山口市【陶ヶ岳クライミング】トポ図&ルートのご紹介!
陶ヶ岳は山口県を代表する岩場の内の一つです。
山口県で初めてクライミングが行われた岩場で、消防や自衛隊の訓練でも使用されている歴史のある岩場です。
そんな陶ヶ岳の岩場の特徴としては以下の通り。
■簡単なマルチピッチのルートが二つある。
■ルートがコンパクトに収まっている。
■花崗岩で岩がしっかりしている。
初心者のマルチピッチやクライミングの練習に最適な岩場です。
古い支点のルートもあるのでそこは注意して下さいね!
今回、作者から許可を頂いたのでトポ図を掲載させて頂きます。
※トポ図には著作権があるので無断で他のサイトに載せないようにお願いします。
※残念ながら、チッピングの多い岩場です。
※クライミングは自己責任で行ってください。
トポ図はこちら!
古いルートが多く、ボルトが老朽化しているルートもあるので注意して下さい。
トポ図に乗ってない面白いルートもあるので、またご紹介させて頂きますね。
僕の手書きで源氏巻きエリアを追加しました。
位置関係が正確ではないので、また書き直します。
アクセスと周辺のキャンプ場
秋穂には2つの無料キャンプ場があり、3つのコンビニ、スーパーとウォンツがあります。
陶ヶ岳以外にも亀山の岩場が近く、クライミングトリップで訪れても楽しい地域だと思います。
駐車場と岩場へのアプローチ
先ずは陶ヶ岳の駐車場を目指してください。
駐車場から、登山口はこちらです。とても分かりやすいですね! あとは20分ほど登山道を歩きます。 一本道なので迷うことは無いと思います! 途中に水場が出てきます。 ここが分岐ですね!
赤矢印が岩場。 青矢印が山頂手前の広場へと続きます。
ここを左へ行きます。
分岐から1~2分歩くと岩場に到着です!
この一番大きなところが、トポ図でいう国体ルートの取りつきですね!
予約が必須の、千防川砂防公園キャンプ場
セミナーパークから車で10分の距離の所に、無料のキャンプ場があります。
整備され綺麗なキャンプ場で、適度に木陰もある良いキャンプ場ですが、予約が必須です。
キャンプブームによりマナーの悪い人が急増した流れで、少し厳しくなったようです。
予約方法も厳しく、平日の9時から17時の間に秋穂総合支所に行かないといけません。
昔は電話で予約できてたりもしたのですが、厳しくなっちゃいましたね。
マナーは守りましょう!岩場も一緒ですよね。
予約不要、無料の美濃ケ浜キャンプ場
セミナーパークから車で15分ほどの場所にある無料のキャンプ場です。
こちらは予約不要で、車の乗り入れは出来ませんがテントサイトと駐車場が近いです。
トイレもきれいで、シャワー(冷水のみ)もあります。
ただし、こちらも無料で利用できるということもあって時々マナーの悪い人も利用するようです。
また、海岸のすぐ近くなので風の強い日は注意しないといけません。
スーパー、コンビニ
セミナーパークから車で10分ほどの所にウォンツがあります。
セミナーパークから車で5分のところにセブンイレブンやローソンがあります。
亀山の岩場
陶ヶ岳の駐車場から車で3分の距離に、亀山の岩場があります。
こちらは陶ヶ岳よりもスケールが大きくなりますが、どちらかというと中級者~向けな岩場です。
マルチピッチのルートも2本あり、Rock&Snow100号でも紹介された岩場です。
亀山の岩場についてはこちらの記事を参照ください。
温泉は車で10分
長沢ガーデンレストランの温泉が一番近いです。
セミナーパークから車で10分になります。
入浴料は400円、10:00から21:20まで受付しています。
宿泊もあります。
詳しくはこちらの公式HPからどうぞ!→★
あいお荘が次に近くて、セミナーパークから車で15分になります。
入浴料は570円、定休日は毎週水曜日。12:00から16:00まで受付しています。
詳しくはこちらの公式HPからどうぞ!→★
ちょっと豪華でも良い方は、湯田温泉があります。
セミナーパークから車で30分になります。
山口県の中では人口が多く栄えた温泉街になります。
立ち寄り湯は色々ありますが、温泉の森が一番手軽化もしれませんね。
詳しくはこちらの公式HPからどうぞ!→★
ショートルートまとめ オススメルートには★
米つぶ 5.7
米つぶ 5.7
5.7といえども侮れないルート。
2ピン目が遠く、良いホールドも遠いので難しいです。
2ピン目手前で落ちるとグラウンドフォールの可能性があるので注意が必要です。
上部は被った岩を登りますが、ここはガバだらけで簡単です。
「地蔵左」の右のル-ト 5.6
地蔵左5.8の右の方にあるクラックルート
短くて簡単です。
オールナチュプロですが、初心者のカムのセットの練習にもなると思います。
終了点は無いので、自分で作らないといけないです。
観音クラック 5.8
観音クラック 5.8
米つぶの左隣のクラックルート。
ハンドジャムは決まらないのでレイバックメインです。
パワーのある人は米つぶよりも楽に登れるかも?上部はこめ粒と同じところを登ります。
地蔵左 5.8
地蔵左 5.8
オールナチュプロのクラックルート。
下部はポケットでジャムが決まりにくい。
ピッタリサイズのカムを選ばないとセットが少し難しいかも?
