【宮崎県:鹿納谷】九州一の美形と称される花崗岩の谷|ゴルジュと一枚岩の滑が美しい
宮崎県の鹿納谷は、九州一の美形とも称されるほどの谷です。一枚岩の滑から始まり、ゴルジュに入ると、次から次へと滝がテンポよくあります。面白い形を持った地形も多く、飽きません。核心部や危ない個所にはボルトが多く設置してあります。
西の内川に入渓7:30-鹿納谷との分岐8:50-チョックストーン9:25-人工登攀した滝9:45-二俣10:24-二俣10:48-ボルトトラバースの滝10:56-滝12:05-二俣13:18-大きなチョックストーン13:30-林道に出峡地点14:30-林道と踏み跡下山-車15:45
・40mロープ1本
・キャメロット:0.1~3番(小さい番手は2セット)
・ナッツ(使わず)
・スリング(120cm×4、240cm×2)
・アルパインヌンチャク×8
・ヌンチャク×12
・アブミ×1
・ハーケン、ハンマー
入渓の4日前に大雨が降ったので増水が心配でしたが、結果としては遡行に問題ありませんでした。好天が長く続き、雨が降らない日々が続いていたのでヌメリが心配でした。今回の雨でヌメリも取れたかと期待しましたが、結果としてはヌメリが多かったです。タワシは必須です。
大まかなログと入渓地点

国土地理院地図はこちら。林道の終点まで車で入れます。帰りのログはとても大まかなのでご注意ください。



林道の終点に車を停め、沢方面に向かってガレた沢を下ります。目の前には大きな西の内川(網の瀬川)が見えています。ここから入渓せずに、林道を歩いて西の内川と鹿納谷の二俣から入渓することもできます。
西の内川~鹿納谷の遡行記録
入渓から鹿納谷の出合いまで

入渓地点にF1があります。水流を簡単に登れそうでしたが、左岸を歩いて登りました。



F1を超えるとナメと巨岩ゴーロ帯です。朝一から体力を奪われます。


巨大なスラブとなったF2。水流の弱い所を登りました。すぐにF3のC/Sが現れます。C/Sに取付きましたが、水流が激しかったため、右岸のクラックを登りました。フィンガーサイズのクラックが続いていたので簡単かつ楽しく登れるのかと思いましたが、足場がどこもヌメっていて苦労しました。


ナメを楽しむと、前方に巨大な堰堤が見えてきます。堰堤の手前に左手に続く谷があります。この谷が鹿納谷です。右手には駐車地点に通じる林道が見えます。
鹿納谷:前編「西の内川~二つ目の二俣まで」



小滝をいくつか登ると、すぐにゴルジュがあります。見るからに悪そうだ・・・ここは左岸を巻きます。後で知ったのですが、滝の横を人工登攀で登れるようです。


左岸にはピンクテープとハンガーボルトがありました。アブミを使うと簡単に登れそうです。高まくとピンクテープが谷方面にあります。テープに誘われて谷方面から行きましたが、かなり悪かったです。谷方面に行かずに真っすぐ行きましょう。


すぐ正面にあるC/sの滝は、アイボルトがあるので安心です。ボルトから手が乏しいので、足が滑りそうなスラブにフリクションを効かせます。足を水流の中に乗せると、あとは簡単です。

すぐに次の滝があります。写真右下の赤丸にボルトがあります。左のスラブから簡単に登れそうだったので泳いで近づいてみようとすると、反転流になっており、滝の落ち口に吸い込まれそうになりました。慌てて引き返す。左岸のボルトを利用してスラブを登りました。

すぐ正面にハンガーボルトが二つあります。上部はハンガーの無いボルトがあります。左のC/Sからも登れるようですが、今回はこちらをトライしてみることに。上部に浅いリスがあるので、そこにハーケンを打って登りました。



ハンガーボルトがあるので念のためロープを付けて右岸を登りましたが、簡単でした。滝の上なので万が一落ちると危ないです。奥に滝がありますが、とても登れそうに見えなかったのでリッジ状のスラブをフリーで登りました。



滝の上は二俣になっています。ここは左へ。しばし休憩して巨岩ゴーロを登ります。すぐに再び大きな二俣が現れるので、ここを右へ。二俣の滝は、左岸にガバがあったのでフリーで登りました。右岸をシャワークライミングで登れるようです。
鹿納谷:中編「二つ目の二俣~林道まで」

