【クライミング入門】始め方や装備、安全に楽しむための完全ガイド!
- クライミングに必要な装備を知りたい
- クライミングの始め方を知りたい
- 外岩には何が必要?
クライミングは、普段の生活では味わえない魅力と達成感があります。クライミングには予期せぬ危険も潜んでいます。正しい知識と準備、安全への意識が不可欠です。この記事では、外岩クライミングに挑戦したい方のために、安全に第一歩を踏み出すために必要な情報を詳しく解説します。
この記事を読むことで、外岩の種類や知っておくべき知識、リスク、必要な装備がわかります。楽しい外岩クライミングにチャレンジしましょう。
当ページにて分からない単語はクライミング用語集にて解説しています。
何が必要?クライミングの装備リスト
クライミングに必要な装備について解説します。
【クライミングシューズ】まずはここから

クライミングシューズは、値段が高いシューズほど登りやすいわけではありません。初心者は長時間履いても足が痛くなりにくく、値段が安い靴がおすすめです。以下の記事で詳しく解説しています。
>>【初心者の一足目の選び方】クライミングシューズの選び方とオススメ
足のサイズが分からない方はZOZOMATがおすすめです。専用の機械で測った値とほぼ同じ値が出ます。>>【ZOZOMAT】足の実寸を測って、クライミングシューズのサイズ感を知ろう!
【ハーネス】ロープクライミングには必須

落ちた時の衝撃から身体を守ってくれます。装着感の良さや使いやすさなど、ハーネス選びで迷うポイントは多いです。ハーネスの選び方は以下の記事で解説しています。
>>【おすすめ12選】クライミング用ハーネスの使い方と選び方を徹底解説!
【ビレイデバイス】墜落を止めるギア

ビレイデバイスとは、パートナーを確保するクライミングギアのことです。ビレイデバイスの種類はさまざまあります。それぞれ用途があるので、自分に合ったものを選びましょう。初心者にはビレイの基本動作が学べるチューブ型(ATCやルベルソなど)がおすすめです。
ビレイデバイスについては以下の記事で解説しています。
>>マルチピッチ向けビレイデバイスの選び方【4商品を徹底比較!】
【カラビナ】複数個は必要

カラビナの種類はあまりにも多く、初心者が選ぶには難しいです。カラビナ選びで失敗しないために知識を身につけましょう。自分にどのカラビナが使いやすいのか、じっくり選びたい方には以下の記事がおすすめです。
>>クライミング用カラビナを徹底解説【登山でも使えるオススメ18種類】
【クイックドロー】最低でも6個必要

岩に打ち付けられている支点とロープをクリップするためのクライミングギアです。ルートの長さにもよりますが、最低でも1人6個必要です。軽さや大きさ、長さ、扱いやすさなど考慮すべき点は多いです。以下の記事で詳しく解説しています。
>>クイックドローの選び方とおすすめ11選!使い方と事故事例も解説!アルパインヌンチャクは?
【スリング】何かと便利なので持っておく

立木に巻いて支点としたり、セルフビレイをとったりするために必要なギアです。使う場面は多いので、短いものから長いものまで複数個持ちましょう。選び方は以下の記事で解説しています。
>>【徹底解説】用途別スリング7選&クライミングでの使い方を分かりやすく解説!
【ヘルメット】実際に被って選ぼう

落石から頭を守ったり、頭から落ちて岩に打ち付けてしまったりするのでヘルメットは必要です。メーカーによってヘルメットの形は変わります。日本人の頭の形にあったヘルメットを選びましょう。
【チョークバッグ】最初は安い物で大丈夫

チョークとは、手に付ける滑り止めのことです。さまざまな種類がありますが、初心者は安い物で十分です。チョークにこだわるのは、高難度のグレードが登れるようになってから考えましょう。
チョークバッグは大きい物のほうが、手を入れやすいく使いやすいです。大きめを選びましょう。
【クライミングロープ】まずは安いシングルロープを買う

クライミングロープは見た目がどれも同じなので違いが分かりにくいです。1本で使うならシングルロープを、2本で使うならダブルロープ(ハーフロープ)を選びましょう。クライミングロープについては以下の記事で詳しく解説しています。
>>クライミングロープのおすすめと選び方【ダブルとシングルの違いとは?】
【ナチュラルプロテクション】クライミングに慣れてきたら

ボルトの代わりにカムやナッツの使用が前提となっているルートもあります。カムやナッツが必要かどうかは、トポ図などで登る前に必ず確認しましょう。カムやナッツの選び方は以下の記事で解説しています。
>>【クライミング】各メーカーのカムの違いと選び方【キャメロットが良いの?】
クライミングにあると便利な道具
無くても良いかもしれないけど、あった方が便利な道具をご紹介します。
【クライミングパック】シンプルなものが使いやすい


ザックにはハイキング向けとアルパイン向けがあります。クライミングにはアルパインパックの方が使いやすい理由があります。マルチピッチにいくなら、アルパインパックを検討しましょう。違いについては以下の記事で解説しています。
>>【夏山&冬山】アルパインザックおすすめ9選|普通のザックと
【スマホポーチ】意外と収納場所に困る

