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【ブリッツ28レビュー】アルパインで使いやすい理由6選「ブラックダイヤモンド」

岩と沢さん
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マルチピッチや雪山に行くようになると
普通の登山で使用していたザックに不満を持つことも少なくないと思います。

「クライミングで使える軽いザックが欲しい」
「ウエストベルトがハーネスと干渉して邪魔」
「背面に雪が詰まってしまう」 などなど・・・

このページでは、【ブリッツ28】を使ってみて分かった、
マルチピッチクライミングや雪山で使いやすい理由6選について詳しくご説明していきます!

シンプルゆえに岩や雪で使える【圧倒的な汎用性】の高さ!

ブラックダイヤモンド/ブリッツ28

見た目から分かるように、めちゃくちゃシンプルです!
シンプルだけども、アルパインに欲しい機能はしっかりと搭載されていて、
シンプルゆえに取り回しが良いのでご紹介したいと思います。

※僕が使用しているブリッツ28は旧型なのですが、新型との大きな違いはカラーとアイスツールの変更のみですので、十分山行になると思います!素材は同じダイニーマなので、そこまで大きな違いは無いかなと思います。

①シンプルなので引っ掛かりが無く、クライミングでも使いやすい!

まずは実際に使用しているシーンをご覧ください!

岩を登るブリッツ28

マルチピッチクライミングで使用しているシーンですね!
シンプルゆえに、枝や岩に引っ掛かりにくいというメリットがあります。
マルチピッチは藪に突っ込んだりするシーンもあるので、絶妙なムーブや足場が悪い所でザックに引っ張られたくないですよね!

 

ザックのボトム(底の部分ですね)が高く作られているので、チョークバッグにも干渉しにくくなっています!
普通の登山用のザックなんかだと、チョークと完全にかぶっちゃう物もあるので、クライミングに使うならここはしっかり確認しておきたい所ですね!

容量についても、ワンデイのクライミングに使用するには十分なサイズ感です。
防寒着・捨て縄・靴・水・救急品・行動食・60mダブルロープがしっかりと入るサイズ感です!

ロープはザックの上部に固定することが出来ます!
例えば、ロープを固定することによって中身の余裕もできるので、二人分のワンデイクライミング道具を入れる事も出来ます。
ロープを一点で固定するので、画像のようにロープが落ちないように工夫は必要ですね!

②グローブ装着時でも扱いやすく、雪山でも使いやすい!

マッターホルンを登るブリッツ28

急傾斜の雪渓を登るブリッツ28

先ずはこちらですね!超シンプルで、グローブを装着してても操作のしやすいピッケルホルダーが二つ付いています。
ピッケルホルダーは一つしか付いていないザックもあるので、多用途で使うことを考えると二つは必須装備!

背面まで超シンプルなので、雪が付着しにくいです。
そもそも、そこまで重い荷物を背負うシーンを考えられていないので、この背面の作りは必要十分とも言えますね!

シンプルなのにポケットの位置や数は完璧

③ザックの開閉がしやすく、ジッパーポケットが便利

先ずはこちらですね。
ザックのメインコンパートメント(主な荷室)をワンアクションで簡単に開くことが出来ます。
グローブを装着したままでも簡単にできるし、中の荷物を取り出す煩わしさがありません!

外側のジッパーポケットはトポ図や地図を入れるのにぴったりのサイズ感!めちゃくちゃ便利です!もちろんスマホもOK!

内側のジッパーポケットはスマホや車のカギを収納(キークリップもあります)するのにぴったりです!僕はスマホの画面を割りたくないので、中に収納する派です!

ハイドレーションも収納可能!
長いマルチピッチクライミングだと、水筒を落としてしまうリスクがあるのでハイドレーションを使う事も多いです。水筒を落としてしまうと暑い時期だと熱中症になるので結構怖いですよね。

更なる軽量化&サブザックにもなります!

ブリッツ28の重量は444gです!
なんと、ペットボトル500ml以下の重さです。

通常のハイキング用のザックは800g~1.4kgぐらいの重さの物が多いと思うので、その半分以下という驚異的な軽さ!
なのですが、余分なパーツを取り除くことによってさらに軽量化できるのがブリッツ28のすごい所!

④メインザックはもちろん、サブザックにもなります!

