【登山やクライミング】スマホポーチの選び方とおすすめ12選|サイズが重要

登山やクライミング中、スマートフォンは地図の確認や写真撮影のために欠かせないアイテムです。ポケットにスマホを入れていると、落下させて破損させたり、取り出しにくかったり、汗で濡らしたりします。そんな時に活躍するのが登山用のスマホポーチです。
この記事は登山者やクライマーに向けて、使い勝手の良いスマホポーチの選び方とおすすめのスマホポーチを紹介します。スマホポーチは、ケースを装着したスマホでも出し入れしやすいように、大きい物がおすすめです。
クライミング中に積極的にスマホで写真を撮ってきた僕だからこそわかる、使いやすいものを選びました。自作できる、スマホの落下防止のストラップも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
僕のおすすめはネルエピックのスマートフォンケースです。ケース付きの6.2インチのスマートフォンを入れても少しゆとりのあるサイズ感です。マジックテープのついたフラップを使うと、ジッパーを締めなくてもスマホの出し入れができます。すぐに写真を撮りたいときに重宝します。

スマホポーチとは


スマホポーチとは、ザックのショルダーに後付けで取り付ける小物入れのことです。スマホを入れたり、行動食やサングラスなどを入れたりできます。さまざまな種類やサイズが販売されています。
スマホポーチにスマホを入れたほうが良い理由
スマホポーチにスマホを入れたほうが良い理由について解説します。
汗や雨でスマホが濡れにくい

ズボンのポケットにスマホを入れておくと、汗でスマホが濡れることがあります。スマホポーチは汗からスマホを守ってくれます。撥水性や防水性のあるスマホポーチだと雨からも守ってくれます。
ウエストベルトやハーネス装着時でもスマホの出し入れが簡単


登山中は地図アプリやカメラの使用頻度が高いです。ウエストベルトのあるバックパックだと、ズボンのポケットに干渉してスマホが取りにくいです。クライミング用のハーネスもポケットに干渉します。スマホポーチなら片手で素早くスマホを取り出せるので便利です。
スマホの落下、破損を防ぐ


岩場ではスマホをぶつけて画面が割れることもあります。ポケットやザックの隙間から滑り落ちると、高所では回収不可能な場合もあります。スマホポーチと落下防止のストラップを併用すると、スマホの落下を防げます。
スマホポーチの選び方
スマホポーチは大きめがおすすめです。スマホポーチの選び方を紹介します。
スマホがゆったりと入るサイズだと取り出しやすい



最近のスマホは大きいです。ケースを付けるとさらに大きくなります。小さめでも6インチ、大きめだと6.7インチです。具体的なサイズ感は以下の通りです。
iPhone 13 | iPhone 14 Plus | Pixel 8 | Pixel 8 Pro | |
---|---|---|---|---|
インチ数 | 6.1インチ | 6.7インチ | 6.2インチ | 6.7インチ |
縦のサイズ | 約15cm | 約16cm | 約15cm | 約16cm |
横のサイズ | 約7cm | 約8cm | 約7cm | 約8cm |
厚み | 約8mm | 約8mm | 約9mm | 約9mm |

僕はPixel8にケースを付けて使っています。このサイズ感だと、スマホケースは最低でも17cm×9.5のサイズがないとスムーズに出し入れできません。また、ジッパーが大きく開くタイプだと、サイズ感はきっちりでも出し入れしやすいです。
ショルダーへの装着パターンは縦と横にあると便利

バックパックのショルダーへの装着方法を確認しましょう。横方向だけでなく縦方向にも装着できるものだと、ウエストベルトやハーネスにも装着できます。ゴムで止めるものとマジックテープで止めるものがありますが、どちらもしっかりと装着できます。

スマホポーチ自体の脱落防止もできるものが良い



多くのスマホポーチには標準で付いている機能です。スマホポーチの落下防止と、ズリ落ちるのを防いでくれます。
キークリップは便利だけどなくても良い

キークリップには、スマホの落下防止用のストラップやコンパス、鍵などを装着できます。あれば便利ですが、無ければザックのショルダーなどに付けて代用可能です。鍵はザックにしまっておきましょう。
防水性や撥水性の有無


