沢登りレポ
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【愛媛】御塔谷沢登り~石鎚山北壁クライミング:ダイレクトルート

岩と沢さん
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石鎚山には、ピッチ数こそ少ない物の、山頂(天狗岳)に突き抜けるマルチピッチのルートがいくつかあります。中にはもう登られていないルートもあり、現在よく登られているルートはトイルートとダイレクトルートだと思います。

今回は石鎚山北壁に突き抜ける御塔谷で沢登りと沢泊を楽しみ、石鎚山北壁(トイルートとダイレクトルート)を登る計画を立てました。結果としてトイルートの取付きを間違えてしまい別ルートを登りましたが、充実の山行でした。

コースタイム
■1日目
西ノ川登山口7:00~入渓地点(9:00)~沢泊地12:07
■2日目
出発7:28~祈り滝8:33~巻き道~赤ナメ急登11:23~登山道合流12:20~トイルート(間違い)取付き13:40~天狗岳山頂15:21~テント泊
■3日目
出発7:30~ダイレクトルート取付き8:15~ダイレクトルート登攀開始8:39~天狗岳山頂10:10~下山
持って行ったクライミングギア
50mダブルロープ×2、カム(#0.3~2)、ヌンチャク&アルパインヌンチャク(チームで合計24本程度)、スリング、アブミ、その他

石鎚山北壁を登るなら、ロープは50mの長さで大丈夫です。北壁の視点は古いハーケン類が多いので、心配な方はヌンチャクを多めに持って行きましょう

岩と沢さん
岩と沢さん
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Profile
■元登山ガイドステージⅡ
■元登山用品店のショップ店員
■JSPO山岳コーチ2
■JSPOクライミングコーチ1
8年間務めた仕事を退職し、海外登山を果すほどの登山愛好家。
現在は二児の父をしながら、家庭と登山の両立を目指しています。
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愛媛の山岳会「山の子」さんから、愛媛の沢登りの記録集が販売されました!僕のブログの愛読者の方が製本に携われているということで、記念に一冊贈呈して頂きました。この場を借りてお礼申し上げます!詳しくはホームページからどうぞ!
>>山岳会 山の子

【ログ】御塔谷と石鎚山の地図

前日に強い雨が降り、沢が増水していたため、刀掛ゴルジュの上流からの入渓となりました。滝の多い下流だけを日帰りで楽しむ記録も多いです。

腕時計(Amazfit)を使用してログを取りました。石鎚山北壁のクライミングはログをとっていません。Amazfitについては以下の記事で解説しています。
>>【徹底解説】AmazfitのT-Rex3 Proを2ヶ月使用レビュー!登山向けスマートウォッチ

石鎚山でのテントについて

石鎚山に公式のテント場はありません。二ノ鎖の小屋より上ではテントを張ってはいけないと記載されています。詳しくはこちらをご覧ください。

御塔谷の沢登り

西之川登山口から出発です。前日の雨で沢は増水していたため、無理せず最初は登山道を行くことにしました。

【1日目】入渓からタープ泊まで

登山道を歩き、橋を渡ります。橋の上流は巨岩帯となっているのですが、水量が多いのでさらに登山道を歩きます。

再び橋を渡り、刀掛ゴルジュのあたりから入渓しました。

沢泊適地にてタープを張って泊まりました。ファイントラックのツェルトはタープにもなるので便利です。大人が3人余裕をもって眠れました。ファイントラックのツェルトは生地に透湿性があるので、簡易テントとして寝る際は結露が少ないのでおすすめです。

夜は河原で焚火を楽しんで就寝しました。

【2日目】沢から石鎚山二ノ鎖まで

翌朝は快晴!遠くに石鎚北壁が見えてテンションが上がりました

しばらく歩くと、祈りの滝(トポでは滝行の滝)に到着しました。石鎚神社頂上山荘の方の話では、「祈りの滝は神聖な場所なので登らない方が良い」といった話でした。巻きます。

祈りの滝の右岸を巻きます。ガレており落石に注意が必要。すぐに巻き道がありますが、落ちたら助からない感じのスリリングな巻き道でした。今回は荷物も多いので、念のため途中でロープを出しました。少しでも心配な方は出した方が良いと思います。

しばらくゴーロを歩くと滝があります。冷たい水に震えながら登ると、その上に大きな滝がありました。トポにある滝行の滝の次の15mの滝かな?見学だけして、懸垂下降で降りて左岸を巻きました。

左岸のガレた日当たりの良い斜面を登ると、ロープを使うことなく良い感じに沢に合流できました。

またしばらく歩くと滝が出てきました。トポにある10mの滝かと思います。これは右岸を巻きました。

しばらく荒れた谷を歩きます。石鎚北壁や登山者が見えてきてテンションが上がります!この景色は最高~!

