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【登山おすすめ浄水器】カタダイン、ソーヤー、ハイドラパックを比較|浄水スピードが大事

岩と沢さん
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この記事では、登山で持っていきやすい&使いやすい浄水器をご紹介します。登山に使う浄水器に求められるポイントは「軽量コンパクト・浄水スピード・手入れのしやすさ」です。浄水スピードは浄水器によって大きく違うので、購入する前にこの記事を参考にしてください。

岩と沢さん
岩と沢さん
この記事を書いた人
Profile
■JSPO山岳コーチ2(共通未修得)
■JSPOクライミングコーチ1
■元登山ガイドステージⅡ
■元登山用品店のショップ店員
■半年間、副業WEBライターしてました

山に登る事と、新しいギアを山で試すことが好きです。
趣味が登山だけという生活を16年ぐらいしてます。
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僕のおすすめはハイドラパックのフラックス + 1.5L フィルターキットです。浄水スピードが速く、ストレスなく水が飲めます。回転式のキャップは水が漏れないので、持ち運びも安心です。口径が42mmなので、さまざまなボトルと互換性があります。

沢の水は危険なのか

水に何が入っているかはわからない

結論として、沢の水は100%安全とは言い切れません。綺麗に見える水でも、上流に動物の死骸や糞などがある場合、大腸菌や寄生虫が水に含まれている可能性があります。本州でも感染が確認されたエキノコックスも注意が必要です。

浄水器の性能規格と注意点

浄水器の浄水能力には規格があります。また、浄水能力を維持するための注意点もあるので解説します。

浄水能力の規格「EPA規格/NSF-P231」について

アメリカでは、浄水能力の規格が定められています。その中でも、浄水器にはEPA規格/NSF-P231が適応されます。NSF-P231についてはこちらのNSFの公式をご覧ください。具体的には、以下の浄水能力が無ければ認定されません。

NSF-P231除菌性能
バクテリア除去率(大腸菌)99.9999%
ウイルス除去率(寄生虫)99.99%
シスト除去率99.9%

規格に準拠していれば、大腸菌やエキノコックスなどの寄生虫などを除去できます。ただし、ハイドラパックの説明書には「ウイルスを除去するものではありません」と注意書きがされています。浄水能力以下の大きさのウイルスは除去できないということだと思います。ハイドラパックでは3.0ミクロン(0.0003mm)以上を除去できると書いてあります。

浄水器を使う上での注意点

浄水器のフィルターには寿命があります。間違った使い方を続けると、性能通りの浄水ができない可能性があります。付属の説明書をよく読んでから使用しましょう

登山で使いやすい浄水器の選び方

浄水器は大きなものから小さなものまでさまざまです。浄水方法もいくつかあります。浄水器の中でも登山で使いやすいものについて説明します。

軽量かつコンパクトであること

浄水器は大きく分けて3種類です。水を浄水しながら使う、水を事前に浄水して使う、大量に浄水する物に分けられます。それぞれメリットとデメリットがあります。具体的には以下のとおりです。

メリットデメリット
水を浄水しながら使う軽量でコンパクト浄水スピードに劣る
水を事前に浄水して使う浄水スピードがはやい登山用にしては重くてかさばる
大量に浄水する浄水スピードが速く、大量に浄水できる重くてかさばる。用途が限られる。

吊り下げて使う浄水器もありますが、日本の登山向けではないと思います。僕がおすすめする浄水器は、水を浄水しながら使うモデル。災害時用に家庭でも使いたいなら、登山用とは別に買った方がいいです。

浄水スピードがはやいこと

水を浄水しながら使う物であり、軽量でコンパクトな浄水器の中だと種類が限られます。その中でも、浄水スピードが速いものはストレスなく水分補給ができます。浄水器の中には浄水スピードが遅く、満足に水が飲めないモデルもあります。浄水スピードは重要です。

浄水スピードはこちらの動画で比較しています。最後はハイドラパックの便利なアダプターもご紹介しています。

手軽に持ち運べること

浄水器は、使う際に水筒に装着する「ストロータイプ」と「一体化タイプ」があります。どちらともメリットとデメリットがあります。具体的には以下のとおりです。

ストロータイプのメリットとデメリット
メリットは使いたい時だけ使える点です。デメリットは、浄水器を使わないときは荷物になり、かさばることです。浄水部分にゴミが入らないように注意が必要です。
一体化タイプのメリットとデメリット
メリットは、使わないときは容器ごとコンパクトにできる点です。フィルター部が汚れずに、清潔に使えます。デメリットは、きれいな水を飲むときでもかならず浄水器を使う点です。

どのように持っていくかは、工夫次第と言えそうです。

手入れが簡単であること

浄水器は手入れをしないと、浄水スピードが落ちます。専用の道具を使って手入れをする浄水器もあります。専用の道具が必要ない浄水器もあります。どちらでも使用に問題はないですが、手入れは簡単な方がおすすめです。

清掃方法には3種類あります。シェイクは、水筒の中に水を入れて、水をふるだけで清掃ができます。水に浸けてすすぐ方法もあります。浄水器の反対側から水を入れるバックフラッシュは、専用の工具を使うモデルと使わないモデルがあります。