ジッパーを閉めるだけで完全防水にできるスマホポーチもあります。ただし、防水ジッパーは開け閉めが少し固く、使いづらいです。パーゴワークスのSNAPの開発秘話にあるように「本体に防水性を持たせるのではなく、雨が降ってきたら即座に外してしまえばいい」も一つの手だと思います。僕は沢登りの際に、完全防水のスマホポーチを使用しています。
スマホの落下防止ストラップは自衛隊用品を利用する



自衛隊は装備を落としてはいけないので、装備一つ一つに落下防止用のコードを装着します。それにならい、自衛隊の落下防止用のバネ式コードを使っていました。しかし、数年使っているとある時突然破断します。
今は「2mmのダイニーマ入りコードとナスカン」を使用して、落下防止ストラップを自作しています。2mmのダイニーマ入りコードの耐荷重は200kgです。ナスカン(金属製のフック)は壊れたことがありません。コードは伸び縮みしなくても邪魔にならず、壊れにくいのでおすすめです。

コスパが良く、200kgの耐荷重があるムラコのダイニーマ入りコードを使用しています。リフレクター入りで何かと便利です。


ナスカンとバネ式のコードはこちらを使用しています。壊れる前に定期的に買い替えるなら、バネ式も使いやすくておすすめです。
おすすめスマホポーチ12選
![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | |
サイズ | 17×9.5×3㎝ | 18×8.5×3cm | 19×10×5cm | 19.5×8×4.5cm | 20×10.5×2cm | 19.5×10.2×3cm | 18×12×2cm | 22×13×5cm | 18.7×11×2cm | 17×10×5cm | 19×11×4cm | 22×12×5cm |
装着パターン | 縦×横 | 縦×横 | 縦のみ | 縦のみ | 縦のみ | 縦×横 | 縦のみ | 縦×横 | 縦×横 | 縦のみ | 縦×横 | 縦のみ |
スマホポーチの脱落防止の有無 | 有り | 有り | 有り | 有り | 有り | 有り | 有り | 有り | 有り | 有り | 有り | 有り |
キークリップの有無 | 無し | 有り | 有り | 有り | 無し | 有り | 無し | 無し | 有り | 有り | 無し | 有り |
撥水性、防水性 | 防水生地のモデルもある | 無し | 無し | 有り | 無し | 無し | 無し | 撥水性有り | 無し | 無し | 完全防水 | 無し |
ポイント | マジックテープのフラップで、出し入れがスムーズ | 使いやすいジッパーとサイズ感 | 大きいスマホも安心 | 多用とな使い方ができる | サングラスも入れやすい | アドオンポケットを一回り大きくしたモデル | コンパクトになる。タオルも吊るせます | スマホのGPSを見ながら歩ける | 多機能ながら、サイズ感はやや小さめ | コンパクト。大きめのスマホは入らない | ジッパーを締めるだけで完全防水 | スマホを入れやすく、ウエストベルトにも装着しやすい |
詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
登山やクライミングで使える、おすすめのスマホポーチを厳選しました。少し大きめのスマホポーチをおすすめします。
ネルエピック/スマートフォンケース






ケース付きのスマホでもすっぽり入るサイズ感です。マジックテープのフラップがとにかく便利で、スマホの出し入れがしやすいです。ポーチの全面にメッシュのクッション材が入っており、破損から守ってくれます。 背面の調節ベルトを使えば様々な場所へ装着が可能です。 防水性の優れたターポリンを使用したモデルもあります。
サイズ | 17×9.5×3㎝ |
装着パターン | 縦×横 |
スマホポーチの脱落防止の有無 | 有り |
キークリップの有無 | 無し |
撥水性、防水性 | 防水生地を使用したモデルもあります |
重量 | 90g |
材質 | ポリエステル または ターポリン |

