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【沢登り・雪山・バリエーション】アルパインハーネスの使い方と選び方を解説!

岩と沢さん
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アルパインで使いやすいハーネスをご紹介します。アルパインハーネスは選び方を誤ると不便ですが、適切な物を選ぶとメリットが大きいです。ハーネス選びに失敗すると、懸垂下降や長時間の歩行で股回りが痛くなるので、適切な物を選んでください。

この記事ではアルパインハーネスの特徴、クライミングハーネスとの違い、選び方を解説します。この記事を読むと自分の使い方に合った快適なアルパインハーネスを選べます。

クライミングハーネスの選び方については以下の記事で解説しています。
>>【おすすめ10選】クライミング用ハーネスの使い方と選び方を徹底解説!2026年版

岩と沢さん
岩と沢さん
この記事を書いた人
Profile
■元登山ガイドステージⅡ
■元登山用品店のショップ店員
■JSPO登山ステージ2
■JSPOクライミングコーチ1
8年間務めた仕事を退職し、海外登山を果すほどの登山愛好家。
現在は二児の父をしながら、家庭と登山の両立を目指しています。
Instagramの更新も頑張っています!
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アルパインハーネスとは?

アルパインハーネスの定義はありません。なんとなく、アルパインな山行に適してそうなハーネスのことをアルパインハーネスと呼んだりします。最近のクライミングハーネスは性能が良く、アルパインハーネスとして使える物も多いです

便宜上、このサイトではクライミングハーネスとアルパインハーネスを分けて書いています。

それぞれのハーネスの想定使用シーン

クライミングハーネスとアルパインハーネスでは得意とするシーンが異なります。モデルにもよりますがそれぞれの想定使用シーンは以下のとおりです。

クライミングハーネス
・クライミング全般
アルパインハーネス
・沢登りや雪山登山
・スキーやバリエーションルート
・万が一に備えてザックに忍ばせておきたい場面

それぞれのハーネスのメリット・デメリット

クライミングハーネスとアルパインハーネスのメリットとデメリットを解説します。

クライミングハーネスアルパインハーネス
メリット■長時間体重を預けても快適
■ギアループなどの装備が充実
■軽量・コンパクト
■装着時にバランスを崩しにくい
■アイゼンを履いたまま装着できる
デメリット■重くてかさばる■長時間体重を預けたり、墜落時に腰が痛くなる可能性がある
■ギアループが簡素なものが多い

上のメリット・デメリットは飽くまで一例であり、モデルによって異なります。アルパインハーネスは使用シーンに合わせて適切なモデルを選べばメリットが大きいです。

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アルパインハーネスとクライミングハーネスの違い

それぞれのハーネスの違いについて具体的に解説します。

装着方式が大きく異なる

クライミング用ハーネスはレッグループに足を入れてハーネスを装着します。足場が安定していないと装着しにくいです。バックルを外す作業が無いので初心者でも安全に装着できます。

アルパインハーネスはレッグループに足を入れる作業が無いです。足場が安定していなくてもバランスを崩さずに装着できます。アルパインな状況にこそ装着時のメリットが大きいです。

ウェストベルトの厚みと大きさが異なる

アルパインハーネスは長時間ハーネスに体重を預けることを想定していないモデルが多いです。アルパインハーネスは軽さやコンパクトさを重視するので、ウエストベルトが必要最低限だったりします。

ウェストベルトがただ厚ければ快適、というわけではありません。ウェストベルトとレッグループに荷重が適切に分散されるかが重要だからです。性能の良いアルパインハーネスは荷重分散が良いので快適です。

ギアループの使い勝手が異なる

クライミングハーネスのギアループは物理的に硬い物が多いです。アルパインハーネスはギアループが柔らかい物が多いです。ギアループは硬い方が使いやすいですが、難しいクライミングをしないなら柔らかくても問題ありません

アルパインハーネスを使う方は、カラビナのノーズに段差が無い物の方が引っ掛からないのでおすすめです。詳しくは以下の記事で解説しています。※クリックで別タブで開きます。
>>クライミング用カラビナを徹底解説【おすすめ34選!】登山でも使える基礎知識を解説

