【2025年】登山用スリーピングマットの選び方|種類ごとおすすめ19選

各社からさまざまなスリーピングマットが発売されていますが、細かな違いまでは理解しにくいです。選び方はさまざまで、温かさや収納サイズ、寝心地で選ぶことになります。用途に合わせてマットを選ばないと、使いにくかったり、冬山だと寒くて寝られなかったりするので注意しましょう。
この記事では、登山用のスリーピングマットの種類と選ぶ時のポイント、使用する際に注意すべき点について解説します。この記事を読むと、自分の用途に合わせた適切なスリーピングマットを選べます。具体的な選び方は以下のとおりです。
厚みが8cm前後で、身長より大きめのマットがおすすめです。厚みがあると、空気の量を調整して寝心地を良くできます。身長より長くて太いマットだと、枕が快適に使え、両腕がマットから落ちにくいです。
R値が2~3程度のエアーマットと、R値2のクローズドセルの併用がおすすめです。どちらも単体で使いやすく、併用すれば冬山でも快適です。
長さが120cm程度のエアーマットを選びましょう。足元にはザックを置いて使います。適切な道具を使えば、冬山でも寝られます。
底付き感のない厚みは、エアーマットなら4cm、インフレータブルなら2.5cm、クローズドセルなら2cm以上です。寒さを感じやすい方や女性は、R値の高い物を選びましょう。
スリーピングマットの2つの役割

スリーピングマットは、地面の凹凸から身を守り、快適に眠るための道具です。テントで眠る際、小さな石や枝などがテントの下にあると、気になって眠れません。スリーピングマットは地面の凹凸のストレスから睡眠を守ってくれます。
寒い時期だと、寝袋だけでは地面からの冷気を遮断できません。冷気を感じることなく快適に眠るには、断熱性の高いスリーピングマットが必要です。
スリーピングマットは大きく分けて3種類
スリーピングマットの種類について、以下の3種類を解説します。
・エアーマット
・インフレータブル
・クローズドセル
エアーマット:最も軽量でコンパクト


空気を入れて膨らませるタイプです。登山用のエアーマットはコンパクトで軽量な点が特徴です。口で空気を入れると大変ですが、最近は収納袋がエアーポンプになっている物も多く、利便性が高まっています。シート状の断熱材が入っていると、冬でも使えます。
エアーマットのメリットとデメリットは以下のとおりです。
■種類が豊富
■収納が簡単
■滑りやすい
■膨らます手間が必要
■使用時に生地が音を発する
エアーマットは荷物をコンパクトにしたい方に最もおすすめです。メーカーや作りによって寝心地感が異なります。穴が空いた場合は補修パッチなどで修理が可能です。収納時は丸めるだけでよく、簡単な物が多いです。
インフレータブル:半自動で膨らむ


空気を入れて膨らませるエアーマットの中に、ウレタンなどのクッション材を入れたマットです。空気を入れる弁を開くと、クッション材が復元するので半自動で膨張します。マットの厚みを最大限にするには自分でさらに空気を入れる必要があります。
インフレータブルのメリットとデメリットは以下のとおりです。
■寝心地が良い
■空気入れが簡単
■使用時に音が発生しにくい
■エアーマットよりも重く、かさばる
■収納にコツが必要
エアーマットと違い、万が一パンクしてもクッション性と断熱性が少しあります。穴が空いた場合は修理が必要です。カサカサ音がしにくいので、周りに人がいる環境でも使いやすいです。
収納する際は、エアーマットよりも空気を確実に排出する必要があるため、コツが必要です。空気が一方方向にしか出ないタイプのバルブだと、収納が簡単です。
クローズドセル:耐久性が最も高い

空気を入れる作業が必要ないです。耐久性の高いクッション材なので、雑に扱えます。かさばるので、エアーマットやインフレータブルと比べて厚みは薄い物が多いです。エアーマットと併用する方も多いです。ロールタイプと折り畳み式があります。使い勝手が良いのは折り畳み式です。
クローズドセルのメリットとデメリットは以下のとおりです。
■価格が安い
■設置と撤収が速い
スリーピングマットの選び方の6つのポイント
スリーピングマットの選び方のポイントは以下のとおりです。
・R値:断熱性能を数値化したもの
・使用時サイズ:3サイズを比較
・マットの厚み:快適に寝たいなら最低でも2cm以上
・収納サイズ:大きさを比較
・生地の厚み:耐久性につながる
・形状:スクエア型とマミー型の違い
R値:断熱性能を数値化したもの

