【テムレス】湿雪への最適解:全6種類を分かりやすく解説|ミトンタイプは最強
- 濡れない雪山用のグローブが欲しい
- テムレスの種類が分かりにくいので解説してほしい
- 手持ちのグローブに防水性をプラスしたい
雪山ではグローブが濡れると手先が冷たくなり、凍傷のリスクが上がります。手先が冷たいと雪山を楽しめません。雪山を楽しむには、自分に合ったグローブを選ぶことが大事です。登山用グローブは、ゴアテックスなどの防水生地を使用していても、湿雪や気温が高い日はびちょびちょに濡れてしまいます。
この記事では、登山用テムレスを徹底解説します。テムレスとは防水性と透湿性を兼ね備えたポリウレタンを手袋全体にコーティングしたグローブのことです。特徴は圧倒的な防水性にあります。テムレスは生地が濡れることが無いので、常にグローブの内側は乾いた状態で使えます。常に手先を温かく保ち、雪山を楽しみましょう。
テムレスのメリット・デメリット【湿雪や気温の高い時ほど良い】


雪山用の登山グローブは、湿雪や気温が高い時はびちゃびちゃに濡れてしまいます。濡れたグローブはなかなか乾きません。保温性も落ちるので、凍傷のリスクが上がります。オーバーグローブなどでグローブを濡らさないようにする必要がありますが、操作性が悪いデメリットがあります。
テムレスはオーバーグローブよりも防水性が高点がメリットです。サイズ展開が豊富なので、サイズが合えば操作性も高いです。値段も安く、耐久性も高いと良いこと尽くしです。
唯一の欠点は、ゴムのような素材なので滑り止めの効果が高いことです。ビレイ器具でテムレスが巻き込まれる事故が起こっているようです。カラビナなどの操作を行うと、ゲートに引っ掛かりやすいので、登攀では使いにくいです。
テムレスは蒸れることから、凍傷リスクを訴える医者も居ます。テムレスだけでなく、透湿性の良い防寒グロームも持ちましょう。
テムレスの違いを比較【全部で6種類】

| 商品名 | 裏ボアの有無 | カフの有無 | サイズ展開 |
|---|---|---|---|
| テムレス 01 Winter | 有り | 無 | M,L,LL,3L |
| テムレス 02 Winter | 有り | 有り | M,L,LL,3L |
| テムレス 03 advance | 無 | 有り | S,M,L,LL |
| テムレス 04 advance | 無 | 無 | M,L,LL,3L,4L |
| テムレス 05 overshell | 無 | 有り | L,LL,3L |
| テムレス TFmitten | 有り(取り外し可能) | 有り | L |
テムレスは、主に登山用として上記の6種類が販売されています。僕が持っているテムレスで概ね全種類の解説ができるので、参考になると思います。(公式HPは違いが分かりにいので改善してほしい所です・・・)
裏ボア:起毛させてデッドエアーを作り保温性を向上


アクリルとポリエステルで作られた、軍手のような裏ボアが付いています。起毛させてあるので、デッドエアーを貯めこみ、温かさを保持する作りのようです。手袋の中で裏ボアだけが裏返ったりした場合でも、元の指に戻しやすいので使いやすい。何かと評判の悪い裏ボアですが、僕は結構好きです。


裏ボアの無いタイプは、別途インナーグローブを使うことを前提としています。サイズ感に注意して購入する必要があります。
カフ:袖口から雪の侵入を防ぐ


積極的にテムレスを雪山で使うなら、カフは必須だと考えています。ラッセルなどで雪が侵入する心配が無いので、安心してラッセルできます。カフが無いモデルは、脱着のしやすさやコンパクトさを優先したい時に有効です。僕はオーバーグローブとして使う時はカフの無いモデルを使用しています。
サイズ:モデルによってサイズ感が違う


僕が使っているグローブのサイズ感は以下のとおりです。
| 商品名 | 使用サイズ | サイズ感 |
|---|---|---|
| 02winter | L | ちょうど良いサイズ感 |
| 03advance | L | キツキツ。インナーグローブを使うならワンサイズ上を選びたい。 |
| 04advance | 4L | ソロイストなどのグローブに被せて使うとジャストサイズ |
| TFmitten | L | ちょうど良いサイズ感 |
同じサイズ標記でもモデルによって製品サイズが異なるので注意してください。公式のサイズの製品寸法は以下のとおりです。手のひら周りの長さに注意しましょう。
| 商品名 | 全長 | 手のひら周り | 中指長さ |
|---|---|---|---|
| 01 Winter(Lサイズ) | 27.5cm | 24.5cm | 7.8cm |
| 02 Winter(Lサイズ) | 32.5cm | 24.5cm | 7.8cm |
| 03 advance(Lサイズ) | 32.0cm | 22.0cm | 7.8cm |
| 04 advance(Lサイズ) | 30.0cm | 22.0cm | 7.8cm |
| 05 overshell(Lサイズ) | 32.5cm | 25.0cm | 7.8cm |
| TFmitten(Lサイズ) | 32.5cm | 25.5cm | – |


