【鹿児島県:猿ヶ城】多彩な地形とゴルジュが飽きさせない|大隅半島の美しい谷
鹿児島県の猿ヶ城は、大隅半島一の美形とも称されるほどの谷です。巨岩ゴーロから始まり、花崗岩の滝や泳ぎが楽しめます。ゴルジュに入ると、難易度は上がり、次から次へと少し難しい滝がテンポよくあります。水量によって難易度は大きく変わりそうです。今回は水量が少し多かったのではと思います。初心者が入渓する際は十分な注意が必要だと感じました。
駐車場付近から入渓7:30-右岸の滝8:20-猿の踊り場-右岸残置ロープの滝8:55-滑り台の滝9:10-右岸ヌメリスラブの滝9:45-巨大チョックストーンの滝(右岸巻)9:58-ゴルジュ入り口10:28-第2ゴルジュ10:48-巨大二俣の滝11:50-巨大洞窟の滝(右岸巻)12:32-二俣13:18-林道に出渓13:28-林道下山-駐車場着14:05
滝の名称は便宜上適当に付けました。以下の遡行記録と合わせてご確認ください。今回はライフジャケットを持っているメンバーと持っていないメンバーが居ました。ライフジャケットは持って行った方が良い沢でした。
・40mダブルロープ
・15mフローティングロープ
・キャメロット:0.2~4番
・スリング
・アルパインヌンチャク
・ヌンチャク
・ハーケン、ハンマー
大まかなログと入・出渓地点

赤丸位置が、大体の入渓地点と出渓地点です。猿ヶ城渓谷の駐車場に車を停めて入渓しました。駐車場は広く、自動販売機と少し古いトイレもありました。林道はほとんど廃道で、一か所完全に崩れており、巻き道が作られているところもありました。
>>地形図はこちら※クリックで別タブで開きます。
猿ヶ城の遡行記録
入渓:最初は巨岩ゴーロで体力を奪われる

駐車場から適当な所を降りて入渓します。


巨岩ゴーロ!時々泳ぎ!そして岩には藻がびっしり。水の臭いも少し気になります。

ときどき面白い小滝が現れます。朝一から体力を奪われました。
右岸の滝に到着

巨大!右岸の滝と便宜上呼びます。滝の直登は不可能そうです。右岸のチムニーにフィックスロープが見えました。


滝のすぐ右岸のチムニーを登ります。ボルトがあります。A0で登りましたが、少しバランシーだったのでアブミを使った方が楽に登れたと思います。上部のスラブにもボルトが2本ありました。


滝の上はきれいなナメ床でした!


少し苦労した小滝です。右岸のスラブをトラバースでなんとか突破しました。落ちたら水の流れの餌食になりそうなので少し怖かったです。
右岸残置ロープの滝に到着


右岸残置ロープの滝に到着です。右岸のスラブにボロボロの残置トラロープがありました。滝の奥が洞窟になっていたので、泳いで取りつこうとしましたが、流れに押し返されました。空身だったら行けたかも!?

おとなしく右岸のスラブを登ります。写真には写ってませんが、ボロボロの残置トラロープがありました。ラバーソールなら難なく登れるでしょう。

滝の上は美しい巨岩ゴーロ!
滑り台の滝に到着

滑り台の滝に到着です。水が流れているところが滑り台のようでした。滝の登攀の可能性を見いだせず、右岸の巨岩ゴーロの中を行くことにしました。


冒険的で楽しかったですが、岩が崩れると・・・ちょっと怖いです。
右岸ヌメリスラブの滝に到着

念のためロープを出しました。途中にカムの2番?が決まったと思います。

その後も面白い滝がありました。
巨大チョックストーンの滝(右岸巻)に到着

見るからに巨大で難しそうな滝でした。水量がもう少し少なければ見に行きたかったのですが、明らかに滝の登攀は難しそうだったので右岸から巻くことに。後から調べてみたところ、奥の滝の右岸にボルトがあり、人工で登れるようです。


滝の右岸を巻きます。トラロープ有り。

その後も面白い小滝がちょいちょいっと出てきます。この滝はバランシーで、落ちたら水流に身体を持って行かれそうだったので少し怖かったです。
ゴルジュ入り口に到着

ゴルジュに到着です。ここから奥のチョックストーンまで深くて少し流れがあります。ライフジャケットを持っていないメンバーは苦労していました。ロープで引き寄せました。


奥のチョックストーン。カムの4番を決め、スリングアブミで突破しました。

その上の小滝は足場が何もなく、水の勢いも強く苦労しました。カムでアブミを作って突破。
第2ゴルジュに到着

いよいよ猿ヶ城のハイライト?です。最初は泳いでチョックストーンに取付きます。水流が一番強くなるところに足場があったので助かりました。


水流に身体を流されないように注意して進みます。奥に勢いよく水が流れ出る滝がありました。


この滝は右岸から突破。以外にも足場が豊富で見た目よりは簡単でした。滝に取付く前が、水に流されたら危なそうなところだったので緊張しました。

その上はチムニーでした。ラバーソールのフリクションを活かして登ります。ここでも4番カムが大活躍。空身で登った方が楽だと思います。
巨大二俣の滝に到着

水が轟々と流れつく場所でした。右岸の滝も左岸の滝も突破は難しそうです。残された道は中央のスラブしかないと判断しました。


タワシでヌメリを落とし、何度か落ちながらもスラブを登りました。小さなポケットまで手が届けば登れます。なかなか面白かったです。

その上の滝は水流を直に受けるので苦労しました。リードはハンマー投げで手がかりを作って登りました。
巨大洞窟の滝(右岸巻)に到着

素晴らしい巨岩でした。正面の白っぽく見えるスラブを昔は人工で登っていたようです。ボルト穴が見えました。左岸のクラックも行けなくはなさそうでしたが、ヌメリが凄そうなのでやめました。右岸から巻けます。


右岸から巻くと、ゴルジュを抜け平凡となります。

最後の登攀要素のある滝でした。右岸のクラックを登りましたが、ヌメリが強い上に手がかりが無かったのでカムエイドで強引に登りました。

二俣に到着しました。ここで出渓しても良かったのですが、もう少しだけ遡上しました。

平凡な感じが続きそうだったので、すぐに出渓しました。林道は所々荒れ果てていました。一部完全に崩壊しており、巻き道が作られている箇所もありました。ピンクテープがあるので迷うことはないでしょう。

30分ほどで駐車場に到着!車が何台かとまっており、淵で遊ぶ人たちの声が聞こえました。
帰りは延岡市の「山江SAの人吉亭」へ

鹿児島ラーメンが食べたいところではありましたが、どこの店も営業していませんでした。お昼の14時ぐらいで閉店するところが多かったです。高速道路で山江SAまで行き、熊本ラーメンを食べました。SAの食事なのであまり期待していませんでしたが、おいしかったです!マヨネーズもかけ放題なのでぜひ!
まとめ
猿ヶ城は多彩な地形を有しており、最初から最後まで飽きることなく遡上でき、楽しかったです。下流は藻が多く、水の臭いが少し気になるところもありました。今回は水量が多い方?だと思います。他の方の記録を見ると、水位がまったく異なる時もあるようです。水量で難易度が大きく変わる谷だと思いました。初心者が入渓する際は、十分な注意が必要です。
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