【3年愛用】雨・雪に強いソフトシェル【フロウラップ】レビュー!
■ソフトシェルは、蒸れて暑くなるし、雪や雨が降ると中が濡れてしまう。
■ソフトシェルは撥水性がある物が多いけど、洗濯すると撥水性は落ちちゃうのが現実。
■普段使いもできる、高機能な登山ウェアが欲しい!
こんな疑問や悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
ソフトシェルはもともと乾燥したヨーロッパで生まれた服で、多湿な日本ではどちらかというと不向きだというのが僕の海外登山で得た経験則。
この記事では、「日本のメーカーが日本の気候にあわせて作ったソフトシェル」をご紹介!
僕は愛用して4年目。全種類使ってみたからこそ分かる、使いやすさを徹底解説!
この記事を読むと、「雪山であればハードシェルのわずらわしさ」「微妙な天候の時の服装選びで迷う」ことが無くなる服が見つかります。
また、サイズ感も分かりやすく説明しています!
■中途半端な耐水性があるからこそ使うシーンを選びにくい。
■条件がよければ服の中の服が乾いていく、圧倒的透湿性。
■ストレスの無い肌触りとストレッチの良さ。
■値段で迷ったなら、絶対フーディーのほうがいい。
アルパインや雪山でも使えるのに普段使いもできる理由4選!
脱ぐ間の無いアルパインクライマーや、脱ぐ間はあるけど着替えるのが億劫な方にはピッタリなソフトシェル!
生地はやや厚めなので、夏の高山、秋から春先にオススメです。
理由1、雪やちょっとした雨に対応する耐雨性のある生地!
フロウラップの良い所① 中途半端な耐水性。
撥水性をうたうソフトシェルが多いですが、フロウラップは耐雨試験を行っています。
3年も使用して、生地の撥水性能はかなり落ちてしまったけれど耐水性はあります。
強めなシャワーを1分ほど当て続けた結果、生地の中は濡れていません。
生地だけは防水生地といっても良いのでは?と思います。
ただし、シームテープ(縫い目の防水処置)はしていないので縫い目からは水が漏れてきます。
引用:ファイントラック公式耐雨試験 https://www.finetrack.com/products/l4-midshell/flowwrap/
強めの雨を3時間かけ続けても、中の長袖は10gしか濡れなかったとの事。
縫い目の処置をしていないので耐水とは言えないけれど、十分に耐水性能は持っていると言える。
もちろん、現場でその耐水性能は確認済み。
■ちょっと雨や雪が降ったぐらいでは、中の服は濡れない。
■撥水性能を上回る雨や雪がふると、表面の生地は水分を吸って濡れるので、冬であれば凍ったりする。
■冬は、長時間雪の中で行動をするならレインウェアやハードシェルを着たほうが良い。
ダブルシェル効果で徹底的に服を濡らさない事ができる。
引用:ファイントラックHP https://www.finetrack.com/layering/about/
ハードシェルの下にフロウラップを着る事で、アウターが耐えきれなかった水をフロウラップで完全に防ぐというもの。
このダブルシェルは効果絶大。
春先の湿った雪や、突然の雨でもしっかりと濡れを防いでくれるので安全です。
夏の北アルプスの強い雨などにも使えるのではないかなと思います。
ダブルシェルの実験動画 引用:ファイントラックHP Youtube https://www.finetrack.com/layering/about/
フロウラップパンツだと、 雪の上に長時間座った時のお尻の濡れも防いでくれるので最高!
理由2、乾燥した季節では、中の服が乾いていく不思議な体験をできる。
フロウラップの良い所② 透湿性の良さ。
脱ぐのが面倒だからとそのまま行動すると汗をかきますよね。
フロウラップなら問題ありません。
フロウラップを着て、登りで汗をかいて日陰で休憩していると、中に着ている服が乾いていくのが分かるという不思議体験が出来る。
服の中で汗が蒸れる感じが無く、少しづつ放出しているような感じ。
もちろん条件によりますが、そういった体験を何回か感じられたので、フロウラップの透湿性はやはり凄い。
■外国産のソフトシェルは乾燥した気候に合わせて作られたもの。
■フロウラップは日本の気候に合わせて作られている。
実際に僕はスイスやフランスで登山をした際に、気候の違いを肌で感じました。
日本って本当に多湿。
リンクベントの位置が絶妙で使いやすいのもポイント
また、このリンクベントの位置が絶妙でザックを背負っていても開け閉めがめちゃくちゃ楽。
リンクベントを開けて服を掴んでパタパタすると換気が一瞬でできます。
是非このベンチの位置は他のメーカーも真似してほしい。
リンクベントの換気についてはこの動画が分かりやすいですね!
理由3、上下ともにノンストレスな着心地!登山靴との相性もバッチリ。
フロウラップの良い所③ 着心地の良さ。
軽くて非常にしなやかな生地が使われています。
単体での使用ももちろん、重ね着した時のゴワゴワ感が全くありません。
■生地はとってもよく伸びてくれるので、ストレッチについては何の心配もありません。
■生地の肌触りとしては、レインウェアのようなゴワゴワ感が無くて、サラッとした感じです。
登山靴やスキーブーツにもフィットする裾回り
フロウラップパンツは様々な靴にフィットするように、裾口にはグレー色の伸縮する生地が使われています。
冬靴まではノンストレスでフィットしてくれます。
※スキーブーツでフィットさせると服に傷が付くのでオススメはしません。
理由4、普段使いできるようにメーカーもデザインを改良している。
僕が持っているフーディタイプは旧型。
新型はリンクベントやジッパーが目立たないようになっているのが分かりますね。
ロゴまでも同色にして目立たないようになっています。
デザイン性が上がっているなと個人的には思います!
僕が持っているジャケットタイプは旧型。
旧型は脇のところにグレー色の伸縮する素材を使用していて、正直これが「ダサいな~」と思ってました。
そういった声が多かったのか?(笑)
新型は黒い生地が廃止され、より格好良くなってますね!
機能でいえば、透湿性も上がり旧型の方がいいはずですが、ここはデザインをとったのかなと思います。
サイズ感は?ジャケットとフーディーはどちらを選ぶべき?
気になるサイズ感を、MとLをそれぞれ着て具体的に。
僕の体格は以下の通り。
身長173cm、体重70kg、ウエスト80cm、股下72cm、太ももと体格はやや太め。
ピッチリ目に着たいならジャケットはMでも着れます。
冬山でも使うならインナーを着こむ事を考えてLを選んで良いでしょう。
パンツは股下的にはMでも着れますが、ウエストと太ももが太いのでLを着てます。
なので、僕と同じ身長でも、体格が細目な方はMでも着れると思います。
ウエストと足の長さが日本人向けなので、外国メーカーの服よりサイズは合わせやすいです。
ジャケットとフーディーはどちらを選ぶべき?フーディが良い!
値段で迷っているなら、迷わずフーディを選んだほうが良いです。
雪山であれば、天気が良くても木に積もった雪が落ちて来たりしますもんね。
そんな時はやっぱりフードが欲しくなります。
そのほかにも、風が強ければフードが欲しいし、雪山で雪が降ればフードが欲しい。
生地がしなやかなので、重ね着時にフードがあっても邪魔には感じない。
フード付きは便利ですね!両方着てそう思います。
GWの立山にスキーに行きましたが、天気が良ければハードシェルを切る必要もなく、快適でした!
という訳で、3年愛用してますがまだまだ着続けます。 値段以上の価値はあるので、是非お試しあれ!
以上です。 ではまた!