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マルチピッチ向けクライミングシューズ【オススメ3選徹底比較!】

岩と沢さん
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クライミングシューズは種類が多すぎて、何がマルチピッチ向けクライミングシューズなのか分かりにくいです。マルチピッチ向けとされてる靴も、その他の靴と比べてどういった特徴があるのか分からないです。

この記事では、マルチピッチ向けクライミングシューズとして販売されている3足をそれぞれ実際に履き比べて徹底調査しています。結論は以下のとおりです。

結論

■スポルティバ TCプロ
・ワイズ(足幅)が広いので快適。
・エッジングはやや弱め。

■スカルパ マエストロミッド
・TCプロよりもややワイズは狭い
・エッジングはしやすいので、安心感がある。

■BD アスペクトプロ
・ワイズはやや狭い。
・カカトのおさまりが良い。
・エッジングはしやすい。

岩と沢さん
岩と沢さん
この記事を書いた人
Profile
■JSPO山岳コーチ2(共通未修得)
■JSPOクライミングコーチ1
■元登山ガイドステージⅡ
■元登山用品店のショップ店員
■半年間、副業WEBライターしてました

山に登る事と、新しいギアを山で試すことが好きです。
趣味が登山だけという生活を16年ぐらいしてます。
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マルチピッチに向いたクライミングシューズの特徴5選

左から【スポルティバ/TCプロ、BD/アスペクト、スカルパ/マエストロMID】

具体的に見ていきましょう。

【特徴1】適度にソールが硬く、長時間のクライミングに最適

マルチピッチに行くなら、硬い靴の方が足が疲れにくく、クラックに足を入れた際も足が痛くなりにくいです。ボルダリング向けのシューズは丸めれるぐらい柔らかいです。マルチピッチ向けシューズは硬めです。

柔らかい靴にもメリットはあるのですが、どちらかというとボルダリングやショートルート向けです。長時間のクライミングでも足が疲れにくく、エッジングが良い硬めの靴がオススメです。

【特徴2】適度なフラットソール

▲ダウントゥとは?

左の靴はダウントゥと呼ばれる、土踏まずからつま先にかけてソールが下がっている靴です。右の靴はカカトからつま先まで真っすぐなフラットソールです。長時間のクライミングなら、断然フラットソールの方が快適です。

▲ダウントゥの違い

今回比較する3足を見比べてみました。わずかではありますが、TCプロが一番フラットソールに近く、アスペクトはややダウントゥなのが分かります。

▲3足の相関図

回比較する3足の相関図を作ってみました。靴の柔らかい・硬いでダウントゥの役割も変わってくるのですが、今回は硬い靴前提の図です。快適さならTCプロ、エッジング重視ならアスペクト、中間を選ぶならマエストロミッドがおすすめです。

▲ターンイーンの違い

ターンインとは、靴が親指方向にあえて曲げて作ってあることをいいます。マエストロミッドとTCプロはそこまでターンインしてないですね。アスペクトは他2足とくらべてターンインが強めなのが分かります。

【特徴3】シューレースであり、全体がレザー仕上げ

マルチ向けシューズはシューレース(紐締め)のものが多く、靴全体がレザーで作られています。それぞれの、メリット&デメリットは以下のとおりです。

メリットデメリット
シューレースタイプ・足首からつま先まで締め具合が微調整できる。
・足とのフィット感が良い。
・靴の脱ぎ履きに時間がかかる。
靴全体がレザー・足へのフィット感が良い。・値段が高い。

足とのフィット感が高まると長時間のクライミングで足が疲れにくく、痛くなりにくいです。シューレースタイプは、難しいピッチでは全体をよく締めて、簡単なピッチでは少し緩めることもできます。ビレー時に靴を早く脱いで足を休憩させたいという理由でベルクロを選ぶ方もいます。

クラックを登る方はシューレースの方が良いです。ベルクロタイプはふっとジャムをした際に、ベルクロが岩に干渉して邪魔になるからです。

【特徴4】ソールが硬く、つま先全体に厚手のラバーが張ってありクラックも快適

見た目ではどちらもつま先にラバーが張ってあるのですが、用途が違います。

青い靴は、つま先を引っ掛けるためにラバーが張ってあります。マルチピッチ向けシューズはクラックにフットジャムをした際でも、足が痛くならないためにラバーが張ってあります。