しばらく歩くと滝が出てきました。トポの12mの滝?クライミングで登れそうな感じでしたが、右岸を巻きました。その上に7mの滝の左岸を巻くと赤ナメの始まりです。滑らないように気を付けながら登りました。

谷はいくつかの支流に分かれ始めます。コンパスで方向を見失わないように谷を詰めます。やがて水が枯れ、藪漕ぎのご褒美タイムとなります。

藪をこぐと登山道に合流します。ちょうど二ノ鎖小屋の近くに出ます。石鎚北壁が丸見えで景色は最高です!

【2日目】石鎚北壁:トイルートかと思ったら違った

沢からクライミングに装備を変えて、二ノ鎖を登って三ノ鎖手前まで登ります。三ノ鎖手前の踏み跡を北壁方面へと歩きます。踏み跡は分かりやすいですが、落ちないように注意が必要です。

アプローチには所々赤テープが巻いてあります。二つ目の赤テープを直上すると顕著なトイ状の壁が見えたのでここを登ったのですが、目的のトイルートではありませんでした。トイルートはもっと奥でした。

支点はありますが、ボロボロのハーケンやリングボルトが多いです。なんだかトイルートとは違う気もするけど・・事前情報では古い支点が多いと書いてあったしなぁと思いながら登りました。結局、トポには記載がない古いルートだったようです。

登山道からは丸見えで、頂上山荘で写真をもらいました。ありがとうございました!頂上山荘でビールを補給して翌日に備えます。

【3日目】ダイレクトルートの登攀

昨日と同様、三ノ鎖手前の踏み跡を行きます。コンクリートの基礎?があるので分かりやすいです。

少し歩くと北壁が目の前に現れます。大きなトイ状となったところ(赤矢印)がトイルートかと思われます。黄色矢印が大体ダイレクトルートです。赤〇のあたりに遭難プレートがあるのでこれを目印にしましょう。

リングボルトにセルフをとって登攀開始です。ハーケンに導かれるように、ほぼ直上します。途中で左の凹角を登ってしまい、左にルートがそれてしまいました。リングボルトにカラビナが残置してあったので、同じように間違えた人が降りたのだと思います。僕はスリングを利用してクライムダウンして本来のルートに戻りました。

リングボルトやRCCを頼りに登ります。フリーで難しいところは積極的にA0で登りました。終了点の手前のムーブが面白い。

30mほど登るとグージョンボルトが二つあるのでピッチを切ります。3人がなんとか立てるぐらいの広さです。

次のピッチも支点は多いです。フリーでも登れるようですが、僕はA0とアブミを使って登りました。アブミが無い場合はA0だけでも簡単に登れそうな感じでした。

前半はグージョンボルトがありましたが、中間からはリングボルトやハーケンのみとなります。A0なら高度感のある快適なクライミングが楽しめます。

天狗岳の手前に抜けて、岩やクラックを利用して終了点を作ります。最後は快適なフリーを楽しめました。高度感があり、頑丈な支点は無いので少し怖いかもしれません。

今回使用したギアはこちら!

【ペツル/バグ】一日で終わるマルチピッチに最適

ペツルの新型バグです。一日で終わるマルチピッチクライミングに必要な道具が入るちょうど良いサイズ感です。サイドベルトがフック式なので、取り外しが楽でロープを簡単に装着できる点も良いです。前面はTPU(黒い所)なので、雨が降ってきてもある程度は水の浸水を防いでくれそうです。

【ブラックダイヤモンド/インフィニティーコード】細くて段差が無く、使いやすい

ブラックダイヤモンドのインフィニティコードです。径が4.5mmと非常に細いのでコンパクトに収まります。深く打ち込まれたハーケンで穴が隠れている場合でも通しやすいでしょう。細くてコード状、かつ結び目の段差が無いので結んだりセットしたりがしやすいです。商品説明では「荷重が掛かっても解きやすい」とありますが、それなりに硬くなります。

【アイコム/IC-DPR4 LITE】防水トランシーバーの決定版

トランシーバーの決定版ではないでしょうか。見通しの良い場所なら開く3.5km、市街地でも500m~1kmまで届く性能があります。音量が大きいので滝の近くでも聞き取りやすいです。免許不要ですが、使用には届け出が必要です。商品に同梱してある紙に必要事項を書いて送るだけなので簡単です。使用料は年間800円で、更新時期になると振込用紙が送られてきます。

Amazonには怪しいトランシーバーが安価で売られています。過去には摘発されている事例もあるので、ちゃんとしたものを使った方が良いです。
>>安価外国トランシーバー使用で1名を摘発(総務省)

こちらのトランシーバー、定価は高いですがアマゾンでは安く売られています。おすすめはスピーカー付きの物です。トランシーバー本体をザックに収納し、スピーカーのみをショルダーベルトに装着して使うこともできます。

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■JSPO山岳コーチ2
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