グラナイトギア/アドオンポケット






大きめのスマホでも入る安心感のあるサイズです。ジッパーの開口が大きく、開けやすくて締めやすく使いやすいです。装着はベルクロ式なので、ほとんどのバックパックのショルダーストラップに装着できます。横向きにしてパックのヒップベルトやパンツのベルトにも装着できます。大きく開くジッパーで、縦使用でも横使用でも使いやすいです。
サイズ | 18×8.5×3cm |
装着パターン | 縦×横 |
スマホポーチの脱落防止の有無 | 有り |
キークリップの有無 | 有り |
撥水性、防水性 | 無し |
重量 | 50g |
材質 | 100D ロビックナイロン |

ミレー/ヴァリエポーチ






モバイル端末やコンパクトデジタルカメラなどの小物をバックパックに外付け可能なフルパッド仕様のポーチ。とにかく大きく、大きめのモバイル端末も収納可能です。ショルダーハーネスに装着可能なループ付き。クッション材入りです。
サイズ | 19×10×5cm |
装着パターン | 縦のみ(ベルトループ有り) |
スマホポーチの脱落防止の有無 | 有り |
キークリップの有無 | 有り |
撥水性、防水性 | 無し |
重量 | 120g |
材質 | ナイロン 330D WASHER TWILL PUX2 |

パーゴワークス/SNAP






腕の動きを妨げない、左右非対称なスマホポーチです。バックパックへの脱着が簡単です。500mlのペットボトルも収納可能です。ジッパーの開口部も大きく、不意いに開けすぎない工夫もされています。
サイズ | 19.5×8×4.5cm |
装着パターン | 縦のみ |
スマホポーチの脱落防止の有無 | 有り |
キークリップの有無 | 有り |
撥水性、防水性 | Blackは防水生地を使用 その他のカラーは撥水生地を使用 |
重量 | 80g |
材質 | Black:ナイロンPCコーティング Dark Beige/Urban Gray/Mos Green:ナイロンテフロンコーティング Gray/ Blue :エクストリーマグリッドナイロン |

グラナイトギア/グラスケース




少し大きめなケースなので湾曲したスポーツグラスにも対応します。眼鏡だけでなくペン
ケースや小物入れとしても使用出来ます。バックパックのストラップにも装着可能です。
サイズ | 20×10.5×2cm |
装着パターン | 縦のみ |
スマホポーチの脱落防止の有無 | 無し |
キークリップの有無 | 無し |
撥水性、防水性 | 無し |
重量 | 55g |
材質 | 210D&100Dロビック® ハイテナシ ティーナイロン |

グラナイトギア/アドオンポケットプラス




アドオンポケットを一回り大きくしたモデルです。外側のポケットにはすぐに取り出したいものを入れるのに最適です。ショルダーストラップだけでなく横向きにしてパックのヒップベルトやパンツのベルトにも装着可能な2WAYタイプです。大きく開くジッパーは、縦使用でも横使用でも使いやすいです。
サイズ | 19.5×10.2×3cm |
装着パターン | 縦×横 |
スマホポーチの脱落防止の有無 | 有り |
キークリップの有無 | 有り |
撥水性、防水性 | 無し |
重量 | 80g |
材質 | 100Dロビックナイロン/メッシュ |

ミレー/ミニパッカブルマルチケース






簡単にアクセスできる開口部を備えた深型形状のマルチケースです。リュックのショルダーハーネスに上向きで取り付けるとスマートフォンの出し入れが簡単です。500mlのペットボトルホルダーにもなります。下向きで取り付ければ汗拭きタオル収納に便利です。
サイズ | 18×12×2cm |
装着パターン | 縦のみ |
スマホポーチの脱落防止の有無 | 有り |
キークリップの有無 | 無し |
撥水性、防水性 | 無し |
重量 | 40g |
材質 | 600D ポリエステル |