スリーピングマットの断熱性能は、R値によって決まります。数値が高いほど断熱性能に優れ、寒い時期での使用に適します。2種類のマットを併用した場合はR値は合算されます。クローズドセルの上にエアーマットを使用すると、暖かく快適に快適に眠れるのでおすすめです。
R値の具体例は以下のとおりです。


女性は寒さを感じやすい方が多いので、なるべくR値の高い物を選びましょう。2020年頃まではメーカーによってR値の基準はバラバラでしたが、現在は統一されています。昔スリーピングマットを購入された方は、現在のR値の確認をおすすめします。
僕は寒さに強いので、-15度でもR値は2で快適に眠れています。寒さの感じ方は個人差で大きく変わります。クローズドセルとエアーマット(インフレータブル)の併用は応用できるのでおすすめです。
使用時サイズ:3サイズを比較
快適に寝たいなら大きい物がおすすめですが、収納サイズは大きくなるので注意しましょう。使用時のサイズを比較してみました。

快適にスリーピングマットを使用したいなら、身長+10cm以上の長さを選びましょう。枕や身体が滑っても快適に寝られます。横幅が広いと両腕もマットに収まります。

身長と同じぐらいならそこそこ快適ですが、より快適に寝たいなら少しの工夫が必要です。枕は滑り落ちやすいです。枕を固定したとしても、足がスリーピングマットから飛び出します。

コンパクトさや重量を優先するなら、短いスリーピングマットが有効です。足元にはザックを置いて寝ます。僕は冬山でもこのスタイルで寝ることが多いですが、意外と快適に寝られます。
マットの厚み:快適に寝たいなら最低でも2cm以上

下地がゴツゴツしてなければ、エアーマットなら4cm、インフレータブルなら2.5cm、クローズドセルなら2cmの厚みがあれば快適です。横向きで寝ても底付き※1せず寝られます。厚みがあるエアーマットやインフレータブルほど、空気圧を調整して寝心地を調整しやすいです。空気が多いほど快適というわけではなく、僕は少し空気が少ない方が好みです。
テントの中で座布団としてスリーピングマットを使う際は、エアーマット5cmやインフレータブル2.5cmでは底つきを感じます。折り曲げて使用すればよいですが、マットが思わぬ動きをして食器などをひっくり返す可能性があります。クローズドセルは底つきになりにくいです。
※1 底つきとは、身体の一部が地面に付くことです。断熱性能がなくなるので底つきした部分は寒いです。
収納サイズ:大きさを比較
収納サイズを比べてみました。

収納サイズは、左から51×13×14cm、9×15cm、10×15cm、13×28cm、13.5×26cm、9×18cmです。ボトルは450mlです。収納の仕方によって多少の違いは出ます。

同じ厚みやサイズであっても、種類によって収納サイズは大きく異なります。コンパクトさと軽さで選ぶならエアーマットを、寝心地の良さと生地の静かさで選ぶならインフレータブルがおすすめです。クローズドセルは自分の好きな長さに切ってコンパクトにできます。
生地の厚み:耐久性につながる

生地の厚みはスリーピングマットの耐久性を左右します。生地の厚みはデニールで表されます。生地が厚い(数値が高い)ほど丈夫で、カサカサ音が軽減されます。レジ袋がガサガサうるさいのと同じ原理です。
丈夫なスリーピングマットを選ぶなら、ボトム側の生地が厚いものを選びましょう。素材はポリエステルよりもナイロンのほうが丈夫です。

とにかく雑に使いたいなら、クローズドセルマットです。ちょっと座りたい時でも大活躍です。僕はテント内や外での宴会が多いので、クローズドセルマットを持っていくことが多いです。
形状:スクエア型とマミー型の違い