実際の使用感を解説
テムレスを使用して数年経っています。実際の使用感を解説します。
保温性はまずまず。手は蒸れます。



僕の場合は-15℃でも02winterを使う場合があります。より寒い場合は、BDのソロイストなどを使います。さらに寒いとソロイストに04advanceを被せる場合があります。手の保温性はグローブよりも血行の良さの影響が大きいと思っているので、飽くまで参考程度にしてもらえればと思います。(血行が悪いと、いくらグローブが良くても末端が冷えると考えています)


特におすすめなのはTFmittenです。保温性もよく、操作性も良いです。Lサイズのみの展開なので、手の小さい女性には少し大きいかもしれません。僕にはちょうど良いです。
テムレスは蒸れます。気温が高いと、裏ボアが汗で濡れてしまいます。一度濡れた裏ボアはなかなか乾かないので、気温が高い時は他のグローブの使用をおすすめします。
使用数年でついに破損



何年使用したか覚えていませんが、親指と人差し指の間が破れてしまいました。生地が少しづつ摩耗し、薄くなったようです。貧乏症でブログネタ探しに夢中な僕は何とか補修できないかと思い、ゴムの接着剤を試してみました。
結果として、乾いた時には上手くいっているような気がしましたが、山で使うと一発でゴムが剥がれました。穴が開いたときはおとなしく買い替えをおすすめします。
おすすめのモデルと用途
TFmitten【完成されたテムレス。リーシュコード付き】




テムレスの中でも値段は少し高いですが、TFmittenが最もおすすめです。3本指タイプなので保温性が高く、ピッケルも持ちやすいです。インナーグローブが取り外せるので、乾かせるし、お気に入りのインナーグローブと交換もできます。
リーシュコードが付属しているので、追加で買う必要もありません。右手と左手が分かりやすいようになっているのも良いです。Lサイズのみなので、手の小さい方は注意が必要です。
01&02 winter【裏ボアが欲しい方】


裏ボアがあるモデルです。01はカフ無し、02はカフ有りです。インナーグローブを別途用意するつもりが無く、手っ取り早くテムレスを使いたい方におすすめです。カフの有る02がおすすめです。
01winterはカフが無く、値段も抑えられています。裏ボアがあるモデルです。
02winterはカフと裏ボアがあるタイプです。個人的には2番目におすすめですが、裏ボアが嫌いな方は03advanceを選びましょう。
03&04 advance【裏ボアが要らない方、大きいサイズが欲しい方】


裏ボアが無い、コストパフォーマンスに優れたモデルです。03はカフ有り、04はカフ無しです。インナーグローブを別途用意して使いましょう。04は4Lサイズまであるので、オーバーグローブとしても使いやすいです。(04advanceの4Lは05overshellの3Lと同等サイズです)
03advanceは裏ボアが無く、カフのあるモデルです。大きめのサイズを選び、お気に入りのインナーグローブと一緒に使いましょう。
04advanceは裏ボアとカフの無いモデルです。コストパフォーマンスに優れます。コンパクトになるのでオーバーグローブにおすすめです。
05 overshell【オーバーグローブとして使いたい方】


裏ボアが無く、カフのある大きいタイプのテムレスです。お手持ちのグローブに完璧な防水性を持たせたい方におすすめです。05overshellで一番大きなサイズは3Lですが、04advanceの4Lと同等サイズです。(SHOWAさん、分かりにくいです・・・)
まとめ
テムレスは雪山グローブとして優秀なグローブです。見た目に騙されることなく、是非一度使用してみてください。僕は湿雪の多い地域に住んでいることもあり、初心者にはまずテムレスの購入を進めています。もちろん、登山用の雪山グローブのほうが温かいモデルもあるので、予備グローブは登山用のものを購入してもらっています。
すでに登山用の雪山グローブをお持ちの方は、予備グローブとして検討されてみてください。