使いやすいキャップ径を選ぶ

ボトル径は大きく分けて3つあります。ペットボトルなどと同じ28mm。ハイドラパックやモンベルで使われている42mm。ナルゲンなど大口の63mmです。ソフトフラスクなどは42mmの物が多いです。

最近増えているのは42mmです。飲みやすくて乾かしやすいです。口径が同じなら浄水器や蓋の互換性がある可能性があります。口径が同じでも、使えない場合もあります。

おすすめの浄水器6選と詳細レビュー

軽量かつコンパクトで、浄水スピードが速く、手入れが簡単なものをご紹介します。


プラティパス/クイックドローフィルター
カタダイン/BeFreeハイドラパック/フラックス1.5Lフィルターキット
ハイドラパック/ウルトラフラスク フィルターキット
カタダイン/ビーフリーACソーヤーミニ
重量83g
(浄水器のみ)
59g
(水筒含む)
143g
(水筒含む)
65g
(水筒含む)
72g
(水筒含む)
19g
(浄水器のみ)
浄水スピード
(カタログ値)
3L/1分2L/1分1L/1分1L/1分2L/1分記載なし
手入れ方法・シェイク
・工具を使わないバックフラッシュ
・シェイク・シェイク
・水に浸けてすすぐ
・振るだけ
・・水に浸けてすすぐ
・振るだけ
・・水に浸けてすすぐ
・専用の工具でバックフラッシュ
フィルターの寿命
(浄水できる水の量)
1000L1000L1500L1500Lホロファイバー:約1,000L
活性炭フィルター:約200Lまたは3ヶ月
38万L
浄水の規格NSF-P231準拠記載なしNSF-P231準拠NSF-P231準拠NSF-P231準拠NSF-P231準拠
口径28mm&専用口径42mm42mm42mm42mm28mm
ポイント浄水スピードが速い。水筒を含んだ中では最も軽量水が漏れないキャップで、一体化タイプの中でも完成度が高い。すぐに飲みたいランナー向け。ホロファイバーと活性炭フィルターの2段階洗浄浄水器単体ではコンパクト
タイトル詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る

 

プラティパス/クイックドローフィルター

ストロータイプの中でも、細部まで作りこまれたモデルです。持ち運びがしやすいように両側にキャップが付属しています。工具を使わずにバックフラッシュでの手入れが可能です。浄水スピードイは圧倒的な3L/1分ですが、これには疑問を示すレビューも多いです。以下のYoutubeが分かりやすいです。

3年前の動画ですが、1Lの水を浄水するのに7分かかっています。メーカーに問い合わせたところ、メーカーも数多くの不良品が出ていることを認めているようでした。最近のレビューを見てみると、1L/1分で浄水できているのもあります。当たり外れがありそうです。

カタダイン/BeFree

ホロファイバーフィルターが水を確実に浄水します。軽量です。浄水器のフタがキャップ式なので、水を入れての持ち運びには多少不安が残ります。水を入れてすぐに飲むなら問題ありません。口径が42mmなのでさまざまなボトルで使えます。メーカー名はカタダインですが、付属のボトルはハイドラパックが製造しています。

ハイドラパック/フラックス1.5Lフィルターキット

一体型なので、浄水器をつけたままコンパクトに収納できます。浄水スピードがカタログ値よりも早く感じます。ストレスなく水を飲めます。フタは回転式で、しっかりとロックできます。水を入れての持ち運びでも安心です。口径42mmなのでさまざまボトルに使えます。おすすめです。

ハイドラパック/ウルトラフラスク フィルターキット

ソフトフラスク型なので、さまざまなポケットに入れられます。咬めばすぐに水が飲める飲み口です。トレランの方や、ショルダーに水筒を入れる方におすすめです。

カタダイン/ビーフリーAC

ホロファイバーフィルターと活性炭フィルターが使える浄水器です。ホロファイバーだけでは取れきれない臭いや味を活性炭で除去できます。活性炭の寿命は短いので、活性炭だけを交換できます。カラビナに掛けて持ち運べます。

ソーヤーミニ

かつて、浄水器といればコレだったと思います。今も根強い人気がありそうです。口径が28mmなのでペットボトルに装着できます。付属のストローで水源から直接飲めます。お手入れには専用の工具が必要です。浄水スピードは遅いので、あまりおすすめできません。

まとめ

今回ご紹介した浄水器は、どれも浄水能力に優れています。登山では浄水スピードが重要で、ストレスなくのめるモデルのほうが絶対に良いです。浄水スピードはカタログ値で出ていますが、個体差もありあまり信用できません。比較動画をごらんください。

僕のおすすめはハイドラパックの浄水器です。ファイバー部分が長く、浄水スピードが速くて信頼できます。水が漏れないキャップだと、持ち運びもしやすいです。他のボトルとの互換性も高く、さまざまな使い方ができます。

この記事を書いた人
岩と沢さん
岩と沢さん
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■JSPO山岳コーチ2(共通未修得)
■JSPOクライミングコーチ1
■元登山ガイドステージⅡ
■元登山用品店のショップ店員
■半年間、副業WEBライターしてました

山に登る事と、新しいギアを山で試すことが好きです。
趣味が登山だけという生活を16年ぐらいしてます。
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