スリーピングマットにはスクエア型とマミー型があります。軽量でコンパクトな物を選ぶならマミー型、少しでも快適に寝たいならスクエア型を選びましょう。登山用のマットはマミー型が多いです。主な違いは以下のとおりです。
■快適に寝られる
■収納サイズと重量が増える
■必要最低限のサイズ感
■収納サイズと重量は減らせる
スリーピングマットを使用する際に注意すべき点
スリーピングマット選びで注意すべき点は以下のとおりです。
・整地をしないと就寝中に体がずり落ちる
・ポンプがあると衛生的でカビにくい
・修理キットは必ず持ち運ぶ
整地をしないと就寝中に体がずり落ちる
エアーマットやインフレータブルは、素材的に体が滑りやすいです。寝る場所が斜度になっていると体が就寝中に滑り落ちます。滑り止めが付いたマットもありますが、効果的な対策は寝る場所の見極めです。雪山では整地をしっかり行いましょう。クローズドセルタイプは滑りにくいです。
ポンプがあると衛生的でカビにくい

エアーマットやインフレータブルを膨らます際は、ポンプを使いましょう。口で空気を入れると、マット内に湿気がこもり、内部がカビる可能性があります。高山でエアーマットに口で空気を入れると、普通に苦しい場合もあります。
ランタンになる小型の電動ポンプや、マットの収納ケースがポンプになっている製品もあります。衛生的、かつ楽にマットを使いたいなら、ポンプがおすすめです。
内部がカビにくい加工をしてある製品もあります。長年口で膨らましてもカビていなかったという記事もあります。中を乾燥させるために、温風などを当てるのは止めましょう。熱で中の接着が弱くなり、剥離する可能性があると思います。
修理キットは必ず持ち運ぶ

エアーマットやインフレータブルは、穴が空くと空気が抜けてほとんど使えません。修理キットが同梱されている製品も多いです。意外と?ちゃんと簡単に修理ができるので、山には必ず持っていきましょう。
おすすめエアーマット10選
エアーマットは種類が豊富です。信頼性があり、軽量でコンパクトになる登山向けのものを選びました。右にいくほどR値が高いです。(イナーシャ除く)
シートゥーサミット/ウルトラライトマット




他のメーカーにはない「エアスプリングセル構造」を取り入れたエアーマットです。ベッドのマットレスのように、セルが身体の形状に合わせて個別に変形するので快適な寝心地です。収納ケースがポンプにもなります。シートゥサミットのバルブは使いやすさと壊れにくさで定評があります。ピローロックシステムを使うと、枕がズレません。
生地の厚さ | 30/40Dナイロンファブリック |
重量 | スモール=345g レギュラー=395g ラージー=495g |
使用時のサイズ | スモール=168×55cm レギュラー=183×55cm ラージ=198×64cm |
収納サイズ | スモール=9×18cm レギュラー=9×18cm ラージ=9×21cm |
厚み、R値 | 厚さ=5cm、R値=1.1 |
付属品 | ポンプ、リペアキット |
オススメ使用シーン | 春~夏の低山 |

ニーモ/テンサーエリート




厚さが7.6cmと厚く、R値も2.4と冬山以外では十分な性能にも関わらず、トップクラスのコンパクトさと軽さです。生地は丈夫なコーデュラですが10Dと薄いので、下地には注意が必要です。心配な方は、薄いクローズドセルマットと併用しましょう。スモールサイズは160cmなので、ザックなどを足元に置いて使用する方法も有ります。
生地の厚さ | トップ&ボトム:10D CORDURA®︎ナイロン |
重量 | スモール=215g レギュラー=540g |
使用時のサイズ | スモール=160×51cm レギュラー=183×51cm |
収納サイズ | スモール=7×14cm レギュラー=8×14cm |
厚み、R値 | 厚さ=7.6cm、R値=2.4 |
付属品 | 専用スタッフサック、コンプレッションストラップ、パッドポンプ、リペアパッチ |
オススメ使用シーン | 春から秋の3000m級のテント泊 |