ちょっと分かりにくいですが、背面のクッション材を取り除くこともできます!写真右の黒いマットのことですね。なのですが、背負い心地は結構悪くなるので僕はクライミングや雪山ではクッション材を外して使ったことはありません。(笑)

クッション材を外すことによって、ザック本体を超コンパクトに丸めることが出来るようになります!
なので、例えばテント泊縦走の際に丸めてパッキングし、アタックザックとして使う事も出来ますね!この使い方は何回かしたことあります!

⑤ウエストベルトやチェストベルトも取り外せる!

チェストバックルとウエストベルトも取り外し可能です。
チェストバックルは、僕はクライミング時には必ず付けているので外すことは無いですが、ハーネスに干渉して邪魔になるのでウエストベルトは取り外してます!

シンプルだけど、生地にはこだわりがある。

⑥旧型も新型も同じダイニーマ素材を使用!

僕の持っているブリッツ28は旧型なのですが、ダイネックスという素材を使用しています。新型のブリッツ28は【UHWMPEミニリップストップファブリクを使用!】と書いてありますね。
実はこれ、名前の呼び方が違うだけで、両方ともダイニーマという同じ素材を使用しています。

こちらのダイニーマ社のHPでも”超強力超高分子量ポリエチレン(UHMwPE) 繊維はダイニーマ® というブランド名”と記載がありますね。
ダイニーマというのは素材の名前ではなく、商標名なのでこんなややこしいことになっています。

ダイニーマ素材の弱点

ダイニーマは、同じ重量の鉄と比べて8~10倍も強い強度を持っているとされています。
この「強い」というのが一括りにされていますが、「何に対して強いのか」が重要です。

強さを調べる試験として「引張強度」「引裂き強度」「耐摩耗性試験」などがありますが、それぞれ意味が変わってきて、簡単に説明すると

引張強度→生地を引っ張って、破断した時の強さを調べる
引裂き強度→生地に切り込みをいれて、切り込みから切り裂かれる時の強度を調べる
耐摩耗性試験→生地の摩耗の強さを調べる

になります。ダイニーマはこれらの強さが、同重量の他の素材に対して非常に強いとされているわけですね!
※引用元はこちらこちら

ブリッツ28は、生地にダイニーマを使用しているので、例えば同じ厚みの他の素材のザックと比べて非常に強度が強いのは確かです。
しかし、軽くする為にブリッツ28の厚みはそこまであるわけではない(210デニール)ので、摩擦には弱いというのが僕の使用感です。(例えば、強度に定評のあるミステリーランチのザックは500デニールや1000デニールの素材を使用したりしています。デニールは生地の厚みの単位ですね)

この写真の穴は、チムニーを登った際に非常に強い力が加わって開いてしまった穴です。
この時は、僕も良くわかってなかったのでザックを背負ったまま花崗岩のチムニーを登ってしまいました。こんな使い方をすれば穴が開くのは当然と言えますね・・
空身で登り、ザックを引き上げるというやり方をしていれば、生地に穴は開くことは無かったでしょう。
生地の特性を知って適切な使い方をすれば、簡単に穴が開く事にはならないので大丈夫だということですね!

穴が開いてしまっても、引裂き強度が強いので穴が広がらないというのも大きな強みですね!

まとめ

まとめ

■シンプルな筒状ザックなので枝が引っ掛かりにくい
チョークアップがしやすいのでクライミングにも便利
■背面はシンプルなので、雪が付着しにくい。
■28リットルは1人~2人分のクライミング道具を入れられるサイズ感
雨蓋にジッパーポケットがあるだけでかなり便利
■背面パッドを抜くとアタックザックにもなる
新型も旧型も同じダイニーマ素材を使用しているので上部
■生地が薄いのでどうしても摩擦には弱い。適切な使い方を!

見た目のシンプルさからは想像できないほど、細部までこだわり作られている事が分かりました!

とにかくクライミングや雪山で使えるザックを探している方には、有効な候補の一つに間違いなしだと思います。

定価¥13,420
カラーグレー
サイズワンサイズ
容量28リットル
重量444g
素材ダイネックス (210デニールナイロン+200デニールポリエチレン)

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その他のオススメアルパインザック&ザックの選び方について

今回はとにかくシンプルで軽量なブリッツのご紹介でした!
ブリッツを多少重くして、便利な機能を装備したザックが「スピード22」です!
そちらも記事を書いたので、もしよければご覧あれ!

 

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この記事を書いた人
岩と沢さん
岩と沢さん
この記事を書いた人
■JSPO山岳コーチ1
■元登山ガイドステージⅡ
■元登山用品店のショップ店員だった僕。
山に登る事と、新しいギアを山で試すことが好きです。
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