スカイライン 5.8 ★
スカイライン 5.8
オススメルート。結構難しいです。
最初の乗り込みと、2ピンから3ピン目が核心。
ガバのポケットを探しましょう。
1ピン目は離陸前にあらかじめクリップしておく方が安全です。
パッション 5.10b
恐らくこれがパッションです。
最初のアンダーのあたりがパワフルで結構難しいです。
最後のフェースを左からいくか直上するかでグレードが変わりそうです。
左から行った方が簡単で、その場合だと僕の体感で5.8ぐらいかなと思います。
リーチある人の方が有利かも。
「国体ルート」の左隣 5.8
国体ルートの左隣 5.8ぐらい トポ未記載です。
最初の出だしが少し難しい。ガバに届くとパワーで登ります。
中間は簡単で、上部の小ハングが核心。と言ってもガバがあるので落ち着いて登りたい所。
グレードは5.8だと、このルートを作った人に聞きました。
山頭火 5.9 ★
写真の場所からはボルトの無いクラックが続く。カムを持って行きましょう。
レイバックで耐えながらセット出来るかどうかがカギ。
体勢が取りにくく、スタンスもあまり無いので、結構怖いです。
サスペンション 5.9
写真無し
サスペンション 5.9
パワフルで面白いけど支点が古いです。
山頂からTPセットできるので、TPで遊んだほうが安心です。
ミキハウス 5.10a
ミキハウス 5.10a
短いルート。ムーブが分かれば面白いです。
中間と終了点がRCCで古いので注意が必要です。
リトルドラゴン 5.10a ★
リトルドラゴン 5.10a
中間のハング超えが核心。足が見えなくなるけど、足が大事なやつです。
最後の終了点の手前も、直上をするか、少し右を登るかでグレードが変わってきます。
右に行く方が簡単です!
源氏巻きエリアのルート 5.9ぐらい
1ピン目をクリップしておき、最初は土嚢の右側から登ると安心。
中間はポケットを拾いながら登る。上部はクラック。大き目のカムがあると安心。
どうやって終了点にたどり着くかがポイント。ロープの流れに注意
源氏巻きエリアのルート 5.6ぐらい
上で紹介したルートの右隣りのルートですね。
中間の小さいハングを超えたらあとは簡単なスラブです。
ボルトの数は少ないですが、簡単。
ストリートダンサー 5.11b
ストリートダンサー 5.11b
中間は楽しく登れますが、上部が核心。僕は登れません。
山頂からTPがセット出来ます。
オーバーハングのアブミルート
これほどのハングのアブミルートはなかなか無いのではないかな?と思っています。
支点も全てケミカルアンカーに打ち換えられているので安心してトライできます!
オーバーハングのアブミは手順に慣れれば簡単だけど、舐めてかかると身動き取れなくなるので注意が必要です。
ロープの流れに注意したい。
オススメマルチ 国体ルート 4P Ⅳ級+ ★
陶ヶ岳で最もポピュラーに登られているルートが国体ルートです。
50mロープで、細かくピッチをきると4ピッチで陶ヶ岳山頂にダイレクトに登る事が出来ます!
初心者のマルチの練習や、トップロープでのクライミングの練習でよく使われています。
グレードは僕の体感でⅣ級+です。
山頂から取り付きまで歩いて降りる事も出来ますが(5分程度)、懸垂下降で降りる事も出来るので懸垂の練習にも最適です。
1p Ⅲ+級 18m
1P Ⅲ+級 18m
左からも右からも登る事は出来ますが、1ピン目までに落ちるとグラウンドです。
念のためピナクルにスリングでプロテクションを取ると安心です!
終了点の手前が核心ですが、ケミカル支点があるので安心です。
終了点は大きなテラスで、終了点もしっかり+ボルト多数です。
2p Ⅲ+級 7m
2P Ⅲ+級 7m
左のリッジを行くか、終了点からボルトに導かれて直上するか、選ぶことが出来ます。
写真は直上をしていますね。
左のリッジを登る方がやや簡単かなと思いますが、高度感があるので初心者には怖い所です。
3p Ⅳ級 7m
3P Ⅳ級 7m
残念ながら最近チッピングされました。
未だにチッピングをする人がいるのが陶ヶ岳の悲しい所ですね。
※チッピングとは岩を意図的に削ってルートを簡単にしたり難しくする行為の事です。
ハンドトラバースをして、直上するピッチです。
写真の位置に行くまでが少しバランシーです。
4p Ⅳ+級 20m
■赤ルート
レイバックで離陸をしてテラスに。左側に回って凹角を登ります。
凹角にガバがあるので、ガバを繋いで登ります。
凹角を登り終えるまで良い支点が無いのでカムがあると安心です。
凹角を登り終えたところに支点が有り、右にトラバースをして直上をするところも高度感がある所です。
ガバに手が届けば安心ですが、少し遠い。
ロープの流れに注意。
■青ルート
一見登りやすそうですが、いざ登ってみるとホールドが乏しいです。
■紫ルート
ペツルの支点がありますが一番難しいです。
レイバックと足のフリクションで身体を上げて、ガバを取るとOKです。
ダイレクトルート 4P Ⅳ級+
更新予定です!
今回使用したクライミング装備についてはこちら!
こちらで、マルチピッチクライミングに使う装備を網羅的に解説しています!