クライミングレポ
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宮崎県【雌鉾岳・大長征ルート】日本一のスラブをマルチピッチクライミング!全体図付き!

岩と沢さん
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大長征ルートは素晴らしいルートだと思う。
かれこれもう3,4回は登ってて、さすがにもう飽きた感はあるが、それでもやはりここは素晴らしいルートであることに変わりはない!特に中央バンドのトラバースが秀逸。
鉾岳のマルチはグレードがやや辛いので、ぜひとも最初に訪れて貰いたいルートの一つだ!

■タイム
08:20鹿川キャンプ場→08:50大長征取り付き→7p目(トラバース終了点)11:00→12:50雄鉾岳山頂→14:20鹿川キャンプ場
■グレード
11ピッチ 5.7(ボルト間隔遠くやや辛め。人工でもグレード変わらないと思います)
■主な使用ギア
50mダブルロープ・ヌンチャク10本ぐらい・カム2~3番(最終ピッチのみ)

取り付きに到着!

取り付きから見る雌鉾岳の迫力は凄い。日本一のスラブだと称されることだけの事はあると思う。
いまからこれを登るなんて、下からでは想像できない!

1p目。Ⅳ-級

1p目は4級。まだ斜度が寝ているのでそれほど難しくないスラブだが、慎重にルートを選びたい。ボルトはかなり遠いです。

2p目。Ⅳ級

1p目終了点から、ブッシュに向かって登るのが2p目。上の写真は2p目終了点から写真を撮った物。
ここもさほど難しくはない。ただし、1p目同様ボルトは極端に少ないので注意が必要。

3p目 Ⅳ級

3p目は、右上にある松の木を目指して登る。やや傾斜がたってくるようだが、フレークや大きなポケットなどを上手く使い登る。

4p目 Ⅳ-級。いよいよトラバースに入っていく。
右の方に大きなバンドが見えているので、そちらの方に行けば大丈夫です!
4pを登る僕たちと、4p目終了点。
4p目終了点の奥にももう一つ終了点がある。
前のパーティがいたので手前の終了点で切りましたが、人がいなければ奥まで行った方が良いと思います。

これまでのスラブ登りから、トラバース登りに変わる。
慎重に右足と左足を出していく・・・

いよいよ中央バンドのトラバース!

5p目。Ⅴ-級
いよいよトラバース!
ボルト間隔は最初の頃のピッチよりも近くはなりますが、落ちたらどうなるんだろうと想像しちゃうトラバースの始まりです!
写真で見て分かるように、足があるので手に頼らず足で立ちこむ意識で行きましょう!

↑5p目途中から5p終了点の相棒を撮る。

核心となる6p目!Ⅴ級。
↑の写真のリードが登っている所がちょうど核心。先が見えないぐらい少し出っ張っているのが分かります。
ボルトはあるのでそこは安心。一段下がってスタンスをホールドにしたりして登りました。
一か所、完全に足のフリクション頼りになったりするので、初心者には難しいと思います

↑これは僕が6pを登り終えて、セカンドを迎えているときの写真。
ちょうど核心部です。
ここのワンポイントが超えれば、後のトラバースは簡単!

景色は最高!
核心部を終えると、一気に簡単になります。
バンドの終了点。ここまでで7p。

ここからトラバースを終え、目の前のスラブを直登していきます。

トラバースを終えて、また難しいスラブとなる

8p目。Ⅴ級。
ここもボルト間隔遠くて難しいです。最初のボルトまでに落ちたらグラウンドフォールの可能性があるので気を付けて。
傾斜の強いスラブで、パッと見何もないです。
薄いフレークやカチを拾って登っていく。

薄いフレークから、ドスラブを直上する所が核心。ボルトはあるので安心。

↑8p目の終了点から。

↑9p目を登る前のパーティが撮ってくれた1p目核心を登る僕たち
↑9p目。Ⅴ+級
グレードでは一番高いピッチだけど、僕は8p目の方が難しく感じる。
9p目もスラブ登り。登攀技術というよりも、ルートファインディングが大事。どこ登るかパッと見分かりにくいです。
一の坊主の下部が9p目終了点だ!

↑9p目終了点からパートナーを撮る。
10p目は、9p終了点から左にトラバース。
ほぼ歩きで簡単だが、声が通りにくいのとロープの流れがわるくなるのに注意が必要。
↑11p目。Ⅳ級ぐらい?

11p目はクラックを5mほど登る。
高さは無いが、ボルトが中間に一個しかなく、上部の抜け口で落ちると危ない。
クラックに自信が無い人はここの為だけにキャメロットを持ってきても良い。(僕の記憶では2~3番ぐらいです。持って行かなかったので確かではないです。ごめんなさい)

山頂に到着!

無事に登り終えました!
あとは、スリリングなはしごを使って下山!
ここからは登山道なので迷うことは無いと思います。楽しかった~!

全体図&トポ図はこちら!


終了点に青●をつけました!↑クリックで大きくなります。

その他のトポ図はこちら

流石に3,4回登ると、なかなかもう一回行こうとはなりませんが、
それでも宮崎県(もしかしたら西日本?)を代表するルートに間違いは無いと思うのでそのうち行くかもしれませんね (笑)

 

この記事を書いた人
岩と沢さん
岩と沢さん
この記事を書いた人
■JSPO山岳コーチ1
■元登山ガイドステージⅡ
■元登山用品店のショップ店員だった僕。
山に登る事と、新しいギアを山で試すことが好きです。
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