シートゥサミット/ウルトラライト インサレーティッドマット




ウルトラライトマットに断熱材が入ったモデルです。他のメーカーにはない「エアスプリングセル構造」を取り入れたエアーマットです。ベッドのマットレスのように、セルが身体の形状に合わせて個別に変形するので快適な寝心地です。収納ケースがポンプにもなります。ピローロックシステムを使うと、枕がズレません。
生地の厚さ | 30/40Dナイロンファブリック |
重量 | Xスモール=349g スモール=430g レギュラー=480g ラージー=595g |
使用時のサイズ | Xスモール=128×55cm スモール=168×55cm レギュラー=183×55cm ラージ=198×64cm |
収納サイズ | Xスモール=9×23cm スモール=9.5×23cm レギュラー=10×23cm ラージ=12×27cm |
厚み、R値 | 厚さ=5cm、R値=3.1 |
付属品 | ポンプ、リペアキット |
オススメ使用シーン | 春から秋の3000m級、冬の2000m級のテント泊 |

シートゥサミット/イーサーライトXRマット




2025年新発売。シートゥサミットで最軽量、最厚、最も静かな「イーサーライトXTインサレーティッドマット」がモデルチェンジ。従来のサーモライト中綿の代わりに単層の反射フィルムを新採用。体熱を輻射し、マット内の対流を最小限にすることで効果的な断熱性を確保。これにより従来モデルより軽量化しつつ、R値が3.2から4.1にアップしています。
生地の厚さ | 30/40Dナイロン |
重量 | スモール=445g レギュラー=470g ラージー=605g |
使用時のサイズ | スモール=168×55cm レギュラー=183×55cm ラージ=198×64cm |
収納サイズ | スモール=11×20.5cm レギュラー=11×20.5cm ラージ=11.5×24cm |
厚み、R値 | 厚さ=10cm、R値=4.1 |
付属品 | ポンプ、リペアキット |
オススメ使用シーン | 厳冬期3000m級の冬山以外 |

Rab/ウルトラスフィア4.5




厚さが8cmあり、R値は4.3にも関わらず、トップクラスのコンパクトさです。ポンプも付属しており、値段もお手頃です。長さが183cmなので、背の高い人でも快適に寝られます。ポンプはスタッフサックにもなるので、寝袋などの収納に便利です。生地はナイロンに強度で劣るポリエステルを使用しており、20Dと薄いので下地には注意が必要です。
生地の厚さ | 20Dリサイクルポリエステル |
重量 | 370g |
使用時のサイズ | 183cm x 51cm |
収納サイズ | 18×9cm |
厚み、R値 | 厚さ=8cm、R値=4.3 |
付属品 | ポンプサック、リペアキット、スペア逆止弁 |
オススメ使用シーン | 厳冬期3000m級の冬山以外 |

マジックマウンテン/デナリベース180




寝返り時の音が静かな起毛ファブリックを使用しています。肌触りも良い。収納袋がエアーポンプになっています。ワイドタイプは両腕がマットからはみ出さないサイズ感。コストパフォーマンスに優れたマットです。
生地の厚さ | 30D リップストップポリエステル(起毛) |
重量 | レギュラー=550g レギュラーワイド=570g |
使用時のサイズ | レギュラー=183×52cm レギュラーワイド=183×63.5cm |
収納サイズ | レギュラー=10.5×21cm レギュラーワイド=11.5×24cm |
厚み、R値 | 厚さ=8cm、R値=4.8 |
付属品 | エアーポンプ付き収納袋 |
オススメ使用シーン | 厳冬期3000m級の冬山以外 |

ニーモ/テンサーオールシーズン




厚さが9cmと厚く、R値も5.4と冬山で使える性能です。地面側の生地が40Dと厚く、丈夫なナイロンなので安心して使えます。オールシーズン使えて、コンパクトで軽量なマットの中では比較的安価なのも特徴です。
生地の厚さ | トップ:20D ナイロン ボトム:40D ナイロン |
重量 | レギュラー=400g レギュラーワイド=530g |
使用時のサイズ | レギュラー=183×51cm レギュラーワイド=183×64cm |
収納サイズ | レギュラー=10×25.5cm レギュラーワイド=10×27cm |
厚み、R値 | 厚さ=9cm、R値=5.4 |
付属品 | 専用スタッフサック、コンプレッションストラップ、パッドポンプ、リペアパッチ |
オススメ使用シーン | オールシーズン |

