2022.08.30 2024.01.04

【スピード22レビュー】アルパインで3年使用して分かったメリット７選

岩と沢さん

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

クライミングや雪山にそれぞれ特化したザックはある訳ですが・・・
出来ればどれもこなしてくれる優等生なザックが欲しいですよね。
その答えこそが「ブラックダイヤモンドのスピード22」。

今回はその理由７選をご紹介！

この記事で分かる事

シンプル過ぎず、ごちゃごちゃしてない絶妙なザック
- ①２２リットルはワンデイに最適な絶妙なサイズ！
【クライミング・雪山】実際の使用シーンと使いやすい理由
- ②アイゼンホルダーなどの雪山に適した装備！
- ③不要な物を外して、シンプルにするとクライミングでも使いやすい
その他の細かい作りも解説！
動画も見て物欲を高めるべし！
その他アルパイン向けザックの選び方とレビュー

シンプル過ぎず、ごちゃごちゃしてない絶妙なザック

: 出典：ロストアローHP

: https://www.lostarrow.co.jp/store/

ブラックダイヤモンド／スピード22　￥15,840

背面周りのシンプルな造りとは裏腹に、サイドコンプレッション、雨蓋、クランポンストラップ、アックスホルダーなど、アルパインクライミングに欲しい機能が充実しています。

※写真は新型のスピード２２です。僕が使用しているスピード２２は旧型ですが大きな違いは次の通り

■加水分解のしにくく、耐久性のあるUTSコーティングが使用されている
→通常使用されるPUコーティングは、経年劣化でザックの中がボロボロになりやすい。

■耐久性に優れたXリップナイロン生地を使用。
→生地に細かくX字の加工を施すことにより、耐久性がUP！

■メタルフックアックスホルダー、タックアウェイロープストラップ
→旧型よりも、より便利で使いやすくなってます

①２２リットルはワンデイに最適な絶妙なサイズ！

▲クライミングなら、ワンデイの2人分のギアが入る！

マルチピッチでの、二人分のクライミングギアとロープが入るぐらいのサイズ感！
上の写真は雨蓋を取っているので、雨蓋を取り付けているならもう少し入りますね！

▲ワンデイの雪山登山でちょうどよいサイズ感！

防寒着、テルモス、エマージェンシーグッズ、予備グローブ、ツェルト、ゴーグルを入れてこんな感じです。
流石にロープは入りませんが、サイドベルトもあるのでロープも外付けしやすいのが特徴です。
まさに、ちょうどよいサイズ感！

【クライミング・雪山】実際の使用シーンと使いやすい理由

②アイゼンホルダーなどの雪山に適した装備！

▲アプローチに最適なクランポンホルダーとアックスホルダー

アックスは最大で2本取り付けることが出来る。

▲クランポンホルダーがとにかく便利。

「クランポンが落ちたら命の問題に直結。ザックの中にしまうこと！」と教えられてきた僕ですが、クランポンの外付けはやっぱり楽だし早い。
その代わりクランポンの脱落防止はキチンとしておきたい！

アイゼンが当たる箇所は補強済み！
ちょっと分かりにくいですが、生地が二重になっている感じですね！
今の所ここはノーダメージなのでそれなりに頑丈です。

③不要な物を外して、シンプルにするとクライミングでも使いやすい

▲必要ない装備を取り外した状態

クライミングでは、ビラビラする紐は結構邪魔。
クライミング中は荷物を頻繁に取り出したりするわけでもないので、雨蓋も取り外した。
クランポンベルトも、アックスホルダーも必要ない。

そうして、超シンプルなザックが出来上がった！

▲チョークバッグにも干渉しにくいボトムデザイン

ふざけた顔で申し訳ないですが(笑)
チョークアップもしやすいです！

▲独特な色だと思いますが、結構気に入ってます！

ワンアクションでザックがガバッと開くので、クライミング中であっても荷物が取り出しやすいです。

その他の細かい作りも解説！

④背負い心地はそこまで良くないのが逆に良い

スピード２２の背面パネルは、5mmぐらいのポリウレタンが入っているだけです。

: ▲背面に入っているポリウレタンは取り外し可能

: ▲くるくる丸めてコンパクトに

背面に入っているポリウレタンは取り外すことも可能！
右の写真は取り外して丸めた状態ですね。アタックザックにも良さそうです。

背面のシンプルさは、背負う荷物がそこまで重くならない前提ゆえの作りだと思います。
背面が柔らかいほどクライミング動作はしやすい（体感的に）ので、クライマーは30Lよりも22Lが良い。

⑤雨蓋が伸びるので、急な大荷物にも対応可能！

雨蓋は取り外せるだけでなく、ストラップで伸ばして使う事が出来ます！
大型ザックにはこういった機能が良くついてますが、小さいザックでこうなっているのはありがたい！
思わぬ大荷物にも対応可能！

⑥安心して使える生地の強度！

: ▲よく見ると、生地に細かなXが見える

: ▲ボトムは補強されているので安心

軽量を追求したザックは、生地が薄くなりがち。
アルパインに使用するなら、生地は多少厚くて頑丈なほうが安心感もあります！
僕の使っている旧型スピード２２は、細かい傷はありますがまだまだ全然使える耐久性。
よっぽど岩にゴシゴシこすりつけない限り、不安は無いです。

写真左、よく見ると生地がＸ状になっているのが分かります。
耐震工事も柱がＸになってたりするので、強度はかなりありそうですね！

冒頭で触れたＵＴＳコーティングについては、こちらの記事を参照にしました。
（別のHPに飛びます）

⑦キーストラップがあるだけでクライマーはうれしい。

: ▲雨蓋の裏にはキーストラップ付きポケット

: ▲新型ではスカートがついた！

クライマーは特に物を落としたくないので、キーストラップがあるだけでも興奮間違いなし。

旧型のドローコード付きスカートもとても良いですね！
ロープを背負った時の安定感が増しそうです。

動画も見て物欲を高めるべし！

というわけで、今回はスピード22のご紹介でした！

何を隠そう、僕はBlackDiamondの製品が大好きです。
何故なら、クライミングにフォーカスした、クライミング向けギアを真面目に作っているから。
（他のメーカーでよくみられるのは、クライミングパックと言いながらもタウンユースでも使いやすいと説明していたり・・そうした方が売れやすいのは分かりますが、逆に中途半端になっていると思います。）

BlackDiamondはクライマーによるクライマーの為の製品。
それ故に、実物を置いているお店も限られるのが難点ですね！(笑)

より細かな造りが知りたい方は、こちらの動画をどうぞ！

商品名	ブラックダイヤモン／スピード22
サイズ	ワンサイズ（身長173cmの僕でちょうど良いぐらい）
重量	610g
値段	￥15,840（税込み）