元登山ガイドが推す

アルパインハーネスの選び方

アルパインハーネスの選び方はクライミングハーネスの選び方に+αが必要です。+αについて詳しく解説します。ハーネスの選び方については以下の記事で解説しています。
>>【おすすめ10選】クライミング用ハーネスの使い方と選び方を徹底解説!2026年版

【体重を預ける時間】で選ぶ

アルパインハーネスはウェストベルトが細くて薄い傾向にあります。体重を預ける時間が長いと、腰回りが痛くなる可能性があります。体重を預ける時間を想定して選びましょう。下の表を参考にしてください。

体重を掛ける時間<例>
長い
  • マルチピッチクライミング
  • スポーツクライミング
  • アルパインクライミング
  • 沢登り
  • 簡単なバリエーションルート
  • 冬山登山
  • スキー

短い

体重を預ける時間が短い場合の選び方

体重を預ける時間がほとんど想定されない、または使わないかもしれない場合には、最低限の機能に絞ったものを選んでも良いです。コンパクトさと軽さに的を絞ったハーネスなので、本格的な使用はできません。

体重を預ける時間が長い場合の選び方

アルパインハーネスの中でも作りの良い物を選びましょうウェストやレッグループのサイズ調整ができるモデルがおすすめです。サイズが合っていないと体重が適切に分散されず、痛い思いをするかもしれません。

【軽さやコンパクトさ】で選ぶ

アルパインハーネスは軽さやコンパクトさ、値段の安さを優先して選ぶと失敗しやすいです。自身が使うシーンに合わせて必要な機能を備えているモデルを選び、最後に軽くてコンパクトなものを選ぶと失敗しにくいです。

元登山ガイドが推す

おすすめアルパインハーネス5選

快適で使いやすいアルパインハーネスを厳選しました。沢登りや雪山、バリエーションでの使用がおすすめです。

最初のアルパインハーネスにおすすめ
ブルーアイス/コーカス
ポイント
装着が簡単。耐久性が高い。コストパフォーマンが良い。ビレイループは縫い目がなく使いやすい。
ギアループの数/アイスクリッパースロットの数
4個/2個
重量
142g(Sサイズ)
オススメシーン
・沢登り
・スキー
・冬山
・簡単なバリエーション
軽さと履きやすさにこだわる
ブラックダイヤモンド/クーロワール
ポイント
レッグループの内と外が色分けされており、装着時に分かりやすい。ビレイループは縫い目がなく使いやすい。
ギアループの数/アイスクリッパースロットの数
2個/4個
重量
135g(S/Mサイズ)
オススメシーン
・沢登り
・スキー
・冬山
・簡単なバリエーション
がっつり使いたい方に
ブルーアイス/コーカスプロ
ポイント
ハードタイプのギアループが使いやすい。軽さと使いやすさのバランスが良い。ビレイループは縫い目が無い。
ギアループの数/アイスクリッパースロットの数
4個/4個
重量
131g(Sサイズ)
オススメシーン
・沢登り
・スキー
・冬山
・高難度バリエーション
軽さと使いやすさの両立
ペツル/フライ
ポイント
軽くてコンパクト。用途に合わせてパッドの脱着ができる。
ギアループの数/アイスクリッパースロットの数
2個+小さいギアループ4個/0個
重量
90g(Sサイズ・パッド無し)
オススメシーン
・沢登り
・スキー
・冬山
・簡単なバリエーション
ギアラックにこだわりたい
エーデルリッド/プリズマガイド
ポイント
ハードタイプのギアループを4個備えています。レッグループのサイズ調整も可能。
ギアループの数/アイスクリッパースロットの数
4個/4個
重量
156g(Sサイズ)
オススメシーン
・沢登り
・スキー
・冬山
・簡単なバリエーション

ブルーアイス/コーカス

クラシカルなデザインで誰でも扱いやすい。軽いハーネスにありがちなメッシュ部分が無いので、少々の事では破れる心配がありません。値段も手ごろで装着感も良いです。ビレイループは縫い目が無く、ギアループは見た目の割には使いやすいです。初心者から上級者にオススメできます。

