【初心者の一足目の選び方】クライミングシューズの選び方とオススメ|足が痛くないクライミングは楽しい
ジムに行けばレンタルシューズがありますが、自分で買おうと思っても何を基準に選べば良いかわからない方は多いです。お店に行ってもおすすめされた物を選ぶだけで、何が良いのかわかりません。足が痛くなってしまっては、楽しいはずのクライミングも楽しくないです。
この記事では、メーカーの展示会などでさまざまなクライミングシューズを履いてきた僕が初心者の選び方について解説します。実際に、店頭で初心者の方に沢山の靴を販売してきた経験を紹介します。
最初の靴は、足が痛くならない大きめの靴を選びましょう。「高い靴=登れる靴」ではありません。痛くなりにくい靴を選ぶとクライミングが楽しくなり、失敗しません。
最初は足が痛くならない靴を選ぼう
「クライミングシューズは足が痛くて当たり前ですよ」店頭でそう言われた経験のある方も多いと思います。でも、足が痛くて当たり前なんて事はありません。お店で5分も履いていないのに痛くなるのはそもそもサイズを間違えているか、靴が合っていないかです。
足のどこが痛むかで、改善点がある程度分かる。

クライミングシューズを履いて、どこが痛むかで何が悪いのかが大体分かります。初心者は、大きめのターンインしていないクライミングシューズを選ぶと、大体のことは解決できます。それぞれ痛む場所と原因は以下のとおりです。
■黄色のつま先が痛む場合
・靴のサイズが小さい
・ダウントゥしている靴を選んでいる
・大き目を履くと解決する。
■赤色の小指側が痛む場合
・靴のワイズ(横幅)が小さい
・上級者向けのターンインしている靴の可能性がある
■カカトの上が痛む場合
・カカトの形が足に合っていない

カカトの形は靴によるので、自分の足にあった物を履いて選ぶしかありません。
初心者向けクライミングシューズの特徴
ダウントゥしていない靴


左の靴がダウントゥ、右の靴がフラットソールです。つま先側がアーチ状やカギ爪になっているとダウントゥです。垂直以上の強傾斜にはダウントゥが良いのですが、快適さを犠牲にしています。ソールが平らになっているフラットソールの方が快適なので、初心者にオススメです。
ワイズ(靴の横幅)が広い

ワイズとは足幅の事です。足の長さが同じであっても、人はそれぞれ足幅が違います。日本人は足幅が広い人が多いので、ワイズの広い靴を選んだほうが失敗が少ないです。足幅はメーカーから公表されている靴もあれば、されていない靴もあります。
ターンインしていない方が足が痛くなりにくい


ターンインとは、ソールがつま先側に曲げて作られた靴の事です。ターンインさせることで、つま先に力が入りやすくなります。しかし、足に無理な力が加わるため、快適さを犠牲にしています。初心者はターンインが弱い物を選んだほうが快適です。
カカトの形状が自分に合っているかどうか

カカトの形状も人によって違います。日本人はどちらかというと直角に近いカカトの人が多いです。カカトが合っていないと、靴のサイズはよくてもカカトが余ります。靴によってカカトの形は違います。初心者向けの靴はカカトが直角に近い物が多いので、多くの人に合いやすいです。

カカトが直角に近いと履きやすいです。カカトが直角だと、ヒールフックなど行うと脱げやすくなるので、人工壁にはあまり向いていません。少し難しいルートはカカトの形が重要です。
足の実寸を知っておくと、靴選びがしやすい
自分の足の実寸(素足の状態での長さ)を知っている方は意外と少ないです。靴屋や登山用品店で簡単に測れます。自分の足のサイズを自宅で知るには、ZOZOMATがおすすめです。足の実寸を知り、クライミングシューズ選びに役立てましょう。以下の記事で解説します。
>>【ZOZOMAT】足の実寸を測って、クライミングシューズのサイズ感を知ろう!
初心者にオススメなクライミングシューズ7選
■フラットソール。
■ワイズが広い。
■ターンインが弱い。
■かかとが自分の形に合っている。
■靴が全体的に柔らかい。
上記の5点のポイントに注意すれば、初心者でも快適で登りやすい靴を選ぶことが出来ます。今回は4つに厳選してオススメシューズを選びました。
日本人の足形によく合う【エンゲージ LACE UP】
ワイズが広く、カカトも直角に近いので、多くの方に合うのではと思います。靴全体が柔らかいレザーで作られていて快適です。靴紐は結ぶのが面倒ですが、甲が高い人にも合わせやすいです。初めての一足から、マルチピッチまでおすすめです。