サーマレスト/ネオエアーXサーモ NXT




厳冬期の冬山まで対応できるR値7.3にも関わらず、収納サイズと重量が抑えられたマットです。サーマレストのマットは耐久性に定評があり、地面側の生地が70Dと厚く丈夫で、バルブは交換修理も可能です。ウィングロックバルブは空気を簡単に抜けるので、自分の好きな空気圧で寝られます。
生地の厚さ | 30DHTナイロン/70Dナイロン |
重量 | レギュラー:439g レギュラーワイド:540g ラージ:567g |
使用時のサイズ | レギュラー:183×51cm レギュラーワイド:183×64cm ラージ:196×64cm |
収納サイズ | レギュラー:11×23cm レギュラーワイド:13×23cm ラージ:13×28cm |
厚み、R値 | 厚さ=7.6cm、R値=7.3 |
付属品 | ポンプサック、スタッフサック、リペアキット |
オススメ使用シーン | オールシーズン |

シートゥーサミット/イーサーライトXRプロマット




2025年新発売。従来のサーモライト中綿の代わりに複層の反射フィルムを新採用。体熱を輻射し、マット内の対流を最小限にすることで効果的な断熱性を確保。従来モデルより170g(レギュラー)も軽量化しつつ、R値が6.2から7.5にアップしています。
生地の厚さ | 30/40Dナイロン |
重量 | スモール:525g レギュラー:560g ラージ:720g |
使用時のサイズ | スモール:168×55cm レギュラー:183×55cm ラージ:198×64cm |
収納サイズ | スモール:12×21cm レギュラー:12×21cm ラージ:12.5×24cm |
厚み、R値 | 厚さ=10cm、R値=7.4 |
付属品 | ポンプサック、リペアキット |
オススメ使用シーン | オールシーズン |

クライミット/イナーシャオゾン




大胆にも必要な部分以外をカットしたエアーマットです。重量と収納サイズは他のマットと大差ありません。枕が一体化されているので、枕がずれません。また、寝袋の中に入れても使いやすいです。エアーマットは夏に使うと蒸し暑く不快に感じますが、イナーシャオゾンは快適です。
生地の厚さ | 〔表面〕30D ポリエステル 〔裏面〕75D ポリエステル |
重量 | 360g |
使用時のサイズ | 55×183cm |
収納サイズ | 9×15cm |
厚み、R値 | 厚さ=4cm、R値=公表無し |
付属品 | 収納ケース、リペアパーツ |
オススメ使用シーン | 夏の低山 |

おすすめインフレータブル5選
インフレータブルは、エアーマットと比べて比較的安価です。就寝時のガサガサ音も抑えられており、静かに寝られます。万が一パンクした際でも、中のフォームで最低限のクッション性と断熱性を維持できます。収納サイズはエアーマットよりも大きいです。
シートゥーサミット/ウルトラライトS.I.マット




シートゥサミットのインフレータブルマットの中で、最も軽量コンパクトです。必要な個所だけに内部のフォームを配置しています。マルチファンクションバルブは、空気の流れを一方だけにできます。空気を入れるのも出すのも楽で、収納が簡単です。
生地の厚さ | 30D ポリエステル |
重量 | Xスモール=395g スモール=520g レギュラー=550g ラージ=720g |
使用時のサイズ | Xスモール=125×51cm スモール=170×51cm レギュラー=183×51cm ラージ=198×64cm |
収納サイズ | Xスモール=11×28cm スモール=12×28cm レギュラー=13×28cm ラージ=13×34cm |
厚み、R値 | 厚さ=2.5cm、R値=2.6 |
付属品 | リペアキット |
オススメ使用シーン | 春から秋の3000m級のテント泊 |
サーマレスト/プロライト



