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宮崎県【比叡山・ハングの果てに見た夢は】唯一の古典アブミルート!

岩と沢さん
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宮崎県の比叡山は、車からのアプローチが非常に短いにも関わらず、マルチピッチのルートが50本以上ある楽園だ!

今回は、その中でも唯一の古典的なアブミルートである「ハングの果てに見た夢は」を登ってきました。

グレードはA2。
これは人工登攀特有のグレードで、「人工登攀中に支点が抜けた際、どの程度危険かを表した」ものではあるけれど、概ね次のようなイメージだと思います。

■A0→ヌンチャクを掴んで登れるルート
■A1→アブミの架け替えで登る所がある。
■A2→オーバーハングをアブミの架け替えで登る。

■タイム
09:00 取り付き→11:00 2p終了点→12:20 4pハングのピッチ取り付き→13:20 4pの終了点→15:00 ルートの終了点、下山開始→15:25 駐車場着

■グレード
5ピッチ 5.11ー A2(ボルト間隔近い、支点はほぼRCC)

■主な使用ギア

60mダブルロープ・ヌンチャク25本ぐらい・カム1セット・アブミ×2・ちょんぼ棒

余談ですが・・・
ヨセミテなんかだとグレードA4というのがあって、それは「アローン・オン・ザ・ウォール」に書いてある内容だと
「効いているかどうか分からないコパーヘッドに体重を預けて、それが抜けると恐らくビレイヤーの位置まですべての支点が抜けて落ちるだろう」との事です。怖!

取り付きが少し分かりにくい。送電線を目印に。

しめ縄のある駐車場から向かい、3峰のトンネルを出るとすぐ左にボルトが連打された壁があるのが分かります。
そこが1p目です。写真1枚目を3mほど上がると狭いテラスがあります。

1p 40m 5.11ー ロープの流れに注意

綺麗なボルトが真っすぐ連打してありますが、ルートは左です。
古RCCを頼りに、左のブッシュを抜けてさらに奥に行きます。
送電線にロープが当たらないように、かつロープの流れを注意する必要があります。

ルートの後半は傾斜が強く、ボルト間隔はアブミに乗り込むと届くぐらいです。
支点は全てRCC。ルートが40mと長いので、ヌンチャクは間引くか多めに持って行くかしたほうが良さそうです。
トポには終了点のマークがありますが、探しても有りませんでした。
ドロや腐った木が詰まったルンゼ状の立木でビレー。

2p 50m 5.11- A0で登れる気持ちの良いピッチ

50mと長いピッチです。
RCCが連打されたスラブを登っていきますが、途中からお互いの姿が見えなくなります。
A0で登る気まんまんなので、ありったけのヌンチャクを持って行きました。
結局20本ぐらい使ったと思います。

写真ではアブミが写ってますが、このピッチでは使っていません。
トポにはスラブと書いてありますが、どちらかというとカチが連続するフェースです。
ぐんぐん高度を稼げるので面白いピッチでした。

最近は誰も登っていないのでしょう。ホールドの土を掘り起こす場面もありました。

終了点はRCC×2&古いリングボルト。
太い松の木があったので、それも使いました。

3p 35m 5.9 快適なピッチ!

2p終了点から左のブッシュを抜けて、カンテを登ります。
カンテの最初の数mはランナウトなのでルートが分かりにくいかもです。
カンテを直上していくと、ハングの手前で終了点となります。

終了点RCC×2&ピトン×2です。
終了点にグージョンボルトが無いので少し緊張します。

4p 30m 5.7(A2) いよいよお目当てのハングに到着!

いよいよハングのピッチです。
出だしからアブミを駆使します。
ハングの支点は全てRCC。中には錆で表面がけば立った物も有りました。
完全なハングではなく、傾斜のあるハングなので体がくるくる回って大変になるという事は無いです。

ハングを乗越して垂直の壁に乗り移る所が少し怖いです。

終了点はおなじみのRCCとピトン。ピトンなんて映画の中でしか見たことなかったです。
(「クライマー パタゴニアの彼方へ」の中で、チェザレ・マエストリがセロトーレを登る際に使用していた気がします。)

終了点手前で、一か所ボルト間隔が遠くなり、カムエイドを使用しました。
0.5と0.4を持って行ったほうが良いかも。
パートナーと共有したヌンチャクは、終了点で使った分ですべて使い果たしました。

5p 35m 5.8(A0) もしかしたら一番怖いピッチ

4p終了点からすぐ見えるボロボロのリングボルトをA0して登ります。
ボロボロのリングボルトが続くので、絶対落ちたくない所です。スタンス・ホールドがかなり細かい。

次いでドロが溜まったルンゼを登り、ブッシュに入ります。
ブッシュに入った所からボルトが見当たらなくなりますが、はるか右上の方にあります。
そこから気の抜けないクライミングが続きますが、ランナウト気味となります。
最後は厳しいスラブで終わりです。

トップアウトして下山です。
やっぱり比叡山のマルチは最後まで気が抜けないように作ってある気がしましたね!
そこが良い!

下山方法はこちらの記事の最後の方が分かりやすいです。

今回使った便利なギアたち

いわゆるちょんぼ棒


あとちょっとでボルトに手が届く!という時に便利なギアです。
コシのあるスリングなので、手の届かないところにも安心してカラビナをクリップできます。
カラビナは自動閉鎖式で、クリップまでは開いた状態になり、クリップすると自動でカラビナが閉まります。

30cmと45cmがありますが、45cmのほうが良いと思います。
ギアスリングにぶら下げていても、邪魔になる事はありません。

お守りとして持っておくと非常に心強いギアです!

全てのアブミニストに贈る


少し嵩張りますが、アブミはこれが一番使いやすいです。
一番上の段にプレートが入っているので、2段目以降も足を入れやすい。
持ち運びがコンパクトになるように、少し工夫して細工する必要があります。

アブミの架け替えでは、2色のアブミを使用すると分かりやすいです。
マウンテンダックスのアブミはちゃんと2色ラインナップされています。

山でも、普段使いでも使いやすいモバイルバッテリー


コンセントと充電器が一体となったモバイルバッテリーです!
クライミングとは関係ありませんが、山の遠征に持って行くモバイルバッテリーはこれがコンパクトで便利でした。

コンセントプラグが内臓してあるので、充電がめちゃくちゃ楽です。
そのままケーブルを繋ぐと高速充電器に早変わりなので、一石二鳥です。
充電器として使用する際は、モバイルバッテリーに充電はされないのでバッテリーの寿命を縮める事も無さそうです。
山に持って行く際は防水処置は必須です!

山で使うランタンの決定版

このランタンです

今更感ありますが、山でのランタンはやはりこれが一番良さそうです。
テント内だと十分な明るさですし、ブーストモードを使えば外でもめちゃくちゃ明るい。
(写真はフラッシュ&他のランタンも使用しています。)

充電式なので普段は気軽に使えます。
山でバッテリーが切れたら、単3電池が代わりに使えるのでめちゃくちゃ便利です!

ではまた!

この記事を書いた人
岩と沢さん
岩と沢さん
この記事を書いた人
■JSPO山岳コーチ1
■元登山ガイドステージⅡ
■元登山用品店のショップ店員だった僕。
山に登る事と、新しいギアを山で試すことが好きです。
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