沢登り-山口・広島・島根県
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奥匹見峡(三の谷)

岩と沢さん
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奥匹見峡の谷は、道の駅の近くに1.2.3とある。今回登ったのはその3つのうちの1つ、三の谷で、大龍頭の滝(50m)がハイライトだ。ここまでは遊歩道があり、簡単に滝を見て楽しむ事が出来る。この日も、朝から遊歩道の草刈りをする方達とお会いし、滝を見に行く観光客が居た。

三の谷は僕の好きな沢だ。滝の登攀性が高く、水が綺麗。滝を無理して登らないなら遊歩道もあるので初級者にも良いかもしれない。

ただ、F8の小龍頭の滝では、1980年台に滝登りで死亡者が出ているのでこの滝を登る際は気をつけたい(遊歩道で簡単に巻ける)

駐車場から遊歩道を歩き、降りれそうならところを選んで降りる。今回はロープを使用した

すぐにゴルジュっぽい雰囲気になる
遊歩道の隣の沢を歩く。小滝が続く
遊歩道の草を刈る方達
それぞれ思い思いのルートで行く
F8小龍頭を望む
小龍頭の滝上部、緊張のトラバース

小龍頭の滝は、右岸から取り付く。右岸のフェースを残置ハーケンとリングボルトで人工で登る。アブミを使用した

その後、滝をリングボルトやハーケンに導かれるようにトラバースするのだが、岩が丸っこくて悪い。小さいカムを足す。

ここで落ちると滝の水流の直撃を受け、自分一人の力では脱出が出来なくなりそうだ。腕に自信がなければ巻いた方が良い。

その後も遊歩道沿いに滝が続く
水の楽園へようこそ!
ここが最高に楽しい!
そうして出てきた大龍頭の滝(帰りに撮影)

大龍頭の滝は、50mの超巨大な滝である。

流心の登攀は恐らく不可能で、右岸のフェイスを登る。

出だしの所に残置ハーケンが有り一段登る。その後何もないスラブを、右岸の草根っこを頼りに登る。ここからルート取りに迷う。結局、滝に近付くように右上に行くようにスラブのトラバース。ここが1番怖く、支点も取れない。スラブが終わり、滝の水の流れに近付いたところにリングボルトがある。もしかしたらどこかに支点があるのかもしれないが、泥に隠れて見つけにくい。

リングボルトから、滝の水の流れの際を登る。小さめのカムが効きやすい。一段上がったところで、再び右岸の丸っこく滑った階段上を、小さめのカムを効かせながら登る。結構怖い。

終了点は立木。50mロープでギリギリといったところだ!

終了点から撮影。ここは最後の滑った階段状
すぐに滝がある。なかなか難しいチョックストーン。でも面白い
昔は流木が無かったのだが…最近は毎年のように大雨が降る影響か、多くの沢で流心を見る事が多くなった。少し残念
フリーで登れるが、なかなか緊張するチムニー。ツッパリで登った
落ちたら怖い
次から次へとフリーでも登れる滝が続いて面白い!
水際は怖いが、左手の奥の方から簡単に登れる
渓相もバッチリ!原生林が美しい
明るく、フィナーレのように迎えてくれる最後の滝。
最後の滝を登り、熊笹が出てきたところを尾根に上がりやすいように左に行く。

熊笹のところからは、まるで、迷路のように細い支流が入り乱れる。尾根は見やすい。地図を頼りに尾根の方へ向かっていると、先頭を歩いていたYさんが振り返って走って戻ってきた。

「熊がいた!」

曲がり角を曲がると、5m先ぐらいに大きな犬のような熊がいたとの事!

熊もビビって似げていったようだが、出会い頭でなんともビックリである。襲われなくてよかった…

熊の逃げた先が僕らの行きたい方向でもあったため、先に進まず来た道を引き返すことに。

初めての沢下り。今までフリーで登ってきた滝を懸垂で降りていく。

大龍頭の滝は、トポ図によると「左岸の遊歩道から巻くことも出来る」と書いてあるが、いざ降りようとすると遊歩道など何処にも見当たらない…(昔はあったようですが、今は通行禁止)

しょうがなく右岸を2ピッチで懸垂で降りた。なかなか怖かった!あとは、遊歩道で簡単に車まで戻る事が出来る。

この記事を書いた人
岩と沢さん
岩と沢さん
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■JSPO山岳コーチ1
■元登山ガイドステージⅡ
■元登山用品店のショップ店員だった僕。
山に登る事と、新しいギアを山で試すことが好きです。
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