スマホをズボンのポケットに入れておくと、落下させたり、岩角にぶつけて壊してしまう可能性があります。クッション材入りのスマホポーチがあると便利です。以下の記事で詳しく解説しています。
>>【登山やクライミング】スマホポーチの選び方とおすすめ12選|サイズが重要
【救急セット】ポイズンリムーバーなど

ハチやヘビに刺された場合に備え、救急セットを持っていきましょう。ポイズンリムーバーは必携です。指の皮がめくれたり、けがをしたりした際のためにテーピングなども必要です。夏場は熱中症にも注意しましょう。
【プロテイン・BCAA】筋肉を増強する

クライミングは筋力も必要です。効率的に筋肉をつけるには補助食品が効果的です。適切に食事を摂らないと、せっかく蓄えた筋肉をエネルギーに使ってしまいます。プロテインやBCAAについて以下の記事で解説しています。
>>【効果的プロテイン・BCAAの選び方】クライミングとボルダリングが上達!3ヶ月
【ヘッドライト】暗くなる前に帰りたい

クライミングを楽しんでいると、いつの間にかあたりが真っ暗になることもあります。明るいうちに下山したとしても、道に迷ってしまう可能性もあります。暗くなるまで登るつもりはなくても、ヘッドライトは必ず持ちましょう。選び方については以下の記事で詳しく解説しています。
>>【明るさだけじゃない】登山用ヘッドライトの選び方とおすすめ|6種類を比較
【アプローチシューズ】なんでもよい

駐車場から岩場へ履いていく靴のことをアプローチシューズといいます。道が歩きやすい場合は靴はなんでも大丈夫です。岩場に着くまでに岩を登ったり、川を渡ったり、長時間歩く場合にはアプローチシューズがあると便利です。
以下の記事ではアプローチシューズの選び方について解説しています。
>>マルチピッチから普段履きまで!アプローチシューズの選び方
ロープワークを学ぶ

クライミングにはロープワークが必要です。初心者が必ず覚えておかなければいけないロープワークはそんなにも種類があるわけではありません。ただし、覚えておくといざという時に役立つ結びもあります。以下の記事ではロープワークについて解説しています。
>>【登山&クライミングのロープワーク】よく使う結び16選!動画解説付き。細引きとは?
フリクションヒッチもいくつかの種類があるので覚えておきましょう。クライミングではよく使いますが、ロープとプルージックコードの相性が大事です。以下の記事で詳しく解説しています。
>>6種類のフリクションヒッチの使い方と特徴|プルージックコードの選び方とおすすめ
クライミングの種類って何がある?

クライミングの種類について解説します。
ボルダリング

ロープを使わずに比較的低い(数メートル)の岩を登ります。地面にはクラッシュパッドと呼ばれるマットを敷きます。ジムとは違い、ホールドの見極めや、着地点の確認などの要素が加わります。
フリークライミング(スポートクライミング、トラッドクライミング)

高い壁を登るために、ロープを使って登ることをフリークライミングと言います。ロープを掛けながら登ることをリードクライミング、ロープが掛かった状態で登ることをトップロープといいます。
さらに、スポートクライミングとトラッドクライミングで分けられます。具体的には以下のとおりです。
- スポートクライミング
- あらかじめ支点(ボルト)が打たれたルートを登ること
- トラッドクライミング
- 自分でカムやナッツといった支点(プロテクション)をセットしながら登ること
マルチピッチクライミング

マルチピッチクライミングは、ロープの長さよりも長いルートを登るクライミングのことです。通常2人1組で行い、リードクライマーとフォロークライマーが交互に登攀と安全確保(ビレイ)を行います。以下の記事で解説しています。
>>【基本】マルチピッチクライミングの手順&事前に準備すべきものを解説!
マルチピッチクライミングに必要な装備は以下の記事で解説しています。
>>【用意したい物20選】マルチピッチクライングの装備を徹底解説!
マルチピッチクライミングは、長時間履いても足が疲れず、痛くなりにくいクライミングシューズがおすすめです。選び方については以下の記事で解説しています。
>>マルチピッチ向けクライミングシューズ【オススメ3選徹底比較!】
アルパインクライミング

より高所や山岳地帯で行われる登山要素の強いクライミングです。天候の変化やアプローチの困難さなど、総合的な登山技術が必要になります。「アルパインクライミング」の定義の幅は広いです。いわゆる本チャン(練習ではなく本番)でのクライミング全般を指します。
>>【安全に楽しむ】アルパインクライミングの始め方|日本におけるアルパインの種類や、必要な知識など
映像でアルパインやクライミングの世界を楽しみたい方には以下の記事がおすすめです。面白い映画をピックアップしました。無料で見られる方法も解説しています。
>>【無料で見れる】アルパインクライミングの映画|おすすめ7選。感動と興奮をあなたに
沢登り