サーマレストのインフレータブルの中で、最も軽量でコンパクトなシリーズです。生地が50Dと厚く、丈夫なのはサーマレストならでは。万が一バルブが壊れた場合は2,750円で修理してくれます。モチヅキのホームページから依頼しましょう。ウイングロックバルブは空気の出し入れと調整が簡単です。ウィメンズレギュラーは、寒がりな女性のためにR値が高いです。
生地の厚さ | トップ:20D ナイロン ボトム:40D ナイロン |
重量 | ショート:350g レギュラー:510g ウィメンズレギュラー:510g |
使用時のサイズ | ショート:119×51cm レギュラー:183×51cm ウィメンズレギュラー:168×51cm |
収納サイズ | ショート:8×28cm レギュラー:10×28cm ウィメンズレギュラー:10×28cm |
厚み、R値 | 厚さ=2.5cm、R値=2.4 ウィメンズレギュラーはR値2.7 |
付属品 | 収納袋 |
オススメ使用シーン | 春から秋の3000m級のテント泊 |

サーマレスト/プロライトプラス




プロライトよりも厚みがあり、R値の高いモデルです。生地は50Dと厚く、丈夫なのはサーマレストならでは。万が一バルブが壊れた場合は2,750円で修理してくれます。モチヅキのホームページから依頼しましょう。ウイングロックバルブは空気の出し入れと調整が簡単です。ウィメンズレギュラーは、寒がりな女性のためにR値が高いです。
生地の厚さ | 50Dミニヘックスポリエステル |
重量 | ショート:450g レギュラー:650g ウィメンズレギュラー:650g ラージ:880g |
使用時のサイズ | ショート:119×51cm レギュラー:183×51cm ウィメンズレギュラー:168×51cm ラージ:196×64cm |
収納サイズ | ショート:10×28cm レギュラー:12×28cm ウィメンズレギュラー:12×28cm ラージ:13×33cm |
厚み、R値 | 厚さ=3.8cm、R値=3.2 ウィメンズレギュラーはR値3.9 |
付属品 | 収納袋 |
オススメ使用シーン | 春から秋の3000m級、冬の2000m級のテント泊 |

ニーモ/ゾア




他のモデルと比べて、軽量でコンパクトです。160cmのサイズ展開もあります。生地が他のモデルと比べて薄いので、下地に気を付けましょう。フラットなバルブは就寝時や収納時に邪魔になりませ。
生地の厚さ | 20DポリエステルRS |
重量 | レギュラー=450g ミディアム=415g ショート=295g |
使用時のサイズ | レギュラー=183×51cm ミディアム=160×51cm ショート=120×51cm |
収納サイズ | レギュラー=20×10cm ミディアム=20×10.5cm ショート=20×10cm |
厚み、R値 | 厚さ2.5cm、R値=2.7 |
付属品 | 専用スタッフサック、コンプレッションストラップ、リペアパッチ |
オススメ使用シーン | 春から秋の3000m級のテント泊 |

マジックマウンテン/スーパーライトⅡ




マジックマウンテンはコスパに優れています。160cmのサイズ展開があります。スクエア型なので、マミー型よりも広く使えます。吹き込んだ空気は戻らないニューバルブは、裏返すことで中の空気を効率よく排出できます。設営も収納も簡単です。
生地の厚さ | トップ:20D ポリエステル ボトム:20D ポリエステル(滑り止め加工) |
重量 | 120=370g 160=485g 180=565g |
使用時のサイズ | 120=183×51cm 160=160×51cm 180=183×51cm |
収納サイズ | 120=10×26cm 160=12×26cm 180=13×26cm |
厚み、R値 | 厚さ=2.5cm、R値=2.6 |
付属品 | 収納袋 |
オススメ使用シーン | 春から秋の3000m級のテント泊 |

おすすめクローズドセル6選
クローズドセルを単体で使うなら、厚みは2cm以上がおすすめです。他のマットと併用したり下地の選定ができるなら、薄くても良いです。クローズドセルは丸めるタイプと折りたたむタイプがあります。丸めるタイプは巻き癖が強く、テントの中で座布団として使う際に使い勝手が悪い場合があります。折りたたむタイプがおすすめです。
サーマレスト/Zライトソル




