ブライトホルン登山【ハーフトラバース】費用や難易度、ルートについて!
2018年に仕事を辞めて、モンブラン→ブライトホルン→マッターホルン→キリマンジャロを登りました。(ブライトホルン、マッターホルンは日本から来てくれた登山仲間と一緒)
このページは、マッターホルンを登る前の練習として、ブライトホルンのハーフトラバースルートを友人2人で登った記録です。
海外ではコロナも終焉を迎えており、これから海外登山に行かれる方の手助けになれば幸いです。(メモや日記などを頼りに書いてますので、間違っている所もあるかもしれません)
ブライトホルンの難易度、装備、ルートなど
ブライトホルンの難易度について
ブライトホルンは一般道ならとっても簡単に登れる山です。(最近は温暖化の影響でかなり雪が溶けて登れなくなっているみたいです)
ハーフトラバースルートは、岩登りの技術としてはマッターホルンと同等ぐらいです。
しかし、途中で支点となるボルトなどは一切見当たらなかったので、決して落ちることはできません。ルートファインディングも、最初から最後まであっているかどうか分からない、という中で登り続けました。
ブライトホルンで練習した内容としては
・ルートファインディングの練習
・岩角でのスピードを優先した確保の練習
・気温や服装のチェック
・スピードの確認
です。どれもマッターホルンに登るのに必要な内容となっております。
日本でももちろん練習しましたが、このルートを登れるとマッターホルンへの自信に必ず繋がると思います!
持って行った装備
・50m×9mmロープ
・アルパインハーネス
・安全環カラビナ×2
・アルパインヌンチャク×2
・確保器
登攀具としては、このぐらいでした。マッターホルンではあまり必要だと思いませんでしたが、支点が全くないブライトホルンではカム(1~3番ぐらい)があると良いなと思いました。それとアイススクリューが一本あっても良いかなと思います。
ブライトホルンまでの概念図
ツェルマットからホンドラに乗ってグレッシャーパラダイス駅まで行きます。
グレッシャーパラダイス駅から、天気が良ければブライトホルンが丸見えです。
僕たちが言った時はガスがひどく、トレース頼りでした。
ブライトホルン周辺の雪原は、クレパスが隠れているようです。
周りの人はアンザイレンでクレパスを警戒しながら歩いていました。
ストリートビューが分かりやすいですね。
ブライトホルン登山開始!
グレッシャーパラダイスまではゴンドラに乗ります。
標高が3820mなので、高山病に注意!
僕たちは前日&日本で高度順応を済ませています。
グレッシャーパラダイス駅からブライトホルンを望む。
スキー客がとっても多いです!ここでアイゼンを装着して出発!
ここに来るだけでも素晴らしい景色が見れる
スキー場を歩く。
スキー場を歩いて、途中から左に入りブライトホルン方面へ行く。
ブライトホルンの麓までは広い雪原となるので、ホワイトアウトに注意。(トレースは分かりにくい)
一応氷河の上になるので、アンザイレンして歩くパーティも居た
雪稜ルートと分かれてハーフトラバース方面へ向かう
ログをとっていないので不明確なのですが、たしかこのようなルートで行ったと思います。
クレパスに注意しながら、上のコルまで登ります。
写真左上の岩稜がハーフトラバースルートですね。
ハーフトラバースルート取り付きのコルまでの登り。
結構傾斜が立っています。滑るとクレパスに吸い込まれてしまうので注意が必要です。
ハーフトラバースルートの取りつきに到着!
取り付きに到着!
最初の難所。
取りつきから左に降りたところですね。アイゼンを付けていれば問題ないですが、ノーアイゼンで行きました。怖かった~!
岩稜帯を登る。
とりあえず前に人がいるので落ち着くけれど、頼り過ぎないようにちゃんとルートファインディングしていきました。
それっぽいところを登る
ルートファインディングが重要。
迷路のような岩稜帯を歩く。前を歩く外国人パーティは途中で抜かしました。
基本的には、岩にロープをかけての確保のみ
ルート上は基本的にボルトなどは無い。岩にロープをかけての確保となる。
ここの登りが一番怖かったです。高さと傾斜があるのですが、ノープロテクション。
今回軽量化の為持っていなかったが、カムがあると安心すると思う。(1、2番あたり?)
馬の背のようなナイフリッジを行く
最後のトラバース。落ちたら間違いなくやばい。
カチを頼りに・・・
最後のトラバースを終えて、振り返った所ですね。
これも振り返った所。写真奥の雪稜から登ってきた感じです。
分かりますかね?
そしてこれが、岩稜帯を終えて雪稜帯に入る所です。
岩稜帯を抜けて雪稜へ!とりあえず一安心♪
雪稜に出れば一安心!
少し歩くと、ブライトホルンの山頂が見えてきました!
あとは簡単な歩きです
一番高い所が山頂ですね!
山頂は目の前!
山頂に到着!
山頂に着いてしまえば、あとは雪稜ルートを下るだけです!
グレッシャーパラダイス駅に到着したのが夕方15時ぐらいでした!
翌日のマッターホルンへの大きな自信へとつながりました。
日本の山と違って本当に支点が無いので、岩角でビレーしながら登るという事が大事だという事が分かりました。