アルパインクライミングの基礎や始め方を元プロが完全解説!【マルチピッチクライミング・雪山・沢登り】
■マルチピッチクライミングや沢登りを始めてみたいけれど、周りに教えてくれる人がいない・・・
■クライミングについてまとめられたサイトが見つからない。
■アルパインクライミングは敷居が高くてもう一歩踏み出せない。
ボルダリングジムなら誰かが登り方を教えてくれますが、外岩となると教えてくれる人が減っちゃいますよね。
昔はアルパインクライミングについて山岳会が教えてくれる場所でしたが、時代の変化とともに山岳会には若い人が入会せず、教える力も無くなってきました。
僕の周りでも「やりたいけど、教えてくれる人がいない」という人を沢山見てきました。
そこでこのブログでは、元登山ガイドステージⅡ&元登山用品店に勤めていた&現JSPO公認スポーツ指導者である僕「岩と沢」が、アルパインクライミングについて解説をします!詳しいプロフィールはこちら
このページを読むと、アルパインクライミングにいくための装備についての知識をメインに学べます!
アルパインクライミング的思考な装備の選び方(冬山や沢での使用を前提とした道具の選び方や、軽量化について)についても言及しています。
現地での実際の基礎的な登り方の手順についても更新していく予定です。
「アルパインクライミングで困った事があったらこのサイトに載っている!」となれるように記事を書いていきます。読んでみたい記事などありましたら、お問合せや記事へのコメントでご意見ください。
マルチピッチクライミングの基本的な知識について
基本的な手順を写真で分かりやすく解説!
マルチピッチクライミングの手順はいろいろな所で紹介されています。
教える人や紹介する人によって多少の違いはありますが、基本は変わりません。
マルチピッチクライミングの基本的な手順についてはこちらの記事で詳しく解説しています!
■登山とクライミングの登山計画書の違い
■クライミングについて学べる超優良な書籍の紹介
■基本的なマルチピッチクライミングの手順
「登山保険」や「登山計画書」の準備が、登山の第一歩めです。
万が一何か起きた時にでも、残された人に迷惑をかけないためにも必ず準備をしておきましょう!
シングルロープとダブルロープの違いは何か?
マルチピッチクライミングでは、人工壁やスポートクライミングでは使わないダブルロープというシステムもあります。
ダブルロープは何が良いのか?シングルとの違いは?
2つの違いを表で表したのがこちら!
シングルロープ | ダブル(ハーフ)ロープ |
---|---|
メリット | |
■ロープさばきが楽。 (スピーディー) ■終了点でロープがごちゃごちゃしにくい。 ■ロープがダマになったり絡んだりしにくい ■太いロープの安心感 | ■懸垂下降での撤退がしやすい ■ロープの流れがスムーズ ■ロープがよく伸びるので支点への墜落衝撃が少ない (プアプロテクション※1に有効) ■ロープが2本ある安心感 |
デメリット | |
■懸垂下降での撤退が難しい (バックアップロープなどの準備が必要) ■万が一ロープが切れた時の事故が大きくなる ■ロープの流れに注意しないといけない (ルートを選ぶ) | ■終了点でロープがごちゃごちゃしがち ■ロープ2本分の重量がかかる ■ロープが絡みやすい |
■支点がしっかりしているとシングルロープにメリットが多い。
■支点がしっかりしているか分からない&アルパイン要素が多いのならダブルロープが良い。
具体的に、ダブルとシングルでは性能的に何が違うのか?などなど
細かな違いについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
支点の見分け方や支点構築について
支点が信頼できるか物かどうか写真付きでご紹介!
古いルートでは自作された支点などが使われ、今でも数多く残っています。
クライミングメーカーからも沢山の支点が発売され、たくさん使われてきました。
さまざまな支点が使われ、どれが良いのか悪いのか分からない!
一例ではありますが支点についてこちらの記事で写真付きで詳しく解説しています!
スリングでの終了点構築など、スリングの使い方について詳しくなろう
マルチピッチクライミングにスリングは必須装備!
種類が多すぎて先ず初めに迷うのがスリングです。
スリングの種類は、簡単に分けてナイロン製かダイニーマ製かに分かれます。
それぞれ向き・不向きがありますので簡単に表に表しました。
どちらにも利点はありますが、アルパイン(マルチピッチ)で使うならダイニーマ製品を中心にそろえると間違いありません。
ダイニーマは雪山や沢に行ってもメリットが多いからですね。
ナイロンには伸縮性があって結びによる強度低下が小さいというメリットがあります。
終了点の構築などにはナイロン、その他はダイニーマという使い方がオススメです。
その他、スリングについてこちらの記事で徹底的に詳しく解説しています。
終了点や中間支点の作り方について知りたい方もこちらの記事を参考にしてください!
