八ヶ岳
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八ケ岳【中山尾根】写真多め&動画もあります

岩と沢さん
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数年ぶりの八ケ岳。

初日に小同心クラックを登ってなんとなく感を取り戻す。

二日目はずっと登ってみたかった中山尾根。小同心クラックが支点が全然見つからず怖い思いをしたので(リードの有ちゃんが)結構不安だったが、結果的に中山尾根は支点が豊富で見つけやすく楽しく登れた。ただ、技術的にはやはり小同心よりもワンランクアップは間違いない。

2月25日
 赤岳山荘(05:00)出発(06:00)→赤岳鉱泉(08:00)テント設営出発(09:10)→大同心稜→大同心基部(10:40)→小同心取り付き(12:45)→横岳(15:45)→硫黄岳(16:40)→赤岳鉱泉(17:40) 
2月26日
 赤岳鉱泉(06:30)→中山尾根取り付き到着(08:15)登攀開始(09:00)→上部岩壁取り付き(11:40)→トラバース終了点到着(13:30)→地蔵尾根(14:15)→赤岳鉱泉(15:00)

2月27日

赤岳鉱泉(06:30)→下山→赤岳山荘(07:45)→八ケ岳山荘入浴出発(09:00)→山口県防府(18:00)

全体図

下部岩壁と上部岸壁の岩登りが中心となります。

▲下部岩壁

アプローチを終えると最初に見えてくる岩壁です。
取り付きから一段降ると簡単で、直登は難しいルートになります。
2ピッチでも、1ピッチでも登れます。

上部岸壁です。
少しランナウトするので怖いです。
1ピッチでも、2ピッチでも登れますが、1ピッチで良いと思います。

登攀記録

アプローチ

前日、中山尾根にトレースがあるのを確認しておいたので、出発はやや遅め。

さあ行きますか!

中山尾根。

ラッセルの訓練でも使われるとか。トレースがあったからよかったけれど、なければかなり苦労しそうです。

1p Ⅲ+級

到着!3人組の先行パーティがいました。

1p目は、先行パーティのリードの人がいる丸っこい岩のところに終了点があります。

というわけで登攀開始!

1p目 Ⅲ+

直上すればⅣとのことで、最初直上を試みるも2ピン目以降で安全に登れる気がしなくなり無残な敗退・・・

取り付きで岩に登る前に右に一段下りたところにあるルンゼから登ると簡単です。

1p目終了点から。

昨日はオールセカンドだったので今日はオールリードで頑張ります。

ルンゼを登り切ったところにペツル。そこからモロそうな段々となってるところを左から回り込んで登ります。ここにハーケン。段々を登ったところにペツル。あとはホールドを落ち着いて探せば大丈夫でした。

ここが段々の乗り込みポイント。

2p Ⅲ+? 短いクラック

2ピッチ目。Ⅲ+?

丸っこい岩を右のクラックを登るか、左の草付きを巻くかのルートになると思うのですが、今回は巻く方は雪が少ないからか?とても行けそうにありませんでした。

右のクラックを登ります。ここはキャメロットの0.75あたりがバチ効き!

カムを決めて、乗越部分にハーケン。乗越が少しいやらしく、アイゼンの前歯で立ちこんでピッケルを効かせて登ります。登りきったところにペツル。

3p~ 長い雪稜&岩稜を登る。

ここからは草付きを登る。

ロープいっぱいまで登ります。

ここからは雪稜が続き、コンテでも良さそうですが、念のためロープ使用。

上部岩壁の手前に一か所だけいやらしい箇所がありました。

これは友人パーティがとった写真。

この上部岩壁手前の岩場が少しいやらしい感じです。

上部岸壁の取り付きに到着

上部岩壁が見えてきました。いよいよ核心ですね

気持ちの良い雪稜もここまで。

上部岩壁取り付き。

上部岩壁は2pで登ることができますが、本日はつなげて登りました。

上部岸壁 下部がⅣ、上部の凹角がⅣ+

ルンゼっぽいところを登ります。

これは中部まで登って、ようやくペツルの支点まで登ったところです。

宮ちゃんが登っている所が上部の核心Ⅳ+。

このペツルの支点までも、ランナウトして怖かったですね。

最初は足も手も決まりにくい所を、小さなピナクルにスリングを巻いて登ります。

プアプロテクションに怯えながら立ち上がってぺツル。そのあと、0.75のカムを甘く決めて、ルンゼを左に少しそれて立ち上がり、甘いホールドスタンスに耐えてもう一回立ち上がるとペツル。再びルンゼに入っていく・・という感じだったと思います。ランナウトが怖い

こんな感じですね

終了点の手前がなかなかいやらしい感じです。
その代わり、残置ハーケンは豊富。
カムもきまります。

終了点に到着!

最後の凹角はハーケンが多い。チムニーっぽくややハングした凹角で、右の岩を使ったり左の岩を使ったりして何とか登る。最後の抜けが悪く、ハーケンがあるがグラグラ・・

小さめのカムを決めて左のほうのホールドを使って上る。

岩と雪のミックス 簡単だけど気が抜けない

次のピッチは簡単。ハーケンも二つあります。その上は雪稜が続く。

雪稜を登る。上のほうで岩場が出てきて、そこだけすこしいやらしかったです。

最後の岩場に到着

最後の岩場。

直上するか左を巻くかの選択ができるみたいですので、今回は左を巻きました。

岩場に取り付くところに茶色いペツル。岩を登ると、ハーケン。直上するか左に巻くかのところにハーケン。

左を巻いて草付きを登っている所。

巻きのルートではありますが、支点が無くなります。途中、雪を掘ってキャメロット1を決めました。

コングラッチュレーション!

こんな写真も撮れますね!

最後の恐怖のトラバース

あとはこのトラバースをこなせば・・・

念のためロープを使用。

途中にハーケンがありました。

縦走路に合流

最後のトラバースを終えれば、縦走路に合流です!

到着!してから地蔵尾根へ。写真はもうすでに結構歩いたところですね 笑

正面は赤岳

地蔵尾根までも結構怖い箇所がありました。

地蔵尾根にて集合写真!

地蔵尾根の下り

あとは地蔵尾根を下ります。

雪が腐り始めててアイゼンが効きにくく、少し怖かったです。

滑落の事故もあるみたいなので、油断はできません。

あとは気持ちの良いシリセードも交えながら下山しました。

こちらは前日、硫黄岳から見た中山尾根ですね!

いや~、天気も良く最高でした!

また行きたいです。

動画はこちら

この記事を書いた人
岩と沢さん
岩と沢さん
この記事を書いた人
■JSPO山岳コーチ1
■元登山ガイドステージⅡ
■元登山用品店のショップ店員だった僕。
山に登る事と、新しいギアを山で試すことが好きです。
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