【特徴5】足首まで保護してくれる

マエストロミッドとTCプロは、くるぶしにクッションが入っています。クラックなどに足をねじ込んだ時に、足首を守ってくれる役割があります。身体をすっぽり入れてしまうような広いクラック(ワイドクラック)の時に有効です。

マルチピッチ向けクライミングシューズのサイズ感と特徴

サイズ感と足幅が広いかどうかもポイント

商品名サイズサイズ感と特徴
スポルティバ
TCプロ
EUR 42.5ワイズ(足幅)が広いので長時間でも快適。
アーチサポートが少し弱く(エッジングも少し弱く)感じる。
スカルパ
マエストロミッド
EUR 42.5スポルティバよりもワイズはやや狭い。
アーチサポートを感じるのでエッジングに安心感がある。
紐が締めやすい。
BD
アスペクト
EUR 42.5マルチではギリギリのサイズ感。
マルチで使うならもう0.5~1大きくても良い。
ワイズも狭いが履きやすくてカカトの収まりは良い。

僕の足の実寸は25.5cm。普段は26.5cmの靴を履いてます。TCプロとマエストロミッドはマルチ向けにかなり大きめのサイズ感を選んでます。ショートルートだとEUR41.5~42あたりが僕のちょうどよいサイズ感です。

特に初心者は、先ずは長時間楽に履けることの方が重要だと考えています。痛いサイズ感を選んだからと言って、難しい所が登れるわけではありません。先ずは気持ち大きめを選んでおきましょう!

初心者には、足幅の広いTCプロがオススメ

La Sportiva
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超定番のマルチピッチ向けクライミングシューズ!
なんといってもワイズが広いので、足幅の広い日本人向け。
2021年にはアップデートされ、より耐久性が向上した。

エッジングが強いのを好む人にはマエストロミッド

個人的にはマルチで使用頻度の一番高いシューズ!
やや狭いワイズながら、靴ひもが締めやすく、全体としてレザーのフィット感が気持ちよい。
快適ながら、アーチサポートがやや強めなのでエッジング性能も高い。

マルチピッチだけでなく、ショートルートでも使いやすいアスペクト

サイズ選びが少し難しい印象ながら、適切なサイズを選べるとフィット感の高さに驚くはず。
ソールの硬さからくるエッジングの良さは、マルチピッチだけでなくショートルートでも積極的に使いたくなる。
個人的にはデザインが一番好き。

この3足からご自身に合いそうなクライミングシューズを選ぶと
■あれほど痛かった靴の痛みから解放される
■どんな岩質に対してもバランスの良い靴なので自信が持てる
■上質なレザーに足を包まれる快適さ
を得られる可能性があります!

近場にショップの無い人は、サイズ交換の出来るネットショップもオススメ。

近くにショップがあると良いのですが、無い人はオンラインショップに頼らざるを得ませんよね・・。
以下のお店は、条件次第でサイズ交換ができるオンラインショップなのでオススメ!

安くて、珍しい商品もある!
アルパインローズ
サイズ交換の条件
・サイズ交換が可能な商品のみ。
・返品・再送送料とも購入者の負担
・未使用品であること
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・本州・四国・九州 660円
・北海道・沖縄 1,650円
・離島 2200円
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・商品到着後8日間以内
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・合計金額 3,980円(税込)以上の場合基本送料無料
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サイズ交換の条件
・商品到着後7日間以内
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・全国一律550円
・合計金額 3,980円(税込)以上の場合基本送料無料
2足同時に試せる
クライムスワールド
サイズ交換の条件
・商品画像に「サイズ交換」の記載があるもの
・2足同時に試せば、返送料のみ購入者負担
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・全品送料無料
(沖縄のみ1,000円)

参考にして頂ければと思います!

その他のマルチピッチ装備についてはこちら

クライミングシューズを選ぶうえで、ご自身の足の実寸は知っておいてもいいですね!
足の実寸が分からない方は、ZOZOMATでお家で測る方法もあります。
足の実寸を知っておくと何かと便利なのでオススメです。

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※クリックで別タブで開きます。

こちらの記事で、その他のマルチピッチの装備について詳しく解説しています!
もしよかったら見てみて下さいね。

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ではまた!

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■JSPO山岳コーチ2(共通未修得)
■JSPOクライミングコーチ1
■元登山ガイドステージⅡ
■元登山用品店のショップ店員
■半年間、副業WEBライターしてました

山に登る事と、新しいギアを山で試すことが好きです。
趣味が登山だけという生活を16年ぐらいしてます。
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