ギアレビュー
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【ペツル/フライ】装着感と軽さ、コンパクトさが病みつきになるアルパインハーネス!

岩と沢さん
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雪山や沢登り。鎖場通過時での万が一に備えてのハーネスなど。
普通のクライミング用ハーネスも万能でいいのですが、アルパインハーネスにはメリットがいっぱいあります

今回は、アルパインハーネスを何種類か使用してきた筆者がペツルのフライを使用したレビューとなります!

結論!

アルパインハーネスはクライミングハーネスと違って、装着したまま歩き回ることが多いので装着感が大事!フライは装着感とコンパクトさ、軽量さがダントツで良い!実際に3mフォールしたけれど身体には何のダメージもなかった!

 

そもそもアルパインハーネスとは?

先ずはクライミング向けとアルパイン向けハーネスの違いについてこちらの表をご覧ください

 クライミング向けハーネスアルパインハーネス
軽さ
コンパクトさ
装着感△~◎(ハーネスによる違いが大きい)
使用用途・滑落前提のクライミング
・長時間のハンギング姿勢でも体への負担が少ない
・大きな滑落は考えられていない物がある
・大きな滑落は考えられているが、長時間のハンギング姿勢までは考慮されていない物が多い


クライミング向けとアルパイン向けで大きく違うのは、軽さとコンパクトさといえます。


クライミング向けはこの二つを犠牲にしている代わりに、滑落時や長時間のハンギングでの体への負担を減らす物が多い。
それに対してアルパインハーネスは千差万別そもそも滑落をあんまり考えていない物や、滑落しても体への負担は少ないが、ハンギングでの体に対する負担が大きい物など、物による違いが大きいです。

使用者の使用シーンに合わせて数あるハーネスの中から自分にピッタリな物を選ぶ。それがアルパインハーネスだ!

ブルーアイスのハーネスは、そのあたりの違いを分かりやすく表にしてくれている。

 

ペツルのフライをレビュー!

今まで、いろいろなアルパインハーネスを使用してきた僕が、理想に近いアルパインハーネスをGETした!それが、ペツルのフライだ!

 

 

ペツルのフライは、装着感、滑落時の体への負担、コンパクトさ、軽さ。どれをとってもとても良い!
唯一の弱点は、ギアループが少なく、ギアループがピロピロの紐なので、ワイヤーカラビナが引っ掛かりやすい事ぐらいか。
それでも、フライを様々なシーンで使用してきたが、今まで使ってきたどのアルパインハーネスよりも良かった。

 

沢登りはもちろん。
装着をしていることを忘れるほどの装着感!
もちろん、ハーネスの生地が保水しないので重くもならない。これは雪山でも雪がついたり凍ったりしにくいという点において大事なこと。

 

ギアが多くなりがちな冬山のクライミングでも、ギアループは一応6個あるので整理してギアを振り分けることができる。これ以上ギアが多くなる場合はたすき掛けのギアラックなどを使うことが多い。

 

重い荷物を背負った縦走でも!
なんといっても装着感が良いので、重い荷物を背負ってもハーネスでの股ずれが起こりにくい。
安いアルパインハーネスは、生地が硬く、装着感が悪いものが多い。
その点フライは、生地が非常に柔らかく、装着感が良いのが特徴だ。

とにかくコンパクト

フライには、ボディとレッグループ部分に黒いクッション材が入っている。
これらを取り外すことにより、更にコンパクトにすることができるのも特徴だ!

画面右下の三つの黒いパーツが、取り外せるクッション材だ!
これらを取り外すことで、130gの本体重量が100gまで軽量化でき、よりコンパクトに収納が可能となっている。

一般的なクライミングハーネス

クッション付きのフライハーネス

クッション材を外したフライハーネス(専用収納ケース付き)


クッション材を取り外したフライハーネスの圧倒的なコンパクトさ!
重さも100gと、驚異的な軽さである(一般的なクライミングハーネスは300~500g)

金属バックルを使用しない、革新的な構造

フライハーネスは、金属パーツを使用せずに身体にフィットできるように作られている(特許構造)
身体にフィットさせる構造はどこにあるのか見てみよう。

金属パーツを使用せずに、どうやって身体に固定するのか?

ウエスト周りは、蛇腹となったゴムに、黒いプラスチックパーツを蛇腹にそって移動させウエストにフィットさせる方法だ。

このゴムパーツが、クライミング中などに動いて外れそうで少し怖いが、今まで使ってて勝手に緩んだということは無い。
僕は念のため、ビレイループとなる白い2つの輪っかに、写真のように常時カラビナを付けている。

このウエストのゴムパーツは、ウエスト周りを少し緩めたいときや、しっかり閉めたいときなど調整がしやすく気に入っている!

レッグループは、上の写真のようにガースヒッチで玉に留めるといった感じだ。
正直、「こんなので大丈夫?」と思ってしまうが、意外と装着感が良く、もちろん勝手に外れるということもない。

フライ唯一の欠点はギアループにある!

フライには、一応6個のギアループがついている。
一応というのも、上の写真を見てもらえば分かるように、|_|こんな形をしている。
沢や雪山は、クライミングのように多くのギアを持ち歩かないのであまり困ったことは無い
キャメロット等を持ち歩く際には、方掛けしたスリングやギアラックを使うようにしている。

ギアラックの数よりも、ギアラックが紐であることのほうがデメリットが大きいと思う
カラビナのノーズが引っ掛かる物だと、とにかくギアループに引っ掛かって大変!
カラビナのノーズ形状を選ぶハーネスであることが唯一の欠点だろう。

最後に

アルパインハーネスは、使用シーンに合わせて選ぶとメリットを得やすい反面、間違った選び方をしてしまうと痛い目にあったりします。
中には、軽量さだけを表に出して、装着感の悪さや、ハンギング時の身体に対するダメージをあまり考えていない製品もあります。
実際に身体に装着して選んでみると、ハーネスによって装着感が全然違うのがアルパインハーネスです。

特にアルパインハーネスは、クライミングハーネスと違い、装着したまま行動する事のほうが多いと思うので、装着感は大事だというのが僕の考えです!

フライは、東京オリンピックのスピードクライミング競技で使用している人も多かったです!(楢崎選手も使用していましたね!)

それでは、楽しいアルパインハーネス選びな一日を!

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この記事を書いた人
岩と沢さん
岩と沢さん
この記事を書いた人
■JSPO山岳コーチ1
■元登山ガイドステージⅡ
■元登山用品店のショップ店員だった僕。
山に登る事と、新しいギアを山で試すことが好きです。
WEBライターとしても活躍しています。
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