二俣の滝を登ると、すぐに大きな滝が見えます。今回は右岸の草付きからブッシュを交えてフリーで登りました。後で調べてみると、下の滝を登って、滝の落ち口までフリーで登る人が多いようです。時間があればそうした方が面白いと思います。



樹林帯を交えて登ると、滝の落ち口に到着しました。落ち口から落ちないように奥へ行くと、大きなC/Sがあります。鹿納谷で最も有名な滝かと思います。すぐにロープを準備して登攀準備します。最初のスラブは、二つほど中間のボルトが折れ曲がっており支点が取れません。フリクションだけが頼りになります。今回はスラブ全体にヌメリがあり、誰かがタワシで磨いていておかげで登れました。


トラバース部は1~2m間隔でハンガーボルトが打たれています。ヌメリもなく快適な?人工登攀で登れます。終了点も立派なハンガーボルト×2があります。ヌンチャクは全部で15本程度使用したかと思います。何本か間引いて登りました。


滝の上は再び平凡に。途中にトユ状のミニゴルジュや小滝を楽しみました。

滝を登ると、その上には楽園がありました。泳いで滝の右岸に取付き、階段状となった簡単な登りを楽しみました。


洞窟上となったC/S滝を登る。簡単ですが、冒険感あって楽しかったです。

すぐに滝が現れます。右岸から簡単に巻けそうですが、ロープを付けて登ります。小さいクラックやリスがあるので支点は簡単に取れます。ヌメリがあったので少し緊張しました。

最初は左の滝を登ろうとしたのですが、水で吹き飛ばされそうになったので諦めました。あきらめてトラバースをして右の滝に取付きます。見た目はヌメってそうでしたが、以外にも快適なスラブ登攀が楽しめました。念のためハーケンで浅いリスに支点を取りました。


滝が次から次へと現れ、飽きません。


巨岩ゴーロを少し歩くと、大きな二俣に出ます。左は顕著な岩のルンゼで、シカオテルンゼというようです。こっちを登るのも楽しそうです。今回は右へ。


綺麗な淵のあるC/Sに到着です。水量が多いかなと思いましたが、以外にも簡単に登れました。すぐ上にトユ状となった滝があります。こちらも見た目とは裏腹に簡単に登れました。



すぐに大きなC/Sがあります。どこから登るのか分からず、C/Sの下まで行って見ました。真っ暗で幻想的な場所でしたが、ここからは登れません。左岸のスラブをフリーで登ってみると、滝の落ち口付近にRCCがありました。滝の落ち口までは遠くて怖いので、RCCにスリングを通して超えました。



谷は再び広くなり、奥に綺麗な林道が見えます。滝があるので、右岸を登り、樹林帯まで行きます。樹林帯を巻いて、適当な所で懸垂下降をして沢に戻ります。もう少し先まで行くパーティも多いようですが、雲行きも怪しくなってきたのでここで林道に上がりました。
鹿納谷:後編「林道から下山」

適当な所を登り、林道に合流しました。立派な林道で、ジムニー系の車が5台ほど通りました。


林道を数分歩き、ケルンのある所から下ります。トラロープやハシゴがありました。踏み跡はしっかりしています。夕立が激しく降り始め、足元がよく滑るようになってきました。


数分降ると、人が住んでいたであろう痕跡が目立ち始めます。一軒や二軒程度ではなく、多くの家があって人が住んでいたんだろうなと想像を掻き立ててくれる感じでした。適当に谷を降りすぎて、トラバースを繰り返して尾根に上がったりしました。地形図をよく見て、谷ではなく一番大きな尾根を下った方が良いと思います。

雨が降る中、鹿納谷と網の瀬川の交流地点に降りました。交流地点からは林道があるのでそれを下ります。駐車場についた時点でちょうど雨が降り止んだので良かったです。
帰りは延岡市の「辛麺屋 桝本」へ

宮崎の延岡が本店らしい?辛麺屋桝本へ。辛さは3にしましたが、ちょうど良い辛さでした。美味辛いという表現がぴったりで、スープもグイグイ飲めるほどおいしかったです。卵とそぼろ肉がマイルドで、ニラが良いアクセントです。麺は3種類選べます。次回訪れた時も食べたい!
まとめ
鹿納谷は次から次へと滝が現れ、飽きることがありませんでした。水量が多いと危なそうな個所もいくつかあったので、決して油断はできないとも感じました。巻き道も複数あるようなので、力量に合わせて登れそうです。沢登りは調子に乗ると痛い目に合うことが多いので、安全第一が一番だと思います。(過去に何度か痛い目にあってるので・・)


