冬山-大山・登攀
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大山縦走【川床登山口~三鈷峰北稜~ユートピア小屋~元谷】2022.2

岩と沢さん
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大山は三鈷峰。北稜を地図で見てみると、気持ちの良さそうな尾根が続いている。

北稜の情報も、残雪季などはあるが、厳冬季となると圧倒的に情報が少ない。

行ってみないと分からないところもあるが、楽しそうだ!

どうせなら川床登山口から阿弥陀川沿いに北稜の末端に取りついてみるのもおもしろそうだと思い、行ってみた。

2月11日
 南光河原駐車場(07:00)→川床登山口(08:15)→阿弥陀川→北稜末端にてテント設営(14:40)
2月12日
 テント場出発(05:50)→北稜稜線に到着(08:30)→北稜バットレス?取りつき(11:30)→三鈷峰山頂(17:40)→ユートピア小屋(18:15) 
2月13日
 ユートピア小屋出発(06:45)→勝間ケルン(06:55)→宝珠尾根→元谷(07:40)→南光河原駐車場(08:30)

1日目 南光河原P~川床登山口~北稜末端テント泊

今年の大山は久しぶりに雪が多い!

スキー場の横を通って川床登山口まで

スキー場から登山口まで奇跡的にトレースがあったので助かった

阿弥陀川に到着!

渡渉を余儀なくされる個所が何回かあった

川幅も広いところがあったりして、景色が綺麗!

高巻きでロープをだして、懸垂下降をしたり。

巻いてもダメそうな所では、ロープをつけてトラバース。まともな支点がとれないので、おちたら川にドボン。。。

東谷との出合いに到着!写真左端の斜面が北稜の末端となる。

正面のガスってるあたりが三鈷峰のはず。

今日はこのあたりでテントを張りましょう。

お天気も良く、最高!

早々に乾杯!荷物を軽くせねば!

初日はこんな感じでした。阿弥陀川の渡渉に悩まされる個所も多く、総合力が試されるような感じで楽しかったですね!

星空も綺麗でしたね!(写真には全く写っておりません 笑)

2日目 北稜基部~北稜~三鈷峰~ユートピア小屋

いよいよ二日目です。6時にテント場を出発。

尾根に上がりたいが・・・とっても急斜面です。

結局、途中でロープを付けました。前日の明るいうちに偵察をしておくべきでした。反省。

苦労して尾根に上がりました。上がってしまえば快適な尾根路!

少しづつ高度を上げていきます

天気も良く最高!ただ時間が少し気がかり。。。

ついに見えましたね!三鈷峰と北稜!

こんな感じです

前半は木登り。後半は雪稜登攀といった感じです。後半は支点が取りにくいので落ちられません。

快適な尾根を歩いていると、いきなり傾斜が出てきた

天気は最高。後ろの岩峰が、後で調べると北稜バットレスということが分かった。

知らなかったので「あんの岩はどうやって登ろう」と思いましたが、右から簡単に巻けました

バットレスを右から巻いたところ。右のモコモコしているところがバットレスの上にあたります。ここから念のためロープをだして登攀開始。

バットレスをトラバース気味に進んで、写真中央当たりの綺麗な雪の斜面を登っていきます。

立木はいっぱいあるので支点は取り放題。

雪が締まっていれば快適なんでしょうけど、、この日は締まりが悪く時々足がズズッと下がっちゃうので怖かったです。このルンゼを60mロープで2p上がります。

2p上がったところ。

いよいよ核心ピッチです。写真ではわかりにくいですが、結構斜度がありました

1p登って細い木を2本とって流動分散で支点構築。ランニングの支点も悪いです。

雪質良ければ快適なんでしょうけど・・

さらにもう1p登って、岩の尾根まで行きます。ガスっていたのが再び晴れました!!

中央、僕がいるところが岩の尾根ですね。支点が取りにくい。

位置関係的には上の写真と同じところです

気持ちの悪いクラックの手前まで少し歩きます。

う~ん。すぐに雪崩れることはないと思うけれど、気持ち悪い。右の端っこを登りました

登ったところ。

美しい!

恐ろしいナイフリッジ。念のためスノーバーで支点構築。

あとは簡単な斜面を歩いて登ると

ひょっこりひょっこり

三鈷峰到着でした!!

いやー、素晴らしかったですね!暗くなる前にトップアウトできて本当に良かったです。

ご褒美かのように美しすぎる光景が・・・

いや~、お疲れ様でした!

ユートピア小屋は至れり尽くせりで本当にユートピアでしたね!

断熱用の銀マットもあり、水もあり、トイレ(携帯トイレ専用)あり、スマホの電波ありで最高でした!

3日目 ユートピア小屋~宝珠尾根~元谷~南光河原P

最終日ですね!今日は降りるだけ!

剣谷をトラバースして宝珠尾根まで。

今日のコンディションだと大丈夫でしょうけれど、一応雪崩にも注意したいところですよね

念のため一人ずつトラバース。

いつもありがとうございます。勝間ケルン

振り返ったところ

剣ヶ峰に続く宝珠沢には沢山のトレースが。

沢の中心にトレースがありまして、尾根沿いにはちょろっとトレース。

雪崩とか気にしない人が多いのかな~

それとも「絶対に雪崩れないコンディションだ!」とわかる人たちなのかな。

弥山~剣ヶ峰の縦走路も雪庇の上にトレースがあったりするので、あんまり人のトレースは信用しないほうが良いと思います。最近はちょっと無知な人が多い気がしますね。僕も人のこと言えないですけれど・・・

宝珠尾根に到着。

最近のコンディションでは雪崩はリスクは低いと判断し、この沢から元谷へ下りました。

最近は誰か上っているのだろうか大屏風

大山寺に到着!

今年は本当に久しぶりに雪が多いですね!

三鈷峰北稜、とても楽しかったです!

ただ、雪質の良いときに行きたいですね!

大満足の三日間でした。

三日目のログは取り忘れちゃいました。。

この記事を書いた人
岩と沢さん
岩と沢さん
この記事を書いた人
■JSPO山岳コーチ1
■元登山ガイドステージⅡ
■元登山用品店のショップ店員だった僕。
山に登る事と、新しいギアを山で試すことが好きです。
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