エンゲージレースアップは靴全体が柔らかく、靴紐タイプなので多くの足の形に合いやすいです。甲高の人や足幅が広い方でも安心して履けます。柔らかい靴だと足裏の感覚が分かりやすく、スラブなどは登りやすいです。しかし、エッジングは苦手になる傾向があります。体重や好みがあるので、必ずしもではありません。

人工壁も登れますが、やや不得意です。靴紐は脱いだり履いたりが面倒です。
スポルティバの初心者向け靴【アラゴン】
ストレートな靴型を採用し、フラットソールなので快適です。互い違いに締める2本のベルクロは、脱着が簡単で使いやすい。3Dメッシュのタンを採用し、フィット感も良いです。体重が軽い女性には、ソールが薄い女性モデルがおすすめです。
初心者の一足目から中級者のマルチにも使える靴【エンゲージVCS】
アンパラレルの万能靴。上位モデルと同じソールを使用しており、全体にレザーを使用しているので足にもなじみやすい。かかとが浅く、ワイズも日本人向け。初めての一足目としても十分満足できるスペックです。マルチピッチなどでも使いやすいのでオススメです。
快適さと耐久性、そして値段の安さを兼ね揃えた【モーメンタム】
通気性の良い素材を使用しているので、足が蒸れにくく初心者にもやさしい。カカトも浅めでフラットソールなので履きやすい。耐久性重視の4.3mmのソールを使用しているので長く使えます。(通常は3.5~4mm程度です)値段も安いのが特徴。
サイズ選びが簡単!靴下感覚で履ける【アップモック】
靴全体が柔らかく、履けば履くほど靴に馴染むスリップオンシューズ。靴が柔らかいので多少サイズが小さくても履けます。履くほど足に合わせて革が伸びて足になじみます。履きすぎて入口のゴムが伸びてくると寿命です。
スカルパのエントリーユーザー向けシューズ【オリジンVS】
履きやすさを重視したシングルストラップです。前モデルと比較して柔軟性が向上してます。甲を広くトウラバーで覆うなど、現代的なクライミングに対応できるようになりました。スカルパのオリジナルソールを採用。
マルチピッチまで視野に入れているなら【TCプロ】
とにかくマルチピッチもやってみたい!とやる気のある方にオススメなのがTCプロです。ワイズが広くカカトも浅めです。長時間履いても快適な靴でありながら性能はお墨付きです。シューレースタイプなので脱着は面倒ですが、サイズ調整はしやすいです。
値段が高いので、練習でも使うならソールの減りがもったいないです。先輩からは「やる気のある後輩」とみてもらえるかも?サイズ選びは慎重に。
近場にショップの無い人は、サイズ交換の出来るネットショップもオススメ!
近くにショップがあると良いのですが、無い人はオンラインショップに頼らざるを得ません。以下のお店は、条件次第でサイズ交換ができるオンラインショップです。ぜひご検討ください。
参考にして頂ければと思います!
最後に
サイズだけは、実際に履いてみないと分かりません。初心者によくあるのが「ネットの意見を参考に買ってみたけれど足が痛い」です。それで、足が痛いのは当然です。なぜなら、クライミングシューズはメーカー、モデルでサイズ感がバラバラ、おまけに人の足の形もバラバラだからです。同じメーカーでも靴のモデルによって小さい大きいがあり、さらに靴選びを困難にしています。
安いモデルは、サイズ感が大き目に作られていて、初心者向けな作りなのが多いです。
値段が高い靴は癖の強い靴が多くなります。ソールが曲がってたり、爪先が狭くなってたり、ターンインしてたり…何かに特化しているのでこういった作りになるんですよね。最初から高い靴を選べば上手くなると言う物ではないので、先ずは比較的安めの靴を買って、快適にクライミングを長時間楽しむことの方が大事だと思います。
これから外岩を始める方のために、以下の記事では何が必要かまとめています。

マルチピッチを始めたい方に、以下の記事で選び方を解説しています。

自分の足のサイズを自宅で知るには、ZOZOMATがおすすめです。足の実寸を知り、クライミングシューズ選びに役立てましょう。以下の記事で解説します。






