔らかめで、初心者の最初のハーネス選びにオススメです。
重量 | 340g(Mサイズ) |
---|---|
ギアループの数 | 4個 |
アイスクリッパースロットの数 | 無し |
オススメシーン | ショートルートや短いマルチ |

【ブラックダイヤモンド/ゾーン】




軽くて動きやすい。クッションでは無く、3本のベルトがウェストとレッグループに内臓されており、荷重が分散されるので快適。縫い目のないビレイループは初心者にもオススメ。ギアループも多く、アイスクリッパーもあるのでオールラウンドに使用可能です。
重量 | 307g(Mサイズ) |
---|---|
ギアループの数 | 5個+ホールループ |
アイスクリッパースロットの数 | 2個 |
オススメシーン | マルチ、ショート、アルパイン、アイスクライミング |

【ペツル/アキラ】




快適さと使いやすさを徹底追及した、ペツルのハイエンドハーネス。ハングドッグしても快適で、通気性と吸汗性に優れたウェストベルト。かさばるカムなどのギアもラッキングしやすい、角度のついたギアループ。レッグループにバックルを使用しているにも関わらず軽量です。
アイスクリッパーは無いですが、キャリツールエボを使用可能!
重量 | 405g(Mサイズ) |
---|---|
ギアループの数 | ギアループ×5+小さめのリアアクセサリーループ×1 |
アイスクリッパースロットの数 | 0個(キャリツールエボを使用可能) |
オススメシーン | クラック、ショート、マルチ、アルパイン、アイス |

【アークテリクス/AR395】

アークテリクス/AR395(女性用はAR385)
4シーズンの使いやすさと、体重を預けた時に負荷が全体へといきわたるWSTテクノロジーに好評のあるハーネス。アイスクリッパーが4つ、レッグループは調整機能付き。ギアループも硬めなので扱いやすいです。アイスクリッパーは無いですが、キャリツールエボを使用可能!
重量 | 395g(Mサイズ) |
---|---|
ギアループの数 | ギアループ×4+小さめのリアアクセサリーループ×1 |
アイスクリッパースロットの数 | 4個 |
オススメシーン | ショート、マルチ、アルパイン、アイス |

【ブルーアイス/クエスタアジャスト】



アイスクリッパーが4個付いてます。岩場からアイスクライミングまで使いやすいハーネス。レッグループが調整できるので幅広い服装にも対応可能です。非常に軽い点も特徴です。
重量 | 310g(Mサイズ) |
---|---|
ギアループの数 | ギアループ×4 |
アイスクリッパースロットの数 | 4個 |
オススメシーン | ショート、マルチ、アルパイン、アイス |

【ブルーアイス/ヘイロ】




快適さを犠牲にせずに軽量化を実現したブルーアイスのハイエンドハーネス。ダイニーマをループ状に織り込むことにより、ウェストとレッグループを薄くしつつも、荷重分散(快適さ)を犠牲にはせず超軽量な仕上がりになってます。
縫い目の無いビレイループ。前2つのギアループは3D形成されているので非常に使いやすい。コンパクトで軽量なので、縦走時にザックに忍ばせておくのにも良い。2023年に新発売されたばかりです!
重量 | 245g(Sサイズ) |
---|---|
ギアループの数 | 4個 |
アイスクリッパースロットの数 | 2個 |
オススメシーン | マルチ、ショート、アルパイン、アイス、バリエーション |

【ブラックダイヤモンド/ロングホール】




幅広ウェストベルトとレッグループで、長時間のハングドッグでも快適。縫い目の無いビレイループが2つあるので、セルフとビレイで分けれるので操作性も良くなり、安全性も向上。ブラックダイヤモンドにしては珍しく、ギアループがウェストの横から出ており、ゴムストラップもバックル仕様で、使いやすさが向上しています!
重量 | 620g(Mサイズ) |
---|---|
ギアループの数 | 硬めのギアループ×5+大型で強化されたホールループ |
アイスクリッパースロットの数 | 2個 |
オススメシーン | マルチピッチ全般、ビッグウォール |

【アルパイン用ハーネス】のおすすめ5選
【ブルーアイス/コーカス】




クラシカルなデザインで誰でも扱いやすい。軽いハーネスにありがちなメッシュ部分が無いので、少々の事では破れる心配がありません。値段も手ごろで装着感も良いです。ビレイループは縫い目が無く、ギアループは見た目の割には使いやすいです。初心者から上級者にオススメできます。
重量 | 142g(Sサイズ) |
---|---|
ギアループの数 | 4個 |
アイスクリッパースロットの数 | 2個 |
オススメシーン | 沢登り、スキー、冬山登山、簡単なバリエーションルート |