アコーディオンのように折りたためる3シーズン用のマットです。表側にはアルミを蒸着。断熱性が20%向上しています。折りたたみ式は広げるのも収納するのも素早くできます。短い休憩などでも、さっと出してストレスなく使用できます。
重量 | ショート:290g レギュラー:410g |
使用時のサイズ | ショート:130×51cm レギュラー:183×51cm |
収納サイズ | ショート:51×10×14cm レギュラー:51×13×14cm |
厚み、R値 | 厚さ=2cm、R値=2.0 |

ニーモ/スイッチバック




Zライトソルと同じ使用サイズと収納サイズでありながら、Zライトソルよりも0.3cm厚いです。その秘密は極限まで無駄を省いたデザインです。使用時には他のマットよりも厚みを持たせながらも、収納時には他のマットよりもコンパクトに収まります。
重量 | レギュラー:415g |
使用時のサイズ | 183×51cm |
収納サイズ | 51×13×14cm |
厚み、R値 | 厚さ=2.3cm、R値=2.0 |

エバニュー/XPE Camp mat




折りたたみ式の全身サイズのクローズドセルマットです。ジャバラ折りなのでクセが付かず
サッと広げてパタッと畳めます。横幅が56cmと少しだけ広いです。寒い場所に行く予定のない方や、他のマットと併用する方、コストを下げたい方におすすめです。
重量 | 450g |
使用時のサイズ | 185×56cm |
収納サイズ | 公表なし |
厚み、R値 | 厚さ、R値=公表なし |

エバニュー/トラバースマット



この柔らかさは癖になります。目指したのは、最軽量クラスの寝心地。15mmの厚さとグニョンとした寝心地は苔の上に寝ているような感覚です。丸めて収納するタイプです。下地が良ければ単体でも使えます。軽いので、他のマットとの併用もおすすめです。
重量 | 100cm=123g 180cm=225g |
使用時のサイズ | 100×50cm 180×50cm |
収納サイズ | 公表なし |
厚み、R値 | 厚さ=1.5cm、R値=公表なし |

エバニュー/FPマット




最低限の厚みと長さのマット。5mmという薄さで、硬い新感覚のマットです。厚みは底付きしない程度に薄くし、硬さを増す事で解消。丸める収納ではなく、折畳む収納です。ザックの中にも入れられます。
重量 | 100cm=160g 125cm=200g |
使用時のサイズ | 100×50cm 125×50cm |
収納サイズ | 公表なし |
厚み、R値 | 厚さ=5mm、R値=公表なし |

山と道/ULPad15+

超軽量かつ保温性の高いXLPEフォームの表面にシボ加工を施して強度を上げたマット。1.3cmの厚みでクッション性とR値も向上。同レベルのR値を持つクローズセルタイプのマットと比べても半分以下の重量です。軽さ、暖かさ、耐久性のバランスに優れています。
重量 | 100cm=113g 175cm=198g 200cm=226g |
使用時のサイズ | 100cm x 50cm x 1.3cm 175cm x 50cm x 1.3cm 200cm x 50cm x 1.3cm |
収納サイズ | 公表なし |
厚み、R値 | 厚さ=1.3cm、R値=2.0 |

まとめ
エアーマットはさまざまな種類がありますが、使用シーンに合わせて選ぶと就寝が快適になるのは間違いありません。冬山であれば、マット選びが就寝を左右するといっても過言ではありません。寝袋の性能が高くても、地面からの冷えで目が覚めます。
クローズドセルは万能ですが、なるべく外付けにしたくない時もあります。僕のおすすめは、R値が2.5前後のエアーマットと、R値2のクローズドセルの併用です。どちらも単体で使いやすく、併用すれば冬山でも快適です。クローズドセルマットは短く切って、足元にはザックを敷いて使うと、収納はコンパクトです。
最近は中国製の安いエアーマットも多いです。値段は品質だと思います。山でパンクしやすいかもしれない物と、信頼性の高いメーカーの物だと、やはりメーカー製の物をおすすめします。