山の谷や沢を下流から上流に詰めて登ることを言います。時には激流を泳いだり、滝を登ったりします。日本独自の登山形態として楽しまれています。リスクも多いので、総合的な技術が必要です。以下の記事で解説しています。
>>【沢登りの始め方】初心者が知るべき基礎知識とリスク、魅力や装備について
どうやって始める?外岩デビューへのステップ

外岩には、ジムとは異なるスキルと知識が求められます。クライミングジムで基本的なムーブやロープワークを身につけ、外岩の知識を学ぶことが、安全への第一歩です。
1.クライミングジムで基礎を徹底的に学ぶ
ビレイ(確保)やロープの結び方など、安全に関わる技術はジムで習得しましょう。可能ならばジムで懸垂下降も練習できると良いです。懸垂下降は、操作を誤った事故事例はたくさんあるので注意が必要です。
2.外岩ならではのリスクを知る

外岩では自己責任が原則です。ジムでは管理者が安全管理を行ってくれますが、外岩では自分で安全管理をする必要があります。外岩ならではのリスクは以下のとおりです。
- 岩が欠けたり、落ちてくることがある。
- 支点は自分で設置、回収する必要がある。
- 支点が抜けてしまう可能性がある。
- トイレはない。
- ヘビやハチなど害虫にも気を付ける。
外岩では岩が落ちてくる可能性があるので、休憩場所も慎重に選ぶ必要があります。支点が抜けて訴訟問題になった事例もあります。支点の見分け方については以下の記事で解説しています。
>>クライミングのボルトの支点や種類について図解解説!信頼できる支点とは?
3.事前情報を手に入れておく
初めて行く外岩でクライミングをするために、あらかじめ知っておくべき情報は多いです。具体的には以下のとおりです。
- アプローチ
- 岩場までの道のりは、険しい山道や分かりにくい場所もあります。地図読みのスキルや体力も必要になります。
- 天候
- 雨で岩が濡れると登れません。気温の変化、風の強さなども考慮する必要があります。
- トポ図
- 登るルートの概念図やグレードが記載されたものがトポ図です。よほど腕に自信のある方以外は、事前にトポ図を入手したほうが楽しめます。
- 緊急時の対応
- 家族に行き先を知らせておきましょう。場合によっては登山届も必要です。道迷いでの遭難や滑落などのリスクへの対応を考えておきましょう。
- 岩質
- 花崗岩や石灰岩、凝灰岩など、岩の種類によってフリクション(摩擦)や形状、脆さが異なります。自分の好きな岩質を見つけましょう!
4.岩場のルールとマナー

基本的に、岩場は地権者のものです。昔は地権者に黙って開拓された岩場も多く「クライマーが勝手に岩場を登っている、不法駐車をしている」などのトラブルが後を絶ちませんでした。その流れを経て、現在は地権者の許可を得て開拓されているルートが多いです。
開拓者はルートを作る技術だけではなく、地権者とのコミュニケーションや開拓後の管理など、さまざまなスキルが必要です。開拓者や地権者へのリスペクトを忘れないようにしましょう。
岩場によってはローカルルール(その岩場独自のルール)があります。岩場は国立・国定公園内にあることも多いです。クライマー全体への信頼を損なわないように注意しましょう。ルールの一例は以下のとおりです。
- ゴミは捨てずに、すべて持ち帰る
- 動植物をとらない
- 迷惑な場所に駐車をしない
- 山火事に注意する
- キャンプは指定地でする
- 大声で騒がない
- 地元の方を尊重、優先する
- 地権者の善意を尊重する
- トイレは指定の場所か、携帯トイレを使用する
- チョーク跡は登り終わったら清掃する
- 岩など自然物を傷つけない
- 不用意にボルトなどを設置しない
5.クライミングが対象の保険に加入する

登山計画書の提出、山岳保険への加入は残された家族や捜索に当たる方のためにも必須です。必ず山岳保険に加入しましょう。オススメはココヘリです。遭難した場合でも、発信機を持っていればヘリコプターでほぼピンポイントで発見してくれます。特徴は以下のとおりです。
- 発信機を借りれる
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- 第三者に対する賠償責任を最大1億円補償
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6.山岳会や外岩講習会などに参加する

信頼でき、指導力のある経験者に同行をお願いしましょう。相手任せにせず、積極的に学び安全確認を行う姿勢が重要です。ジムで経験を積み、信頼できる経験者やプロの指導のもとで、安全に外岩デビューを果たしましょう。
山岳会への入会もおすすめです。クライミングを長く楽しむには人間関係も重要です。焦らずに謙虚に学びましょう。僕は山岳会に入会して16年が経ちますが、入っててよかったと感じています。
まとめ
外岩クライミングは、ジムクライミングとは一味も二味も違う魅力に満ちています。山のパートナーと一緒に、目標をもって登る外岩は格別です。しかし、外岩クライミングには常にリスクが存在します。
安全への意識、正しい知識と技術、自然への敬意が大事です。外岩クライミングを長く楽しむためには、経験豊かな人に現地で教わるのが一番です。山岳会に入会したり、講習会へ積極的に参加しましょう。