ミレー/クンブマウンテンクルーズポーチ




かなり大きめで、開口部も大きく開くスマホポーチです。裏側ビニール仕様のフロントポケットには大きめのモバイル端末が収納可能です。コードを伸ばすとポーチから出さなくてもスマホを操作できます。メインジップポケットにはモバイルバッテリーを収納でき、充電しながら携行できます。
サイズ | 22×13×5cm |
装着パターン | 縦×横 |
スマホポーチの脱落防止の有無 | 有り |
キークリップの有無 | 無し |
撥水性、防水性 | 撥水性 |
重量 | 100g |
材質 | 420D ナイロン100% 撥水 |

グラナイトギア/クイックスタッシュ






2つの収納部を持つソフトタイプのポケットです。メインのポケットにはスマホを、バンジーコードで固定できる外側のメッシュポケットには素早く使用したい物を。撥水ジッパーを使用してます。仕様には書かれていませんが、おそらく撥水性のある生地を使っています。
ケース付きのスマホがぎりぎり入るサイズ感です。6インチ前後のスマホを使っている方は少し小さく感じると思います。ジッパー開口部も小さいので、出し入れが少ししにくいです。
サイズ | 18.7×11×2cm |
装着パターン | 縦×横 |
スマホポーチの脱落防止の有無 | 有り |
キークリップの有無 | 有り |
撥水性、防水性 | 無し |
重量 | 52g |
材質 | 100Dロビック®ナイロン/メッシュ |

ミレー/ヴォヤージュパッデッドポーチ





フルパッド仕様の外付け小型ポーチ。ジッパー式ポケットが2つで、モバイル端末やコンパクトデジタルカメラなどの収納に便利です。カラビナ不要でショルダーストラップに簡単装着できる独自設計のループ付き。素材は引裂きや摩擦に強いナイロン素材を使用しています。
やや小型のポーチです。ケース付きの6インチスマホは入りきりません。カラーが豊富です。開口部も広く使いやすいポーチなだけに残念です。パッド入りなので、最近はモバイルバッテリーなどを入れてます。
サイズ | 17×10×5cm |
装着パターン | 縦のみ |
スマホポーチの脱落防止の有無 | 有り |
キークリップの有無 | 有り |
撥水性、防水性 | 無し |
重量 | 70g |
材質 | 420D ナイロン100% |

オスプレー/パックポケットウォータープルーフ




ジッパーを締めるだけで、IPX6の防水性のあるポーチになります。カメラや地図など使用頻度は高いけれど濡らしたくない物を入れるのに便利です。
サイズ | 19×11×4cm |
装着パターン | 縦×横 |
スマホポーチの脱落防止の有無 | 有り |
キークリップの有無 | 無し |
撥水性、防水性 | 完全防水(IPX6) |
重量 | 49g |
材質 | ー |

オスプレー/パックポケットジッパード




ショルダーやハーネスに装着できます。どちらに装着しても、中の物が取り出しやすい開口部です。ショルダーへの脱着がしやすいです。
サイズ | 22×12×5cm |
装着パターン | 縦のみ(ウエストベルト装着可能) |
スマホポーチの脱落防止の有無 | 有り |
キークリップの有無 | 有り |
撥水性、防水性 | 無し |
重量 | 64g |
材質 | ー |

まとめ
クライミングにパッド入りのスマホポーチは欠かせません。ズボンのポケットに入れておくと、岩がぶつかりスマホの画面が割れます。また、写真撮影がしにくいので、落としてしまうリスクもあります。登山も同じです。
最近のスマホはどれも大きいです。スマホポーチはさまざまありますが、スマホの大きさに対応できていないものも多いです。一部のスマホポーチを除いて、十分なサイズのあるものをご紹介しました。スマホの出し入れにストレスを感じずに登山を楽しみましょう!
僕のおすすめはネルエピックのスマートフォンケースです。とにかくスマホが出し入れしやすい!ちょうど良いサイズ感!本当はいけないけど、ビレイ中でも片手で取り出して写真撮影がスピーディーにできます。Pixelは電源ボタンを二回押せば写真撮影が可能なので、ササッと終わらします。