重量142g(Sサイズ)
ギアループの数4個
アイスクリッパースロットの数2個
オススメシーン沢登り、スキー、冬山登山、簡単なバリエーションルート

ブラックダイヤモンド/クーロワール

レッグループを青色に(しかも内と外で色を分けています)することにより、ハーネスを装着するときに非常に分かりやすい。ビレイループは縫い目が無く、軽量。アイスクリッパーを4つ備えるなど、使いやすさにもこだわっています。

重量135g(S/Mサイズ)
ギアループの数2個
アイスクリッパースロットの数2個
オススメシーン沢登り、スキー、冬山登山、簡単なバリエーションルート

ブルーアイス/コーカスプロ

超ミニマム、コンパクトでスリムな新しくなったコーカスプロは、快適性、重量、耐久性において完璧なバランスを目指して作られました。アルパイン用ハーネスには珍しく、ハードタイプなギアループです。困難なルートでも使いやすいアルパイン用ハーネスです。以下の記事でレビューしてます。
>>【レビュー】新しくなったコーカスプロは岩でも沢でも使える|ブルーアイス

重量131g(XSサイズ)、145g(Mサイズ)
ギアループの数4個
アイスクリッパースロットの数4個
オススメシーン沢登り、スキー、冬山登山、高難度のバリエーションルート

ペツル/フライ

快適性能を犠牲にせずに、これほど軽量でコンパクトなハーネスは他に無いと思います。使い方はやや上級者向けですが、それ以外はパーフェクトなハーネス。ウェストとレッグループのパッドを脱着できるので、使用シーンも選べるスグレモノです。東京五輪では、スピードクライミングで使用している選手も何人か居ました。
>>【ペツル/フライ】装着感と軽さ、コンパクトさが病みつきになるアルパインハーネス!

重量90g(Sサイズ、パッド無)、120g(Sサイズ、パッド有)
ギアループの数2個+4個の予備ギアループ
アイスクリッパースロットの数2個のアイススクリュースロット
オススメシーン沢登り、スキー、冬山登山、簡単なバリエーションルート、スピードクライミング

最大の特徴は、クライミングハーネスのようにレッグループが分離しているという事です。それでいて、アルパインハーネスのように履ける。レッグループが分離しているので、歩くときも体重を掛けた時も快適。ギアループもややハードで使いやすく、ホールループまでありますので、使い勝手も良い。

エーデルリッド/プリズマガイド

アルパインハーネスの中では珍しく、モールドギアループを4個備えています。モールドギアループとは、コシのある硬いギアループのことを言います。アイスクリッパースロットも4つ備えており、ギアが多くなっても使いやすいハーネスです。ハードな山に行く方にこそ使ってほしいハーネスです。
>>【エーデルリッド/プリズマガイドをレビュー】6個のギアループと4個のスクリューホルダーが使いやすい

重量156g(Sサイズ)、168g(Mサイズ)
ギアループの数4個モールドギアループ+2個の小さいギアループ
アイスクリッパースロットの数4個のアイススクリュースロット
オススメシーン沢登り、スキー、冬山登山、簡単なバリエーションルート

まとめ

僕は最初のアルパインハーネス選びを失敗しました。とにかく、何をするにも痛かったんですね。懸垂下降はもちろん、普通に歩いているだけでも股が痛くなってくる。最初にそういった経験をすると「アルパインハーネスはそういう物」と謎の先入観が産まれます。もう何年も前の話です。

最新のアルパインハーネスを装着した時に「なんて快適なんだ」とびっくりしたのを覚えています。クライミングハーネスも一緒ですね。初心者向けのハーネスでマルチピッチに行くと腰回りが痛くなったりして。「そういう物なんだ」と先入観を持っていました。

ハーネスもクライミングシューズも、痛かったら登りに集中できません。楽しいはずのクライミングが楽しくなくなります。今回の記事が多くの人に喜ばれることを願って書いてます。

では次回の記事もお楽しみに!

この記事を書いた人
岩と沢さん
岩と沢さん
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■元登山ガイドステージⅡ
■元登山用品店のショップ店員
■JSPO登山ステージ2
■JSPOクライミングコーチ1
8年間務めた仕事を退職し、海外登山を果すほどの登山愛好家。
現在は二児の父をしながら、家庭と登山の両立を目指しています。
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