【ブラックダイヤモンド/クーロワール】




レッグループを青色に(しかも内と外で色を分けています)することにより、ハーネスを装着するときに非常に分かりやすい。ビレイループは縫い目が無く、軽量。アイスクリッパーを4つ備えるなど、使いやすさにもこだわっています。
重量 | 135g(S/Mサイズ) |
---|---|
ギアループの数 | 2個 |
アイスクリッパースロットの数 | 2個 |
オススメシーン | 沢登り、スキー、冬山登山、簡単なバリエーションルート |

【ブルーアイス/コーカスプロ】




超ミニマム、コンパクトでスリムな新しくなったコーカスプロは、快適性、重量、耐久性において完璧なバランスを目指して作られました。アルパイン用ハーネスには珍しく、ハードタイプなギアループです。困難なルートでも使いやすいアルパイン用ハーネスです。以下の記事でレビューしてます。
>>【レビュー】新しくなったコーカスプロは岩でも沢でも使える|ブルーアイス
重量 | 131g(XSサイズ)、145g(Mサイズ) |
---|---|
ギアループの数 | 4個 |
アイスクリッパースロットの数 | 4個 |
オススメシーン | 沢登り、スキー、冬山登山、高難度のバリエーションルート |

【ペツル/フライ】




快適性能を犠牲にせずに、これほど軽量でコンパクトなハーネスは他に無いと思います。使い方はやや上級者向けですが、それ以外はパーフェクトなハーネス。ウェストとレッグループのパッドを脱着できるので、使用シーンも選べるスグレモノです。東京五輪では、スピードクライミングで使用している選手も何人か居ました。
重量 | 90g(Sサイズ、パッド無)、120g(Sサイズ、パッド有) |
---|---|
ギアループの数 | 2個+4個の予備ギアループ |
アイスクリッパースロットの数 | 2個のアイススクリュースロット |
オススメシーン | 沢登り、スキー、冬山登山、簡単なバリエーションルート、スピードクライミング |

【ブルーアイス/コーカス】



重量 | 128g(Sサイズ) |
---|---|
ギアループの数 | 4個+1個の小さいホールループ |
アイスクリッパースロットの数 | 2個のアイススクリュースロット |
オススメシーン | 沢登り、スキー、冬山登山、簡単なバリエーションルート、アルパインクライミング |

最大の特徴は、クライミングハーネスのようにレッグループが分離しているという事です。それでいて、アルパインハーネスのように履ける。レッグループが分離しているので、歩くときも体重を掛けた時も快適。ギアループもややハードで使いやすく、ホールループまでありますので、使い勝手も良い。
外岩クライミングに挑戦しよう

外岩クライミングに挑戦したいけど、何から始めればよいのかわからず迷っている方もおられます。必要な知識や準備するクライミングギアは多いです。以下の記事では、これから外岩クライミングを始める方のために、必要なことと物を網羅的に解説しています。
>>【外岩クライミング入門】始め方や安全に楽しむための完全ガイド!ジムとは違うポイント
僕はアルパインが好きです。アルパイン人口を増やしたくてブログを書いてます。アルパインクライミングを始めてみたい方には以下の記事がおすすめです。
>>【安全に楽しむ】アルパインクライミングの始め方|日本におけるアルパインの種類や、必要な知識など
映像でアルパインやクライミングの世界を楽しみたい方には以下の記事がおすすめです。クライミングの映画は面白くない物が多いですが、面白い映画をピックアップしました。無料で見られる方法を解説しています。
>>【無料で見れる】アルパインクライミングの映画|おすすめ7選。感動と興奮をあなたに
最後に
僕は最初のアルパインハーネス選びを失敗しました。とにかく、何をするにも痛かったんですね。懸垂下降はもちろん、普通に歩いているだけでも股が痛くなってくる。最初にそういった経験をすると「アルパインハーネスはそういう物」と謎の先入観が産まれます。
最新のアルパインハーネスを装着した時に「なんて快適なんだ」とびっくりしたのを覚えています。クライミングハーネスも一緒ですね。初心者向けのハーネスでマルチピッチに行くと腰回りが痛くなったりして。「そういう物なんだ」と先入観を持っていました。
ハーネスもクライミングシューズも、痛かったら登りに集中できません。楽しいはずのクライミングが楽しくなくなります。今回の記事が多くの人に喜ばれることを願って書いてます。
では次回の記事もお楽しみに!