クライミングギアの選び方について
マルチピッチクライミングに必要なクライミングギアはとりあえず何が必要?
マルチピッチクライミングはジムやスポートルートと比べて必要なクライミングギアが多くなります。
マルチピッチならではのギアもあったりして、何が必要なのか最初のうちは分かりにくいですよね。
たくさんのギアを持って登れば安心感も増えますが、重量も増えます。
とりあえず、マルチピッチクライミングではどんなギアを使うのか何となく見たいという方にはこちらの記事!網羅的にご紹介しています。
形や大きさによって用途いろいろ!奥の深いカラビナについて徹底解説!
カラビナも種類が多すぎて、何を選んだらいいのか分からないですよね。
ショートルートだと基本的に何を選んでも間違いは無いですが、重量が気になるマルチピッチやアルパインだと、なるべく軽くて使いやすい物を選びたいです。
アルパイン向けにカラビナの選び方を詳しくこちらの記事で解説解説しています!
最適なマルチピッチ向けなビレイデバイスは何か4社比較してみたよ。
マルチピッチ向けビレイデバイスとして各社から販売されています。
マルチピッチ向けとそうじゃない物では何が違うの?
今回は、マルチピッチ向けとして販売されている4種類のビレイデバイスを比較してみました!
こちらの記事で詳しく解説しています!
普通のクライミングシューズとマルチピッチ向けクライミングシューズは何が違う?
クライミングシューズは種類が多すぎます。
高い物なので手軽に試してみる事も出来ないので選ぶのが大変ですよね。
マルチピッチだと、1日中クライミングシューズを履くこともあるので履き心地は妥協したくありません。
マルチピッチ向けクライミングシューズは履き心地が良く、様々な岩質に対応できるというのが特徴です。
3社から販売されている「マルチピッチ向けシューズ」をこちらの記事で詳しく比較しています!
また、初心者が選ぶべき靴についてもこちらの記事で紹介しています。
初心者向けの靴の特徴として「履き心地が良くて安い」が挙げられます。
履き心地が良いので、初心者向けの靴をマルチピッチで履く方も多いですね!
岩場に行くために必要なアプローチシューズ!なんでもいいけれど登山用だとそれなりに快適。
外岩に行くなら、最低でも登山道を歩ける靴が必要です!
当然ですがサンダルだと厳しいという事ですね・・・
駐車場から岩の取りつきまでの道=アプローチと呼びます。
そのアプローチを歩くから為の靴=アプローチシューズですね。
ランニングシューズなどでも歩けないことは無いですが、登山メーカーから出ているアプローチシューズが快適なのは間違いないです。
アプローチシューズの特徴は大きく分けて3つ
■軽さ
→ソールの硬さなどと関係する。ソールが硬いほど、重い荷物&長時間のアプローチに適しているが靴としては重くなる。
■コンパクトになるかどうか
→靴が軽い物ほどコンパクトな造りです。カカトをつぶせるタイプだと、よりコンパクトに。マルチピッチクライミングなどと相性がいい。
■ソールの形状は?
→登山道のようなアプローチを歩くのか、岩肌が多いアプローチなのかでソールの形状の得手不得手があります。
アプローチシューズの選び方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
沢登りの始め方について
沢登りに必要な道具を網羅的に解説!
沢登りにもっていくクライミングギアをこちらの記事で網羅的に解説しています!
とりあえず何が必要かな?と思ったら読んでみてくださいね。
沢登りの服装についてはこちら!
初心者が失敗しやすい沢登りの服装についてはこちらをご覧ください!
必需装備!沢靴を知ればとりあえず沢には行ける!
初心者にオススメなのはフェルトソール、中級者以上にはラバーソールがオススメ!
沢靴は主にキャラバンとモンベルが出していますが、それぞれのサイズ感などについてもこちらの記事で書いています。
ザックの選び方について
アルパイン向けザックとハイキング向けザック、何が違う?
- ハイキング用のザックを持っているけれど、アルパインクライミングで使いにくい・・・
- アルパイン向けザックとハイキング向けザックの違いが分からない。
- 沢登りやスキーのザックは何が違うのか?
登山靴とクライミングシューズが分かれているように、ザックも用途に合わせた選び方があります。ザック選びを間違えて「クライミングでも使いたかったのに、使いにくい!」という状況に陥る人を沢山みてきました。
そこで、アルパイン向け、ハイキング向け、沢登り向け、スキー向けザックの特徴を大まかに紹介しています!
このページを見ると、ザック選びで「大失敗」はしなくなると思います。
クライミングトポ図
僕がこれまでに登ったクライミングルートを詳しく紹介!
To be continued…