大山縦走【船上山~甲ヶ山~大休峠~ユートピア小屋~宝珠】2020年
今回のコースは、雪のたっぷりある大山であれば何日掛かるか全く予想も出来ないものだった。
先輩方は、20年前に4日かけて弥山まで縦走したという。
最近は暖冬で雪も少ないが、今回の縦走では船上山からはオールラッセルで、中途半端な藪に悩まされた縦走だった。
行程
2020年
2/12(水)曇りのち雨
船上山バス停7:20~船上山神社10:00~勝田ケ山手前テント場(950m地点)13:15
2/13(木)曇り
テント場発6:00~勝田ケ山三角点7:30 7:40~勝田ケ山頂上8:30~甲ケ山11:55~小矢筈ケ山14:20~矢筈ケ山15:50~大休避難小屋18:25
2/14(金)曇りのち晴れ
避難小屋6:20~野田ケ山8:50 9:05~親指ピーク10:55~振子山12:30 12:50~象ケ鼻14:40~ユートピア小屋14:50~宝珠越16:00~下宝珠越19:00~大神山神社20:40
一日目「船上山~勝田ヶ山手前まで」
先ずは下市駅から赤崎駅まで始発で電車移動をする。
赤崎駅からバスに乗って、船上山登山口まで。
雪は少ないが、重くまとわりついてくる雪も大変・・・
船上山まではトレースがあった!
「これなら楽に縦走できるかも・・」とひそかに思っていたが、二日間ラッセルに苦しめられることに!
船上山手前の小屋付近にてトレースは消失。
重く脛あたりまでのラッセル。
雪だけならいいのだけれども、中途半端な藪が足に絡みついてきたり、落とし穴のようになっている。
2月だというのに、夕方から大雨が降る予報!
時間は13:15分。少し早いけれど、地形的にも勝田ヶ山の手前でテントを張る事に。
夜は雨と爆風。α米を平らげ先輩方の話を聞いて楽しい夜を過ごす。
皆お酒が大好きなんだけれども、今回ばかりは軽量化。大事に持ってきたビール1缶とウイスキーで乾杯!
2日目「勝田ヶ山~甲ヶ山~大休峠」
二日目は霧。朝起きてびっくり。前日と比べて20cmぐらい?雪が解けてる!
昨日の雨が溶かしたんだな~
ラッセルが楽になるかもと思ったのもつかの間、少し歩いて分かる。重い・・!
尾根を歩いて縦走開始。
そしてこの藪である。
ラッセル以上に苦しめられた・・・
最高に楽しい!本当です(笑)
これは甲ヶ山だったかな?ルート中に難所のうちの一つ
ここは落ちるとやばいのでワカンを外した
甲ヶ山からの下り。最初だけロープを出した。
甲ヶ山の下り。最後まで気が抜けません
時間は18時手前。
テントはどこでも張れそうだけれども、どうせならと大休峠の避難小屋を目指す。
綺麗だな~。目指すべき弥山はまだ先
暗い中、避難小屋に到着。
登山道がないので避難小屋を探すのに少し手間取った。
早速中でテントを設営。水分かなり多めの雪なので、濡れたものを乾かした(ほとんど乾かなかったけど)
3日目「大休峠~野田ヶ山~振子山~ユートピア~宝珠尾根下山」
さあ、この日は弥山まで縦走して下山予定日です。
昨日までのラッセルの疲れが足にきている中、朝早くから出発!
野田ヶ山山頂にて剣ヶ峰を望む。今日は天気がよさそうだ!
ここでココアを飲んだら、妙に尿臭い・・・・でも他に飲み物ないしな~。。
振子山まで縦走。結構道悪いです
親指ピーク!(これはわたり切った所の写真です)
ちょっとした岩場でした。フィックスありました
振子山までも猛烈な藪と闘いながら・・・
いやー。天気もよくて最高!
最高の天気と景色に出会えました!
ユートピア小屋についた時点で時刻は15時。
非常食と予備日を使用して、ユートピア小屋で止まって弥山まで縦走する案も出たけれども、宝珠尾根を下山することに。
剣谷の横断。古いデブリのお陰で歩きにくかった
勝間ケルン
結局、真っ暗な中下山することに。
疲れもあり、ペースはかなり遅くなりました。
ここまで、尿臭い水筒の水を飲む気になれずにいた処で、誰かの落とし物を発見。。。。
しばらく悩んだけれど、結局飲みませんでした (笑)
ようやく到着ー!
自動販売機で買ったモンスターの味が忘れられません!(笑)
お疲れ様でした!
縦走を終えて
今まで大山は、北壁を登りに来るか、スキーでしか来たことが無かったけれど、大山の本当の面白さは縦走にあるのかもしれないと思わせてくれた山行でした。
先輩方から学ぶことも多く、楽しい山行でした。
次回は藪がしっかり埋まっている時に、弥山まで縦走したいと思います!